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2025年3月16日日曜日

DAY30BC7カズくんBCデビュー そして買い物…

バックカントリー(BC)という遊びは、敷居が高い。

ギア高いよ…
ウェアも高いよ…
雪崩講習とかめんどくせぇ
ガイド頼まないとダメ?
簡単に死ぬんでしょ?
遭難したら、捜索費用で破産するんじゃない?

一部には、誤解による思い込みってのもある。
人はそんなに簡単に死なないし、救助費用だって公的機関によるものならタダだ。

当たってるのもある。

ギアは高いし、予備も必要だし、講習・訓練・経験も必要だ。

そ し て…  1番のネックになるのは…

大変な思いして始めたのに、楽しくなかったらどうしよう?

ってところだと思う。

そんな状況で「BC始めてみたい」という、前途ある若者は貴重。僕の張った蜘蛛の巣に引っかかってきたカズくんを、初BCに連れ出したという記録。

上州武尊も滑ってみたいっす!

BC未経験者を連れ出すに当たって、もっとも大事なのは…

「ガイド役への絶対的な信頼感」だと思っている。異論は認めよう…

先達の叡智、経験、そこから生まれる技術、体力、洞察力、リーダーシップ。
この人に着いていけば安心だ。そんな圧倒的な信頼感があってこそ…未知の山で心の安寧を得られるのだ。

山でのトラブルは事故につながるからねー
ギアの手入れは十分にするんだよー ←フラグ

そう声をかけながら、記念すべき第一歩を刻もうとした時…

あっ!

カズくんに貸し出したスノーシューのハーネスが破断した…
ウケるカズくん

コンディションはカッチカチのアイスバーン。
まぁ、沈まないからスノーシューなんかいらねーんだけどな…

クランポンは2セットあるのに、自宅に置いてきた…

ま、でも、今日のルートはほぼ平坦なハイクで、トレースにはバケツができている。BC初めての人を連れ出すのにちょうどいいルートだから、ツボ足でも大丈夫っちゃ大丈夫。

ゲレンデに戻るのにハイクがあって、そこが凍ってると苦戦するけど、コース取り考えればほぼハイクなしで戻って来れる。というわけで、様子見て引き返すかも?という前提で入山。

燃える男
カズくんに大丈夫なスノーシューを渡し、ボクはツボ足で後ろにつく。
いいペースで尾根を登り振り向くと、さっきまでいたゴンドラ山頂駅が遠くに見える。
皇海山をバックに
足取りも安定していて、楽しそうに先を歩くカズくん。

やばーい、超ラク〜
なんすかこのチートアイテム!

それか…?それはな、スノーシューって言うんだ、俺のな…
あっ、おい、早いよペースが、おいおい…

置き去りにしてたったか歩く
待ってーーーーー!!  ←先達の誇りが…

今度あっち滑りたいっす
日が出ないので雪面が緩まず、カリンカリンのアイスバーン。
感覚的には、傾いたスケートリンクで、表面が波打ってるみたいな。

雪煙なんて立ちません…
カズくんは、安定した滑りを見せるのだが驚きを隠せない。

ボクが今まで滑っていたゲレンデとは全然違います!
BCヤバイ!難しい!
こんなコンディションでも普通に滑るなんて…すごいです!

黙ってればバレないので言わなかったけれど、普通は入らないコンディションだった。

でも、春の至仏に行きたいって言ってるし、そのためにはBC最低2回くらい行ってないとだし、カズくんは JSBA Tech1まで 一発合格で到達しちゃった奴だし、ゲレンデで普通にバックフリップ・フロントフリップしちゃうし…

一緒に行くのがそんなカズくんでなかったら、入ってませんでした (笑)
手も板も沈み込まない氷盤
タイトなターンを決めて止まって一休みした時、カズくんが言った。

この…サーーーーーッッとか、シャーーーーーーッツとかの音なんすか?

えとねー…カズくんがターンの時に削り取った、氷の表面が、流れ落ちる音〜  


ほら、エッジで削れた粉というか砂つぶみたいな氷が、流れ降ってるでしょ?

あぁそーなんですねー、じゃぁ、転んだらまずい斜面ってことですかぁ?

そーとも言うかも〜 転ばなければ大丈夫ー

そんなホノボノとしたやりとりを交わしながら、下る。

#1の沢を落とす
今日は短いけれど、脱出が容易な1の沢を落とした。

動的バランス
このエリアのツリーはタイトだけど、ここの沢筋は比較的樹間が広いのだ。
裏を返すと、雪崩の走路になってるということなので、トップシーズンは気を遣う。

斜度のあるオープンなツリー
早めに切り上げてゲレンデに戻る。
まったくボードが沈み込まないので、減速要素が無い。ハイク0で戻って来れた。

もう一本行きたいっすね
BC初めてなのに、体力お化けのユーヤパイセンみたいな発言も飛び出した。
ゲレンデもコンディション悪かったので、早めに解散。
布デッキのMSRスノーシュー、ハーネスがもうダメなのでいっそのこと買い換えようと決断したのだ。

製造年月記載
今回改めて思ったけど、MSRのスノーシューはやっぱりプラスチック製のが好きだな。デッキの裏側に、製造年月が刻印されているから、使用期間管理もできるしね。

満洲飯店エビチャーハン
まだ早い時間だったので、エビチャーハン食べて。

肉の赤城屋で唐揚げ買って
モンベル高崎店で、顔見知りの店員さん(BCスキーヤー・割と偉い人みたい)の接客でスノーシュー買った。
Atlas購入!
そんで、やっぱりそろそろアイゼンの準備もしとくか…
というわけで、この間、山とスキーの店、「ドリームボックス石井」で買ったクランポンの調整をする。
G10 Wide 購入!
小足族の僕は、センターバーが余るので、3cm程度切断。
センターバー切断
そんなこんなをやっていたら、デジカメのほどほど望遠レンズが届いていた。

ZEISSレンズ購入!
そんな感じの、バタバタしながら過ぎた、カズくんのBCデビュー記念日。

これで懲りて、遊んでくれなくなったらどうしよう…