BIKE & HIKE で行動時間を短縮し、日帰が可能になった皇海山のお話。ただし、体力や登山技術は必要なので、実行するかどうかは良く検討してくださいね。
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皇海山遠望 |
車を国民宿舎かじか荘の近くに停め、奥様から借りたマウンテンバイクで登山口まで走る。この林道はさほど標高差も無くて、自転車だと本当にあっという間にたどり着く。
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登山口、駐輪するのは林の中 |
登山道を歩き出すと、すぐにいくつかフォトスポットがある。これはその一つの仁王門。仁王様に睨まれないように、頭を低くして通過する。
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仁王門 |
開けた場所に飛び出すと、庚申山荘がある。ここは公営の山小屋で、管理人は不在なので売店や食事はないけれど、格安で宿泊ができる。
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利用したことが無いので詳しくは研究してください |
荷物は多くなるけれど、食事や飲み物を背負ってここまで入って泊まる。ここで一泊して、翌日は日の出とともに出発し、皇海山を往復するというのが本来の登り方だろうね。
B&Hのおかげで行動時間には余裕があるけれど、大休憩をするような余裕は無い。なぜなら、庚申山方面から周回コースを取るから。
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鎖や梯子が連続する |
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奇岩が連続する稜線への登り |
登山道は良く整備されているけれど、滑落の危険はあるので慎重な行動をしてほしい。
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庚申山から稜線縦走が始まる |
書き忘れたけれど、稜線には水場は無く、樹林も薄く、標高が低いので暑い。飲料水は十分に用意して欲しい。
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まだまだ遠い皇海山 |
稜線には石楠花の群生があり、シーズンに当たれば目をたのしませてくれる
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石楠花の花 |
縦走路の最後は、鋸山への登り返し。ザレて足場の悪い急斜面を降り、コルに降りたってから急登が待っている。ここは特に雨の後などは要注意です。
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鋸山への登り返し |
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降り口は土の斜面で滑る |
鋸山周辺には2箇所ほど梯子がある。技術的には困難では無いけれど、高いところが苦手な人は嫌だろうね。
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露出感のある梯子 |
鋸岳を下ってコルに降り立つと、群馬側からの登山道と合流する。この登山道は、栗原川林道が廃道になったのに伴って廃道となった。
コルからもう一度登り返しとなる。これが皇海山の本当の山体にあたる。青銅の剣が見えると、山頂は近い。
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青銅の剣 |
皇海山山頂は見通しが効かない。どちらかというと、山頂から見る景色よりも、周囲から見て楽しむ山ではないかとも感じる。
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樹林の中にある山頂標識 |
この写真に写る人たちは、ほぼすべてが群馬側から入山している人たち。群馬からなら余裕を持って日帰りできる。だから、特にオリジナルルートにこだわりが無い人たちはそちらからのコースを選ぶ。
今は栃木からしか入山できないので、多分だけれど、もっともっと登山客が少ない山になっているのではないだろうか。
コルまで下って鋸山に登り返し、六林班峠を経由して帰る。穏やかな稜線をたどり、峠からは斜面をトラバースして庚申山荘へとつながる。
地形は穏やかで気持ちがいいのだけれど、薮がすごい。
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笹藪越しにルートを確認しつつ進む |
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入山者が少ないので薮が濃い |
六林班峠の標識は小さく、地形も明確なコルとかではなくて、斜面の途中。そして、分岐は左斜め後ろに戻るようについている。薮の刈り払いが行われていないと、迷いやすいので要注意。
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六林班峠分岐 |
この写真左側の踏み跡を降ってきた。そして、右側に薄く見える踏み跡が、山荘への下山口。等高線に沿ってクネクネと、延々と、トラバースルートが続く。
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いくつも沢を横断する |
長丁場が続いているので、もし、水が乏しくなっていたらこのあたりで給水ができるかもしれない。ただ、日本鹿やカモシカ、猿などが多く見られるエリアなので、生水をそのまま飲用できるかどうかは判断が難しい。伏流水や湧水を探すか、可能ならば浄水器を通す、一度沸騰させるなどをしたほうがいいだろう。
幅が狭く、比較的荒れていて、だらだらと続く下山路にいいかげんうんざりしはじめたところで、ようやく山荘へ着く。あとは往路に使った道を降って、時間が余っていれば、庚申七滝でも覗いて帰ろう。
林道を自転車で下るときに、他の登山者がいたらきっと羨ましがられることだろう。
その手があったか!
いいなぁ〜!
お兄さん、交代しよう!
別に自慢するわけでは無いけれども、なんとなく、してやった感が湧いてくるのは内緒です。