単独なので、もしものトラブルでも、自力解決が求められる。
経験が浅かった時は荷物が多くて、30〜40Lくらいのバックパックが、ほぼいっぱい。今は、春先であれば18L。厳冬期であっても、22Lのバックパックで対応できるくらいに持ち物を絞り込んでいる。
防寒着、シェルター、スコップやバーナー・コッヘルや救急用品など、基本装備は普通の物。
パーツケースと表面に貼った強力ダックテープ。細挽きとインシュロックプライヤーバートンの+ドライバーセットMSRスノーシューのラバーストラップステンレスの針金ビス他のスモールパーツ
MSRスノーシューユーザは必携 M4ステンレス割りピン |
MSRスノーシューのハーネスとデッキはクレビスピンで留まっている。ところが、このピンを紛失するトラブルが結構あるみたい。ピンが抜けちゃうと、グラグラしちゃってまともに歩けなくなってしまう。
一応クレビスピンの予備も持っているのだけれど、これをセットするのはプライヤーを使った細かい作業になる。とてもじゃないけど、フィールドではやってられない。ワッシャーを挟み込みながら割りピン入れて、抜けないように先を曲げて固定すれば、下山するくらいまでは持つでしょう。
レザーマンはオートキャンプ用に |
プライヤーだけど、ホームセンターで売っている1,000円しないような奴。というのも、フィールドでの補修は結構力任せになったりする。本当は切っちゃいけないくらいの太さの針金を揉み切ったり、グリングリンって先っぽで穴あけしたり。そんな使い方をしても惜しく無いくらいの物で、シンプルで軽いやつを選んでいる。
若い時はレザーマンとか、ウェンガーやヴィクトリノックスのスイスアーミーナイフとかを持ってた。でも、多機能すぎると重くて嵩張るし、高価すぎるので、いつの間にか置いていくことがほとんどになった。
で、今年の冬に持っていた、いざという時の食べ物。
冬は消費カロリーが多いので、いざという時に口にできる物があるかどうかで、もう一晩耐えられるかどうかが変わると思っている。
このフードは、ホワイトチョコレートのブロックに、ラムレーズンがゴロゴロ入っていて高カロリー。凍ることもないし、かなりヤラレていても食べやすい。なによりも、ネーミングが秀逸。
ひとりじめスイーツ |
風雪が強まって、シェルターの中で仲間と耐えてたとする。ひもじくて辛い状況の時、これをおもむろに出すのだ。
あ、部長、なんだ、まだ食べるものあるんじゃないですか、分けましょね。
これはな、分けられないんだ。えっ?なんでですか?ほら、「ひ と り じ め スイーツ」って書いてあんだろ?………誤解すんなよ、俺はね、みんなに分け与えたいと思ってるんだ。………でもね、これ作ったメーカーが、分け与えてはいけないって言ってるんだ。理由はわからないけど、多分なんらかの重要な理由があるに違いない。
だから、本当は分け与えたいけど、心を鬼にして、すまないなー、わるいなー、そんな気持ちを持って、俺が責任を持って…食べ…
あっ、何すんだ、なんで追い出すんだ、サムイ、うわっ、さ、寒い、入れてくれ!すみませんねー部長、このシェルター、二人用なんです部長を入れてあげたいんですけど、メーカーが、二人用って言ってるんです。外で耐えてください。
そんな風に、タカさんあたりにピシャッと言われている自分を想像すると、ニヤニヤしてしまう。
ひとりで、こんなスイーツ見ながらニヤニヤしていると奥さんに「キモい」と言われる。キモいと言われながら、冬装備の片付けをする一日…春だなー。
おしまい