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2021年2月27日土曜日

B●TNスノーボードのすごいところ(その3)


ブーツをすべてハーフサイズ毎にちゃんと作るとか、ボードの長さによって全然別物にならないようにするとか、そんなこだわりはどこから来ていたのか。

B●TNの創業者で、オーナーで、社長であるという、絶対的な存在の…ジェイクは…『ハードコアなスノーボーダー』だった。誇張でなく、本当に、マジで、スノーボードを中心に生きている人だった。

「スノーボードは単に好きとかなんではない、スノーボードは人生なんだ」

そんなことをジェイクが口にしたら、周囲の人は、

 あーねー

と言うしかないくらいハードコア。

ジェイクとは数回しか会ったことがない。そのうちの一回は、彼が来日した時のこと。目黒雅叙園に彼が現れたので、ようこそ、とか、旅はどうだった?とか話しした。

ジェイクは言った。

 日本ってホントに遠い。もう、移動中は飛行機の中で住んでるくらいに感じたよ!

んで、まぁ、そりゃ米国本社のある東海岸から西海岸に飛んで、そこから日本だから遠いだろうな…って思ったのだ。ところがその時は初夏?くらいの、要するに北半球では雪のない時期。で、ジェイクは雪を求めて南半球をさまよい、その直前は南米にいたんだって。

そりゃ遠いな…

それ以外にも、今どこ?って聞いたら、ビンソンって言って、それどこ?って聞いたら「南極!」とか、「ロシア!」とか、「アルゼンチン!」とか、まぁ、一年間で400日スノーボードしてるって言われるくらいのハードコア。

そんなジェイクの指揮するB●TNは、オーナーシップとリーダーシップが明確だった。

オーナーシップといっても、会社のオーナーとか小さな話ではなく、スノーボードというカルチャーとスポーツ全体の話だ。で、スノーボーディングをどうやって健全に成長させていけるかということに心を砕いていた。

で、彼が大事にしていたことはいくつもあるのだが、その中で特に印象に残っているのは、「アクセシビリティ」。スノーボーディングは敷居が高くてはいけないということ。スノーボーディングの楽しさ、 FUN によって、みんなの人生を良い方向に変えたい、そんな信念をジェイクは持っていた。

で、例えば、普通なら一生スノーボードをする機会がないだろう少年少女を招待して、スノーボードを体験してもらったりする。(北米でスノースポーツはお金持ちの遊び。だって、リフト一日券は普通に1万円以上、下手したら1.5万円くらいするからね。)で、その子達は本当に、夢のような数日を過ごすわけだ。そして、またスノーボードがしたいっ!そのために頑張って勉強して、より良い生活を手に入れる!そうやって人生を好転させるきっかけになったりもしていた。

それと、スノースポーツはお金がかかるので、できるだけ素早く上達させたい。そのために、初心者専用のスノーボードと、それを使ったレッスンプログラムまで開発してしまった(日本でも受けられます)。これを使うと、普通は半日で、長くても1日で初級〜中級のコースを一人で降りてこられるようになるのだ。

で、まぁ、そんなジェイクが見てるんだから、いい加減な製品は、作れないし、売れませんわな。
キッズモデルでも手を抜かない

*このブログの内容はすべてフィクションです。実在のブランド、会社、個人とはまったく関係がありません

*特にこのポストは、伝聞を元に創作しています