このブログを検索

2021年10月30日土曜日

Ride37シーズン終盤にロングライド 290km

そういえば、この夏、飽きるぐらいに走り続けたことが無かったな。

いや、もちろん、毎日毎日走るサイクルツーリング&キャンプには行った。ただ、あれは、「うんざり」する時はあったけれど(奥只見湖ね)、「飽きた」ということはなかった。

なんというか、肉体的な限界チャレンジはやったけれど、精神的なチャレンジが済んでない、そんな感じ?

1日でどこまでも走り続けたら、どこまで行けるのだろうか?
関東平野はでっかいぞ
振替休日を取れて、金&土曜日が連休になった。普通に考えれば、温泉とか、キャンプとか、山中での野宿とか、プチ縦走。2日間をいかに使い切って遊ぶかが正義。

今回は、「海を見に行こうか、日帰りで」というイベントを企画した…

自分で企画して、自分だけが参加する、そんなイベント。金曜日に肉体も精神も出し切って、ぶっ倒れる。そして、土曜日に回復して、日曜日は平然として出勤する。カッコいい、のかどうか知らんけど、そんなことを考えた。

僕の住まいから一番近い海は東京湾で、ここへ日帰り往復すると270kmくらい。
朝2時に出発して、東京ディズニーランドから、塩浜で東京湾にタッチ。そして夕方の6時くらいに帰宅した。今回は最低でも300km走ろう。あわよくば、鹿島で太平洋にタッチして帰る往復400km。 それをGross 24h でやれば、達成感あるだろうね。
河川敷を利用した飛行場がいくつもある
ディズニーまで行く(片道)とか、利根川を下って銚子港まで行くとか、犬吠埼まで出るとか、勝手知ったる道を降る。
閘門がいくつもある
銚子には、海鮮丼ランチを食べに行く。で、11時から14時くらいまでに、自宅から230kmの銚子にたどり着くには、朝2時ごろに自宅を出発しなければならない(注1)。
広大な堤防エリア
そうなると、出発して4時間くらいは闇夜を走ることになる。今回は10時ちょい前に出発したので、普段は闇夜を走る、序盤の景色を味わいながら進む。
歴史ありそうな蕎麦&うなぎのお店
お昼時間をちょっと過ぎたタイミングで、感じのよさそうなお店を発見してIN
うな丼ともり蕎麦
国産うなぎのうな丼が1,100円、うな重が2,300円(端数は適当です)。店内のPOPには、両方に、「特売」と書いてある。

うな丼とうな重でなんで値段が倍違うんだろう???
ま、いいや、特売と書いてあるし、うな丼でいいや。ほんで、お腹すいたからもりそばも。
えっっ?? まぁ、うなぎは美味しかったです
丼と重だとうなぎの大きさが違うってこと、なんだろう。丼の面積で、うなぎが半分、残りは卵焼きとお漬物でした。
そしてさらに降る
ご飯食べた後も引き続き河川敷を降る。
海まで100km
後100km って思うでしょ?違うんだなぁー
この脇に感じのいい緑地公園がある
この先で、利根川と江戸川の分岐があるのだ。で、そのまま下って行くと江戸川に入って、100km 無いくらいで、東京湾に出る。で、気をつけて、利根川に入って銚子に向かうと、「あ、これが海だよね」ってポイント(外洋)に出るまでは130km くらいあるのだ。
ラックパックのホルダーが壊れたのを固定
そうこうしているうちに、リアのラックパックのホルダーが壊れた。
シートポストのアダプターの、下側についている爪が割れて、パックが上下に揺れて、上に触れるとすっぽ抜ける。いろいろ観察して、駐輪用の鍵を使って下向きに締め付けて固定する。
夜が来たのでここで引き返す
そんなこんなで、日暮れ前には海にはたどり着けないことが判明。集中力が切れたので、ここで帰ることにする。
富士山
不思議なんだけど、グンマーから栃木、埼玉では綺麗に見られない富士山。これが、距離は遠くなる千葉・茨城からだと良く見える。海まで70km地点で断念して振り返ったら、こんな景色が見られて、ちょっと嬉しい。
すぐに夜が来る
これ以降は写真はありません。なぜなら、真っ暗だからw

ログはこんな感じ。1日で300km は走れそうだけれど、400km は計画が必要ですね。

注1 「朝2時に出発する」と言ったら、奥様から冷たい言葉、「それ…朝じゃねーし」。

2021年10月27日水曜日

ベストSOBAインマイライフ

前回の投稿が、思いもよらないくらいに良いトラフィックとなっている。みんな食べ物の話題が好きなんだね…

自転車のメンテナンスの投稿だと、笑っちゃうくらいにアクセス少ないくせに…

まぁ、無理もないよねw

僕は今年55歳になったのだけれど、子供の時から今までの味の記憶を時々振り返る。そして、もっとも味が変わった食べ物と言えば蕎麦だろうなと思う。そして、僅差でうどんが続いている。

「味が変わった」とは、「良い方に変わった」「旨くなった」という意味でだ。

「旨い蕎麦ってこーゆーモンだよね」そんな共通認識ができて、そこを目指してさまざまな工夫が生まれた。蕎麦店も増え、個性的なメニューも増えている。

ある寒い日、無性に天ぷら蕎麦が食べたくなった。一度入ったことはあるのだけれど、いつも混雑していて再訪が叶わなかった、八幡様参道の脇にある蕎麦屋さんに飛び込んだ。

エビ天蕎麦ひとつ

そう頼んでメニューを見ると…このお品だけ…値段が高いwww
八幡庵のエビ天蕎麦
店員さんが重そうに、丼の乗ったお盆を運んでくる。これが普通盛り。

俺、ラグビーやってたんで、飯は食いますね、たくさん

そう言いいながら、大盛りの天ざる蕎麦をオーダーしたサラリーマン達、多分20代が隣のテーブルに居た。多少涙目になりながら、一人は完食?他は残していた…

グンマーの蕎麦屋さんは盛りがいいような気がする。特に、田舎蕎麦を売りにする店はその傾向が強い。
いち川の田舎蕎麦(巨大かき揚げがおすすめ)
多分だけどそば粉の流通量も増えたのではないだろうか。僕の住むグンマー國でも、ここ数年で随分とソバの花を見るようになった。

印象に残る蕎麦は味もそうなんだけれど、その場所や場面にも左右される。これはうどんだけれど、山の中に自動販売機が並ぶプレファブ小屋がある。そこでコインを入れて天ぷらうどんのボタンを押すと、ウインウインいいながらこれが出てくる。
青唐辛子のパンチが侮れない
旨いか?と言われると、まぁ、悪くはない。そして、イベント感は半端ない。

はたまた、奥只見湖で、他に何にもなくて、山間部に強いDocomoですら圏外。そんな場所に忽然と現れるお店で食べた蕎麦も、きっと記憶に残り続けることだろう。
「山ん中」⇦店名w の山菜蕎麦
奥鬼怒で「手打ちそば」ののぼりを見て、なんの気無しに立ち寄ったお店で「チダケ蕎麦」を見つけて食べるとか。
乳茸(ちだけ)蕎麦
今までいろんな場所で、いろんな蕎麦を戴いてきた。写真も撮らせていただいた。

ただ、僕のベストSOBAインマイライフの写真はない。
もう20年以上前になる、それを食べたのは山の中にある一軒宿だった。
昼を少し過ぎた頃に、そこの温泉の日帰り入浴に訪れたのだ。

いいかげんお腹がすいていて、このままお風呂に入ったら低血糖になりかねないなと思った。食事処らしいところは見当たら無かったのだが、「手打ちそば体験」のノボリが出ているコーナーがあった。ちょっと広めのホールに、間隔をあけて殺風景なテーブルと椅子が並んでいる。

イーゼルに乗せられた黒板に手書きで、「もり蕎麦」と出ていた。確か…600円くらいの値段だったはずだ。値段とその場所のしつらえは、「そば打ち教室の片手間に、ちょっと小腹を満たすための蕎麦を出してます」、そんなように見えた。

カウンターの中に、短髪でいかにも職人風のおじさんがいたので声をかけた。

食事できますか?

おじさんは、ちょっと厨房の中を覗いて答えた。

もり蕎麦ならできますけど、1人前しかないですね。おひとり?
はい。
残り全部ゆでちゃいますね。大盛りにはならない、気持ち盛りがいいくらいなんで、お代は普通盛りで!
助かります!

そして…それが出てきた…

真新しいザルの上に、うっすら緑色の蕎麦が端正にまとめられている。ちょっと他で見たことがないくらいに細い。断面が四角のカッペリーニのようにも見える。表面はツヤツヤ光り、麺が細いせいか、ザルがうっすらと透けて見えるようだ。

僕は単に蕎麦が好きなだけで、グルメとかではない。ただ、初めて見るタイプの蕎麦なので、思わず最初の一口はそのまま食べて見た。

細い蕎麦の間に、いかにも山奥の清水です、みたいな口当たりのやわらかい水が含まれている。ほんでもって、今まで食べたことのないくらいに、蕎麦の香りが強い。

つけ汁にちょっと蕎麦を浸けてすする。

東京の下町に住んでいた時に、好んで通った、浅草の藪そばを思い出させるような、しっかりとしたつけ汁。

無心で啜っていたら、あっというまに食べ終わってしまった。

目をあげると、カウンターの向こうでおじさんがニコニコしている。

おにいさん、うまそうに食べるねぇ、こっちも嬉しいよ
い、いや、旨かったです、実際に。
新そばの時期だからねぇ
そういう問題ではなくて、本当に美味しかった、です。

そんな旨い蕎麦が出てくるなんて、まったく期待していなかったので写真が無い。

すぐに再訪しなければ、そう思いつつ月日が過ぎてしまった。僕の行動する範囲から微妙に外れている場所だし、どん詰まりで、通りかかるとかもない場所なのだ。

今、マップでそこの口コミを見ても、蕎麦の話は出てこない。

今まで美味しい蕎麦をたくさん戴いてきたけれど、僕のいまのところのベストSOBAインマイライフは、あそこ。

2021年10月25日月曜日

ナベちゃん家(ち)の蕎麦

今日のお昼は、お蕎麦にした。

「新ソバ始めました」というノボリを、そこかしこで見るようになったから、かもしれない。そう言えば、新蕎麦の季節だなと、旬を楽しむ気持ちが浮かんで来たからかもしれない。

最近のお蕎麦は美味しくなった。けれど、なんというか、特筆すべき差があるか?と言われると、微妙な気がする。すごい残念なお蕎麦もあって、イケてる蕎麦もある。イケてる比率がどんどん上がっているのだけれど、イケてる度合いの中で突出しているかと言うと、なんというか、そう違いは無いような気もする。(まぁ、素人の戯言なので、話半分で…)

これは間違いなく旨いと言える一つは、職場の商工会メンバーであるナベちゃんの蕎麦。
ツヤツヤ
表面が滑らかで、ちょっと透き通っていて、コシがあって、蕎麦の香りがふわっと立ち上がる。蕎麦のエッジは綺麗に立っている。麺は太すぎず細すぎず、喉につまらず、喉越しが味わえる。そして、蕎麦の薄い緑色が感じられる(上の写真は確か茶そばです)。

僕は蕎麦が好きなんです。
せっかくの蕎麦だから、美味しく食べたい。

普通のお店の蕎麦は、すぐに食べないと味がどんどんと落ちる。表面がすこしざらついている蕎麦は、そこから水分が抜けていくので、パサパサしたり、歯ごたえがなくなったりする。つけ汁を変に吸い込みすぎてバランスが狂ったりもする。水分を吸い込みすぎて、白く濁ったようになったりもする。さっきまで透明感があった肌理細やかさは失われていく。

ざる蕎麦とか、いわゆる冷たくして〆てある蕎麦でもそんな感じなのだから、かけ蕎麦みたいな、汁に浸かっている奴はさらに忙しい。

せっかくのちゃんとした蕎麦ならば、美味しいウチに味わいたい。

そう考えると、テーブルにお蕎麦が到着した瞬間から、休む間もない。

もりそばなら、ちょうどいい塩梅の分量の蕎麦を箸の先でつまみ、つけ汁にちょっと浸し(事前につけ汁の濃さを確認しておいて、ちょっと浸すのか多めに浸すのかは考察しておく)、一気に啜り込む。田舎蕎麦みたいに太くて黒くて、表面がちょっとざらついている場合は、すすれないこともあるけれども。

天ぷら蕎麦とか頼んでしまって、天ぷらも美味しい場合はさらに忙しい。

天ぷらは、ちょっとそのままにしておいて、じんわり熱が通ったほうが美味しいタネがある。そして、すぐに食べないと味が落ちるタネがある。

それらを瞬時のうちに見分ける。

まず蕎麦をひと啜りして、天ぷらのあれを二口食べる。そんで、また蕎麦に戻って、あれの残りを食べる。そんで蕎麦が伸びる前にささっと3回くらいすすって、熱が通ったあの天ぷらを食べる。

というように、組み立てを考えながら、あっちに行きつつ、こっちに戻りつつ、全体としての喫食時間は15分以内に抑えるのだ。

なんで15分??

天ぷらも、蕎麦も、それが美味しく食べる限界だからだ。

ナベちゃんに、そば作りについて聞いたことはない。ただ、多分、こんな意図なんだろうなってことは感じている。

表面が滑らかなこと、エッジが立っていること、うっすら透き通っていること、白色化しないこと、麺の太さ。

なによりも、ナベちゃんの蕎麦は寛容だ。

慌てて食べなくても、待っていてくれるのだ。

そりゃもちろん、出て来たそばから手繰って流し込むのが一番旨い。

でも、ナベちゃんの蕎麦が提供されるのは、商工会の忘年会なんだ。僕を含めてみんな出来上がって、お腹もいっぱいで、話したいこともたくさん。そんな状態の、最後の、シメに出て来るナベちゃんの蕎麦は、出て来てすぐに食べる(僕の場合)人と、すこし落ち着いてから食べる人がいる。

ナベちゃんの蕎麦は、すぐに食べても、少し経って食べても旨いのだ。ザルにきっちり水切りするでもなく、さっさっと大皿に盛り付けられた蕎麦。なのに、変に水を吸ってぼやけたようになるわけでもなく、しばらくそのままでも乾くことも、香りが飛ぶこともない。

こんなふうに鷹揚に、「いつでもかかってこいや、待ってるぜ」って語りかけて来るような蕎麦は稀だ。そして、そんな蕎麦が他の普通によくあるイケてる蕎麦よりも旨いということは、ちょっとというか、かなり、すごいことなんじゃないかなって、僕は思う。

ほんでもって僕は、料理って作る人の気持ちというか性格というか、心根が現れると思っている。家庭料理とか、お家BBQみたいな、余力をもって作る料理は別だ。自分の性格とか、もろもろをマスクして、隠して作ることはできる。

でも、プロの料理人が、限られた予算で、毎日、作り続けることができる料理。そこにははっきりと、作る人が何を大事にしているかってのが、出て来るように思うんだなぁ。

こんな蕎麦をさらっと出してきて、しらーん顔してみんなを見てるナベちゃん、僕は好きです。

2021年10月15日金曜日

「よ、よん、四万円だとぉ……ぐはぁっ!」と言って親父さんは倒れた

僕は幼い頃は身体が弱かったので、ずっと貧弱な体格をしていた。
中学校に入学したときの身長は138cm。

今に比べれば栄養状況も劣っている時代なので、平均身長も低かった。とはいえ、僕の小ささ、細さは人目を引くくらいだった。中学一年生に、一人だけ小学生が混じっているようなものだったから。

言うまでもないけれど、体育の授業は苦痛だった。

これではいけないと、いろいろな運動に手を出して、サイクリングがお気に入りの一つになった。

一人で完結できるし、競う必要もない。旅の要素もある。乗り方が上手くなって、自転車を改造したり、手入れして乗りやすくなると、「自転車通学が楽になる」という実益も兼ねていた。

で、今で言う安物クロスバイクみたいなのに乗り、高校生になってランドナーに乗り、訳合って手に入れたロードバイクに乗った。
Fuji Olympic (画像はaucfree.comより) 
平日は部活を終えたらまっすぐ帰宅するのだが、土曜日は街に遊びに行くこともある。高校から利根川の支流にあたる川を超えると市街地になり、地方百貨店の角を曲がり、城址公園のお堀端を通った角の質屋さんに、その自転車はあった。

赤くて細いフレームに細いタイヤ、FUJI OLYMPIC と書いてある。

カーボンフレームどころか、アルミフレームですら影も形も無い時代だった。ちょっといい自転車のフレームは「ハイテン(high-tension steel、高張力鋼)」で、高級なのが今も一部で残っている「クロモリ(超高張力鋼)」。このロードバイクは、クロモリではないのだけれど、ハイテンになにか(失念w)を添加して強度を高めたフレームだった。

確か、新車価格は18万円くらい?で、80,000円くらいの値段がついていたと記憶している。

ほぼ新品で程度は良かったのだけれど、サドルにはうっすらと埃がついていた。

奥から親爺さんがすっと出てきて声をかける。

どうだい、かっこいい自転車だろう。
ピカピカだし、新品みたいだろ?
お、君の自転車もなかなかカッコいいね!

僕はそのとき、確かランドナーを乗っていたはずだ。
実家が山の上にあって通学に時間がかかり、部活もみっちりやっていたので、バイトすることもできなかった。そもそも、学校の方針としてアルバイトは原則禁止だったはずだ。

しかたないので、両親の車を洗車したり、庭の掃除や芝刈り、雑草取りなどをして小遣いをもらい、それを貯めて買ったランドナーだった。

どうした?なにか気になるのかい?
おやじさん、この自転車…ここでは売れないんじゃないかな?
……なんでそう思うんだい?

僕はけっこう確信があったのだ、売れ残っているのだろうなと。

このロードレーサー(注1)ってタイヤが細いよね。
そうだろ?かっこいいよね?
いや…かっこじゃなくて、速く走るための自転車なんだよ。 
だから…扱いがとても大変なんだ。
タイヤの交換とか、パンク修理ですら、普通の自転車屋さんでは嫌がられる(本当)。
何か部品が壊れたら、普通の自転車屋さんでは取り寄せできない(ちょっと嘘)
交換だって、してもらえるかわからない(たぶん嘘)
だから、よっぽど覚悟がある人でないと買わないだろうね。
兄ちゃんだったらできるんだろう?どうだい?買わないかい?

図星だったようで、仕入れた?のか、質入されたものが流れた?のかはわからないけれど、早く処分をしたい感じが見え見えだった。

だって僕がその自転車を見ていたら、すぐに中から出てきて声をかけてきたもの。うっすら被ったホコリも、売れ残っているサインだと、僕はそう踏んだのだ。

お金が無いから買えないよ、欲しいけど。

親父さんは僕の自転車についている、「通学許可証」のアルミプレートをちらっと覗き込む。基本的にバイトが禁止の学校なので、お金が無いことはわかったみたいだ。

でも20万円くらいするやつが8万円なら、安いと思わないかい?

親父さん、悪いけど、これは20万円はしないよ。だいたい15万円くらいじゃないかな。
それだって8万円なら悪く無いだろう?

もうひと推しかな?と思ったところで、親父さんがこういった。

よし!6万円!

僕は黙ったまましゃがみ込んでタイヤを見た。

え?ダメなのか?じゃぁ、いくらならいいんだ?
よ、よ、4万円!!

こんどは親父さんが押し黙った。

タイヤがね、特殊なんだよこれ。Wolber(ウォルバー)の18cって極細(注2)で、チューブも専用品で、そろそろ寿命なんだ。これを交換するだけで1万円を超える。他にもワイヤーとか、ハンドルのテープとか巻き直しが必要で、あれやこれやで3万円くらいはかかりそうなんだ。全部自分でやるとしても…ね。
そのことを考えると、出せても4万円…が限度です…僕には

そして僕は立ち上がると、親父さんのほうを見た。

すみません…お邪魔しました。残念ですけど、諦めます。
じゃぁ、さようなら。
ちょっと待って。
えっ?

よ…… 4万円なら買う?このままの状態で。
イヤーそんなわけにはいかないですよ。悪いもん。
いや、考えてみれば、そうだよな、高校生だからお金ないもんな。4万円でいいよ。
え?いやいやいや、そんなに安くしてもらっちゃ(え?マジ?ラッキーかも?)

で、内金をということになり、僕が財布をあけたら2千円しか入っていなかった。そんで、そのあと友達(野郎たちです)とお昼ご飯を待ち合わせしていること。T竜という中華料理屋で肉味噌ラーメンの大盛り食べて、地下にあるK倉屋でチョコレートパフェを食べるということを話したら、内金もいらなくなった。

で、帰宅して両親にコレコレこうでという説明をした。そして半分くらい援助してもらい、翌日車で送ってもらって、代金を支払って乗って帰ったのだ。

そんなこんなで、「手に入れること」はできた。だがしかし、学生の身分で、他にもやりたいことがある青春時代に、ロードバイクを維持するのは困難だった。

社会人になって、車のローンとかもあり、この自転車も手放した。

多分だけれど、若い時に自転車乗ってたけど、やめちゃった。そんな人が自転車から離れる理由って、維持ができないってことが多いんじゃないかな。

で、僕は今、自転車生活を再開している。
ある程度生活に余裕ができ、体力的に打ち込める趣味が限られ始めた(悲しい)、そんなおっさんこそ、もう一度自転車生活を始めてもいいんじゃないかな、そんな風に感じている。

当時と違って、今は工具のセットも安くて品質の良いものが手に入る。パーツや消耗品も、随分と手に入れやすくなった。

昔の自転車小僧が、おっさんサイクリストになってみるのもなかなかいいんじゃ無いかな。

今なら、維持できると思うよ。
べらぼうに高価なモデルに手を出したりしなければね。

注1 今、気がついたけど、当時はロードレーサーって呼んでいたな、確か…いつからロードバイクって呼び方になったんだろう???

注2 18c というのは、空気を入れたときの太さが18mmになるという意味。当時はタイヤは細ければ細いほど抵抗が少なくてエライ!という風潮があった。んで、普通は22c とかで、20c が普通に売られているなかでは一番細いやつだった。このロードバイクは、ストックで18cを履かせていて、これは異常なくらいの細さだった。ブランドは、Wolber 多分今は無い。リムもMavicの特注?っぽい細いのが付いていた。ちなみに最近のタイヤは、細くて23c。細すぎるよりも、25cくらいのほうが、抵抗と乗り心地のバランスが良いという話になっている。僕はこのバイクのタイヤは、18 - 20 - 最後は22cに変更した。だって、ちょっとした舗装の隙間にハマるんだよ。アスファルトと側溝の間の隙間とか、グレーチングの隙間にズッポリハマりそうになって、なんども爆死しそうになった。

2021年10月14日木曜日

バイクメンテナンス トルク管理(その2)

「ネジとかボルトは、直径と素材によって締め付けトルクが設定されている」。トルク管理(その1)で、そう書いた。

と言うことは、(限られた素材が使われているスポーツサイクルなら)ボルトの直径が分かれば、設定されているトルクはわかるはずだ。

例えば、ツーリング中にボルトが緩んだとする。マニュアルがないので、適正トルクがわからないし、トルクレンチも無い。でも、ボルトのサイズが分かれば、大体の最大トルクはわかる。

前に紹介したメンテナンスマニュアル appendix のトルク管理では、M5の最大トルクは 7Nmと書いてある。

M(x) bolt は、直径(x)mmのボルトと言う意味 
スポーツバイクに使われているボルトはほとんどがM6以下で、大部分はM5かM4だ。つまり、Max 5Nm でトルク管理すれば、「ほぼ」なんとかなる。

一般的なサイクリストにとっては、「この締め方ならば、ほぼ間違いなく5Nm 未満」というやり方を把握しておけば、トルクレンチが無くても応急的な処置はできるということだ。

さて、前回紹介したTOPEAKのトルクレンチだけれど、これは、レンチの軸の「歪み具合」を可視化することで、掛けているトルクを測れるようになっている。これの応用を使うと、トルクレンチがなくても大体のトルクを知ることができる。
TOPEAK トピークのトルクレンチ
下の銀色の6角棒レンチ(アーレンキーとも呼ぶ)セットは「エイト社(EIGHT)」製(注1)。セットの一番上はM6 で、順番に、M5、M4、M3、M2と径が細くなっていく。径が細くなっていくということは、「少しの力でも撓みやすくなる」ということ。

ボルトを本締めするときは、短いほうの軸をボルトの穴に差し込む。そして、軸の真ん中あたりを持って締めて、ほんの少し軸がしなった時というのが、ほぼ最大トルクになるはずだ。間違っても、軸が曲がるんじゃないかみたいな力で締めてはいけない。

ボルトの穴径によって軸の太さが違う。で、このエイトのレンチみたいに、高品質・高精度のレンチは、ボルトに適切なトルクがかかった時、ボルトサイズに関わらず、同じような感覚のフィードバックを指先に与えてくれる。

弾みをつけずに、体重をかけたりせず、大きくて強い筋肉(背筋とかね)を使わず、手首から先だけでゆっくりと締めていく。そして、指先にわずかなシナリを感じた時、そこが適正トルクになっている筈だ。
指先と会話できる良品
もう一つ知っておくべきことは、レンチの軸の長さが順番に短くなっているということ。M3とかM2のボルトは、耐えられるトルクが低い。そんなボルトの場合、レンチの軸が長すぎると簡単にオーバートルクになってしまうので、「あえて短く」作ってあるのだ。先端の太さによって、軸の長さが違うことがわかるだろう。

これを応用すると、ハンドツールの持ち方によってトルクを管理できる。まず、下の持ち方だけれど、これはレンチの軸とハンドルを垂直に開いている。この持ち方だと力が入れやすいので、軽く回すだけで5Nmくらいには達してしまう。
軽く持って5Nm、しっかり持つと10Nm
ドライバーのように、軸とハンドルを真っ直ぐにしてみよう。この持ち方で、しかも指先でハンドルをつまむようにして回すと、大体3Nm前後になる(注2)。
オーバートルク厳禁なところはこうやって持つ
ステムキャップとか、クランクのキャップみたいに、部品に圧力を与えてガタを取るためのボルトとかは指定トルクが本当に低い。キャップのボルトは M5とかなのに、締め付け指定はせいぜい 3Nmくらい。そんな時は、レンチの長い方の軸をボルト穴に入れて締めよう。

こうやると、締め付ける力は短い軸を「つまんで」回すようになるので、そもそもトルクがかけられない。この締め方なら、せいぜい1~2Nm くらいのトルクになるはずだ。 
長軸の先はボールポイント、仮締め用
他に要注意なポイントは、ボトルケージをフレームに固定するボルト。肉厚の薄いスポーツバイクのフレームに、直接(注3)ねじ止めするこのポイントは、緩まない限りそっと締める。
優しく締めて、時々固定具合をチェックする
トルク一覧表でみると、ここの指定トルクはこんな感じだ。
ボトルケージは 2-3Nm
スポーツサイクルのメンテナンスをしていると、時として特殊工具が必要なポイントが現れる。例えば、シマノの2ピース型クランクセットのキャップを締めるには専用工具が必要だ。
キャップの星形の穴にはめて回す
プラスチックの薄い円盤
これは、「物理的に強い力で締められないように」設計されている。ボトムブラケット(BB)をフレームにはめ込んだ時、フレームの個体差によって、BBの幅はほんのわずかな違いが出る。この個体は幅が少し広く、これは少し狭い。その誤差(交差)は、正確には知らないけれど、せいぜい0.0(x)mmくらいだと思われる。

で、左右のクランクは、ここのキャップの締め付け具合で位置決めをしているのだ。つまり、ゆるいとガタが出てくるけど、締めすぎると回転がゴリゴリしたり、ベアリングが傷んだりする。

ここの指定トルクも、役割が同じようなステムキャップとおんなじで 1~3Nm
「位置決め、ガタ取り」そんな場所の指定トルクは低く設定されている。

では、下の、多くの爪が切られている特殊工具はどう考えたらいいだろうか?

なぜ、爪が多いかというと、パーツと工具が噛み合う、爪や溝や平面、1箇所あたりにかけられるトルクには限界があるからだ。マイナスドライバーとネジなら、トルクは2箇所にかかる。プラスドライバーなら4箇所。6角穴付きボルトなら6箇所。接触点が多ければ、それだけトルクを掛けられる。
スチール製の爪で確実に締め付ける
ハイトルクが必要とされるところに、通常の6角とかでは耐えられない。角が舐める、爪が歪む、工具がカムアウトして外れるなど、危険が生じてしまう。これらの工具は、ボトムブラケットパーツをねじ込んだり、スプロケットや、ディスクブレーキローターの締め付けリングを締め付け、緩めるための工具だ。これらのパーツの指定トルクは、40Nm程度。メーカーなどによって違いはあるものの、自転車のパーツとしては例外的に高いトルクが求められるところに使われる。もちろん、工具の素材は強度と剛性に優れた炭素鋼(スチール)が使われている。

メンテナンスの場数を踏んでいるうちに、特殊な工具やパーツを見た時、「これはなんでこうなっているんだろう?」と思うようになる。

ボトルケージのボルトで、ヘッドが薄いものがある。アルミとかプラスチックのボルトがあったりする。2mmとかの細い6角ボルトが使われていたりする。これらは、「ガッチガチに締めないでね!」と、ボルトが叫んでいるのだ。

手に持って、なんか普通と違うな?と思ったら、マニュアルを参照してみる。なぜそうなっているのか、理由を調べてみる。そして合点がいった時、それらを設計したエンジニアの人と、なんとなく通じ合えたような気がする。

そんなことが、僕がバイクメンテナンスを楽しむようになったきっかけの一つでもある。

おしまい


注1 エイトは日本製。日本には、世界に誇る棒鋼材の生産拠点がある。そのため、実は、日本の6角棒レンチの品質は世界でもトップクラス。エイトのは特におすすめです。先端が摩耗したり舐めたりするおそれはまったくないくらいに固く、軸は粘りがあって、トルクのかかり具合を掴みやすい。

注2 あくまでも、僕の場合は、ということです。試しにこのやり方で締めてみて、その後にTOPEAKのトルクレンチなどで締めてみる。そして、ネジがドライブし始める直前が、手で締めた時のトルクということになる。例えば、手で3Nm狙って締めて、トルクレンチでしめて3NMに達した時に「クッ」と動けば正解。動かなければ、締めすぎている。こうした感覚は回数をこなしているうちにわかってくる。

注3 金属フレームの場合と、カーボンやアルミの場合で、ネジが直接フレームに切ってあるか、そこに打ち込んだリベットに切ってあるかは違う。ただ、いずれにしてもネジ山はせいぜい3~5くらいしか無いはず。

2021年10月13日水曜日

DNF(Do not Finish)

 僕が最後に馬蹄形ワンデイにトライしたのは、反時計回りだった。30代の時だから、かれこれ20年以上前の話だ。

僕はずっと痩せ型体型で、「多分一生太らないんだろうな」なって思っていたのだけれど、30代になったらそんなこともなさそうだ、35になったら、絶対そんなことないな、と確信を持って感じるようになった。

ややポチャ体型になったにも関わらず、痩せていた時の感覚が残っている僕は、白毛門から登って朝日岳に来て、走り出した。朝日からジャンクションピークまでは穏やかな道が続く。ここでスピードを上げて時間を稼ごうとしたのだ。

朝日岳からジャンクションピークを見る
そして、その勢いで、ジャンクションピークから清水峠最低鞍部までも、歩いたり走ったりを続けた。そして、この景色を見た。
左前から右を回って先へ…
反時計回りで、最低鞍部あたりならまだ1/4くらいだ。それはわかっているのだけれども、これから登る山々を見た。一番奥のガスがかかっている山塊を右から左に歩いて、そこから西黒尾根の下降が待っている。行けるのだろうか?僕は焦った。

反対側から、グループハイカーがやって来て、言葉を交わす。

あっ!さっき朝日からの下りを走ってた人よね!?
私たちは蓬ヒュッテに泊まったのよ〜あなた馬蹄形日帰り?
すごいわねー、トレランってやつかしら?

まだトレランが今ほど一般的でなかった当時、山で走る人を見かけることは滅多になかった。で、お調子者の僕は、「頑張ってねー」という、お姉様達の声援を背中で聞きながら走り出した。

で、7つ小屋山あたりまで、走ったり、歩いたりして…気がついた。

やばい、膝やっちゃった…

僕の膝は無理が効かない。単なる負荷、まっすぐあげておろす、最大筋力まで行かないレベルの負荷なら、僕の膝は耐える。自転車のペダルを一定の負荷と速度で踏み続けるような動きはどちらかと言えば得意なのだ。だが、衝撃や捻るような負荷がかかって、あるレベルを超えると痛みが出て、それは数日間引かなくなる。

で、膝の痛みが出た僕は、騙し騙し蓬峠まで行った。そこでギブアップして湯檜曾川沿いに帰るか、馬蹄形を継続するか悩んだ。結局、ヒュッテでソフトドリンクを買って飲んで、少し元気を取り戻して馬蹄形を継続した。

谷川岳本峰にたどり着いて時間を見ると、天神平ロープウェイの最終には間に合いそうだった。膝の踏ん張りが効かなくなり、深くしゃがむと強い痛みが出る僕の膝、天神尾根を下る以外の選択肢は僕には無くなっていた。

なんとか…無事に帰宅して、翌日、膝をカクカクさせながら出勤した。ヨーイチ、シンヤ、タクジその他の面々に、最後ロープウェイで下山したと言うと…

あーそれダメですね、ノーカン 
だせぇwwwなんのために行ったんすか?
やり直し!
ロープウェイ使えないように時計回りで!明日もう一度! 

と、鬼のようなDNF宣告を喰らった。

この借りはいつか返すぞ、そう思いつつ20年経ってしまっていた。

2021年10月12日火曜日

Hike4 谷川岳馬蹄形縦走 One-Day (3/3)

谷川岳馬蹄形縦走の 3/3は、ジャンクションピークから朝日岳稜線縦走、そして白毛門尾根の魔の下降…

清水峠最低鞍部からジャンクションピークまでの間は、さほど危険な場所もない。斜度はそこそこあって、洗い堀の粘土はツルツルすべるけれど、歩きやすいと言っていいだろう。
ジャンクションピーク手前の道標
ここから朝日岳までの稜線も穏やかで、一部切り立った斜面のトラバースもあるけれど、概ね歩きやすい。だが、それが盲点にもなっている(注)
平原状の奥の台形ピークが朝日岳
ちょっとイヤらしいザレ場のトラバースをいくつかこなすと、穏やかな山頂平原と池塘群が見える。山頂直下なのにこれだけ湿り気が多いのは何故なのだろうか。
特徴的な朝日岳のピーク
登山道は少し坂を降りる。下り切ったところで、分岐標識がある。稜線縦走路は直進し、左側から、宝川温泉からの道がT字型に接続している。
左へ下ると宝川温泉
分岐を左に、宝川温泉にむけて「50mくらい」進むと右側に水場がある。谷川岳の他の水場は、大体は縦走路から10~15分程度下ったところにある。誰でも給水のためとは言え、縦走路から外れるのは気が重い。しかし、ここならまったく苦にならない。
割と勢いよく流れ出す貴重な水場
登山地図にも「水場」のマークがあるのだけれど、どこにあるのか気がつかない人も多いようだ。

以前は分岐サインのところに、「水場 50m」みたいな標識が付けられていたように思うが、今は付いていない。

これ以降は想像なのだけれど、この水場は渇水続きの夏場に枯れたことがある。年々降雪量が減って、枯れるシーズンが何度か続いた。そして、ここの水場をあてにして来て、困る人たちも随分いたようだ。

で、「使えるかどうか微妙な水場をあてにしてドツボにハマるひとが出たら、逆に危険」ということで、「いっそ看板取っちゃうか?」ということになったのではないだろうか。知らんけど…
朝日岳山頂…先はまだ長い
朝日岳山頂を越えたところで、後方から一人のハイカーが近づいて来た。少し会話を交わして分かったのだけれど、この方も馬蹄形日帰り挑戦中。びっくりしたのは、朝5時に出て来たんだって。で、予測では17時前にはおり切るだろうと。グロスタイム12時間…

僕ちんは、朝3:30に出て来て、このままいくと17:30ごろに下山完了、つまり14時間…
還暦ハイカーがぶち抜いていくwww
しかも還暦なんだって。荷物は最近、年齢を考えて軽くしたっていってたけど、足元はトレランシューズじゃなくて、バリエーションで使うようなハイカットのブーツ。それで軽やかに駆け降りていく。ヘンタイ!(褒めてます)
谷川岳本峰はガスの中
落ち着け、僕は僕だ、マイペースマイペース、と唱えながら下る。ふと右手を見ると、夢のような池塘群と草紅葉。

笠ヶ岳避難小屋を過ぎ、笠ヶ岳の山頂を踏み、急な岩場を下って白毛門に登り返し、ようやくそれで…本日のラストメニュー。
笠ヶ岳避難小屋
白毛門山頂1,700m くらいから、ボトムの駐車場700m くらいまでの標高差1,000mを下る。所要時間はおおよそ2時間くらい。
白毛門を振り返る
一ノ倉沢
象に見える木
なんとか…怪我なく登山口まで着いた。両膝は痛みはないものの熱を帯びている。アキレス腱と脹脛にはピリピリした痛みが出始めた。
あーやっと着いたぜw
白毛門沢に膝まで浸ってアイシング。
冷たーい!きもちいーい!
ログはこんな感じでした。翌日になっても強い疲労感はあるけれど、筋肉痛とか関節痛にはそんなにならなかった。トレッ筋が着いてきたみたいです。それか、アイシングが効いたのかもね。



注 ここ、ぱっと見は穏やかで走ってでも行けそうに見えます。が、ここで焦って消耗すると、故障のリスクが高まります。時計回りなら白毛門からの急下降、半時計周りなら武能&茂倉岳への登り返しが控えているので、ペース配分には要注意。