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2021年3月22日月曜日

DAY33 BC断念して岩鞍で滑る

一昨日尾瀬岩鞍のBCを偵察した。下から丸々ハイクアップして、地形や雪の状況はチェックができたので、今日は上から…前回とは違うルーティングで滑ろうと出撃。

昨日は全国的に大荒れ&大雨で、今朝も関東平野は暴風が吹き荒れている。でも、ピンポイント天気予報で見ると、丸沼も岩鞍も、標高2,000mくらいまでならさほど悪くない。

しかし、岩鞍への道中、何か嫌な予感というか…で、ふと気がついて片品川を見ると増水してますがな…普段は川幅の1/3~1/2くらいの水量が、今日は川いっぱいに広がってすっかり雪解け風味w

鎌田のところに貯水池があるのだけれど、そこも満水。で、そこから上流も同じように増水しているので、ダムの放水とかではなく、全面的に増水しているみたい。スキー場について、駐車場のスタッフさんにきいたところ、

「昨日の昼から夜までかなりの勢いで雨が降った」

「昨夜、圧雪車は入ったので、雪面は綺麗なはず」

「上部では明け方になって、ほんの少し雪にかわった」

で、10分ほど、これからの気温予想とか地形図とかを検討してBCは断念。計画していたエリアは、沢の水量も少なく、渡渉や転落のリスクはさほどない。しかし、上部に湿原状の地形と、そこから流れ出す急傾斜の沢がある。で、考えていたのは、その沢の横をおりてくるルート。

湿原で雪解け水が溜まっていたら?それが一気に流れたら?ゲレンデへの復帰点直前で3箇所から沢が合流するが、そこのスノーブリッジが消えていたら?

今シーズンの岩鞍BCは、終了として、ゲレンデ装備で出動を決定しました。

ゲレンデに向かうと、駐車場に流れ出した水がそのまま凍っていて、危ない。ゲレンデも昨日ズブズブに水分を含んだ雪が凍って…アヒャヒャヒャ

リフト券売り場前はガリガリのコチコチ

月曜日なのもあるけど、やけに人が少ない。8時15分からゴンドラが運行開始なのだけど、8時10分で待ちゼロなのは今シーズン初かも?

お客さん皆無www

というより、お客さんは来るのだが、駐車場からゲレンデに上がるところの氷にビビる。ほんで、リフト券売場前の容赦ない氷っぷりにビビる。そして、こそこそと、

「ちょっとあったかくなって、雪が緩んでっからでいいんじゃね?滑るの。」

とか、相談しつつ駐車場に戻って行くのだ。軟弱ヤローどもめ! まぁ、安全は大事ですね。

ファーストチェア、じゃないや、ファーストゴンドラゲット

んで、営業開始と同時にゲートを入り、ちょうど来たラッキーゴンドラ?色違いのやつ、に乗車。


今シーズンみたいに、最初に一気に積雪量が増えた時は春先の全層雪崩が増える(注)。ここでもそんな傾向が見られた。



ゴンドラ線下も終了風味。ま、先シーズンよりははるかにいいけどね。


ゲレンデサイドを流れる沢も増水している。


上州武尊山も上部は荒れているようだ。ここも風花が舞ったりしている。


明け方から今まで、サラッと、わずかに降雪があった。それが微妙にストップ雪になっている。でもまぁ、凍ってるところで加速して、新雪のところはボードを前に送り出すようにすれば無問題。


今日、一番楽しかったのは男子国体コースかな。
圧雪されたあと、わずかにコブができている。しまったザラメで、表面の2cmくらいが緩んでいて、板の振りと荷重でスピードコントロールが簡単。上達したみたいな気持ちにさせてくれる。



途中で1本GPSロストっぽい記録漏れがある。ログでは滑走距離33キロだけど、実際は40キロ弱くらいまで頑張れたのだろうか。楽しかった。


帰りは初訪問のお蕎麦やさん。
ここは坂道を下って来て、スピードが上がっている場所。入ろうと思ってもなかなか入れない。


天ざるそばを美味しくいただきました。ふきのとうを食べると、春を感じます。



 (注)一般的な表層雪崩は、新しく降った雪と、それまでに積もっていた雪との接合が緩い場合にそこから切れて雪崩れる。全層雪崩は別名「底雪崩」と呼ばれて、雪と下地である地面との接合が緩く、雪の層全部が底から雪崩れる。
普通は、雪が降って幼木や笹とかを押し倒す。そして雪が止むと、幼木や笹は雪を振り払って立ち上がる。で、また降って、止んで、これを繰り返す。すると、雪が層になって積もり、「その中」に、幼木や笹とかが、埋め込まれるようになる。これは、鉄筋コンクリートが、コンクリートの中に鉄筋を仕込んで強度を上げるようなもの。地面との接合力も、こうした植生を通じて強化される。ところが、最初に一気に積もってしまうと、植生が立ち上がる時間的な余裕が無い。笹薮は斜面の下に向いてすべて押し倒されてしまい、まるで滑り台みたいな状態で新たな雪が積もって行く。春先の雪崩リスクを検討するためには、シーズンの最初にどのように雪が積もって行ったのか、簡単でいいので、記録を取っておくことをお勧めしたい。