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2023年1月28日土曜日

Bacon and "Fried" egg...

僕はかなりアメリカにカブレてると思う。

カブれた理由はいろいろ。

感受性の強い青少年時代に、そこに身を置いたことが根っこにある。
期間は短かったけれど、そこで出会った人たちに影響を強く受けた。

当時出会った人たちには、今でも感謝しているし、その何人かとは今でもSNSで繋がっている。

専門的な教育を受ける機会があったわけでは無いものの、英語も好きだった。

そして、ある時まで、目玉焼きのことを「フライドエッグ」と呼ぶのが不思議だった。

目玉「焼き」じゃんね?
フライって揚げ物でしょ?揚げないよね?

もっと言っちゃうと、フライパンも不思議だった。あれって、焼くものであって、油を使って揚げるならもう少し深い鍋を使うじゃんね?なのにフライパン…?

なるほど、これはフライパンなんだな、そう思ったきっかけはベーコン。
フライド・ベーコン
アメリカのベーコンは、サクサクシャクシャクしっとり。

アメリカンなベーコンと日本のベーコンはまるで別物。無性にアメリカンなやつが食べたくなって、作り方をいろいろ調べてみた。そうしたら、ベーコンから出てくる脂で素揚げみたいにして水分を飛ばすと書いてあった。

なるほど!

で、僕なりに試行錯誤した結果、うまい方法にたどりついた。
呼水じゃばー
それは最初に水かお湯をヒタヒタになるくらい入れること。ベーコンから出てくる脂(ラードね)を、十分にフライパンに溜めることが重要なんだ。十分に脂を出すためには、温度をゆっくり上げていく必要がある。そうでないと、ベーコンに火が通り過ぎちゃうからね。

最初に水を入れて茹でることで、ラードがしっかりと出てくる。

それと、ベーコンのブランドによっては、妙に塩分が強いものがある。その場合は、最初にお湯を入れて軽くゆすってお湯を捨て、そこから呼水を入れるといい。最初に入れたお湯が、無駄な塩分を洗ってくれる(塩抜き)から、塩味の調整にいいです。
脂が出て水と置き換わる
全体的に薄く茶色に色づいて、ベーコンから細かい泡が出始めたら出来上がり。
ペーパータオルを敷いたお皿か、金網の上で脂を切る。

熱が残っているウチに、ちゃっちゃっと脂を切るといい。
出来立てはしっとり
ペーパーに上げた状態ではしっとりしているけれど、これが冷めるとサクサクになる。

そして、フライパンに残った、ベーコンの味と塩味と燻製の香りがついたラードで、卵をフライにする。
サニーサイドアップ
これを作っていると、なるほど、「Fried Egg」だな、これ、と思う。
ターノーバー Turn-Over
蓋をして焼く時は Sunny-side-up だけれど、こうやって揚げる時は Turn-over が好き。ひっくり返すのは早めで黄身は半熟。

鉄のフライパンは、焦げ付きやすいと思われているせいか、人気が無い。
でも、こんなふうに、本来の「フライ」パンとして使うと、鉄である意味とか、この形の意味とか、考えさせられる。僕は好きだなぁ、20年以上使ってるもんね。

あ、脂が周囲に跳ぶので、ガードを使うとか、後片付けはちゃんとしようね、約束だよ。