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2021年9月12日日曜日

Ride29 小出から六十里峠を超えて奥会津へ

ソロキャンパーが、高規格オートキャンプ場で泊まるのは場違いだったな。
一泊6,000円…だったら温泉民宿とか、もうちょっと奮発して旅館に泊まった方がいいよね。

そんな風に反省しつつ、今日も早立ち。
周囲のファミリーキャンパーの皆さんは、ぐっすりお休み中。
只見線沿いは期待通りの穏やかな路

田園風景の中を、朝靄を突き抜けて走って行くと夜明けを迎える。
生活道路をのんびり進む

川があって、その横を只見線が通り、その横を古い路が辿っている。土木技術が拙くて、大型重機も無く、自動車のパワーもブレーキもひ弱だった時代に作られた道路は優しい。地形を良く読み、起伏を避け、地盤が安定しているところを選んで開削されている。

それに対して、たくさんの車を、速く、最短距離で通過させるためのバイパスは違う。直線的に、トンネルや橋でつないでドカンと道を通す。
山裾に沿って開かれた農道は走りやすい

先を急がない自転車旅なら、もちろん選ぶのは生活道路。道端のお酒屋さんに、この界隈の人が「酒」に向ける情熱を感じながら進む。
「新潟だけの あつい酒」痺れるね

峠に近づくにつれて山が険しくなる。鉄道路線は急勾配を苦手とするので、只見線は長いトンネルの中に潜る。車道は傾斜を増し、カーブを重ねながら標高をあげて峠へと続く。
豪雪地帯特有の山稜
豪雪地帯の山は森林限界が低い。大量に降った雪が、稜線上の植生を根こそぎ奪い去りつつ雪崩れ落ちるから。大きな山塊の頂上近くはスラブ状の岩壁が露出している。

ふと気がついたらトンネルの前にいた。ライトを点灯して長くてひんやりしたトンネルを進み、県境を越える。

車だと一瞬で通り過ぎる県境
福島に入りまーす

峠のトンネルを超えてバビューンとダウンヒル…そんなことはない。
六十里峠開通の碑 会津と越後を結んだ感動が記されている

ダムが建設されて、水が湛えられてダム湖になる。ダムの水面に沿って、等高線と平行に道を拓ければ、走りやすい道ができる。しかし、そもそもダムが建設されるのは深い谷が連続する渓谷地帯。道は「拓けるところに繋いでいく」から、アップダウンを繰り返し、あっちへ行ったりこっちへ戻ったりの連続となる。
只見湖が見えた

登って登って尾根を超えて、降って降って沢を渡る。これの繰り返しでダムの本体へとたどり着く。
わりと終了モードw

快適なダウンヒルとなるのは、ダムの堤体上からボトムまでくらいです。
ダム下の緑地公園

ダム下まで降りると、只見線が再びトンネルから現れる。そこは只見町で、ちょっとした集落になって、コンビニ(デイリーヤマザキ)が複数ある都会。

この周辺にもキャンプ場があったのだけれど、まだ昼前だし、もう少し檜枝岐方面に進んでいたいと思って先に進む。

お腹すいたなー
さすがにこのあたりには、ご飯屋さんはなさそうだなー

そう思っていたら、大型バイクが何台も停まっているお店を発見した。「おかあの台所 五十夢」にイン。
一番人気らしい担々麺
一番人気らしい手作り餃子

一番人気がいくつかある個性的なお店でした。想像を上回る美味しさでした。
豪雪地の消火栓は背が高い

檜枝岐村に着く前に、なんだか、今日はもうこれくらいでいいかなモードに突入。近隣のキャンプ場を確認したら、「久川ふれあい広場キャンプ場」を発見。ここはテント一張り500円、一人200円の合計 700円で泊まれる。 ただし管理人不在で、売店も自販機も無い。ビールなしで泊まるのもさみしいなと思ったら、こんなお店を発見!

BBQラム肉が名物だったらしい…

氷とビールを無事に確保できたので、キャンプ場に向かう。
ここもガラガラで、場所選び放題。

清潔なトイレと炊事棟、よく手入れされた芝生があって、すぐ脇には渓流。地域の皆さんに感謝しながらセッティング。

贅沢にテーブル&ベンチでくつろぐ

お隣のキャンパーはセローでバイクツーリングしている釣り師さん。

キャンプ場からすぐそこに、「赤岩温泉」ってのがあって、日帰り入浴600円の露天風呂でえらくいいらしい。ええっ!行けばよかった!

ビール飲んだあとなので、自転車とは言え、飲酒運転になるから断念…

そして…さっきビール買ってきた「フクエストア」で、実は味付けラム肉・マトン肉が買えたんだそうだ…これがBBQするとゼッッピンらしくて…あーもう!

隙あらば、肉焼こうと思って、ティファールのクックセット(ミニフライパン付き)にしたのに…結局一度も肉焼きませんでしたw

と、ぶつくさ言いながらテントに入ったら寝落ちした。