で、ほろ酔いになってから雪道をハイクアップ1.5h…
あーもう、ここで寝たいw
ところが、ある事情で僕はスノーボード業界に転職した(注1)。そこは結構な大手で、スノーボードのギアもウェアも、アクセサリー(ヘルメットとか、プロテクターとか)や、スケートシューズなんかも従業員割引の対象。
冬の間に不足した日光を求めてるんですよ、体が… Yohichi
スノーボードもいいなとは思っていたけど、道具買って始めるか?って言われると…まぁ、スキーでいいかな?って感じ。
従業員割引は…最新モデルはなんとXY%割引、サンプルとか、型落ちとか、B級品とかは…な、な、なんと!ZY%引きで買える!
そりゃ始めますわね…
で、まぁ、僕は35歳でスノーボードを始めたので、おっさん初心者がどうやったら幸せになれるか?を書いてみる(前置き長いな)。
まず、おっさんであるからには、お金でなんとかなることはなんとかしよう。ウェアはレンタルとか、友達に借りるのでもいい。でも、品質の良いゴーグルとグローブは用意しておいてください(注2)。
そして、おっさんには怪我が大敵。ヘルメットとケツパッド、ニーパッドは必ず準備してください。スノーボード始めて、続くかどうかってのは最初の30分で決まる。ここで痛い、辛い、怖いって思うと、まずヤメる。続けるかどうかわからないから、ヘルメットとかケツパッドはいらないよ…そう言っている人は続きません。
で、潔く初日はスクールに入ろう。「Burton LTR スクール」でググってみてください。僕はこのレッスンプログラムで、半日でターンができるようになり、午後は一人で初級者〜中級者コースを下りてこられるようになりました。
で、潔く初日はスクールに入ろう。「Burton LTR スクール」でググってみてください。僕はこのレッスンプログラムで、半日でターンができるようになり、午後は一人で初級者〜中級者コースを下りてこられるようになりました。
初心者が痛い目にあう原因は逆エッジ。LTRプログラムは、逆エッジがほぼ起こらないくらいに、極端なチューニングをされたボードを使ってレッスンしてくれるんだ。
さぁ、あなたはLTRのおかげで、転びながらでも下りてこられるようになりました。次に考えるべきは、自分にとって目標となる滑りはどんなものをハッキリさせること。そして、そこに導いてくれる人を探すこと。
で、僕の場合、ラッキーにも、身近にそうした人がいた。スノーボードをやり続けているとわかってくるのが、セッティングがとても重要だってこと。センタリング、ハイバックリーン、スタンス幅、スタンスアングル、なんのことだかわからないでしょ?スノーボードは、セッティングの調整幅が広く、自由だ。しかし、その代わりに何が正解なんだかわからなくなりがち。
なんでうまく滑れないんだろう、そんな時に、ささっとやってきて、ここがこうなってるから、こんな問題が起こるんですよって、調整してくれる仲間が居て本当にラッキーだった。
おっさんでスノーボードを始めると、心強い仲間はだいたい年下。年齢とか性別関係なく、互いにレスペクトしつつ、愛されるキャラ作りも重要なんじゃないかな(僕がそうできているとは言っていない)。
僕は、スノーボードの入り口はLTR、そのあとは全部自己流だ。ただ、ポイントポイントで、仲間からアドバイスをもらった。あとになってみると、すごいことだったなって振り返るイベントもある。
例えば、僕のスノーボード生涯4日目は、ヨーイチ先生が誘ってくれたBCだった。スキーバブルが終わって、あっという間に倒産?して閉鎖されていた草津シズカ山スキー場で、登って滑るよ!ってこと。
僕はまだスノーシューを持っていなかったんだけど、バートンCustom 166 という長くて太くて重い…スプリットボードは買ってあった。
さぁ、あなたはLTRのおかげで、転びながらでも下りてこられるようになりました。次に考えるべきは、自分にとって目標となる滑りはどんなものをハッキリさせること。そして、そこに導いてくれる人を探すこと。
僕のスノーボードの師匠、ヨーイチ
おっさんで始めるってことは、時間が無いということ。目標を決めて、そこへ最短で到達するべきなんじゃないかな。僕の場合は、「バックカントリー で確実に滑る」ことと、「パウダーを楽しむ」この二つを目標にしました。で、フリースタイル(注3)的な滑りは全部捨てました。スイッチスタンスもやらない(注4)。
季節外れのパウダーを独り占め Minakami Hohdaigi
なんでうまく滑れないんだろう、そんな時に、ささっとやってきて、ここがこうなってるから、こんな問題が起こるんですよって、調整してくれる仲間が居て本当にラッキーだった。
Mt. Fuji & 仲間たち
僕は、スノーボードの入り口はLTR、そのあとは全部自己流だ。ただ、ポイントポイントで、仲間からアドバイスをもらった。あとになってみると、すごいことだったなって振り返るイベントもある。
例えば、僕のスノーボード生涯4日目は、ヨーイチ先生が誘ってくれたBCだった。スキーバブルが終わって、あっという間に倒産?して閉鎖されていた草津シズカ山スキー場で、登って滑るよ!ってこと。
僕はまだスノーシューを持っていなかったんだけど、バートンCustom 166 という長くて太くて重い…スプリットボードは買ってあった。
あ、じゃあ、それで行けますよ。行きましょう。えっ?まだ、あれで滑ったこともないんだけど?大丈夫っすよ。癖がない板ですから…知らんけど
当日はものすごい暴風雪になったのだが、決行した。スノーシューで歩くヨーイチ先生が、背中に背負ったボードを風に煽られてコロンとすっ転がるくらいに、激しい風が吹いていた。で、僕はスプリットボードにシールだったので、背中にはボードがない。だから風に煽られても、なんとか耐えてハイクアップしていった。で、ゲレンデトップまで上がったところで、さすがにこれはやばいだろうということになり、そこから下ることになった。
スノーボード初めて4日目で、しかもものすごい暴風雪、足元は30cmくらいのパウダー。で、僕は立ち上がって2m滑ってはすっ転び、立ち上がれず、バインから片足を外し、バインをセットして2m滑ってすっ転びを繰り返しながら下った。
極寒のはずなのにうっすら汗ばんでいた。
ゲレンデの最後の1/3くらいで、やっと僕は一回で20〜50mくらい滑れるようになった。ゲレンデボトムで待っていたヨーイチ先生の唇は、死体のように真っ青で、体は小刻みに震えて、心なしかゴーグルの中は涙ぐんでいるように見えた。そんなに僕の成長を喜んでくれているなんて…僕も感動した。
BCデビューを無事に飾った僕を見て、先生は感極まったのか、絞り出すように言った。
イェーイィィィイ、さぁ、帰りましょうかぁぁ〜〜〜 サムッ
あとで聞いたのだが、ヨーイチ先生はひどい風邪をひいて、次の日仕事を休んだらしい。
初心者の僕に、BCの厳しさ、ゲレンデとは違う技術の大切さを気づかせてくれた、ヨーイチ先生には今でも心から感謝している。
注1 転職決まってから、伊豆城山にマルチピッチクライミングに行って…ショボいスラブでフォールして、左足首の靭帯を損傷。初出勤は松葉杖という…それは本題とは関係ないので省略しますが、この辺りもとっても面白い修羅場ストーリーがw
注2 いいゴーグルと手袋が欲しいってプロショップで言うと、どちらも2万円くらいするのが出てきます。ゴーグルと手袋で4万円。そんな買い物してたら破産するので、どちらも5千円〜1万円くらいで探しましょう。狙い目は、ヒマラヤとかのチェーン展開してる大型店。もしくは、モンベル。どちらも、リーズナブルでありながら、品質的に間違いのない商品が手に入ります。特に最近出てきたモンベルのゴーグルは良さそう。
注3 フリースタイルってのは、パーク(ジブやジャンプとか)で遊ぶやつ。アイテムで結構怪我するんで、おっさんは厳しい、怪我の治りが遅いからw
注4 レギュラーとスイッチの両方のスタンスで滑れると、滑りの幅は広がるし、楽しめることも増えると思う。でも、ハッキリ言って練習時間も倍になるし、セッティングもより複雑になる。で、僕の場合は、ダックスタンスにすると膝が痛くなるし、故障も心配なのですっぱりあきらめた。