そういえば報告してなかったね。11月下旬の術後3ヶ月検診で、ローラー台ならやっていいよと許可が出た。
で、ローラー台を漕ぎ始めたわけなんだけど、シフトが決まらない。特にリアがもたつく。3ヶ月以上動かしてなかったから、というのもあるけど、この症状はその前から出ていたことを思い出した。
多分、シフトワイヤーが寿命なんだろう。STIレバーから出ていく、屈曲が激しいとこがささくれると動き悪くなるもんな。ということで、シフトワイヤーの交換をすることにした。
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準備一式 |
外を走る許可がでたら、ハンドルバーの交換と合わせて、ブラケットカバー(ゴムのね)と、バーテープの交換もする。その時には改めて両方のシフトワイヤーを交換するつもり。
今回は、とりあえず、ストレスなくローラー台できればいいので、リアだけ交換。そして、数ヶ月間のためだけにニッセンケーブルは勿体無いので、シマノの普通のステンレスシフトワイヤーを使う。
インナーワイヤーを途中で何箇所かカットして、抜き取る。STIのブラケットカバーをめくり、新しいインナーワイヤーを通して、リアまで流していく。途中で適時適量の、ケーブルグリース(シマノ謹製の、シフトワイヤー専用の柔らかいグリス)を塗りながら。
昔は普通のシャシーグリス(割と固め)をインナーワイヤーに塗っていた。アウターワイヤーの穴にはマシンオイルを差しておき、インナーを通していくと、グリスがオイルで柔らかくなって、ちょうど良くなるとか言われていた。
ま、最近のコーティングワイヤーは、そもそも注油しないでいい、むしろ注油するな、みたいなのもあるので、説明書はちゃんと読むのが吉。
僕のグラベルバイクは、インナーワイヤーが露出しているところが多いやつだし、雨でも走ったりするので、基本的にはグリス使って組んでいる。
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テンションかけて締める |
インナーワイヤーを余らせておいて、プライヤーで挟み、グリップをインシュロックで締めると外れなくなる。プライヤーの重さを利用してワイヤーを張らせながら、ボルトを仮止め。
バイスグリップ(ロッキングプライヤー)買おうかな…でもあんまり使わないしな…
で、調整を始めたんだけど、どうもうまくシフトが決まらない。
そういえば、引き抜いたインナーワイヤーも、ささくれない綺麗な状態だったしなぁ…
2シーズンフルに使ったのに、さすがニッセンケーブル、的な。ということは、ワイヤーの消耗が原因ではなかったということ。
ディレーラーを洗って注油したり、テンション変えたり、プーリーバラして清掃したり…したけど変化なし。
ということで、どうやらSTIレバーの内側が原因だな。古い油と汚れが固着して、動きが悪くなっているのではないかと。そういえば、レバーを操作したけどギアが変わらない、いわゆる「空撃ち」も起こっていたことを思い出した。
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この先のところが汚れていた |
で、STIレバーの回転軸をパーツクリーナーで集中的に洗浄。仕上げにエアダスターで吹き飛ばしてから、メンテルブを軽く吹いた。
直りました。
最近のバイクは、軽い操作感のために、いろんなところのスプリングが柔らかくなっている。
ディレーラーのテンションスプリングだって、昔のダブルレバーの時に比べたら圧倒的に柔らかい。STIレバーのリターンスプリングも柔らかいので、相互にバランスを取っているんだと思う。すべてのスプリングが柔らかくなったおかげで、抵抗が少なくなり、軽く引ける。その代わり、全てが微妙なバランスで成り立っているので、メンテ不足で抵抗が増えると戻りが悪くなったり不調になる。
それは仕方がない。以前よりも繊細になったパーツは、定期的に手を入れてメンテナンスすることで、本来の性能を維持させればいい。それが進化というもの、ですよねシマノさん。