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2021年5月3日月曜日

上下左右表裏善悪黒白陰陽前後正誤、世界はバランスでできている

ハンドルの重さは車によって違う。軽々と回せる車と、抵抗感というか手応えがあって、腰を入れて回す車(注1)がある。ハンドルの重さは車によって違うけど、乗り始めて30分くらいすれば慣れちゃう。

左右に回すときの手応えが同じである限り

右に切るときはクルンって回るくらい軽くて、左にはグイって腰入れないと切れない車があったらどう?

それ、怖くて乗れないし、故障でしょ?

そうなんだけど、スキーとか、スノーボード ではこれが普通。ものすごい乗りにくいんだけど、一所懸命慣れようとしているから気がつかない。そして、道具のせいなのに、

僕がわたしが下手だからうまく曲がれないのだから下手なのうまくないのはわたしの僕のせいなのそれはこの世の終わりまでの真実なの。

そんなふうに自分を責めてしまう。で、ヤメていく。

それってもったいないよね、って思うから、僕はスキーヤーはカントをちゃんと調整して合わせるべきだって言ってる。興味持った人は、「O脚同志会」のラベルでみてください。

今回はスノーボードについて書いてみようか。

スノーボードのフロントサイドターンは、つま先を押し込む力と、押し込んでいる時間によってコントロールする。つま先って言ったけど、実際は、ブーツの硬さを利用して、スネを押し込む力をつま先に伝えている。左足が前の、レギュラースタンスのライダーにとっては、右ターンがフロントサイドターンで、ブーツが固ければクイックでキレのあるフロントサイドターンになる。

で、バックサイドターンはバインディングのハイバックが硬いか柔らかいか(フレックス)で決まってくる。レギュラースタンスのライダーにとっては、左ターンがバックサイドターン。

つまり、フロントもバックもターンの強さや切れ方を揃えるならば、固いバインには固いブーツを、柔らかいバインには柔らかめのブーツを合わせないとバランスが取れないことになる。

BRTN Customと、A-ONEは最高のコンビ

で、僕は今シーズン、偶然にもヤッスいBRTN Customバインを手に入れて使ってみた。そしたら、オールラウンド系の板に合わせると、これがすごいイイ。

固くて太い板、そう、Jones Hovercraft みたいな板なら、BRTN Custom はありえないかも。バックサイドターンの時に、十分にエッジを立てられないような気がする

Jones Hovarcraft 

ファットなスノーボードは、固いバインに固めのブーツを合わせたほうが幸せになれそう。

スーパーファットなバタレオン パーティウェーブ

まぁ、その、欧米系の人たちみたいに大きい足の人なら、ファットなボードでもきちんと踏み込めるかも。で、そんな人なら、固いブーツでなくても取り回しができるはず。ただ、ブーツのフレックスを落とすなら、バインのフレックスも落としてあげないとバランスが崩れちゃうよね。
YES. PYL とBataleon Party Wave

僕の場合は足が小さいので、トウサイドエッジまでが遠く感じる。だからそれを補うために固いブーツを履いている。当然、それにはハイバックが固めのバインを合わせている。

で、ブーツを1シーズン履いていると、だいぶユルユルに柔らかくなってくる。それを今度はBC用に使っているのだ。で、この柔らかくなったブーツと、シーズン中にメインで使っている固めのバインがイマイチしっくりこないように感じていた。

それが、BRTN Custom という柔らかめのバインと合わせてみたらベストマッチだったというお話です。

それなりに長く生きていると、バランスが大事って感じることが多々ある。うまく物事が進まなかった時、個別の要素をみて問題ないなら、もしかしたら、単にバランスが合わない、相性が悪かったのかもしれない。そんな風に、物事を見てみるのが大事なんじゃ無いかな。そんな風に考えています。

おしまい

注1 昔はパワステがついていない車も多くて、「重ハン」とか言ってたなぁ。しかもそんな車に小径のナルディとか、MOMOのハンドルをイキがってつけちゃったりすると、本気で押し込まないとハンドル切れなかったりしてね。