雨の中でも構わず走ったり、林道に流れ出した湧き水のしぶきを巻き上げたり、ダート走行の埃や泥を洗車で落としたり…
グラベルロードバイクは、水を浴びることが多い。そして僕のバイクは、クロモリフレームにカーボンフォーク。クロモリとは、要するに鉄、つまりサビに弱いってこと。特に、汗がかかりやすいヘッドパーツは、少なくとも年に1回はオーバーホールしている。
ここ最近、ドロップハンドルにだいぶ身体が慣れて、もう2mm ハンドルを下げたくなった。そこで、ポジション変更と合わせて、ハンドル周りの清掃とグリス補給をした。
ステムキャップ |
ステムキャップには、顎から垂れた汗がかかったりすることもある。そうすると内部で錆を呼ぶので、丁寧に清掃してからグリスで水の侵入を防ぐ。写真は組み上げ後。
まずは、ハンドルを外してフォークを抜く。僕は高さの調整が簡単にできるスツールを補助的に使っている。
ガス圧で高さ調整ができるスツール |
グリスもまだ残っている |
今回はベアリングがガタなく、スムーズに回ることをチェック。清掃して、シールの隙間からレスポの高耐久マシンオイルを補給する。フォークはアルミコラムで、重量面では不利だけれど、そのかわり耐久性は高い。アルミコラムと、カーボンフォークの接合部にクラックなどが無いかチェックしながら清掃し、組み付けへと進む。
部品の紛失防止のために、トレイ上で整理整頓 |
僕のバイクはツーリングバイクでもあり、長期間、厳しい環境で使うことも想定されている。上下のヘッドパーツには、ラバーのシールが付いていて、中には日本製のシールドベアリング。汚れや錆に悩まされることもないだろう。
ポイントは、組み付ける時にグリスがワンから溢れるくらいに入れてやること。こうすることで、内部に水分が侵入できなくなる。もちろん溢れたグリスは丁寧に清掃すること。
キャップのシール脇からグリスが溢れる |
フォークを組むと下ワンからグリスが溢れる |
ステムキャップのボルトでどれくらいテンションをかけるかだけれど、僕の場合は 3Nmを目安にしている。多めに入れたグリスが各部に馴染んで、ほんのわずかだけれどテンションが抜けるように思うからだ。
TIOGAのリアキャリアを仮組み |