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2026年6月14日日曜日

フォッサマグナ経由で糸魚川行くYO!……600kmブルベ……50mでDNF(リタイヤ)

さて…
先日の400kmブルベをDNS(Did Not Start・出走取りやめ)して、今期のSR申請がだいぶ怪しい雲行きになってきた。

200km、300kmのブルベはさほど準備しなくても走れちゃったりする。もちろんコースによって違うけれど、難易度的には普通にスポーツやってる人ならば完走はできると思う。

実際のところ200kmだと、参加者の6割くらいは普通の自転車愛好家だと思う。ブルベ経験者は2割くらい。残りの2割は…「間違えてエントリーしちゃいましたどうしましょうウフフ 」的な人。

300kmだと、この比率が  6:3:1 くらいになる
400km だと、6:4:0 で 「ウフフ系」 の人が皆無になる

600km だと普通の人が2割、経験者が6割くらいで、構成が逆転する。
え? 2+6=8割で、10割にならないじゃん?って?
残りは、「目が逝っちゃってる自転車バカ」の皆さんじゃないですかヤダー

600kmブルベはチェックポイントも多くなる

でまぁ、今期300kmブルベしか走れてなくて、準備全然できていないボクにとって、600kmブルベはかなりハードルが高い。けれど、ローカルのAJ団体主催が新たに設定したコースがとても魅力的だったのでエントリーしてしまった ウフフ←フラグ

それがこれ
日本海を見に行く600km

まず、菅平に登ります長野に下ります
安曇野から白馬通って糸魚川出ます
日本海沿岸をずっと北に向かいます
内陸に向かって長岡通って、も一度海に出て寺泊や柏崎通ります
小谷から三国峠超えて帰ってきます

昨年走った600km「やっぱ海」と重なる部分もありながら、安曇野とか白馬とか糸魚川とか、「グンマーから自転車で行けるとは普通考えない」ところを回ってくるルート。

個人的にゆかりがある人の、お墓の近くも通るので久しぶりにご挨拶もできる。
ご無沙汰しています、「自転車で来ました」そう言ったら、ニコニコしながら、「相変わらずだね」とか言われそう。

スタート地点道の駅よしおか温泉

途中雨予報もあるので、準備は万全にスタート地点に行く。
いつも通り受付をして、ブリーフィング聞いて…
僕は走力がなくて遅いので、最後のほうで車検を受けて出走。

スタート受付で、ローカル主催団体の皆さんが笑顔で見送ってくれる。

行ってらっしゃーい!
気をつけてー!

はーい!行ってきまーす!

スタートはサイクリングロード。走り出して30mくらいの、舗装のひび割れをトトンと越えた時にそれは起こった。

トトン(前輪と後輪がひび割れを超える音)
シャカン、シャカン、シャカン、シャカン

ん?

停止してペダルを逆回転するが無音。ドライブトレイン周りじゃないな。
フロントホイールを持ち上げて回す、無音。
リアホイールを持ち上げて回す、フリーの空転する音に混じって異音。

よーく見ると…スポークが一本破断して、フレームに当たって異音を出していた。

振り返ると、すぐそこにある…受付から、スタッフさんが不思議そうにこちらをみているw

30mでスポーク破断して、20m先で止まって、トータル50mでDNF(爆笑)

受付に自転車押して帰って、スポーク切れでリタイヤ(DNF)しますと申告。

ま、まぁ、菅平からの下りで破断とかだとマジでシャレにならないから!
そうそう!580kmくらいで破断してリタイヤとかだと、悲しすぎるから!
ここで切れてくれて良かったよ、むしろ!

みなさん、優し過ぎて萌えw

破断スポーク

とりあえず、自走で帰らないといけないので、切れたスポークを隣のスポークに巻きつける。
体重をできるだけハンドルに乗せ、後輪の負荷を逃しながら自宅へ。

ニップルはリム内へ落ちた

自宅について、ふと、普段履きの鉄下駄リアホイールに履き替えれば、出走はできることに気がついたものの…そこまでするモチベーションはすでに失われていた。

パパおかえり!早かったね!

傷心のボクが着替えて片付けていたら、愛犬マメちゃんが慰めに来てくれた。
わーい撫でられた!

今日明日の予定がなくなったから、キミとゆっくり過ごすことにしようかね。
カートでお散歩

そんな感じで、SRへの道がさらに遠のいた厄年の記録。

2026年5月10日日曜日

400kmブルベで海行くよ‼︎ 光視症(網膜剥離のおそれ)でDNS アヒャヒャヒャヒャヒャ

さて、今年もSRを目指すとするならば、この間完走した300kmブルベに加えて、200km、400kmと600kmを完走しなければならない。

400km以上が割と大変なんで、確実に走れそうなルート・時期のブルベにエントリーして完走実績を作っておきたい。

そう考えてエントリーしたのが、グンマー発着で太平洋に行ってくる400km。まず、山が無いのがポイント。

標準的なブルベは、100km走るごとにだいたい1,000m程度の標高を登る。つまり、200kmブルベなら獲得標高は2,000mになるし、 400km なら 4,000mは登る。ところがこの400kmブルベの獲得標高は…なんと800m程度…しかない。

登りがあれば、その分休める下りがあるので、平坦が楽だとはかぎらないんだけどネ…

で、出走決めて申し込んで、自転車通勤で脚を育てようと頑張っていた。ある日の帰り道、日が暮れてきてなんとなく違和感があった。首を右に向けてから正面に向くと、右目の視界の一番左端に、縦にイナズマのような光が走る。

街路灯や車の光、自分の自転車のヘッドライトが、アイウェアの内側に反射しているのか?
そう思って真っ暗なところで確認したけれど変わらない。ピカッ、ピカッと稲光が縦に走る。

だそうです…

ネットで調べたら、光視症というらしく網膜剥離の一歩手前…すぐに眼科医に予約を取って受診した。

受診結果は光視症、すぐに手当をしないと網膜剥離に進むとのこと。幸い、レーザー光で網膜の穴の周辺を焼いて固めて、傷が広がらないようにする処置ができる。しかも、緊急でその日のうちに処置ができる、というか処置したほうがいい。ということで、お願いをした。

あのー先生、1週間後に自転車でちょっと長い距離を走りたいんですが…

…2週間は基本的に運動しちゃダメね
自転車は転んだりするでしょう?衝撃が良く無いのよ
それに、目にゴミが入って擦ったりするのもダメね

そうですか…あ、そうか処置を1週間後にして、自転車で走った後にするとかはどう…
いや、なんでも無いです、今日お願いします。

……(呆れた顔で)そうすべきだと思いますよ
長い距離ってどれくらい?

はい、あの、400kmくらいで、太平洋まで行って帰ってくる感じで

…………ダ メ で す

てなわけで、DNSとなりましたトホホ

パパしっかり!

せっかく確保した休みなので、お山のお家の修理を地道に進めることにした。
愛犬マメちゃんは、ボクが近くにいるので心なしか嬉しそう。

抜根

植木の根が入り込んで、ガタガタになっていたインターロッキングレンガの通路を修理する。植木自体は、重機で解体・整地する時に処分してもらったんだけど、この部分は重機ではできないらしい。下水のマスが傾いているので、これを底から直すとかなり大掛かりになる。
根っこ抜いてコンクリの枠を戻す

コンクリートの枠を外して、レンガをバラしていったら、汚水マスの傾きが治った。根っこで上部が押し上げられていただけで、マスそのものの位置は変わっていなかったみたい。ラッキー

整地して砕石いれてコンクリート入れてコンクリートの枠を戻す。砂ですこしずつ高さを調整しながら、インターロッキングレンガを戻して完了。
素人以上職人未満…

下手すると数十万円単位でお金が飛ぶところだったけど、廃材利用で数千円で修理完了。

撫でて撫でてぇ

今期のSRは…厳しそうだけど…まぁ、まめちゃんと過ごせたしいいか
次にエントリーしている600kmは、ぜひ走ってみたい新ルートなのだ。なんとか脚を作り直して、網膜を治して、完走したいなぁ…SRには関係なく

2026年5月1日金曜日

今年も目指すよ Super Randonneur ショートサドルを投入

ウインターシーズンが終わり、自転車と登山のシーズンが始まった。

3年前にボクはブルベを始めて、1シーズンブルベとAJP(パーマネント・ブルベ)で経験を積み、一昨年・昨年と2年連続でSR (Super Randonneur・イケてる自転車バカ)となることができた。

今シーズンは、まだ何を目標にするかは決めていない。だけど、まぁ、こないだ走った300kmは順調にクリアできたので、多分…SRは目指すことになると思う。

そんなわけで、機材の準備を始めたという話。

TREK Emonda SL4 (改)

まずはサドルを交換する。
今のサドルは Fabric で、300km20時間までなら何も不満は無い。
それを超える距離になると、シャーミークリームなどの擦れ防止をすれば400kmまで。600kmになると、ムダ毛処理と、クリームの塗りたしで大きな問題にはならない。ボクのお尻には合っていると思う、ウン。
Fabric Scoop Radius

じゃぁなぜ替えるのか?
なんとかしたいポイントが2つあるのだ。

1 蒸れを防ぎたい
2 停止時のジュニアの圧迫感をなんとかしたい

Fabricの前に、Brooksの革サドルを使っていた。こいつは、VIOエリアのIの場所に穴が開いていて、尿道の圧迫を防げるのと同時に、風が通るので蒸れなかった。

乗り心地は良かったんだけど、Brooksは天然皮革の革サドルなので問題もあった。丸一日乗ってると革が伸びて、沈み込みが大きくなってポジションがずれてしまう。そして鉄フレームに分厚い革が張ってあるサドルは重い。それが嫌でFabricに変えたのだけれど、やっぱり穴付きがボクには合っていると改めて思っている。

もう一つは、停止時の不快感。

ブルベは、公道を交通法規を守って走る。信号の一時停止も結構発生するし、停止するときは、サドルからお尻を下ろして、フレームのトップチューブにまたがるわけだ。

そんでもって…ブルベやロングライドで僕は「トップチューブバッグ」をフレームにつけているのだけれど、これがあるせいで、またがる時にジュニアが圧迫されてしまう。

サドルの先端と、トップチューブバックの後端の隙間に、うまく股間を落とし込めばいいのだけれど…隙間が狭過ぎてとうしてもタマタマがコリンっと突き上げられてしまう。

この隙間に股間を収めていく

フレームサイズが大きければ、リーチ(サドルとハンドルの間隔)が広がるので問題にはなりにくい。日本サイズでSとかMのフレームで、尚且つサドル位置が前の人(ボク)は、ただでさえサドルとハンドルの間が狭いのに、トップチューブバッグをつけると股間の収まるすベースがとても狭くなるのだ。

んで、ノーズの短いショートサドルだと、この隙間が2cm程度広がる。

信号停止のたびに、ジュニアとタマタマが 「ムギュッ」「と、父ちゃん、苦しいよぅ」と辛い思いをさせているのが…少しは解消できるのではないか?そんな目論見だ。

まぁその、ゴリンではなく、あくまでもムギュッとかなんだけど、丸一日走ってるとそうとうな回数この不快感を我慢しなければならないからね。

坐骨位置をマークする

交換する前に、サドルの坐骨位置をマスキングテープに書いておく。これをやっておかないと、ポジション出しをまた一からやらなければならないから。

Fabric サドルは269g、安めのモデルを選んでいる。合うか合わないかわからないサドルに何万円とかかけられないし、落車したらダメになる可能性も高いからね。

TREKに付いてきたヤツ

交換するのは、このエモンダを買った時に付いてきたサドル。パッド厚め、重めの310g。なんだけど、穴あきでショートノーズのサドル。これで試してみて、ショートサドルがボクに合うようなら、改めて良さそうなのを買おうと思ったのだ。
坐骨の位置を合わせて付け替え

坐骨の位置を、ハンドル(ステムキャップ)からの距離で合わせる。そして、BB中心からの高さを合わせてセッティング完了。これで少し走ってみて、微調整をすれば大丈夫なはず。
スペースが広くなった

次に走るのは400km…
オーバーナイトの400km は、300kmを超えたあたりからの股間のムレも不快だった。
ショートサドルの穴あきで、どれくらい快適になるのか楽しみです。

2026年4月30日木曜日

ブルベシーズンスタート、フラット系の300kmを完走しました

春が来たので、ブルベにエントリーしてとりあえず300km走ってきた。

コースは、最初だけ坂があるけれど、中盤以降はほぼフラット。脚ならしには丁度いいんではないか、というわけ。
秩父神社参拝記念

高崎をスタートして、まずは秩父に向かう。
スタート時は少し肌寒いけれど、ボクは暑がりなので半袖にショート丈のビブで出動。
念の為のレッグウォーマーはサドルバッグに入れ、アームウォーマーは装着する。暑かったら捲ればいいし、昼前には外すことになるだろう。

日中は暑くなる予報なので、ドリンクボトルはダブルで、一つはシャワー用。
よく晴れて割と暑い

八塩温泉の脇を掠めて峠を越えていく。
最初のメインイベントの秩父神社についた。登りはだいたいここでおしまい。
参道

時間の余裕はあるはずなんだけれど、夜になると強い向かい風予報。コンディションがいいうちに貯金を作りたいので、鳥居の脇から二礼二拍手一拝でごめんなさい。
今度車で来てみようかね

秩父から降って長瀞をすぎ、東松山を経由して…宇都宮に向かうナンデ?
快晴!
途中で利根川を渡る。
この辺りにくるとだいぶ気温が上がって、長袖・冬用ビブの方達は暑さでだいぶやられていたようだ。
利根川〜
この後宇都宮までは割と市街地・主要幹線っぽい感じのルート。信号ストップも割と多く、時間がかかった。

グンマー発着のブルベで、新潟とか長野に向かうブルベだとあんまり感じないけど、埼玉あたりを走ると信号がストレスになる。

停止するとき、サドルから腰を前にずらして、トップチューブをまたがるようにして足をつくわけだけど…このとき、ジュニアがトップチューブバックの上に着地するのだ。

痛いわけではないのだけれど、繰り返し繰り返しこれがあると、だんだんと地味に不快感が増してくる。今度対策を考えてみようかな。

今シーズン初出走・初完走

予報通り夜遅くなってから結構な向かい風になった。巻き進行したおかげで、向かい風で厳しい思いはラストの30kmくらいですんだのはラッキーだった。

もう少し走力があれば、宇都宮餃子とか、佐野ラーメンとか…食べられるんだけど…ネw

2026年2月5日木曜日

2025年のブルベメダルが届き始めました

雪のない時期の遊びとして、この3年くらいはブルベをやっている(主催団体のHPリンク)。

最低200kmの距離を、定められたコースで、定められた時間内に、交通法規を守って走るという…なんというか…服を着て25mプールを往復する的な遊びだ。

で、そーゆーある意味マゾヒスティックな遊びの常として、完走したらメダルを記念品として購入できる。さらに、「シーズン中にこれを達成したら」という基準が設定してあって、それをクリアしたら特別なメダルを購入することができる。

ブルベシーズンは、コロナの影響で紆余曲折があったけれど、今はカレンダーイヤー。つまり、1月スタートして12月で終わる。12月末でそのシーズンのレザルトが確定し、それぞれのサイクリストは購入できるメダルの申請をし、到着を待つことになる。

早く、確実にメダルが届けられるのは事務手続きが国内で完結するやつ。さすが日本人の事務処理能力って感じで、日本の生産性が低いとかどんな世界観やねん?と言いたくなる。

第1号は、SPR(スーパー・パーマネント・ランドヌール)の記念メダル。これはパーマネントブルベを、シーズン中に1,200km以上完走すると申請できる。ちなみにボクは、ギリギリだとちょっと恥ずかしい感じがしたので、1,500km 弱を走って申請した。

さっき、ブルベシーズンはカレンダーイヤーと書いたけれど、パーマネントブルベのシーズンは異なる。それ以外にも、いろいろと通常のブルベとは異なるところがあるので、興味があったら調べてみてほしい。パーマネントブルベは、出走のタイミングを調整できるし、自分にとって課題を確認したりしながら走れて経験値を上げることができる。

SPRメダル

裏側に名前が刻印してあったりして、芸が細かい。さすが日本人事務局。
そして、日本のブルベ管掌団体である、AJ(オダックス・ジャパン)の20周年記念メダル。

ボクは対象ブルベとパーマネントと走っているので、申請基準を満たしていた。

巨大…

届いてびっくりしたのが、このメダルの大きさと重量。普段の完走メダルと比べると2回りくらい大きくて重い。これで殴ったら人を◯せそうなくらいの立派なメダルだった。そのせいで、メダルケースに入らず、特別に大きなケースを買う羽目になった。

通常のブルベの完走記念メダルとは異なり、パーマネントブルベはその主催団体が企画・作成する完走記念メダル(バッジ)がある。25年はパーマネントを集中して走ったので、その完走記念メダルがどんどん届き始めた。

パーマネントブルベの完走記念#1

パーマネントブルベの完走記念#2

よく頑張りました…

ブルベやパーマネントブルベの醍醐味の一つは、完走記念メダルを手に入れられること。一つ一つのメダルそれぞれに、いろいろな記憶が紐づけられて、忘れられない経験になる。特に、「年間(シーズン)を通して設定された基準」をクリアすることで手に入れられるスペシャルなメダルは別格だ。そんなメダルを手に入れて、思い出に浸ったという記録でした。

2025年11月1日土曜日

ロングライド向きのロードバイクとは?

そもそもサイクリングの「ロングライド」とは、どれくらいの距離を言うのだろうか。普通の人にとって、丸一日10時間走れば相当頑張ったと言えるだろう。ブルベペースの時速15kmで10時間走れば、走行距離は150kmになる。そう考えると、150kmを超えるくらいの距離になれば「ロングライド」と言って良いのではないだろうか。

まぁ、強い人ならその距離は半日で走ってしまうのだが…そーゆー人はこんなヘボサイクリストのブログなんか来ないからいいのだ。

さて、ボクはブルベを初めて2シーズンをRidgeback Ramble (ツーリングバイク)で走ってきた。このバイクで600kmとか400kmのブルベを3本ずつ完走できたので、ロングライド向きのバイクではある。

そしてこの夏に、Trek Emonda SL(オールラウンドタイプのレーシングバイク)を増車した。増車した背景についてはココを参照。Trekで数本の短めブルベ(200と300ね)を走って、Ridgebackと比較することで見えてきたことがある。

簡単に言えば、ツーリングバイクは姿勢が立っていて、風の抵抗が大きくスピードが出ない代わりに身体がラク。レーシングバイクはその逆であるという…当たり前の結果だった。

もう少し具体的な話をすると、ツーリングバイクとレーシングバイクの速度差は、「グロス時速で1km程度」だった。

それしか変わらないの??って思うかも知れないが…ロングライドとかブルベだとこの違いは地味に大きい。グロス15時間走行すると、走行距離が15km違ってくる。距離15kmは、ブルベペースの時速15kmだと1時間。感覚的には、丸一日ちょい走ると、1時間の短縮になる計算で、300km20時間のブルベなら、1時間半程度の短縮になる。

それでは、身体への負荷はどんな違いがあるのだろうか?

レーシングバイクとツーリングバイクの一番の違いは、「速さ」へのこだわりだ。(ブルベに比べると)短時間・高強度のペダリングを強いられ、想定する速度域が速いレーシングバイクは、空気抵抗を下げる工夫がいろいろ施されている。

そして、走行時の空気抵抗を左右する要素として、車体そのものよりもサイクリストの体によるもののほうが大きくなる。速く走るために前傾を強いることで、前面投影面積を減らして「空力」を改善する。この体勢はどうしても負荷が高くなり、快適性は犠牲になる。

ポジションの違いは、ハンドルバー(ブラケット)とサドル、そしてペダルの位置によって生み出される。具体的にどうなのかを見てみよう。

左右2cmくらい狭くなる

ツーリングバイクのハンドルは幅が広い。

グラベル、落ち葉や枯れ木などの障害物や、深い轍の外乱もある。荷物が多いので、フレームジオメトリは安定優先。なのに低速でタイトターンを切ることもある。そんなわけで、しっかり車体を抑えられるように、幅の広いハンドルバーが付いている。

レーシングバイクは、空気抵抗を減らすために両腕を絞った体勢を作れる狭いハンドルバーが使われる。ブラケットの位置も絞りぎみになる。ステムもハンドルも、サイクリストの強い入力に耐えられる剛性が高いものだし…振動やショックを和らげるなんらかの工夫がないと、上半身の疲労は早めにやってくる。

BB下りはほとんど一緒


Ridgeback とTrekのBB下りはほとんど一緒だった。ヒラヒラ感や、反応性に影響するここが同じなのはちょっと意外だった。

フレームの中心であるBBが同じなので、リーチの違いがそのままフロント三角の大きさの違いになる。

ツーリングバイクのリッジバックはリーチが長く、フロントタイヤとシューズのつま先には十分なクリアランスがある。ただし、32c対応のフルマッドガードを付けると、切り返しの時につま先が当たる。

泥除けにつま先が当たる

レーシングバイクのTrekは、リーチが短いので、泥除けがなくてもつま先があたる。

泥除け無くても当たる

タイトターンでシューズのつま先が当たるのは怖い、確かにそうなのだが、実際に乗ってみると問題にはならない。一つの理由は、ターンの作り方がハンドルなのか、車体の傾きなのかの違いだ。

Ridgebackは「真っ直ぐ行こうとする車体をハンドルで曲げる」。対してTrekは「視線を向けて体を傾けるだけで曲がる」。Trekは、停止寸前の速度を除いて、ハンドルを大きく切る必要が無いのだ。

ちなみに、どちらのバイクもペダルとサドルは同じモデルを付けてある。

信頼のXTR・ショートスピンドル

信頼のFabric Scoop Radius

ここを共通化することで、バイクを乗り換えた時に調整が不要で、単に乗り味の違いだけを楽しむことができる。

ただし、サドルの角度だけは微調整が必要で、Trekのほうが前下がりになっている。
理由は、ハンドルバーとブラケットの位置が違うから。

ブラケットの高さ・遠さ

ブラケット位置を上から見る

前傾が深いTrekの場合、尿道の下がサドルの先端で圧迫されて、痛みが出やすい。そこの圧迫を逃すために、ほんの少しサドルのノーズを下げてある。

ツラツラと書いてきたが、300kmまでのブルベならばツーリングバイクでもレーシングバイクでもどちらでも完走はできるだろう。そして…そこまでの距離ならば、レーシングバイクの方が速く走れると思う。

時速1kmの速度差は、ブルベ走行中はどんな感じになるかイメージできるだろうか。

信号ストップがない、平坦な河川敷のサイクリングロードなどがわかりやすい。Ridgebackで走っていると、後方から他の参加者がジリジリと迫ってくる。そしてパスされて、ジリジリと離されていく。この、「ほとんど同じ速度なんだけれど、ジリジリと差が開いてく」のが1kmの速度差と考えて良い。

今までのボクの走り方は、他の参加者よりもペースが遅い。ジリジリと離されて遅れるのだけれど、補給や休憩の取り方を工夫して挽回する感じだ。で、完走者の中では下位10%くらいだが、Trekで走ると中位ちょい下あたりでゴールできる感じになる。

300km超え、400kmや600kmのブルベはどうだろうか。正直ボクはTrekで400km は走れると思うが…600kmはまだ確信がない。

300kmを走り終えた後の消耗は、Trekのほうが大きいのだ。サドルとペダルの位置関係は両方とも揃えているので、下半身の消耗度合いは同じようなものなのだが、上半身に違いが出る。

特に肩と、首のこわばりが激しく、完走後2〜3日程度は肩こり・偏頭痛が出る。こうした痛みやこわばりはRidgebackでは起きないので、400km超のブルベでどうなるかは来年走ってみないとなんとも言えない。

Trek ならば Emonda を持っていて Domaneを買おうか、またはその逆かで悩んでいる人がいたら、参考になれば嬉しいな。

2025年10月1日水曜日

自分史上もっとも過酷なブルベに挑戦した話

以前の投稿でボクは、「DNFは勇者の証」と書いた。自分の限界に挑戦した結果のDNFは決して敗北では無く、勲章である、みたいなことを書いた。

でも…そんなこと書いてる自分は…どうか?

加齢と衰えを言い訳に、限界っぽい挑戦をしていないんじゃないか?そんなふうに自問自答をして、エントリーしたのが 300kmで 4,300m+アップのブルベ。

ただ、これが走れないとSRが取れない。それは困るので、保険の意味で1週間前に別の300kmを走っておいた。もうSRは確定したので、途中で嫌になったらやめればいいや、もう歳も歳だしネ…

さて、ブルベのルートの難易度には2つの要素がある。一つは言うまでもなく走行距離。もう一つは獲得標高だ。この組み合わせでそのブルベが、どれぐらい困難であるかが「だいたい」分かる。

ボクは登りが苦手なので、長くてもフラット気味なルートのほうが得意だ。そんなボクがほぼほぼ完走できると判断するのは、距離200kmなら獲得標高2,000mくらいまで。300kmなら 3,000m くらいまでなら、貯金を持ってゴールできる。これが400kmくらいになると疲労が蓄積されるので、獲得標高が3,500mくらいが完走できそうなプロファイルになり、600km になれば4,000mくらいになる。

今回のブルベは、300kmの4,300m アップ…
距離が短いので、貯金を稼げるボーナス区間もほとんどない。小さなタイムロスを丁寧に潰して、トラブルを避けるのが最重要になる。

ただでさえ鈍る思考力、限られた時間…安全に完走するには、「いかに余計なことを考えないで済むように準備するか」が重要になってくる。

ポイントのメモ
最近やっているのがこれ。マスキングテープに、チェックポイント(CP)の距離と名称を書いて見えるところに貼っておく。コンビニがCPになっていれば、レシートをもらい、それをブルベカードにこのマスキングテープで貼っておく。こうすれば、CP不通過も、CP間違えも、レシート紛失も避けることができる。

今回はこれに加えて、顕著なピーク(峠)の標高と、走行距離も貼り付けた。ペース配分を上手にやって、脚を残しておかないと帰って来れなくなるからだ。

前夜に天気予報をチェックしたら、天候も風向きも上々。わずかに残っていた降雨予報も消えたので、前後のドロヨケを外し、レインパンツは置いていく。レインジャケットは、モンベルのゴアテックスで、ウインドブレーカーがわりにも有用なので持っていく。

スタート地点の高崎まで車で移動し、秋晴れの中を走り出す。

安中杉並木

横川を通って坂本宿でダブルボトルを満タンにする。ここまで脚を使わないように気をつけていたのでペースは遅いけれども、20分程度の貯金ができていた。

碓氷峠は斜度はそんなにキツくない、けど、距離が長い。焦らず軽いギアで、クルクル回して登っていく。

メガネ橋

自分史上最もラクに、疲労を溜めずに碓氷峠旧道トップに抜けた。
碓氷峠旧道最高点

ここのカーブは184箇所。
碓氷は184(イヤヨ)

軽井沢を過ぎて中仙道に入り、宿場町を辿っていく。
望月宿入口

次の峠は、笠取峠。ここを走るのは2回目だ。佐久南に車を駐車して自転車で走り出し、ここを通って池の平へ出て、麦草峠を越えて佐久南に戻ったことがある。その時に、短いけれど割と大変な印象があった。

笠取峠峠松並木

その時気になっていたけれど、見ていなかった松並木。
笠取峠最高点

ピューっと降ってから、和田峠に向かって長い登りが始まる。
中仙道(和田宿周辺)

この辺の旧道をのんびり歩いてみるのもなかなか楽しいんじゃないか、そんなふうに感じる。それこそ Bike & Hike がいい。峠のてっぺんに自転車をデポしておいて、麓からハイクアップする。てっぺんで自転車に乗って、シャーーーって車まで戻ればいい。今度やってみよう。

和田峠の茶屋(廃墟)

和田峠の旧道をそのまま越えていくのが今回のオリジナルルート。ところが、峠の諏訪側が豪雨災害のため通行止め。そんなわけで、一度ビーナスラインに上がって霧ヶ峰を通って諏訪湖に降りる。
ビーナスライン(車山のドーム)

このコース変更のおかげで、距離は10km弱、獲得標高も数百メート増え、ボクにとっての難易度はさらに上がっている。薄い空気の中、余力を削らずかつ速度を維持するようにしながら前へ進む。
霧ヶ峰
霧ヶ峰の通過チェックで時間を見たら、次のチェックポイントまで1時間を切っている…

油圧ディスクブレーキさん…ありがとう…そう叫びながらダウンヒルで借金を返すアブナイ
高島城

CP2の足切りタイムは16時だった。

レジに駆け込んだボクの受け取ったレシートは 15:59の印字wwwww

これ実はCP2の直前でいろいろあった。

ファミマがチェックポイントだったのに、その手前のセブンにボクは入ってしまった。ボクに釣られて後続の Bianch 乗りの人も入ってきて、レシートもらって、あー時間に間に合って良かった〜ってところで、そのBianch さんが「ん?CP2ってファミマな気が?」って気がついてくれたの。あっ!!!ってんで、二人とも鬼立ち漕ぎでファミマに移動して、ギリギリ通過ってなったのだ。

この Bianch 乗りの人、見覚えがあったので尋ねてみたら、やっぱり以前一緒に走ったことのある人だった。一昨年(2023)の銚子400で寒さに震えつつ、コンビニの駐車場でホットドリンクを啜っていた時になんどか出会って話した人だった。バイクとホイール、そして、いかにも優しそうな笑顔で楽しそうに話すので覚えていたのだ。

そんなわけでドタバタしたのでw、諏訪湖の写真は残念ながら無し。

富士見峠に向かって走り出し、富士見パノラマのすぐ脇を掠める。

富士見パノラマ入口
なんだ…富士パノって自走で来れるんじゃん…

長坂のセブンがCP3。貯金はかろうじて30分程度になっていた。野辺山へのヒルクライムに向けて軽食を取り、サドルにまたがって走り出す。

清里まで、何度か休みつつ登るが、野辺山への最後の直登で押しが入って借金生活。

小諸のCP4までの降り基調で借金返して、追分宿までの地味でキツイヒルクライムこなして、碓氷峠を体重ターボですっ飛ばして降って、気がついたら4人くらいのパックができあがっていた。

せっかくだから、つかず離れずで付いていって無事にゴール。

今日もありがとうございました…

走り切れたことが我ながらちょっと信じられず、ボーゼンとしつつ、一緒にゴールした人たちと完走を祝いつつ、片付けをして帰宅しました。

このルートを時間内できちんと完走できたことは、多分一生忘れないんだろうなと思う。

今までイッチバンキツかったブルベは、2023年の「雲海を見に行こう」300kmの3,600mアップだった。その時を超えた自分にお疲れ様。

おしまい