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2024年8月16日金曜日

エッジングパワーの6要素まとめ: ボクのセッティング遍歴

エッジングパワーの6要素シリーズ」のまとめとは、ボクのセッティング遍歴。

赤線が過去のセッティングだ。ボクはずっと、少し長め(適正より+5センチくらい)の板を選んでいた。スピード出しても安定するし、バックパック背負ってちょうど「推奨ライダーウェイト」のレンジにはいるから、それでいいと思っていた。

ただ、オーバーサイズの板は、幅も適正より少し太め。太めの板はエッジが踏みにくい。それにボクは足が小さくい(25.0cm)。つま先も踵もエッジから遠くなるから、さらにエッジが踏みにくい。

オーバーサイズの板は、ボクにとって固めのボードになる。エッジグリップはいいけど、少し扱いずらくなるのは否定できない。

センタリングは目一杯の踵寄り、ヒールエッジの効きを最優先に考える。トウサイドは…気合いと筋力と固いブーツでなんとか押し込めるからねw

ハイバックは立たせ気味。前傾強いと疲れちゃう。ボクはバックカントリー・スノーボードが第1目的なので、疲れない、疲れていても乗れるセッティングが好き。

ブーツは固いやつ。トウサイドエッジを効かせるために、ブーツのレスポンスと剛性が必要になってくるから。

アングルはF30 R9くらいの前振り。元スキーヤーにありがちだけれど、腰と胸を前に向けないとしっくりこない。しかし、これだけ極端な前振りだとフロントの押さえが効かず、ノーズがフラフラする。

ま、そんなもんだ、そう思って20年くらい滑っていた。



3シーズンくらい前からセッティングをいじり始めた。

BCのメインボードは長めでいいだろう。でも、普段使いには張りが強すぎる、そんな気持ちになってきた。

セッティング見直しで一番大きいのがフロントのアングル。

F30 R9 → F27 R0 → F24 R0 → F21 R0 → F18 R0 → F9 R-3

もともとボクはワンフットが苦手で、リフトの乗り降りでよくすっ転んでいたw
センタリングを踵よりにすることで、バックサイドターンはだいぶマシになった。しかし、フロントサイドは相変わらず、しっかり踏み込めない感じだった。

で、試しにフロントを21度くらいまで横向きに戻したら、ワンフットが苦にならなくなったのだ。エッジングパワーが改善されてノーズがふらつかず、意図する方向へ進むようになった。

股関節の可動域が正面に矯正されてきたのも大きい。これは意図していたわけではない。ブルベやロングライドでビンディングペダルを履いてペダリングしているとき、つま先は強制的に真正面を向く。その状態で、脚の曲げ伸ばしを繰り返すことで、股関節の柔軟性が増して、つま先が正面を向くようになったのだと思う。

そんなわけで、フロントは12~9くらい、リアは0~-9くらいで滑っている。そう、ゆるいダックでスイッチスタンスにもトライを始めている。

横ノリスタンスにすると…エッジングに力がいらない。以前はフロントが流れた分を、リアで辻褄合わせてなんとかする、みたいな…余裕が少ない滑りになっていた気がするのだ。

楽に滑れるので、「硬いブーツでなくても大丈夫かも?」そう思うようになってきた。

ブーツのフィッティングも、以前はしっかり密着!隙間ダメ!が基本だった。今はわりと…緩めでもいいかなぁ、そんな感じで滑れるようになった。この2〜3シーズンで、それまでなんとなく感じていた壁を超えた、そんな気がしている。

未来は…もう少し短くて(適正サイズ)、柔らかい、細身のボードに乗り換えたら、もっといいんじゃないかな?そんな感じがしています。

おしまい

2024年7月27日土曜日

エッジングパワーの6要素 カービング向けセッティング

以前はスキーにハマっていて、今はスノーボードにハマっている。

そんなボクが、2つのスポーツに共通すると思うのは、「キレとズレをいかにコントロールするか」が大事ということ。

このブログ、「エッジングパワー」というキーワードで検索すると、スキーもボードも結構な数の投稿がヒットする。それは、ボクがエッジングを大事に考えているから。

今回は、スノーボードでカービングをグリグリやりたい人のセッティングについて。
レーダーチャートの上から、時計回りに説明してみよう。

「カービング向け」とされているボードは、標準より細身。細いとエッジの切り返しが速く、エッジプレッシャーも上げやすい。

カービング中は強い遠心力を受けるので、それに耐えるためにフレックスは硬めになる。限界スピードが上がって、急斜面でのカービングをやるようになると、さらに硬いボードが欲しくなるかもしれない。その代わり低速では曲がらないかも知れないけどな…

ボードの幅が狭いので、センタリングは調整する余地がない。ドラグしない範囲で、微調整をするだけ。それでもドラグするなら、プレートを噛ますか前振りにする。

ハイバックは深い前傾になる。板を履くにもコツが必要になってくる。

ブーツのタンを軽く押し潰して、前傾させた状態でないと、ブーツのかかとがバインの奥まで入らないはずだ。アンクルをしっかり絞めないと、ブーツは勝手に押し出されてくる感じ。

ブーツのふくらはぎはハイバックに密着し、わずかな動作に反応してヒールエッジを立ててくれる。それでも反応が遅いと感じるなら、固いハイバックとベースプレートを装備したバインディングを選ぶべきだろう。

ブーツはもちろん固め。フロントサイド、バックサイド、両方のターンでエッジの効き具合が異なるとリズムが取りにくい。ハイバックのところで説明したように、ヒールエッジがパワフルなセットなので、バランスを取るために硬くて反応の速いブーツを選択する。

そもそもハイバックが強い前傾なので、常時膝を曲げた姿勢を強いられる。それは空気椅子状態なわけで、脚力だけで支えるのは辛すぎる。ブーツが固くてサポートしてくれれば、すこしだけモモが楽になるというわけ。痩せればいいんだけどね。

さて、最後の要素のアングルだけれども、これが問題だ。ボードの幅が狭いので、ドラグを避けるためにフロントを前振りにせざるを得ない。極端に細いボードを選ぶとこれが顕著になる。もっとも極端なのはスクォール(wikipedia)。そして、前振りにするとエッジングパワーは低下する。

前振りはエッジングパワー的にはマイナス要素だけれども、それ以外の要素でエッジングパワーを稼いでいる。トータルではエッジを効かせやすい、それがカービング向けのセッティング。

このセッティングは、デメリットも大きい。
  1. 空気椅子状態で、ターン中を含めて脱力する時間がないので疲れやすい
  2. 前振りスタンスは、ターン中に重心を前後させる必要がある(動作が複雑になる)
  3. 逆エッジを喰らいやすい(特に危険なバックサイド側)
  4. 上下動を使える範囲が限られるので、ギャップの吸収がやりにくい
  5. 姿勢が低くなるので、広い視界の確保が難しい
そんなわけで、広いリゾートを滑り倒すだとか、いろんな斜度、雪質、コブに柔軟に対応するとかは割と苦手だと思う。すごい上手い人は別かもしれないけどね…

まぁそれでも、スノーボードもスキーも、いろいろセッティングを変えてみるのは、自身の成長の糧にもなるからチャレンジするのがいいと思う。

グラトリ・初心者のセッティング」と見比べてみればわかると思うけれど、カービング向けセッティングとグラトリ向けセッティングはある意味正反対。道具を2セット用意するか、期間を決めてどちらかのセッティングで集中的に練習するか、ほどほどのセッティングで幅広く対応力を磨くか…それは自分で考えて決めてみてください。 Happy Riding!

2024年7月26日金曜日

冬の下見で日光白根山 湯本ルート

20代のころから(30年近く!)、ボクは日光白根山に登っている。

丸沼高原にまだロープウェイが無かったころ。メインルートは菅沼からの「瞑想の森」。今よりもずっと静かで、人も少ない山だった。

平日なんか人と出会うこともそんなになかった。だから五色沼のほとりで、ほぼ全裸で日光浴しても大丈夫だった。凍らせて持ち込んだ缶ビールを飲んで昼寝して、日焼けで痛い目にあったりとか…

そんな日光白根で数年前から気になっているのが、東面ルンゼ。

傾斜はさほどでもないし、距離も短い。狭いルンゼ上なので、落石にも注意が必要だろうし、アクセス(山頂からのドロップ)も悪い。けれど、挑戦欲が掻き立てられるし、見栄えがいいのでいつか滑ってみたいと思っている。

そんなルートを偵察しに、長めの湯本ルートから登った記録。
湯本キャンプ場から入山
湯本からのルートは、樹林帯の中の急傾斜。段差も大きくて歩きにくいので人気が無い。その代わり落ち着いた雰囲気でボクは好き。
外輪山に出る
外輪山に出ると見晴らしが開ける。ここから縦走が始まる。
日光白根ドーン
狙い通り、東面ルンゼを正面から見ることができた。
視界良好

駒草の写真を撮っている人を数人見かけた。
駒草がまだ咲いていた
登山者が少なく、砂礫状の登山道の踏み荒らしも少ないから、高山植物にはやさしい。
東面ルンゼと五色沼
歩くにつれて日光白根が近づいてくる
山頂直下から斜めに走るルンゼ

崩壊地
スキーヤーズライトは山頂稜線の東面にあたる。朝早い段階から日射を受けるので、側面からの雪崩や落石、デブリに要注意って感じ。

シュルンドに注意しながら、日陰になるスキーヤーズレフトを滑走することになるだろう。

男体山女峰山
外輪山を反時計回りに縦走していく。
東面ダイレクト
勝手に東面ダイレクトと名付けた斜面を見上げる。山頂から東面ルンゼにドロップし、200mくらい先をスキーヤーズレフトに乗り上げて尾根を超える。そこから樹林の無い溝状を滑ると五色沼に出る。

無木立なので…雪崩の走路ですね…ここは
夏の装いで弥陀が池
久しぶりの登山靴なので、パシャパシャしてみる。
防水チェック
日光白根本峰への登りに入る。
木立の向こうに弥陀が池が見える。

見下ろす弥陀が池
やがて五色沼も見えてきた。
五色沼
視界よく絶好の登山日和
尾瀬方面と燧ヶ岳
男体山と中禅寺湖
本峰山頂への枝尾根からルンゼを見下ろす。崩壊した岩クズの先、傾斜が落ちて左の尾根に切れ目ができている。ここを左に入れば東面ダイレクトへ、直進すれば東面ルンゼ。
東面ルンゼ
ルンゼへの降り口
ドロップポイントは、短い(5mくらい?)けれど、40度を超える急斜面。ここがうまく雪で埋まってくれているといいのだけれど…

山頂は丸沼高原ロープウェイからの登山者で大賑わい。
混雑
山頂に近づくにつれ、殺伐とした雰囲気。ちょっとした岩の片斜面で軽い言い争いが聞こえる。

どちらが先か、譲る譲らない、寄れ、寄ると危ない…

こんなところでそんなに困るのに…登っちゃうの?

山頂はパス!

ボクはもう何十回ときてるから、山頂は巻いて通過した。
人が途切れない
祠にお参り
UFO基地
UFO基地からちょっと寄り道すると、五色沼が綺麗に見えるポイントがある
目の前の尾根の手前が東面ルンゼ
傾斜が急すぎて、ルンゼのボトムは見えなかった。

南面登山道、スイッチバックを繰り返して樹林帯に入るとまもなく避難小屋。
思い出の避難小屋
ここでは何度か泊まらせてもらった。
内部は2階建て
トイレと水場が無いので、いろいろと工夫は必要だけれど快適な小屋。
5S
地域の大学がいろいろ調査で使用していることもあり、手入れが行き届いている。

小屋の裏から再び外輪に登り上げる。
外輪山アゲイン

駒草アゲイン
ここにも駒草が風に震えていた
さらば日光白根山
名残を惜しみつつ、湯本への下降を始める。
慰霊碑
この白根沢登山道は、雪崩の走路になっている。過去の遭難慰霊碑を兼ねた道標があった。
玉川大学のW.V.部は歴史のある名門だったはず。確かこの事故で活動が止まったんじゃなかったかな?
道標

そして近年、ここの上部から出た雪崩が、よりによって高校山岳部の冬山講習会を襲たと記憶している。講習会なのに犠牲者が出て、問題になったような…?
かかと…
シーズン最初に登山靴を履く日は、だいたいこんな感じになる。マメが治ると、皮膚が分厚くなって登山シーズンがスタートできる。
ログはこんな感じ
下山したら、当然タンパク質の補給
サービスステーキ

山菜ピラフ
通し営業に感謝
今シーズンもよろしく
マメが治ったら、今シーズンはちょっと長めのルートを歩いてみたいな。できればテント泊の縦走とかしたいな。

2024年6月11日火曜日

エッジングパワーの6要素 グラトリ・初心者のセッティング

エッジングパワーを決定づける、6つの要素について前回説明をした。

6要素をどのように組み合わせて活用したらいいのか?そんな話をしてみよう。

僕はグラトリはしないというかできない、ジブもしない。

そんな僕がジブ・グラトリについて語るのはおこがましいのだけれど、「エッジが不意にひっかからないようなセッティング」だと理解してください。

エッジがひっかかると困るのは、初心者スノーボーダーも同様。友達に、「スノーボードを始めたい!」と相談されたら、このセットアップの話を思い出して欲しい。

レーダーチャートの上から、時計回りに説明してみよう。

ボードは標準よりちょっと太めが良いよね。。エッジの効き方がマイルドになるし、トリックの時に安定感が出るはず。

フレックス柔らかめのボードを選ぶことで、細かい操作がしやすくなる。カッチカチのボードはやめようね。

センタリングは標準でいい。「標準」とは、ワンフットで安定して真っ直ぐ滑れる位置。バインがトウ側かヒール側にずれていると、真っ直ぐ滑れない。ここで注意しなければいけないのは「見た目のセンター」ではないということ。それぞれの骨格とか、筋肉のつき方で重心位置は変わってくる。だから、見た目が踵よりとか、つま先よりに「見える」位置であったとしても、あなたがワンフットで真っ直ぐ滑れるのならそれが正解。


ハイバックは立たせ気味でいい。「立たせ気味」というのは、ブーツの前傾角度とほとんど同じくらいの角度ということ。ブーツを履かないで、そのままバインに嵌めてみよう。この時に、ブーツのふくらはぎ部分とハイバックが、上から下まで密着している状態。

実際にブーツを履いて、バインをセットしてみよう。リラックスしてちょっと膝を曲げた状態が、あなたにとって「自然な体勢」で、長時間滑っても疲れにくい姿勢。この時、ブーツの後ろは、ハイバックから微かに離れるはず。この隙間が、車のハンドルでいう「あそび」(不感ゾーン)にあたる。立ち気味にセットしたハイバックは、バックサイドターンのエッジングをマイルドにしてくれる。

ハンドルがクィックすぎる車は疲れる。逆にあそびが大きぎると、キビキビした感覚に欠ける。滑ってみて、ちょっとあそびが大きすぎるかな?そう思ったらハイバックを1ノッチずつ前傾させていくのだ。

ブーツの硬さはもちろん柔らかめがイイ。フロントサイド、バックサイド、両方のターンでエッジの効き具合が異なるとリズムが取りにくい。ハイバックのところで説明したように、バックサイドターンのエッジングがマイルドなセッティングになっているので、フロントサイドのエッジングもマイルドにしたい。そのバランスを取るために、柔らかめのブーツを選ぶのだ。そう、硬いブーツは、トウエッジの踏み込みがパワフルになる。

で、レーダーチャートを見てみよう。赤いノーマルセッティングに比較して、緑線で囲まれている面積がずいぶん小さいのが分かるよね?

このセッティングだと、エッジングパワーが小さい。ずらしやすいし、逆エッジのリスクが減るということ。

…でも…このセッティングだと…必要な時にエッジを効かせることすらできないということ?

そう、そのデメリットの一部を相殺するために、横向きのスタンスアングルを取るのだ。

前6度、後ろ-6度位のアングルを試してみてほしい。スイッチで滑りやすいのは、スピンなどのトリックを練習するのにいいだろう。初心者・初級者が、自分のやりたい滑りを探すのにもいい。

そんでもって、隠れたメリットは、「立たせたい時にはエッジがしっかり立つ」のが横向きセッティング。なんとなくしっくりこないようなら、前足を9度か12度にしてみるのもいいと思う。

特にちょい太めのボード(ノーズが太いパウボードも同様)で、前足のアングルが21度を超えてくると、エッジの踏み込みが効きにくくなる。

まぁその、全体的にルーズなのだけれど、スタンスが横向きなことでバランスが取れているのがこのセッティングということでした。

2024年6月1日土曜日

エッジングパワーの6要素

スノーボードの面白いところは、ボードとバインディングのセッティングを変えられるところ。

セッティングの自由度が高いのは、スノーボーディングの楽しみでもある。だけれど、自由な反面…セッティングの何が正しいのか訳がわからなくなって、迷路にハマることも出てくる。

そんな人のために、セッティングで重要な要素を整理してみよう、そんなシリーズを始めます。

楽に「カービング・ターン」をしたい人、「圧雪でパウダーボードに乗れない」人、そして「ワンフットが苦手」な人たちです。全てに共通するのは、エッジをうまく使えない人たちです。

エッジングパワーを左右するのは6つの要素があります(下図参照)。


レーダーチャートの上から時計回りに、

  1. ボードが細い方が
  2. ボードが硬い(フレックスとトーション)ほうが
  3. バインディングが踵寄りセットのほうが
  4. ハイバックが前傾しているほうが
  5. ブーツが硬いほうが
  6. フロントのアングルが横向きのほうが

エッジングパワーが強くなります。(3と5については、いずれ詳しく説明します)

サンプルとして、ノーマルボード、パウボード、カービング(アルペン)ボードのレーダーチャートを入れてあります。6角形の面積が大きいほうが、エッジングパワーが大きくなります。

ほとんどのパウボード、ノーズがノーマルボードよりも太い。だから、特に前足のエッジが効きにくくなります。パウダーだと面で滑るので気が付きにくいけれど、圧雪バーンだと上手く滑れなかったり、疲れやすかったりするのはこのせいです。ノーマルボードと同じバインとブーツで、パウボードに乗るとエッジがうまく効かないのはこのチャートで見ればわかります。

カービングボードは、締まったバーンで強いエッジングを可能にするために、細く、硬く(というより張りが強い)セットアップになります。細いボードはドラグしやすくなるので、アングルは前振り、センタリングも踵に寄せられません。硬くて反応の早いバインを使い、ハイバックの前傾は強く、それとバランスを取るためにブーツも硬くなります。

現在の滑りで何が不満で、どう改善したいのか考えて、この6要素をどう変化させるかが上達の早道だと、ボクは思います。

え?そんなボクはさぞかし早く上達したんでしょうね?ですって?

嫌だなぁ…さんざ迷って遠回りして、もっと早く知っていれば良かったなぁ、そんな話をしようということですよwww

まぁ…こーゆーシリーズってトラフィック全然上がらないのですが、一人でも参考になる人がいればいいなぁ、ということで… つづく

2023年3月20日月曜日

DIY 教室 スノーボードバインディングをカスタマイズする

スノーボードバインディングのトウストラップって、ワンタッチで長さを変えられるようになってるモデルが多い。

それはいいんだけれど、一度長さを設定したら、そこで固定したいって思いませんか?
なのに、ちょっとした弾みで長さが変わっていることがあって、地味にイラッとする。

まぁ勝手に短くなることはないんだけど、長くなることは割とあるはず。
溝を塞ぐスポンジパッドを用意する

この原因なんだけれど、ベースプレートにトウストラップを嵌める、細長い溝が切ってある。そこに、トウストラップの根本が刺さっているのだけれど、溝の「前」と「後ろ」の2箇所に引っかかるポイントがある。んで、ひっかかるポイントは、バインを板についた状態でも、ずらすことができる。

ストラップをベースに向けて押し込んでやると、中でひっかかりが解ける。その状態でストラップを前なり後ろなりにずらして、引っ張ると中で固定される。
ベースプレートの裏側からパッドを入れる

ストラップをベースに押し込めないようにすれば、ひっかかりが解けないので移動ができなくなる、ということ。
大きさぴったり
はめ込むパッドを薄いのにすれば、簡単には、動かないけれど、力を込めてやれば位置が変えられるようにもなる。ボクの場合は、厚めのパッドを入れて、上からゴリラテープ貼っちゃうからズレは皆無になる。

勝手にズレたり外れたりしないように、ということ繋がりでもう一つ。
ハイバックの角度を調整するパーツを、固定するロッキングレバー。

深い雪、特に湿り気の多い重い雪を滑ったり、お尻を擦りそうなくらいに急な斜面のトラバースとか、そうしたところで引っ掛けるとこのレバーは簡単に緩む。
ドリルでビューンと
緩むだけならいいんだけど、パーツがなくなると困る。そして、このパーツが緩む状況って、大体が…落ち着いて対処することが難しいような時だったりする。

だから、事前に予防しておいたほうがいいよね。
インシュロック通して締める
なんでもいいんだけど、インシュロックとかファスナーとか言われるやつを通して、固定してやる。
余分な長さは綺麗にカットしておく
こうやって処置しておくことで、山での不安材料が一つづつ事前に潰されるということになり、結果として安全下山につながる。ボクはそう思っている。

えっ?
買ったばかりのバインにドリルで穴あけちゃうの??

ええ…必要とあれば、やります。ボクはねw

2023年3月12日日曜日

Union Bindings Flight PRO 2022-23 Blk. M

最初に買ったUNIONのバインディングはAtlas
UNIONにしたのは、ヒールカップがスライドすることによる、調整幅の広さが魅力だったから。

Aslas はカントが入っていて膝にやさしいのと、ストラップ&バックルのガッチリ感と、ハイバックのレスポンスの速さと…いろいろバランスの良いところが気に入った。

ほんで、もう一生UNIONがあれば良いという、UNION教に入信したボクは、定番のForceを買い足してた。これも…売れているバインには理由があるのだよね…という感じ。

で、ボクは奥様からBurton の Custom Re-Flex バインをもらって、たまに使っている。バインのCustomって昔はバートンの準トップモデルだった気がするけど、今や裾物扱い。でも、これが思いの外良いのだ。軽いし、柔軟で溜めがある。春のBCでONEの軽いボードに合わせるのにはピッタリ。

で、Custom と似たようなキャラ、軽くて安くてしなやかな奴をUNIONで買い足そうと考えた。

UNIONのラインナップからフライトプロを選択
想像通りのバインでした
UNIONのアンクルストラップは、ハイバックと共締めになっているせいで、緩んでくることがある。それはいやなので、緩み防止剤を追加しておく。
これ入れておけば、大丈夫
定番のリーシュコード(スキー用の流れどめワイヤー)も設置する。
ボクの周囲で流行らせようとしているコレ
UNION眺めながらお酒が飲める。
カルトかよ
バインの取り付けは5Nm目安で
トルク管理は意外と大事
特にONEスノーボードみたいに、コアがカーボンハニカムとかの軽量ボードは、バインの取り付けにはトルク管理をしたほうがいいと思っている。
簡素だけれど十分なストラップ
フライトプロのストラップ使って気が付いたんだけれど、パディングが控えめなおかげで締め付け具合がわかりやすい。必要以上に締め付けることがなくなるので、ボードのコントロールにも良い影響が出ているような気がする。
ハイバックも同様にパッドレス
ハイバックも、他のモデルは上部にパッドが着いていたりするけれど、フライトプロは何にもなし。でも、これでなんの不満もない。雪が氷化して着くこともないし、そもそもブーツの中にパッドは入っているから、これでいいんだよね。