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2021年10月12日火曜日

Hike4 谷川岳馬蹄形縦走 One-Day (3/3)

谷川岳馬蹄形縦走の 3/3は、ジャンクションピークから朝日岳稜線縦走、そして白毛門尾根の魔の下降…

清水峠最低鞍部からジャンクションピークまでの間は、さほど危険な場所もない。斜度はそこそこあって、洗い堀の粘土はツルツルすべるけれど、歩きやすいと言っていいだろう。
ジャンクションピーク手前の道標
ここから朝日岳までの稜線も穏やかで、一部切り立った斜面のトラバースもあるけれど、概ね歩きやすい。だが、それが盲点にもなっている(注)
平原状の奥の台形ピークが朝日岳
ちょっとイヤらしいザレ場のトラバースをいくつかこなすと、穏やかな山頂平原と池塘群が見える。山頂直下なのにこれだけ湿り気が多いのは何故なのだろうか。
特徴的な朝日岳のピーク
登山道は少し坂を降りる。下り切ったところで、分岐標識がある。稜線縦走路は直進し、左側から、宝川温泉からの道がT字型に接続している。
左へ下ると宝川温泉
分岐を左に、宝川温泉にむけて「50mくらい」進むと右側に水場がある。谷川岳の他の水場は、大体は縦走路から10~15分程度下ったところにある。誰でも給水のためとは言え、縦走路から外れるのは気が重い。しかし、ここならまったく苦にならない。
割と勢いよく流れ出す貴重な水場
登山地図にも「水場」のマークがあるのだけれど、どこにあるのか気がつかない人も多いようだ。

以前は分岐サインのところに、「水場 50m」みたいな標識が付けられていたように思うが、今は付いていない。

これ以降は想像なのだけれど、この水場は渇水続きの夏場に枯れたことがある。年々降雪量が減って、枯れるシーズンが何度か続いた。そして、ここの水場をあてにして来て、困る人たちも随分いたようだ。

で、「使えるかどうか微妙な水場をあてにしてドツボにハマるひとが出たら、逆に危険」ということで、「いっそ看板取っちゃうか?」ということになったのではないだろうか。知らんけど…
朝日岳山頂…先はまだ長い
朝日岳山頂を越えたところで、後方から一人のハイカーが近づいて来た。少し会話を交わして分かったのだけれど、この方も馬蹄形日帰り挑戦中。びっくりしたのは、朝5時に出て来たんだって。で、予測では17時前にはおり切るだろうと。グロスタイム12時間…

僕ちんは、朝3:30に出て来て、このままいくと17:30ごろに下山完了、つまり14時間…
還暦ハイカーがぶち抜いていくwww
しかも還暦なんだって。荷物は最近、年齢を考えて軽くしたっていってたけど、足元はトレランシューズじゃなくて、バリエーションで使うようなハイカットのブーツ。それで軽やかに駆け降りていく。ヘンタイ!(褒めてます)
谷川岳本峰はガスの中
落ち着け、僕は僕だ、マイペースマイペース、と唱えながら下る。ふと右手を見ると、夢のような池塘群と草紅葉。

笠ヶ岳避難小屋を過ぎ、笠ヶ岳の山頂を踏み、急な岩場を下って白毛門に登り返し、ようやくそれで…本日のラストメニュー。
笠ヶ岳避難小屋
白毛門山頂1,700m くらいから、ボトムの駐車場700m くらいまでの標高差1,000mを下る。所要時間はおおよそ2時間くらい。
白毛門を振り返る
一ノ倉沢
象に見える木
なんとか…怪我なく登山口まで着いた。両膝は痛みはないものの熱を帯びている。アキレス腱と脹脛にはピリピリした痛みが出始めた。
あーやっと着いたぜw
白毛門沢に膝まで浸ってアイシング。
冷たーい!きもちいーい!
ログはこんな感じでした。翌日になっても強い疲労感はあるけれど、筋肉痛とか関節痛にはそんなにならなかった。トレッ筋が着いてきたみたいです。それか、アイシングが効いたのかもね。



注 ここ、ぱっと見は穏やかで走ってでも行けそうに見えます。が、ここで焦って消耗すると、故障のリスクが高まります。時計回りなら白毛門からの急下降、半時計周りなら武能&茂倉岳への登り返しが控えているので、ペース配分には要注意。