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2022年3月23日水曜日

Towing Leash トーイング・リーシュ(ボードのお散歩ヒモ)

スノーボードの先端に、Towing Hole を開けたら、次に準備するのは Towing Leash 。
要するに引っ張るためのヒモのことを、カッコつけて トーイング・リーシュって言ってるだけ。

なんども書いているけど、僕はもともとスキーヤーで、BCはテレマークスキーで入っていた。その時、Towing にはなんどかチャレンジしている(注)。

で、その時の記憶を辿りながら、必要な条件について洗い出しながら作ったのがこれ。
全体像
条件はこんな感じ
  1. ボードへの着け外しが楽であること
  2. バックパックのストラップなどへ簡単に着け外しできること
  3. 意図せず外れないこと
  4. 長さの調節が簡単にできること
  5. 耐久性に優れていること
  6. 凍結のトラブルをおこなさいこと
まず、バックパック側はこんな感じ。リーシュの途中に、8ノットでループをいくつか作っておく。そして、適当に束ねながらカラビナを通してやると長さの調節ができる。
バックパックにクリップするカラビナ
リーシュの中間地点に、フリーなカラビナをひとつタイイン(結んで固定)しておく。このカラビナは、長さの調整に使う。そして、このカラビナをつかむことで、ボードを引き上げるのが楽になる。ツリーホールにボードがはまっちゃったり、ノーズがどこかに入り込んだりしたときにね。
中間のカラビナ
肝心なのが先端部分、パーツごとに説明してみる。
まず、トーイングホールに通す部分は、頻繁に擦れる。リーシュが擦れて痛まないように、保護のためにシリコンホースを通してある。
先端部分
一番先は、ラビットノットでループを2つ出してある。こうすることで、摩擦に対して強くなる。結び目の残り部分は、接着剤を着けてまとめて、ウレタンチューブの中にしまう。
ラビットノット
Towing に入る時は、リーシュの先端をHole に通し、折り返してカラビナで止める。

ここのカラビナは、雪や氷で凍りついてしまわないように、ワイヤーゲートタイプを選ぶのが重要。そして、不意に外れてしまわないように、カラビナはダブルにして、ゲートの向きを反対方向になるように固定する。

これは、クライミングの考え方と一緒。
絶対に外れてはならないところは、外れ防止のロッキングカラビナを使う。しかし、ロッキングカラビナは凍結しやすいので、この場所には不向き。そんなふうに、なんらかの理由ロッキングカラビナを使えない、でも外れては困る場所には、カラビナをダブルで、互い違いにして使う。
ワイヤーゲート(重要)のミニカラビナ2個
ラビットノットから出た2つのループを、このミニカラビナに通して固定するのだ。
カラビナの向きがずれないように、インシュロックとシリコーンチューブを使っている。
ゲートの向きを背中合わせに
リーシュは、登山用品店などで切り売りしてくれるアクセサリーコードを使っている。細いけれど強度は十分。

まぁ、そもそも… 穴あきのボードを使っている人がほとんどいないから… 参考になるかどうかは甚だしく疑問の投稿ですね…

おしまい

---
注 スノーシューに比べると、スキーでの行動は圧倒的に楽。登高も滑走も、スキーは履きっぱなしで良いのがスキーのメリット。ただ、シールで直登するにはちょっと斜度があるような斜面を、キックステップで登るような時は、スキーをどうにかしなければならない。

バックパックに背負えばいいんだけど、キックステップとシール登高を交互に使い分けるような時に、Towing が有効なんじゃないかなって思ったのだ。

そんな場所ある?って思うよね。イメージは、谷川岳の天神尾根。ゲレンデ出口の急斜面は、ツボ足のトレースがあるから、キックステップで良い。その先の痩せ尾根は、基本シールだけど、トレースがあればツボでもいい。で、肩の広場まで上がれば、その先はシールで、みたいな。

2022年3月17日木曜日

Towing (ボードとお散歩)

前にアップした投稿で、スノーボードを towing (引っ張って歩く)ということについて書いた。
ボブスレーコースみたいなトレース
普通のスノーボードは、先端に穴が開いていないのでこのテクニックは使えない。

BC用スキーには、先端に穴が開けてあるモデルが結構ある。"tip-hole"とか言うのかな、正式な名称はよくわからない。
右側の赤いスキー先端にある穴がそれ
この穴、「緊急時に、スキーをつなぎ合わせてソリを作る」ために開けてある。怪我人を搬送する時に、担いだりとかは無理なので、何本か並べて、スキーポールを渡して細引きで結んで橇を作るのです。

そして、この穴に leash (ヒモ)を付ければ、towing と言って、スキーやボードを背負わずに「引っ張って歩く」ことができる。

ただ、スキーで試した時は、あまり意味が無いと思っていた。幅が狭いスキーは、ゴロンゴロンと横倒しになったり、ひっくり返ってしまうのだ。

スノーボードの場合は幅が広いので、Towing は割と有効だ。
特に向いているのは、こんなシチュエーション

 木の枝が煩い斜面の登行
 強い向かい風
 トレースがはっきりしている
 荷物が重い
 踏み抜きやすい雪面
 穏やかにだらだら続く登り

要するに、背中の重さを減らすことができる。微妙に踏み抜くか踏み抜かないか、みたいな、クラスト斜面とかでは地味に効果がある。踏み抜いたあとのリカバリーも楽になるし。ボードを背負わないから、バックパックが軽いし、バランスがいいから振られない。

そして、ボードをバックパックに取り付けると、先端を頭の上に突き出して登ることになる。 Towing だと、それがないから、横から木の枝が張り出しているような斜面のハイクアップでは楽ができる。枝を避けるためにしゃがまないで済むからね。

反対に向いていないのは、こんな場所

 アップダウンが多い
 急斜面
 トラバース
 どパウ
 
下り坂になると、ボードが後ろから滑って追いかけてくる。
これが膝裏とか腿とかに突っ込んでくると、地味に痛いwww

急斜面では、後ろに引かれる感じがする。むしろ背負った方が楽。
トラバースは…わかるよねw
深雪の場合は、有効な時もあるけど、ボードが雪に潜っちゃったり、雪を運搬するみたいになっちゃう場合はやめた方がいい。
1枚目の写真みたいなトレースがちゃんとついているところは、トーイングを選ばない理由はない。
リーシュを付けたイメージ
ここまでで、大体のところはイメージできたはず。

さて、ここで問題になるのが… 「だって、穴開いてないじゃん!」ということ。

そう、普通のボードには穴がない…ならば…開ければ良いのであるwww

2022年3月18日金曜日

Towing Hole を開ける(工作教室)

スノーボードを Towing で引っ張るためには、ボードの先端に穴(Towing Hole)が無ければならない。

しかし、最初からこの穴が開いているボードは、変態的にマニアックな、ガチなモデルしかないはずで、普通の人が普通に使うには、硬すぎたり何かと問題があるはずだ(偏見です)。
仕上がりイメージ
で、ここでは「ぼくのかんがえたさいこうのとーいんぐほーるのあけかた」を紹介する。
真似して失敗しても、クレームは一切受け付けないので、その点は4649哀愁…
マーキングして捨て板を固定
最初に、表面を広めに養生する。養生テープでもマスキングテープでもどちらでも良い。

穴を開けてエポキシパテでグロメットを接着するのだけど、はみ出たパテがトップシートにくっつかないようにしておくのだ。そして、テープに穴あけの位置をマーキングする。

どんな場合でもそうだけど、ドリルで貫通穴を開ける時には、裏側に捨て板を固定しておくこと。ドリルの先端が向こう側に抜け出していく時、そこが何もない空間だと、穴の周囲にメクレやササクレができてしまう。それを防ぐために、穴が開いてもいい、不要な角材を取っておいて使うのだ。

最初はパイロットホール(誘導用の穴)を開ける、ボクは3mmを使う。この目的は二つあって、次の2つを確認している。

位置がずれていないか
コア材は何か?空洞ではないか?

人間の目はすごく繊細なので、センターを外して穴を開けてしまうと、ものすごく違和感が出る。最初から本ちゃんの穴を開けずに、小さく開けて、離れてみると良い。

ドリルが入っていくと、削りカスが出てくるはずだ。それをよく見ること。普通は、トップシートの薄いプラスチックの後、ウッドコアのカス(木の破片ね)が出てくる筈。稀に、アルミのインサートとか、エポキシとかが出てくるかもしれない。要するに、内側がどうなっているかを念のために確認する。

場合によっては、トップシートを抜けたドリルがスカッて空洞を抜けて、ソールに当たるかもしれない。この場合、内側がハニカムとか、特殊な空洞のコアである可能性が高い。

まぁ、カーボンハニカムコアみたいな、値が張るボードに自分で穴を開けるようなおバカな人はいないだろうから、いいけどね。

ほぼ間違いなく木屑が出てきたと思うので、話を進める。次に、「木工用のドリルビット」で、「留め穴」を開ける。
ソールは残す
留め穴ってのは、「貫通させない」穴のこと。木工用のドリルはこれができる。トップシートが削れて、コアの木が削れる。こまめにクズを掃除しながら少しずつ削っていって、ソール材が現れたところで留める。なぜソール材を残すかは、後で説明する。
パテ抜き穴5mm
次に、余分なパテを抜くために、5mm前後のドリルでパイロットホールを広げる。
これで、表から見ると 12mm くらいの留め穴、その底にソール材が残っていて、真ん中に5mmの穴が開いている状態になった。
裏からみたところ
次のステップは、パテでグロメット(アルミのハトメ)を埋め込んで接着固定する。で、このパテの量が少なすぎると、固定が甘くなるし、ひび割れて水が入りやすくなってしまう。表側の穴を広げた理由は、そのためなんです。
粘土タイプのエポキシパテ
本来、ハトメは表と裏のパーツをカシメて結合させる。しかし、ほとんどのハトメは、皮革や布の穴を保護するために作られているので、カシメ高さはせいぜい3~4mmしかない。だからボクは割り切って、ハトメのパーツの表面だけを使う。

エポキシパテを良く練って、穴に押し付けるようにして延ばし入れる。そこにハトメの表側パーツをムギューって押し込んで、浮き上がらないように押さえる。

余分なパテは裏側の穴から押し出されてくるので、固まる前に取り去る。
そもそも、このエポキシパテはソール材にくっ付かないから、翌日固まってから取っても大丈夫。
三本のボードに穴をあけました
ハトメの内側にのこったパテは、翌日にドリルで削り出すから気にしないで大丈夫。
ある程度パテか固まってきたら、養生テープとかマスキングテープをそっと外して、はみ出たパテと一緒に取り去る。
とりあえず完成
ハトメで表面(トップシートとコア材)は保護されるわけだけど、裏側はどうするのって?

そのために、ソール材を残して留め穴にしたのです。ソール材は、柔軟性・耐衝撃性・耐水性に優れた、ポリエチレン。へたなハトメより、よっぽど耐久性があるから、開口部を最小限にしておけばそれで十分なんです。
回転ヤスリで穴を少しずつひろげていく
1日おいて、パテがすっかり硬化したら、表から金属用ドリルで穴を開けながら綺麗にしていく。そして、表と裏、両方から、回転ヤスリで少しずつ穴を広げつつ、パテを除去しつつ、綺麗にして完成。

こうやって書いていくと大変そうだけど、慣れたら、穴一つの加工はせいぜい20分くらいでできる筈。そして、翌日の清掃と修正で15分くらい。やってみると意外と簡単な作業です。

まずは捨ててもいい板で、練習してみると良いと思います。
ボクはいきなり買ったばかりのSUSHIでやったけどね www

2022年2月26日土曜日

DAY25/BC5 仲間とBCお代わり

当初の予定は神楽だった。鬼割消化、早割消化、降雪予報あり。しかも、神楽は連日、豪雪と強風でオープンできず、かなりの深雪が期待できる。

けど、ふと我に返った…みんな同じこと考えてるよね?

多分、ゲロ混みになるんじゃ無いか?
リフト周囲の除雪で営業開始が遅れそう。
5ロマや一高が動かないと、神楽行っても仕方ない。

で、直前で転進を決断して、いつものところへ。
快晴の中ハイクアップ
気温上がらずコンディション良好
ツリーにはサラサラのパフパフの面ツル40cm
貸切の斜面をみんなで滑りまくる。
無線を2台用意しておいて、一人ずつ滑って写真を撮る。
笑いながらパウダーを蹴散らすタカヤン
最近はパウダーライディングの敷居が低くなり、それは、スノーボーディングにとってはいいことなんだろうけど、競争が激しい。

ギスギス感の無い、パウダーランってやっぱり素晴らしいよね。
相変わらず攻めのユーヤパイセン
スプレーとパイセンはお友達
笑いながらパウダーを蹴散らすタカヤン
この日、僕はSUSHIを towing しながらハイクアップ。こんな風に、しっかりトレースがついたハイクアップで、頭上の木の枝が気になるようなエリアで towing は大変に有効です。
SUSHIのお散歩
2周目
今日はユーヤ、タカやん、Y溝さんとの4人メンバー
テールが短いSUSHIは取り回しが楽チン
笑いながらパウダーを蹴散らすタカヤン
雄叫びユーヤ
Y溝さん
いつものルーティーン
Y溝さん開拓の場所へ
僕はこのお店を随分前から知っていた。
ローカルのスキーヤー・スノーボーダーから、良い噂を耳にしていたのだ。
でも、なんとなく、一人でレストランに入るのは気が引けて、今日が初訪問。
生牡蠣のスープパスタ、美味
今日も素晴らしいスノーボーディングに感謝。

2025年4月20日日曜日

DAY37BC9 至仏山ムジナ沢偵察…ソロ

ホームゲレンデの尾瀬岩鞍がクローズしたので、ゲレンデ用の装備は片付けた。

そして…待ちに待った尾瀬至仏山BCシーズンが始まった。
至仏山は植生保護のため、立ち入りできる期間が制限されている

参考) 尾瀬保護財団のHP

今シーズンは、4月18日〜5月6日までが入山できる期間。
短い期間だし、都合がつく日は全部入るつもりで、複数日の入山予定を立てた。
山は天候不良が付きものだ、雨で何回かはキャンセルになるだろうしね。

今回はソロで入山。翌週友達を連れて入る前に、状況を偵察しておきたかったのだ。

山荘の看板…
鳩待峠に上がると、聞いていた通り雪が多い。
ここ数年は完全に露出していた国立公園看板も雪の中。

く…苦しいぃ
雪の多いシーズンを待ち構えていた人が多いのだろうか。いつもよりも人が多い気がする。

あんたも好きねー
鳩待峠からハイクし始め、樹林から覗く。
ワル沢やオヤマ沢に顕著なクラックはまだ入っていない。

大斜面
ルートを示すピンクテープの位置が、例年と比べて高い。というか、昨年の赤リボンが低い。ということは、やっぱり今シーズンは雪が豊富ってことなんだな。

ツリーホール
ブナの周囲にできるツリーホールも深い。

ワル沢パイプ
ワル沢の源頭にある、ナチュラルパイプもしっかり埋まっている。昨年、一昨年はボトムに穴開いたり、クラック入ったりしてたから、随分と雰囲気が違う。

燧ヶ岳
ソロだと自分の写真がなかなか撮れないのだけれど、ちょうど一息ついているハイカーがいたのでシャッターを押してもらった。

小至仏
毎年見かける、スノースクートとスプリットのカポーにも会えた。

若いって素晴らしい
小至仏トラバースは、開通したての割にはしっかりとトレースがついている。スプリットにはまだちょっと狭いけど、スノーシューやファットスキーにはちょうどイイ感じ。
イイペースで上がっていく
標高を上げすぎないようにしながら、クライマーズライトに巻くと山頂に飛び出す。

尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
山頂標識の周囲には、記念写真を撮ろうとする人たちが集まっている。前の人のカメラ預かり、シャッター押す。縦構図、横構図でなん枚か撮る。カメラ返す。後ろの人に自分のカメラ渡す。シャッター切ってもらう。

流れるように列が進んでいく。
そう、ここは古くから山やってる人たちが多い場所。いいよね、この感じ。

4文字露出
ここ数年、開通時にはすでに山頂標識が完全露出、みたいなのが続いていた。
そう考えると、例年よりは1~1.5mくらい積雪量が多いのかな?

ただ、積雪量調査が行われた時の写真では、「至仏」までしか露出していなかった。
そこから1週間んで50cm位雪が減っているということだから…ムジナ沢いくなら早い方がいいね。

北尾根
10年ぶりくらいだろうか、ムジナ沢を滑るのが今日の目的の一つ。
北尾根の右側に下っていくと、ムジナ沢の源頭に出る。

ムジナ沢の源頭は、山頂の東斜面にあたる。日当たりがいいので、雪が薄いのだ。
そんでもって、雪の下はハイマツ帯で、その下は隙間だらけの岩岩斜面。つまり…踏み抜くと…簡単に腰くらいまでズッポリはまり込む。

脱出で消耗するし、そもそも植生保護のためによろしくないので、「雪が足りない」と判断されると進入禁止になる。

狭いけど…
下っていきながら確認すると、期待していたよりは随分と雪が少ない。大斜面への出口は2箇所あるけれど、どちらの幅も狭いし、見るからに雪が薄そう。

知らない人
サイズ感を出すために、他のスキーヤーを入れて写真を撮る。

出口
いやいや、マジで狭くて薄いわ…

続々と人が来る
今日入っている人の多くは、ムジナ沢狙いみたい。
でも、何しろ広い斜面なので、雪面が荒れるようなことはない。ちょっとスキーヤーズレフトに落とせば、面ツル斜面が待っている。

広ーい、たのしーい
ムジナのいいところは、トラバースせずに沢をそのまま落としていけば、尾瀬ヶ原に飛び出せること。ワル沢から山の鼻へ下ると、途中で大トラバースしなければならないのがつまんないんだよね。

尾瀬ヶ原が近い
左手にはまだまだ手付かずの斜面。ただ、そっちは南向きなので、少々妖怪風味かな…

ノートラック
右手の斜面が割と締まっているので、そっち中心に下降する。

ちょっとガリガリ
樹林帯の手前で、沢のボトムをチェック。
デブリ由来のスノーブロック無し、グライドクラック無し、流水による穴無し…

終盤…
そのまま沢床を下降してもよかったのだけれど、単独でどこかにハマると洒落にならないのでツリーの中に。

ワイドツリー
ここのツリーは樹間が広くて滑りやすい。
だが、今期はツリーホールが大きくて深いので、落ち込まないように余裕を取って滑る。

尾瀬ヶ原に飛び出す
楽しかったダウンヒルはここまで。鳩待峠までのハイクバックに備えて、シェルを脱ぎ短パンになる。

振り返ったらちょうど別のBCスキーヤーがいたので、シャッターを押してもらう。

サイコーっした!
そういえば、今日は、ソロのBCスキーヤーを見かけるな…

実際、自分もBCスキーヤーだった時はソロが普通のエリアだった。昔から入っている人たちにとっては、残雪期の至仏は、気軽にソロでも楽しめるエリア、みたいな感覚なんだろうね。

ソロのBCスノーボーダーは、見る限り片手くらいの人数だけど、いることはいた。

お散歩モード
ここからのハイクは、ボードの先端に開けた穴を使った、Towing (トウイング)。別名、犬のお散歩モード。使える場所は限られるけれど、背中が軽くなるのでとても快適。

山の鼻
栄養補給…
Atlasのスノーシュー、なかなかいい感じ。ほんの少し、トラバースの時に踵が横ブレするような気もするけれど…登坂能力も下降も、いいと思います。

Atlas スノーシュー
山の鼻を出て、最初に川上川を渡る橋は雪で覆われていた。
そこで思い出した。この橋が雪で覆われていれば、冬道が使えるし、ムジナ沢も滑れる。
雪が消えて、橋の板が露出したら、冬道は使えない。そんな過去の記憶。

川上川に沿って上流に帰るのだけれど、雪が十分にあれば河原をそのまま歩いていける。右岸から左岸へ、左岸から右岸へ、スノーブリッジを渡って、アップダウン無しに楽に歩けるのが冬道。
スノーブリッジで左岸へ
融雪が進むと、スノーブリッジが消えてどこかで行き詰まる。そうなると、冬道は使えない。だって、行き詰まったら、戻るか、高巻きするか、渡渉するか…めんどくさいことになるからね。

融雪が進んだら、右岸の山腹にあるトレースを辿って歩く。こちらは小尾根を何度も超えていくので、多少のアップダウンがある。

今日は、最初の橋が雪で覆われていたので、冬道が使えると判断して辿った。
お散歩モード最高
Towing が効果あるのは、ここの冬道と、谷川岳芝倉沢の最後、湯檜曽川に沿っての下降路。楽ちん。
オヤマ沢出合い
オヤマ沢出会いまで、冬道はちゃんと繋がっていた。
ここから30分かからないくらいのハイクアップで鳩待峠に戻れる。

もう…終わってしまったのか、という寂しさと、無事に帰って来れたという安堵。
やっぱり、ソロのBCにはソロでしか味わえない楽しさがあるような気がする。