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2021年3月31日水曜日

おっさん初心者ボーダーが、最初に買うべきギア

今までの投稿で、「スノーボードをやってみっか」って考え始めたおっさんがいるはずだ。そんな人のためのヒントを書いてみる。

スノースポーツそもそも未経験って人まで対象にすると、きりがない。なんで、次のような人を想定して、かいつまんだ説明にしてみます。

スキー経験はそれなりにある
おっさんなので、収入はそれなり。ギア予算は、まぁ、あるよ。

「ブーツを履く時は、かかとをトントンって奥に納めて、ベロを押し込んでスネとすきまができないようにしてバックルを締めるんだよ。」そんなレベルの説明はいらないよって人。
そんで…「早く確実に上達するなら、それなりにお金使います!」って人たちね。

で、ジブとかパークとかやりたい人は、僕はわからないんで、他に行ってください。


メローでワイドなツリー

パウパウだぜ、バカヤロw

たまにはこんな日も無いとね

空へ


で、まぁ、そんなやつは居るのかと言うと?

Ogawa-san それは君だ!

はい、ではギア選びのポイントを簡単に説明します。

最重要なのはボードブーツ。「名の通ったブランド」の、「中級者用」の「新品」を買ってください。狙い目は型落ちね、性能一緒で安いから。そして、試しばきは必ずして、できればローカルのプロショップで購入してください。

次に重要なのはバインディング。これも「新品」の「初級者〜中級者用」をプロショップで購入すること。一押しは「Unionのフライト・プロ」です。

ボードは、中古で構いません。というか「状態が比較的良い」、「名の通ったブランド」の、中級者用の中古を買って「チューニング」するのがベストです。

ここまで読んで、よし、その通りにしますって人はそっとブラウザ閉じていいです。相変わらず説明が長いんで。

------こっから下、読むんなら覚悟しろ、長いぞ、ウザイぞ-------

ボードブーツは、真剣なとこと、適当なとこの差が激しすぎる。名の通ったブランドなら、プライドもあるから、「スノーボードやったことのないやつが開発責任者」なんてことはないはず。バートン、サロモン、ディーラックス、とかがいいんじゃないかな。

新品」を選ぶ理由だけど、ボードブーツって馴染んでからが本来の姿になる。ショップで試しばきした時と、馴染み出た後ってまったくベツモンだから。

Burton の Driver X と、Salomon の Malamuteを僕は履いている。この2つは、それぞれのブランドでもっとも固いブーツ。ショップで試しばきすると、「ギプス?」ってくらい固い。それをドライバーXは5日くらい、マラミュートは1日かけて、馴染ませていく。

Driver XとMalamute

ショップの試し履きと、滑走5日後がまったく別物だったら、試し履きする意味あるの?

大変にいい質問ですw

スノーボードやったことない人にとって、試しばきは、足型あってるかどうか確認するだけの作業です。膝を入れて、固いか柔らかいかやっても、意味はほぼありません。

だから、売れてるブランド、売れてるモデルを選んでください。買い換えるときに「バートンのルーラーを履いてみたら、ちょっと柔らかかった。で、横幅がちょっと狭かった」みたいに言えば、ショップの店員さんも、基準としているモデルがわかることで、オススメを決めやすくなるからね。

新品を選ぶ理由は、「最初はあの固さで、履いてると、こんな風に柔らかくなるんだな」って、変化を掴んでほしい。レンタルとか、ハードオフの中古だと、ヘニャヘニャに柔らかいこいつが、最初はどれくらい固かったのかが解らないから(注1)。

中級者用を買う理由は、そこがボリュームゾーンで、在庫がたくさんあって、サイズをキッチリ選べること。ワイド版とかもあるし、機能とコストのバランスがいい。そして、馴染むまでの時間が短いので、すぐに本来の性能が発揮できる。そしてね、初級者用が馴染むとただの長靴みたいなヘニャヘニャになっちゃう。中級者用が馴染むと、初級者用くらいの固さになっちゃうんだけど、パークとか、パウダーとか、バックカントリーのハイクアップとかには使い道があるからさ、長靴とは違ってね。

次に重要なバインディング、「新品」を選ぶ理由は履歴がわかるから。前の人がどんな使い方してて、なんで手放したのかわからない中古はリスク高すぎ。だってね、いきなりアンクルストラップブチ切れたら、ボードが持ってかれるんだよ。その衝撃を片足で受けたら、そっちの膝の靭帯チギれるよ?

スノースポーツどころか、スクワットできなくなるくらいの怪我をしちゃうような、そんなリスクは避けたほうがいいよね。

初級者〜中級者用」を選ぶべきってのはね、そもそも、欧米メーカーのバインディングって、体重80kgくらいの人が基準。それを痩せっぽちの僕たちが履くと、固すぎるんだ。だから、初級〜中級用くらいが、一番使いやすい。Burton なら、カーテルとかが売れ筋なのかな?でもね、一番使いやすい、バランスがいいのは、その下のMission なんじゃないかな。さらにその下の Custom でも十分ってのが現実だと思う。

一押しの「Unionのフライト・プロ」だけど、Unionは調整の幅が広いのです。こればっかりは、他のブランドにはまったく比較できないくらいいい。で、フライトプロは、初級者から使えるくらい柔らかい。だけど反応が早くてホールドがいい。だから、BCとかパークとか、とにかく使えるフィールドがすごく広いくせに…クソ安い。

てか、俺も欲しい(今使ってるのはUnionのアトラス、フォースとBurtonのカスタムですけど)


A-One に Burton の Custom バインディング 

で、本題のボードはどうなんだ?って?

ボードはね「名の通ったブランド」の、「中級者用の中古」を買ってください。で、ローカルのプロショップで、「ベベル角度を1.5~2度にできますか?」って聞いてみてください。チューンナップは1~1.5万円くらいするかもしれません。でもね、1.5~2度のベベル角のボードって、市販されてないんすよ。ずらしやすく、コントロールしやすく、逆エッジしにくい。多分2シーズン目には物足りなくなる。だからこそ、1シーズンで捨てても惜しくない中古を買うべき(注2)。


往年のコアブランド M3

158は長めでワイド、センターはキャンバーでノーズとテールはロッカー

これは僕があるリサイクルショップで見つけたM3で、ほぼ新品みたいな感じで8,000円。ボード全体のアウトラインとか、キャンバーロッカーの構造はなかなかいい。ソールはクソ。でもさ、レンタルするよりは、こんなん見つけて、手入れして乗りこなすってのも楽しいよ。

まとめると、ブーツとバインは真剣に。ボードは…そうね、身近にもし、ベベリングとか、ベーシックなチューンナップをやってる人がいたら相談する。そんな風にして、始めてみたらいいんじゃないかな。

自分がやりたい滑りを、見失わないように、怪我なく着実に進んでください。
ご安全に!


注1 スキーブーツって、ショップだと暖かいからフレックスが柔らかい。だから、ゲレンデだと、1〜2段階くらいレスポンスが速く、フレックスが固くなるくらいでしょ?ボードブーツって、フレックスもレスポンスも変わるし、インナーだって痩せて馴染みがでる。パンパンだったブーツがスカスカになる。そんな感じで違うから、最初っからブーツ選びで成功するってことは無いって思っておいたほうがいい。

注2 新品のボードで3万払うんなら、中古で1万円、チューンナップで2万円払ったほうが、幸せになれる気がする。そんで、最初のボードで短すぎるとか、パウダーに行きたいとか、パーク入りたいから、そんなことがわかってきたら新品を買えばいい。

2021年3月30日火曜日

スキーの経験は、スノーボードに活かせるのか?

僕はスキー馬鹿からスノーボード馬鹿に変身したわけだが、同じような人はわりといる気がする。逆パターンはどうかな?あんまりいないかもね。

僕は、機会があれば、スキーもボードも両方やったほうがいいと思う。ただ、どっちかと言えば、スノーボードのほうがシンプルで早く上達する。だから、スキーヤーには、ぜひスノーボードに挑戦してみてほしい。

「なんでスノーボードのほうが簡単なのか?」ってこととか、「スポーツとして似ているところと、違うところ」そんな投稿です。

スノーボード にどハマりする予定の人 Ogawa-san

スキーとスノーボードがターンするメカニズムは同じです。曲がりたい方向に板を傾けて、荷重をかけてたわませると、傾いた方向にターンしていく。ターンと横滑りのメカニズムは基本的に一緒。

では、一番違うところはなんだろうか?

僕は、技術とかじゃなくて、心理的な抵抗感なんじゃないかなって思う。

板2本とストック使ってバランス取れるスキーから、板一本で不安定なボード。僕も最初は同じように思っていた。でも、スノーボードを続けているうちに、実はそんなことは無いということに気がついた。

スキーとスノーボード を「安定性」で比べると、ボードのほうが有利なことが3つある。

1 重量
軽いスキーは外乱に弱いが、重量があってしかも一本のボードは悪条件でも暴れない。特に重いザラメや、深い湿雪、トレースが入ったパウダーなどは、まるで巡洋艦のように浮き上がって進んでくれる (注1)

2 幅
ファットスキーを履いたことあればわかるはず。板幅が太いとエッジに乗りにくくなる。シャープな切り返しは苦手だけど、逆に言えば、どっしりと安定した操作感になる。で、どんなファットスキーよりも太いボードは、基本的に超安定。(注2)

3 トーション
トーションを使って、ボードの前半と後半で異なる動きを作れる。それによってバランスが取りやすい。

で、3のトーションは、スノーボード独特の動き。スノーボードって面白いな〜って思ったことの一つはこれ。スノーボードは前足と後ろ足で、違う強さでエッジを効かせられるということ。

例えば、前足はつま先側を踏む。すると、フロントサイドのエッジが立って、トップが右にターンして行く。その時に、後ろ足は逆に踵側を踏んでやる。そうすると、テールは左に逃げて行く。この結果、ものすごくクィックなターンが可能になる。

さっきも言ったけど、スノーボードはとても安定性が高いので、普通に考えたらものすごくターンしにくい。ところがこのトーションを使いこなすことで、クィックなターンも、深くてゆったりしたターンも自由に刻めるのだ。

Ogawa-san, outbound of Happohone ski resort.

で、ひたすら滑っていて気がついたのは、スノーボードで前足と後足の役割はどうやら違うみたいだってこと。

前足はターンの方向づけを決めている。
後ろ足は、ターンの深さとズレを決める。

直滑降の時に、僕は前足のどこに乗っているかだけに集中している。暴れにくいボードは、その上にただ立っているだけで、バランスが自動的に取れてしまうのだ。

斜面変化とかでボードが左に進路を変えたとする。すると、僕の体は右に少し倒れて、つま先側に重心が移動する。そうすると、自然につま先側のエッジが立って、ボードは右に移動して、僕の体の真下に戻ってきてくれる。ボードが右に行った場合は、逆に踵側のエッジが立って、左ターンが始まり、同じようにボードが体の真下に戻ってきてくれるのだ。

こんな感じで、バランス取りは自動化されちゃってるので、脱力してるだけいい。

で、直滑降からフロントサイドターンに入るなら、前足のつま先を踏んでやる。そうするとトップが右に向きを変えて行くので、ちょうどいいところで後ろ足を踏んでやる。踏み方の強さと、エッジの立て方によって、ボードは前に走ったり、ズレて減速したりする。

スノーボードでターンするって、基本的にはこれだけ。(注3)

Rider: Thomas F. / Kazawa slope, back is Mt. Asama  



僕はスノーボードは自己流なんだ。だけど、スキーヤーとして真剣に学んだ、次のようなノウハウも活かしている。

横滑りとカービングでスピードをコントロール。
荷重で走らせ、抜重で切り替える。
前後左右の荷重移動と重心の位置。
外向外傾、上半身のブロック。

体の動かし方はスキーとスノーボードではもちろん違う。でも、体の動かし方って、あくまでも手段。目的は板やボードがどう動いて欲しいのか、なんだよね。

板をどう動かしたいのか。そのためには、板にどうやって働きかけるのか。で、体をどう動かすのが合理的なのか。そんな答えをスキーの経験から探し出しながら滑っています。

スノーボードってシンプルで楽しいよ。

注1 悪条件下になると、スキーがバラけないように気を使うこともあるでしょう?

注2 カービングスキーが出現して、深いサイドカーブでクィックな動きが実現できた。それがファットスキーが成立した理由にもなっているような気がする。太くて安定するファットスキーは、そのままでは鈍重すぎる。俊敏な動きができるロッカー構造と、カービングの深いサイドカーブ、これが与えられることでファットスキーは安定と俊敏さを両立させている。

注3 まぁ、その、シンプルだからこその難しさってのもあるんだけどね。例えば、前足のちょっとの荷重変化でボードは向きを変えて行く。だから、特に前足のセッティングが重要で、合ってなくいと適切な位置に乗れず、うまく滑れない。

2021年3月29日月曜日

DAY35 僕にとっての岩鞍最終日…猛暑とウル涙で終了

やっぱり僕は尾瀬岩鞍が好きだ。今シーズンの滑走は18/32がここ。 BCを除いて、ゲレンデ滑走の半分以上はここ。

それだけ通うと、Pのお父さんとも顔見知りになる。
ゴンドラ索道のお兄さんとも知り合いになる。
ゲレンデ途中のレストハウスのお姉さんとも話しをするようになる。

今週末で岩鞍の営業は終わり。今週末、僕は谷川岳BCの予定なので、ここに来れるのは今日が最後。そんな気持ちで丁寧に滑った、14本36.8km 

朝の様子。今日は暑くてすごい勢いで雪が溶けていた。

ミルキーウェイは、多分だけど、今週末まではもたないんじゃないかなって思う。だって、朝でこんな感じ⬆︎だし…

ゴンドラ乗り場前までは、雪が切れてるし。しかも、これ、朝。


シーズン最後なので、何回かいったレストハウスで、一番高いメニューのカツカレーを頼んだ。で、お姉さんというか、お母さんというか、ママというか、と話をした。なんというか、来シーズンもここに滑りに来て、ここでカツカレーを食べようと思った。

なんか泣きそうになった。


注文を受けてから揚げる、分厚いロースカツ

こんな春スキーというか春ボードには、作業用の保温手袋がベストマッチ。防寒テムレスが最近は有名だけど… 作業用手袋の有名ブランド、ATOMの、DAN(暖)BEARも優れもの。指の背中側と、甲は通気性があって蒸れなくて、水は弾いて、グリップ良くて、手首のストレッチは絶妙な締め付けと幅で…  これで文句ないです。
甲のロゴは反射性素材なんだよね。意味あるんかね?まぁいいけど…


昼間は20度を超えたみたいなので、半袖Tシャツ。今シーズン初。



カメラを買い換えた。


ログの中でフラットなのは、ランチタイム。


ほぼほぼ全コースを回った。男子国体コースは今日も滑りやすかった。


 ローカーボの夕飯。

2021年3月28日日曜日

雇われ人に捧げる、応援歌

ローラ(仮名)は、イラっとした感じで言った。

それで…あなた(注1)のキャリアプランは結局なに?

で僕は、今日だけで3回目くらいの説明を始めた。

年収とか地位とかにはあんまりこだわりがないですね。あえて言えば、将来自分の娘が「パパはどうやって私を育てたの?」って聞いた時、恥ずかしくないようにしたい。いい仕事、感謝される仕事をしたい、それだけです。

ローラはスターフォンの(注2)向こうで、ちょっと意地悪い雰囲気で言った。

あなたが昇進しなかったら、新しい上司が入ってくるわよ。その上司とウマが合わなかったらどうするの?私と違って、あなたのことを、今ほど評価しないかもしれない。

そうですね…僕の上司のインタビューに、僕は関われません。自分でコントロールできないことを心配するより、自分ができることをちゃんとやろうと思っています。

僕は余計な一言を付け加えた。

ローラ、僕はあなたの人を見る目を信用しています。もし僕の上司を採用するときには、いい人を選んでください。僕の上司があなたでも、新しい人でも、僕が必要とされていればいいのかなって思います。

僕は外資系でそれなりのキャリアを築いていた。だけど、根本的な勘違いをいくつかしていたのだ。僕は上司のローラと年に1度の評価面談をしていた。僕はこう思っていた。

良い仕事をしていれば報われる
良い仕事とは、胸をはって誇れるか、引け目に感じることのない仕事
上司は、有能で謙虚な部下を大切にする

僕は、それが「僕が正しいと信じている」価値観で「日本人としての美意識にバイアスがかかった」ものであることに気づいてなかった。

外資系はオープンで、カジュアルって言われる。上司は偉そうにしないし、権威を振りかざすこともしない。でも、それは上司があなたの生殺与奪の権利を持っているから。

あなたが上司に歯向かったとする。日本企業なら、上司は叱るか、懇々と説得するなりするだろう。もしかしたら、一杯飲みに行くかもしれない。

外資系(注3)なら、上司は苦笑いしながら「OK, understood!」とかなんとか言ってその場はそのまま過ぎるかも。しかし…反動は来る。

外資マネジメントのKPIは業績が最も重要で、達成するためのリソース管理はマネジメントに任せられている。リソースには当然、人事関係も含まれる。採用・評価・解雇も含めてのことだけどね。

「リソースマネジメントはすべて任せる、しかし、KPIは必ず達成しろ」これが大原則。

「人事関係のリソースは制限する」となれば、「すべてを任せているわけではないから、KPIをすべて達成しなくても問題ない」ことになり、KPIそのものが崩壊しちゃう。

現場の話になると、上司が「あいつは要らない」って、話を通せばその人はいなくなる。それを繰り返して行くと、上司に逆らう人はいなくなる。そうなると、上司は部下を権威で縛る必要もなくなる。つまり、偉そうな雰囲気で縛る必要もなくなる。

時々言われることだけど、

「本当に怖いヤ◯ザの親分さんは、見かけは紳士で、優しそうで、腰が低い」
「チン◯ラは横柄で、見るからにアレな風貌で、高飛車だ」

理由はわかりますよねw

今だからわかる。ローラが求めていたのは、有能で謙虚な部下なんかじゃなかった。外資系で、自分の評価が数字できっちり詰められている環境の中では、上司だっていつクビになるかわからないんだ。そんな環境で、上司が求めているのは、「そこそこ仕事ができて、絶対に自分に歯向かってこない」部下だってこと。

「私の言う通りにすれば、昇進するし昇給するよ!」って言って、「ついていきます!」ってのが一番わかりやすく、コントロールしやすい。

それなのに、僕はローラにこんなことを言っていたのだ。

僕は自分に恥じる仕事はしないから、あなたの命令でも歯向かうかもしれません。
昇進や昇給は、僕を操る餌にはなりません。 
上司は誰であってもいいです、あなたでなくてもかまいません。

そりゃーローラだったらクビにするよねwww (注4)
で、この投稿で、僕が言いたいことは何か。

外資だろうが、内資だろうが関係ない。
正しいと思うこと、誇るべき仕事を一所懸命にやればいい。
時々は報われない時があるかもしれないけど、世の中って割と良くできている。

クビになった経験が豊富なお前が言うなって?

でもね、やっぱり、ちゃんとやっていれば見ていてくれる人は必ずいるってこと。実際、僕はなんどかクビになって、転職の面接を受けた。採用されなかったことはもちろん多いんだけど、でも、なんだかんだで、次の仕事は見つけられた。

日本で仕事を探す限りにおいて、日本人の美意識ってやっぱり評価されるから。

それとね、上司に歯向かわないように過剰適応している人は、どこかでキャリアが頭打ちになる。自分が過剰適応している(自分の本意でないことを無理している)人は、それを認めたくない。だから、社風とか、社是とか、会社の方針とかをことさらに重要視して、それを軸にして自分は正しいと言いたがる。そんな人がいざ仕事を失うと、次が無くなる。

たとえここを辞めたとしても、すぐに次が見つかるぜ。そんな風に仕事をしていくことが、すごく遠回りなように見えても、実は一番確実なんじゃないかなって思う。

ローラが上司だった会社を辞めて、後悔してるかって?
そんな訳ないじゃん。あのまま居たら、多分俺壊れてたよw

なんだかんだで四苦八苦しながら学んだことが、今活きていることも事実。そして、ローラが僕に教えてくれたこともたくさんある。逆に、今の僕が改めてローラの部下になったら、いい関係を築けるのかもしれない。

もっといいのは、僕がローラの上司になることかな。だって、僕はクビになることは怖くないし、部下が良い仕事を追求して行くのを見るのが楽しいから。そんな風に思えるのは、結局は良い仕事にこだわったから。すなわち、「胸をはって誇れるか、引け目に感じることのない仕事」をやってきたから、なんだと思う。

「人生至る所に青山あり」そんな風に僕は思います。

*写真と本文は関係ありません*
厳冬期の蔵王で、凍てついた鳥居にエールを切る僕


(注1)ファーストネームで呼ぶのをやめて、「あなた」って言い始めたら、相手はイラついているサインですから要注意ね。

(注2)いまではWeb会議が当たり前だけれど、2005年くらいは、リモートのミーティングといえば電話会議が当たり前。こちら側もあちら側も、会議室のデスクの真ん中に、マイクとスピーカーが一体化された装置がある。で、四方に座っている出席者の声を拾いやすいように、その装置はヒトデ(Star Fish)のような形をしている。ほんで、そのヒトデの腕の先っぽにあたるところに、マイクが仕込んである。これをみんな「スターフォン」と呼んでいた。

(注3)外資って一括りにするのは良くないかも…そういう傾向があるってことで。面白いのは、自分が一生に渡って師と仰ぐべき上司も、外資にいるんですよね。

(注4)ローラの時にクビになったかは別にして、何度か僕は上司に歯向かって仕事を失っています。ただ、同じ数だけ、救ってくれる人がいたのも事実。

2021年3月27日土曜日

DAY34 BC3乗鞍岳本峰より南東斜面

 タクジ、Shinya、KASSEに声かけてもらって乗鞍岳BC

山頂の祠の前で Top of Mt. Norikura

現地集合なのだけど、朝出発では寝坊する自信ありありなので、前夜入りして2階で就寝。ワクワクしすぎて1時間くらい晩酌しながらウダウダ(子供かw)

今シーズン初かも?

しっかり冷え込んで、良く晴れた朝。みんな8時くらい到着の予定なのに、6時に起きちゃった。

朝ごはん

とりあえずリフト3本乗ってゲレンデトップに向かう。
後方がこれからハイクする乗鞍岳

ところが、ハイク開始しようとしたところで、Shinyaのスノーシューが崩壊。
ええっ?っと声がしたので見てみると…

ハーネス部分が加水分解でこなごなに砕けてしまった。使用頻度は低いけど、購入後結構年数たつとダメみたい。
これではどうしようもない。

でも、まぁ、入山するまえで良かったね。
んで、Shinyaだけ車に戻って丁度積んであったクランポンを持ってきて再スタート。

例の場所

位ヶ原下部の斜面を観察しながら進む。
良く晴れて暑いくらい

今日は気温が上がって雪面もゆるんできているので、本峰に登頂してからカール状を落とすことに決定。残雪期登山で本峰には登頂したことあるけど、BCは初めてだな。だって、いつもガリンガリンのアイスバーンなんだもんね。

肩の小屋に向かう

肩から本峰までは、アックス+クランポンならトラバースが早い。でも、僕はスノーボードブーツ+スノーシュー。もし、スノーシューにトラブルが起きたら、雪と氷の斜面ではどうすることもできない。キックステップもできないからね。なので、岩交じりの斜面を選んで登る。ここなら、万一の場合でも、岩と雪のくぼみの平らなところに荷物をおろせる。それに岩の上ならスノーボードブーツのラバーソールもグリップするので、ある程度安全なところまで移動できるしね。



山頂の祠が見えてきた。今シーズンはやけに雪が少ない気がする。


御嶽山が綺麗に見えた。これ以外にも、槍穂焼岳、常念蝶、黒部五郎や水晶、甲斐駒千丈など、素晴らしいパノラマだった。


滑走距離とかは大したことないけど、今年初めての3,000m超えが地味に嬉しい。標高2,800mを超えてからの200m は、それまでとはちょっと違う気がする。


無事に下山して思うけど、やっぱりBCは楽しい。仲間と馬鹿な話しながら、笑いながら、息を切らしながらハイクアップして…ガリガリの洗濯板みたいな斜面を滑るのでも、やっぱりBCは楽しい。

2021年3月26日金曜日

怪我をした時のビールは危険

お前は何を言っているんだ???そんな声が聞こえました。

標高が高いところでは酸素が薄いです。少ない酸素を体の隅々まで届けようと、心臓君はがんばります。なので、標高が高いところでは血の巡りが良くなります。

お酒を飲むと、血のめぐりがよくなります。つまり、標高の高いところで、お酒を飲むと、血のめぐりが加速するってことですね。これ、よく覚えておいてください、テストに出ます。

こちらの写真をご覧ください。僕のおでこにガーゼがついています。これはですねー、おでこ怪我したんです、外傷。

芳ヶ平ヒュッテのパスタランチは控えめに言って最高、なぜかすごい笑顔なShinya

テレマーカーならわかるはず、スキーのティップ(先っぽね)に、顔から突っ込んでいくように転ぶことって…ありますよね?それで、ティップでおでこを切っちゃったんです。ゴーグルしてて良かったです、壊れましたけど、ゴーグルw

雪山宴会部の合宿ではとりあえず食って飲みます。2泊くらいで、鶏肉だけでこんな感じ。

周囲はすべて冷蔵庫

たくさん食べて、たくさん飲む。この時、僕は…500mlの缶ビールを6本くらい持ち込みました、それだけで3kgね。70Lバックパックの重さ、多分20kgくらいはあったんじゃないかなー

で、ビールだけだとあっという間に飲み終わっちゃうので、それ以外にウイスキーとか、焼酎とか、度数の高いのを背負います。そうやって持ち込んだお酒を飲む前に…怪我したわけです。

怪我、特に外傷の場合の飲酒は厳禁です、流血するからね。そして、外傷なくても内出血(捻挫とか打撲)がある時も飲酒は厳禁です。

ふてくされる僕

で、仲間たちが入れ替わり立ち代わり来て、心配してくれるんです、「僕の酒」のことを。

ブチョ、お酒飲まない方がいいですよ。てか、飲んじゃだめですよ。 
部長、お酒余るんじゃないですか?
背負って下ろすの大変ですよね?
捨てるわけにいかないですよね、環境破壊だし。 

ブチョ、僕が飲んであげますよ、もったいないし

あのさ、お前らさ…

俺のことを心配しろや!酒のことじゃ無く!!

で、かさぶたになって、出血も止まったので、ビール飲んだら思いっきり流血しましたwww

流血2秒前

この2泊3日の間、「止血・かさぶたできる・ビール飲む・流血」のサイクルをたしか4回転くらいご披露させていただいたはず。

皆様、本日もどうぞご安全に。そして、怪我した時のお酒はくれぐれも…控えめに。

おしまい

2021年3月25日木曜日

おっさんがスノーボード を始める…いいじゃんね?

僕はハッピーなスキーヤーだった。どれくらいハッピーかというとこんな感じ。

ヨーイチと僕 Yamanohana, Ozegahara

雪山ナメんな!って声が聞こえました…
BC界隈にはおなじみのところですが、2本滑って山小屋行くと生ビールが待っているw
で、ほろ酔いになってから雪道をハイクアップ1.5h…

あーもう、ここで寝たいw

冬の間に不足した日光を求めてるんですよ、体が… Yohichi

スノーボードもいいなとは思っていたけど、道具買って始めるか?って言われると…まぁ、スキーでいいかな?って感じ。

ところが、ある事情で僕はスノーボード業界に転職した(注1)。そこは結構な大手で、スノーボードのギアもウェアも、アクセサリー(ヘルメットとか、プロテクターとか)や、スケートシューズなんかも従業員割引の対象。

従業員割引は…最新モデルはなんとXY%割引、サンプルとか、型落ちとか、B級品とかは…な、な、なんと!ZY%引きで買える!

そりゃ始めますわね…

で、まぁ、僕は35歳でスノーボードを始めたので、おっさん初心者がどうやったら幸せになれるか?を書いてみる(前置き長いな)。

まず、おっさんであるからには、お金でなんとかなることはなんとかしよう。ウェアはレンタルとか、友達に借りるのでもいい。でも、品質の良いゴーグルとグローブは用意しておいてください(注2)。

そして、おっさんには怪我が大敵。ヘルメットとケツパッド、ニーパッドは必ず準備してください。スノーボード始めて、続くかどうかってのは最初の30分で決まる。ここで痛い、辛い、怖いって思うと、まずヤメる。続けるかどうかわからないから、ヘルメットとかケツパッドはいらないよ…そう言っている人は続きません。

で、潔く初日はスクールに入ろう。「Burton LTR スクール」でググってみてください。僕はこのレッスンプログラムで、半日でターンができるようになり、午後は一人で初級者〜中級者コースを下りてこられるようになりました。

初心者が痛い目にあう原因は逆エッジ。LTRプログラムは、逆エッジがほぼ起こらないくらいに、極端なチューニングをされたボードを使ってレッスンしてくれるんだ。

さぁ、あなたはLTRのおかげで、転びながらでも下りてこられるようになりました。次に考えるべきは、自分にとって目標となる滑りはどんなものをハッキリさせること。そして、そこに導いてくれる人を探すこと。

僕のスノーボードの師匠、ヨーイチ

おっさんで始めるってことは、時間が無いということ。目標を決めて、そこへ最短で到達するべきなんじゃないかな。僕の場合は、「バックカントリー で確実に滑る」ことと、「パウダーを楽しむ」この二つを目標にしました。で、フリースタイル(注3)的な滑りは全部捨てました。スイッチスタンスもやらない(注4)。

季節外れのパウダーを独り占め Minakami Hohdaigi

で、僕の場合、ラッキーにも、身近にそうした人がいた。スノーボードをやり続けているとわかってくるのが、セッティングがとても重要だってこと。センタリング、ハイバックリーン、スタンス幅、スタンスアングル、なんのことだかわからないでしょ?スノーボードは、セッティングの調整幅が広く、自由だ。しかし、その代わりに何が正解なんだかわからなくなりがち。

なんでうまく滑れないんだろう、そんな時に、ささっとやってきて、ここがこうなってるから、こんな問題が起こるんですよって、調整してくれる仲間が居て本当にラッキーだった。


Mt. Fuji & 仲間たち

おっさんでスノーボードを始めると、心強い仲間はだいたい年下。年齢とか性別関係なく、互いにレスペクトしつつ、愛されるキャラ作りも重要なんじゃないかな(僕がそうできているとは言っていない)。

僕は、スノーボードの入り口はLTR、そのあとは全部自己流だ。ただ、ポイントポイントで、仲間からアドバイスをもらった。あとになってみると、すごいことだったなって振り返るイベントもある。

例えば、僕のスノーボード生涯4日目は、ヨーイチ先生が誘ってくれたBCだった。スキーバブルが終わって、あっという間に倒産?して閉鎖されていた草津シズカ山スキー場で、登って滑るよ!ってこと。

僕はまだスノーシューを持っていなかったんだけど、バートンCustom 166 という長くて太くて重い…スプリットボードは買ってあった。

あ、じゃあ、それで行けますよ。行きましょう。
えっ?まだ、あれで滑ったこともないんだけど?
大丈夫っすよ。癖がない板ですから…知らんけど

当日はものすごい暴風雪になったのだが、決行した。スノーシューで歩くヨーイチ先生が、背中に背負ったボードを風に煽られてコロンとすっ転がるくらいに、激しい風が吹いていた。で、僕はスプリットボードにシールだったので、背中にはボードがない。だから風に煽られても、なんとか耐えてハイクアップしていった。で、ゲレンデトップまで上がったところで、さすがにこれはやばいだろうということになり、そこから下ることになった。

スノーボード初めて4日目で、しかもものすごい暴風雪、足元は30cmくらいのパウダー。で、僕は立ち上がって2m滑ってはすっ転び、立ち上がれず、バインから片足を外し、バインをセットして2m滑ってすっ転びを繰り返しながら下った。

極寒のはずなのにうっすら汗ばんでいた。

ゲレンデの最後の1/3くらいで、やっと僕は一回で20〜50mくらい滑れるようになった。ゲレンデボトムで待っていたヨーイチ先生の唇は、死体のように真っ青で、体は小刻みに震えて、心なしかゴーグルの中は涙ぐんでいるように見えた。そんなに僕の成長を喜んでくれているなんて…僕も感動した。

BCデビューを無事に飾った僕を見て、先生は感極まったのか、絞り出すように言った。

イェーイィィィイ、さぁ、帰りましょうかぁぁ〜〜〜 サムッ

あとで聞いたのだが、ヨーイチ先生はひどい風邪をひいて、次の日仕事を休んだらしい。

初心者の僕に、BCの厳しさ、ゲレンデとは違う技術の大切さを気づかせてくれた、ヨーイチ先生には今でも心から感謝している。


注1 転職決まってから、伊豆城山にマルチピッチクライミングに行って…ショボいスラブでフォールして、左足首の靭帯を損傷。初出勤は松葉杖という…それは本題とは関係ないので省略しますが、この辺りもとっても面白い修羅場ストーリーがw

注2 いいゴーグルと手袋が欲しいってプロショップで言うと、どちらも2万円くらいするのが出てきます。ゴーグルと手袋で4万円。そんな買い物してたら破産するので、どちらも5千円〜1万円くらいで探しましょう。狙い目は、ヒマラヤとかのチェーン展開してる大型店。もしくは、モンベル。どちらも、リーズナブルでありながら、品質的に間違いのない商品が手に入ります。特に最近出てきたモンベルのゴーグルは良さそう。

注3 フリースタイルってのは、パーク(ジブやジャンプとか)で遊ぶやつ。アイテムで結構怪我するんで、おっさんは厳しい、怪我の治りが遅いからw

注4 レギュラーとスイッチの両方のスタンスで滑れると、滑りの幅は広がるし、楽しめることも増えると思う。でも、ハッキリ言って練習時間も倍になるし、セッティングもより複雑になる。で、僕の場合は、ダックスタンスにすると膝が痛くなるし、故障も心配なのですっぱりあきらめた。


2021年3月23日火曜日

雪山宴会部という奇跡

僕がスノーボード を始めたのは、確か35歳の時。それまではスキーにハマっていた。始めたきっかけは、スノーボード 業界の会社に転職をしたから(注1)。スノーボード を始めてからも、どちらかというとスキーを履く日の方が多かった。スノーボード 一本に絞ったきっかけなどについては、いつか機会があれば書いてみます。

それは今の2020-21シーズンから振り返ると、ほぼ20年くらい前のこと。当時、スキーヤーとスノーボーダーには、今よりももっと高い壁があって、分断されていたように思う。だが、僕がラッキーだったのは、転職のタイミングより前に、雪山宴会部という集いのメンバーだったこと。そこでは乗り物に関係なくライディングを楽しむカルチャーがあった(注2)。

雪山宴会部は、なんというか名前の通りの会。雪山で宴会をして(雪洞とか、雪洞が掘れない場合はテントとかでネ)、食って呑んで泊まって、周りの山を登って滑る会。で、当時はまだBCが今ほど一般的でなかったので、自立してBC行動ができれば、乗り物はなんでもいいんじゃね?というくらいのサークル(笑)だった。

これはある日の朝食風景だけれど、タカと青ちゃんはテレマーカー、Shinyaはスノーボーダーだ。
タカ、青ちゃん、Shinya

入山する時は、こんな感じの荷物感になる。後ろ向きなのが僕で、スキーは荷物を背負っての行動が有利なので、こんな時には積極的にいいカッコを演じてみる(注3)。

Ainomine, Kusatsu

で、雪洞とかテントから出ると、こんな斜面が目の前にある。ここには写っていないけど、左に伸びる尾根筋からハイクして、正面に見えるカール状を滑ったりするのだ。
Ikenotohyama

みんないい冬用の寝袋を持ち込んでいるので、基本的にはどこでも寝られる。宴会場で直接寝たり、自分用のテントで寝たりと自由に過ごす。

candle

納得の行くまで飲み続けたり、食べ続けたりも、もちろんできる。その分、入山するときの荷物が増えるワケだが… 雪山で良いことは、燃料さえあれば水に困らないこと。外は吹雪が吹き荒れていても、鍋を囲んでいれば天国。

鳥の水炊き野菜シャブシャブ

食材が余ったら(大体においてあまりそうになるのだが)、スパイスを組み合わせておつまみを作ったりして。
Pan grilled peppered chicken with sage and rosemary

散々食べて早い時間に寝落ちして、おしっ●が我慢できなくなって起き、外に出ると夜明けだったり。

Dawn time, Yoshigataira

最終日に一本滑ってサイトに戻り、残っていた牛肉を焼いて食べたり。
Beef Steak, Sirloin, prime grading

で、ある時、タカさんと話をした。

世間一般では、スノーボーダーと、スキーヤーって仲よく無いって言うね。なんで俺らはそんなことないんだろうね?

彼はちょっと考えてこう言った。

乗り物でどうこう言うのって変じゃないですかね。それぞれの得手不得手をよく理解して、お互いに楽しく過ごせばいいと思うんですけど。僕はこの部活が好きなのは、乗り物によっての分け隔てなく、一緒に楽しめるのがすごくいいと思うんです。 

レスペクトってことかね。 

なんでそこ英語なんすか。ま、そうですよね。 

パウダーヒャッホーイって、ボード楽しそうだなって思うしね(注4)。 

ですね…

基本でかい荷物背負えないしな、Shinya以外 。

ですね … 

斜度が変化してるところで止まっちゃうと、「スキーは動けるんだから前に回って雪を踏んでくれ」とか、「ストックで引っ張れ」とか言うしね。 

それはwww…いや、そんなこと言わないでしょwww 

言うよ〜!約1名!www

俺らの活動的には、スキーのほうが有利だよなって思いますね。でも、有利不利に関係なく、楽しんでる姿っていいですよね。こっちまで幸せになりますよね。

 結局のところ、メンバーに恵まれたってことがすごく大きかったのかなと、今改めて思う。当時BCで出会った他のグループ、x-Tele(テレマーク) や 山ボ研(スノーボード )の皆さんとも、「埋まった時はお互い様」のいい関係性を持たせていただいた。そうした皆さんからも、暖かい声援をいただくことも結構多かったしね。

「君たち変態❤️」って

Rider ユーヤ Ikenotohyama, Kusatsu

周囲はすべて冷蔵庫

(注1)スノーボード 未経験なのにスノーボード業界に転職ってのもスゴイ話だ…

(注2)乗り物には拘らないけど、一緒に雪山に入るにあたってはいくつか条件があった。まず、複数のメンバーが推薦すること。日帰りの場合は、コースの難易度にあった滑走技術があること。で、荷物が多い泊まりの場合は、冬山での生活技術があるか、圧倒的な体力があるかのどちらかとしていた。

(注3)基本的に、荷物は大きければ大きいほど、重ければ重いほど偉かった。だからビールと言えば、350ml ではなくて500ml が基本。

(注4)当時、パウダー用のスキーって言っても、センター幅が100mm超えるかどうかくらい。今普通に見かけるスーパファットなんて影も形も無かった。浮力に乏しいので、俺たちスキーがひたすら直滑降で耐えてる横を、スノーボード はバキューンって追い抜いてスプレー上げまくってた。「いいよなー」と、うらやましく思っていたところに到達できて幸せです。