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2021年5月6日木曜日

備えよ常に(冬版)

僕はコンディションが良ければ単独でもBCに入る。

単独なので、もしものトラブルでも、自力解決が求められる。

経験が浅かった時は荷物が多くて、30〜40Lくらいのバックパックが、ほぼいっぱい。今は、春先であれば18L。厳冬期であっても、22Lのバックパックで対応できるくらいに持ち物を絞り込んでいる。

防寒着、シェルター、スコップやバーナー・コッヘルや救急用品など、基本装備は普通の物。
それ以外のトラブル対策品を紹介してみる。
左下のプラスチッックケースに入れる「もしもボックス」

左下から時計回りに
パーツケースと表面に貼った強力ダックテープ。
細挽きとインシュロック
プライヤー
バートンの+ドライバーセット
MSRスノーシューのラバーストラップ
ステンレスの針金
ビス他のスモールパーツ

スモールパーツの中で特に重要なのはこれ。

MSRスノーシューユーザは必携 M4ステンレス割りピン

MSRスノーシューのハーネスとデッキはクレビスピンで留まっている。ところが、このピンを紛失するトラブルが結構あるみたい。ピンが抜けちゃうと、グラグラしちゃってまともに歩けなくなってしまう。

一応クレビスピンの予備も持っているのだけれど、これをセットするのはプライヤーを使った細かい作業になる。とてもじゃないけど、フィールドではやってられない。ワッシャーを挟み込みながら割りピン入れて、抜けないように先を曲げて固定すれば、下山するくらいまでは持つでしょう。

レザーマンはオートキャンプ用に

プライヤーだけど、ホームセンターで売っている1,000円しないような奴。というのも、フィールドでの補修は結構力任せになったりする。本当は切っちゃいけないくらいの太さの針金を揉み切ったり、グリングリンって先っぽで穴あけしたり。そんな使い方をしても惜しく無いくらいの物で、シンプルで軽いやつを選んでいる。

若い時はレザーマンとか、ウェンガーやヴィクトリノックスのスイスアーミーナイフとかを持ってた。でも、多機能すぎると重くて嵩張るし、高価すぎるので、いつの間にか置いていくことがほとんどになった。

で、今年の冬に持っていた、いざという時の食べ物。

冬は消費カロリーが多いので、いざという時に口にできる物があるかどうかで、もう一晩耐えられるかどうかが変わると思っている。

このフードは、ホワイトチョコレートのブロックに、ラムレーズンがゴロゴロ入っていて高カロリー。凍ることもないし、かなりヤラレていても食べやすい。なによりも、ネーミングが秀逸。

ひとりじめスイーツ

風雪が強まって、シェルターの中で仲間と耐えてたとする。ひもじくて辛い状況の時、これをおもむろに出すのだ。

あ、部長、なんだ、まだ食べるものあるんじゃないですか、分けましょね。
 
これはな、分けられないんだ。

えっ?なんでですか?

ほら、「ひ と り じ め スイーツ」って書いてあんだろ?
………

誤解すんなよ、俺はね、みんなに分け与えたいと思ってるんだ。
………

でもね、これ作ったメーカーが、分け与えてはいけないって言ってるんだ。理由はわからないけど、多分なんらかの重要な理由があるに違いない。

 だから、本当は分け与えたいけど、心を鬼にして、すまないなー、わるいなー、そんな気持ちを持って、俺が責任を持って…食べ…

あっ、何すんだ、なんで追い出すんだ、サムイ、うわっ、さ、寒い、入れてくれ!

すみませんねー部長、このシェルター、二人用なんです
部長を入れてあげたいんですけど、メーカーが、二人用って言ってるんです。外で耐えてください。

そんな風に、タカさんあたりにピシャッと言われている自分を想像すると、ニヤニヤしてしまう。

ひとりで、こんなスイーツ見ながらニヤニヤしていると奥さんに「キモい」と言われる。キモいと言われながら、冬装備の片付けをする一日…春だなー。

おしまい