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2022年11月28日月曜日

工作教室 キャンピングテーブルの取っ手を直した

怪我で動けないときにやっておこうか、という、「急ぎではない・直したいリスト」その二は、キャンピングテーブルの取っ手補修。

コールマンの三つ折りキャンピングテーブルで、真ん中に「卓上 BBQグリルとかセットできる」やつです。

これは、横浜に住んでいるときに、スポーツオーソリティで買ったように記憶している。15年くらい使っているやつですね、これも。確か…在庫処分でえらく安くなってたのを買った(そんなんばっかりw)。

で、キャンプに最初に持っていった日、段ボールのケースからだそうとした瞬間に…取っ手がブチ切れた
在庫期間が長くて、取っ手のプラスチックが劣化していたのかどうかはわからない。ま、アウトレット商品だからしゃーない。
取っ手がブチッとナ
コールマンの製品って、ガソリンのバーナーとランタンみたいなハードウエアとか、クックウェアは(重いけれど)よくできている。テントとかスクリーンタープとかも、(重いけれど)値段の割にはよくできている。

チェアとかテーブルとかは…基本よくできているけれど細部の詰めが甘い…そんな印象を持っています(個人の感想です)。
横から見た絵
で、箱から出すときとかは、この片方がブッちぎれた取っ手の残骸を掴んで、無理くり引っ張り出していた。

というか、箱から出すのってキャンプにでかけて、荷物下ろして、設営する最初だけだから…まいっか…みたいな感じ。

で、どうせヒマだから直しておこうか…と、どうやって直そうかいろいろなことを考えていた。

リベットの頭をドリルで飛ばして、固定具を外し、取っ手を付け直すわけだけれど…
本革の取っ手を付けてみようか?とか、アクセサリーコード(細めのロープみたいなの)を編んで取っ手にしようか?とかね
ホースをチョキチョキ切りました
結局…めんどくさくなったのとw
上で書いた通り、設営の瞬間しか使わないから、適当でいいやと思い直してシンプルな方法で。
完成です
リベット飛ばして固定具を外す。リベットが入っていた穴をちょっとだけ広げて、6mm くらいのロープを通す。両サイドは、内側で結び目作って抜けないようにして終了。

そのままだとロープが手に当たって痛いので、園芸用の散水ホースの端っこをちょっと切って通しておく。これで十分と言うことに…自分の中ではなりました。

おしまい

2022年11月26日土曜日

工作教室 テーブルのエージング塗装

術後2ヶ月経過して、すこしずつ右肩の可動域が広がってきた。
痛みも引いてきた、けれど運動はできないという中途半端な期間。

で、手術する前に、「リハビリ中にやっておきたい事」リストを作っておいた。

死ぬ前にこれはやっておきたいと書き出す、バケット・リストみたいなものか?

その中に、「急いで直すほどでもない補修作業」というのがある。

で、その中で、一番筋力が必要ないものから初めることにした、それは塗装作業。
完成後の姿
以前横浜に住んでいた時に、御殿場プレミアムアウトレットに時々行っていた。そこのコールマンファクトリーショップで、15年近く前に買ったキャンピングテーブル。
ビヨーン
パタパタテーブルなんだけど、天板を止めているショックコードが伸びてしまった。

単にショックコードを抜いて、交換するだけなら簡単。なんだけど、どうせヒマだから、地味な天板を塗り替えてPOPなイメージに変えてみる。
20年以上使っているB&Dのサンダー
天板にはニスが塗られているので、そのままだと塗装が乗らない。ブラック&デッカーのランダムサンダーで、表面をサンディング(紙やすりで擦って下地を出す事)する。
左がサンディング後
表面だけでもイイんだけれど、どうせヒマなので、表裏をサンディングする。
ニスは落としきらないでもOK
今回は、エージング加工(わざと、年月を経たかのように傷つけたり、汚すこと)で仕上げる。というか、そんなにきっちり塗装しても、キャンプでガンガン使って傷が付くから、最初から適当な感じで塗ろうということ。
水性ホワイトで塗る
表裏塗って、板の間を塗るまえにショックコードを抜く。
エンドキャップ(ゴム栓)を抜く
端っこの板の脇でショックコードを切り、先がフラットな物でショックコードを押し込む。そうすると反対側のエンドキャップが抜けるので、無くさないように回収。
エンドキャップ
塗ったホワイトは、「バニラホワイト」の屋外用。ちょっと黄色が入ったオフホワイトみたいな感じ。
焼印ロゴも気にせず塗る
何本か天板パーツを抜き出して、手持ちの塗料を塗ってみる。
どんな配列がいいか悩む
合間合間で、余った塗料で他のアレコレも塗り直し。
駐輪場サイン
ホワイトとブルーで塗り直し。
ガーデンデコもPOP感アップ
赤と黄色で可愛くしてやろう、そうやってニヤニヤ塗装刷毛を握っているのが…
微妙にガタイがいいスキンヘッド&グラサンのおっさんであると言う、ビジュアル地獄。
ホワイトの天板だけサンディング
色付けした天板は横に置いて、オフホワイトの板だけサンディングしてみる。表面の白い塗料を剥がす事で、「使い込んで塗装が剥げた」感じを出してみる。

ただ、それだけだと「単に古くなった」のと変わらない。だから、赤・青・黄色の天板はあえてエイジングせずにそのまま。そして、コールマンの焼印の周りを少しずつサンディングしてやる。
下からロゴが浮き出てくる
カラー天板の配置も、単にランダムにするだけだとつまらない。よく見ると、なんらかの規則性が現れるように配置してみようか。配置を考えつつ、表面にクリアニスを何度も重ね塗りをする。
POP感とエージング感
そして、舎のロゴシールを貼る…
ペタンとな
配置が決まったところで、ショックコードを端から通して行く。ルーズすぎるとずれちゃうし、タイト過ぎると天板をパタパタ畳めなくなる。ちょうどいいテンションを探しながら、コードを通す。
板と板との間にはウレタン製の丸ワッシャーを挟み込む
最後に、クリアニスの表面をサラッとサンディングして平滑にして、もう一度クリアニスを薄く塗って完成。
まぁまぁっすね
ロゴの部分も、木目感とかイイ感じに出たと思う(自画自賛)。
いいヒマつぶしになりましたw
着手が11月頭、そこから1ヶ月近く、塗装を塗って剥がしての繰り返し。

休みのたびに遊びにほっつき歩いていた、健康な時にはとてもできない…
そんな、工作をやりましたという記録。

2022年11月5日土曜日

レンタカーでオープンエアドライブ

僕が最初に手に入れた車は、スズキジムニー JA71のバン、軽自動車だった。

昔の軽自動車は2ストロークエンジンで排気量360cc。
衝突安全対策で車体が大きくなり、排気量規格は550ccまで拡大した。
排気ガス規制が厳しくなり、2ストロークでは対策ができずに絶滅。
キャブレターも廃れてEFIのみになり、エンジンは4ストロークになった。
必要最低限の燃料だけを吹いて、穏やかに回る上品なエンジンはパンチに欠け…

そんな550cc3気筒の小さなエンジンに、ターボチャージャーとインタークーラーつけて、パワーアップしたモデルがJA71-Ⅲ型のバンだった。
空が見えるドライブ
当時僕はスキーに狂っていて、毎週末はR17でスキー場に向かっていた。雪道でジムニーはレガシーの次くらいに無敵だった。高速では、一番左の車線が定位置だったけれど…

雪のない時期は、林道のどん詰まりで沢に降りて行水したり、湧き水でそうめんとか、うどんとか。野宿しつつ焼肉とかして、満足して乗っていたのだけれど…やがてジムニーの幌屋根モデルがどうしても気になるようになってきた。
アガる黄色、黄色っていいよね
結局早いタイミングで、ジムニーの幌屋根モデルJA11に乗り換えた。これは排気量が660ccに拡大された軽新規格で、発進とかの低速トルクが劇的に改善されていた。何よりも、幌屋根をガバッと開くと、頭上と後ろが完全にオープントップになるのが魅力だった。
曇り空もまたよろしい、日焼けしないし
ジムニーのヒーターは、幌屋根モデルを基準にしているらしい。断熱性に欠ける幌屋根でも、厳冬期のスキー場でも無問題でガンガン暖まる。さらに、僕が買ったJA11は、エアコンも装備していた。エアコンもジムニーの車体サイズにしてみればオーバースペックなものが装備されているらしい。

そんなわけで、ほぼ外みたいな幌屋根JA11でも、屋根をクローズすれば、ほぼ不満の無い空調が手に入る。

そして、天気に恵まれた日は、屋根を下ろして…ただ走るだけで楽しかった。
トンネルの反響音もまた楽しい
そんなジムニーに満足して乗っていたのだけれど、やがて…三菱ジープがどうしても気になってきた。

今はもう退役したけれど、一昔前、日本の自衛隊が正式採用していたのが三菱ジープ。これは、屋根が取れるのに加えて、ドアも外せる。そして、フロントのウインドシールドも前に倒すことができた。

「家族ができたらこんな車ぜったい持てない」と自分に言い聞かせ、「今しかない」と、三菱ジープ J59 を手に入れた。J59は、ガソリンエンジンの2000ccを積んでいた。J58, J59, J57 のガソリンジープは、低速トルクはヂーゼルエンジンには負ける。けれども、エンジンの吹け上がりとか、高速道路の巡行、低騒音・低振動に優れていた。
たーのしーーい!と奥様
でまぁ、その、前置きが長くなったけれど、 JA71から JA11経由 J59までという、「自分の好き勝手に車を選んでいた」時のチョイスとは「オープントップ」で「マニュアルシフト」で「ガソリンエンジン」だったんだ。 

結婚して、ジープが排ガス規制で都内で登録できなくなることが決まり、子供ができて、僕はオープンエア・モータリングにサヨナラした。
あやしい人
肩を手術して、ストレスの発散方法に悩んだ僕は、奥様と千葉に出かけたのだ。
そこに、ダイハツ・コペンという、軽のオープントップスポーツカーをレンタルしてくれるところがあったから。

そのショップのHPとブログを読んでいるうちに、僕は…もう一度空を見ながらドライブしたいという気持ちを抑えられなくなった。

ショップで黄色いコペンを受け取ると、まずは僕がハンドルを握った。もよりの港町を目指して峠を超え、海岸線に出て走る。
港町のお寿司
なんというか、もう、「あぁこれこれ」という感じ。このコペンという車、ジムニーとかに比べるとずっと繊細でダイレクトな操作感。そしてオープンエア。コペンでスノースポーツとかキャンプとかは無理がある。だけれど、車を複数台持てるなら、そのうちの一台をこんな車にできたら幸せだろうね。

お寿司のランチを済ませて、帰り道は奥様がハンドルを握る。

奥様はずっと笑顔で、楽しいと言い続けていた。

そうだよね、僕たちはJ59でキャンプに出かけていた。

幌屋根と幌ドアを外し、フロントのウインドスクリーンを倒し、リアにはキャンプ道具を満載して、キャンプに出かけていたのだから。

J59にはエアコンがない。猛暑の日には、頭の上だけ申し訳程度の屋根(ビキニトップという幌屋根)を張り、リアに積んだクーラーボックスから、氷水のボトルを取り出して、飲み、頭からブッカケて…二人で山に向かっていたのだから。
帰り道のSAでご褒美ゴディバ
あー楽しかったねーと、奥様
でまぁ、そこのショップは、整備済み中古のコペンも売っていた。
僕はそのうちの一台、黄色のヤツに心を奪われてしまった。

過走行だけれども、ボディの状態は良く、機関系・冷却系のパーツも交換済み。
基本ノーマル&純正で、なによりもシートが綺麗でヘタリがない。

そして、僕は…ひとまず娘が無事に大学を卒業するまで…学費をちゃんと払い終わるまでは、と、魔法の呪文を呟きながらそこを去った。

死ぬまでには、一度、コペンの旧型を手に入れて…遠くまで走りに行きたい。
当然屋根を降ろして。

そんな、新しい人生における目標ができた秋の一日(おおげさ)