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2021年7月15日木曜日

BIKE & HIKE で自由を手に入れる

登山と自転車を組み合わせる、そう聞いたらどう思いますか?大変そう?

いやいや、組み合わせることによるメリットもあるよ、そんなお話。

具体的に説明してみます。

登山でもサイクリングでも、僕はできるだけピストンコースにならないように計画する。だが、周回すると離れたところに下山してしまうと困ってしまう。特に車で登山口まで行って、日帰りでさっと登山。そんな場合は下山口から車まで戻るのが大変だと困る。

例えば、表妙義縦走。横に長い妙義山は、山頂稜線を忠実にたどる上級者向け岩綾コースを進むと、端から端まで通しで楽しめる。しかし、どん詰まりまで行った後、入山口まで歩くのはとても大変。

妙義山周辺は尾根と谷が激しく入り乱れている地形だ。で、車道は、極端な傾斜にならないように、等高線に沿いって開削されて続く。その結果、車道はクネクネ激しく蛇行して、尾根を巻き、谷を奥まで進み、歩いても歩いてもなかなか戻れない。

尾根道登山道は左端をまっすぐ進むが…車道は…

そこで、下山口に自転車をデポしておいて、車まで戻れば自由を手に入れられる。

地図の赤線が縦走路、右から入って左に抜け、デポした自転車で戻る

表妙義には入山口が2つある。南側が中之嶽神社、こちらのほうが標高が高いので、下山に自転車を使うならこちらにデポしておく。北側の妙義神社に車で行き、そこから縦走を開始する。

入山口の妙義神社

入山してすぐに現れる洞窟

強烈な露出感が表妙義縦走

岩場の通過に自信があるなら稜線通しで、高所が苦手ならお中道を通り(注1)、最後は石門か中之嶽神社を通って自転車を回収し、車まで戻る。

女峰山も同じような楽しみ方ができる。こちらは日光霧降高原に自転車をデポして、東照宮周辺に駐車して入山する。下山は霧降高原から舗装路のダウンヒル。かなり傾斜が急なので、自転車のブレーキは十分にメンテナンスをしておくことをお勧めしたい。女峰山は距離も長く、日帰りの場合はピストンで登るのが一般的だとは思う。このようにルートを取ることで、時間的なゆとりもでき、東照宮からと霧降高原からの2つの違う景色を楽しむことができるだろう。

他にも、いくつかヒントを上げておきます。

「尾瀬大清水イン鳩待峠アウト」(尾瀬沼・尾瀬ヶ原)

「西黒尾根イン三国峠アウト」(谷川岳主脈縦走)

「横川駅イン碓井峠古道アウト」(碓氷自然歩道)

「草津国際スキー場イン渋峠アウト」(芳ヶ平)

最初の二つは、一泊二日かな。夜間行動を前提にしてトレラン的に行けば日帰りも可能かもしれません。いずれにしても、そのエリアをとことん味わい尽くす旅になるでしょう。

普通の自転車だと、どうしても下山口は標高の高いところに取りたくなります。入山口に戻るのに、疲れた体で自転車ヒルクライムより…下りでビューンと行きたいもんねw

もし、電動アシスト自転車を使えれば、そうした制約もいらなくなるかもしれません。ぜひ研究してみてください。

注1 妙義山については、別投稿でより詳しく描きます。お中道は、ハイキングコースみたいな紹介をされているけど、実際はかなり体力的に厳しいコース。クネクネあっちへ行ったりこっちへ来たり、アップダウンもそこそこある。エスケープルートは十分に考えてトライしてください。