中級になれる人 10%
上級になれる人 5%
プロになれる人 1%
世界で戦える人 0.01%
母集団にばらつきがなければ、10,000人がそのスポーツに親しめば、世界クラスが一人生まれることになります。そう、
「母集団にばらつきがなければ」
機材スポーツの場合は、母集団にばらつきが発生します。まず、その機材を準備できる環境にあるかどうか?そして、スキーのように、機材と人とのインターフェイスの相性が、パフォーマンスを大きく左右する(例: カント角)スポーツは特殊な条件が発生します。体験した人がどれだけ継続的にやり続けるか?ここが問題です。
欧米人の場合、スキーに向いている体型(下肢の形)の出現率が 60%だったとします。
10,000がスキーを体験する
40%は、スキーが上手くならず、すぐに脱落し、残り6,000人がスキーを続ける。
中級600人、上級300人…プロ級が 60人生まれる
世界で戦える人が生まれる確率は 0.6人体験者数を10万人(10倍)に増やせば、6人確保できるということになります。
日本人(昭和生まれの日本人体型)だと…20%だったとします。
10,000がスキーを体験する80%は、スキーが上手くならずすぐに脱落し、残り2,000人がスキーを続ける。中級は 200人、上級が 100人…プロ級が 20人生まれる世界で戦える人が生まれる確率は 0.2人体験者数を10万人(10倍)に増やしてもやっと1人…
日本で、ワールドカップ級のスキー競技者が、カント角の影響を受けにくいノルディック競技に多く、アルペン種目で極端に少ない理由はここだと思うんです。
「生存者バイアス」と一緒ですよね。どうやったら生き残れるかを調べるために、生き残りを調査しても無駄って話です。むしろ死んじゃった人たちが、なぜ死んだのかを調べないと。
今、スキーをやっている人たちを調べても無駄。(すごい運動能力を持っているのに)スキーをやめちゃった人たちを調べないと。スキーマーケットの発展のためには、この発想の転換が必要なんじゃないかな?そんなふうに思っています。
体型的に向いてないアルペンスキー
そこで戦い続けることに疲れたから…
テレマークスキーに移行した理由の一つはそれでした