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2025年11月19日水曜日

表妙義山鷹戻しへ…分岐見落として中間道ピストン…

いろいろドタバタしていたら、「山間部の紅葉はそろそろ終わりです」 …ニュースで流れていた。今年は色づきが良いなんて話を聞いていたので、紅葉見ないのももったいないなぁ。

標高が低くて、紅葉のシーズンが遅い妙義山に出かけてみた。

紅葉まっさかり

妙義山は大きく二つの山塊に分けられる。松井田妙義ICから登っていくと、最初にある山塊が「白雲山」で、登山口には妙義神社と、道の駅妙義がある。さらに奥に進むと車道は金鶏山(登山禁止)を大きく回り込み、少し降ると「金洞山」山塊の登山口である中之岳神社前に出る。妙義神社から中之岳神社までは、稜線上を歩く上級者コースと、中腹を走る一般登山者向けの「中間道」が通っている。

ここであえて「山塊」と言っているのは、妙義山はいくつもの岩峰が連なっているから。顕著なコルで区切られた岩頭群をまとめて、白雲山・金洞山と呼んでいるのだ。

ちなみに、妙義山のギザギザの稜線上を歩く、表妙義縦走ルートは「国内最難関」の一般登山道とされている。転落したら間違いなく死ぬ、そんな岩場と痩せ尾根の連続で、一瞬たりとも気が抜けない。しかもそれが延々と連続し、標準コースタイムは7時間ほど。そんな長い時間油断せずに歩くのは大変なので、ほとんどの登山者は白雲山、金洞山それぞれの山塊を別々に登っている。

山塊を分ける顕著なコルは岩場の弱点であり、エスケープルートがつながっている。そこから稜線に出ることで、それぞれの山塊を刻んで歩ける。そうすれば時間はかからないから(個人差あり)、あまり時間が無い日にトレーニングするにはいいところだ。

出発が遅くなった休日、金洞山山塊を回ってみようと出かけてみた。

中之岳神社

金洞山なので入山口は中之岳神社。広い駐車場に車を駐めて、最初は車道をテクテクと歩き始める。

陽はすでに高い

車道から見下ろす斜面は、一面の桜で名高いが、秋の紅葉もなかなかイけてると思う。カーブをいくつか回ると、石門巡りコースの入口が見えてきた。

石門巡りコース入口

ここは、地元の小学生が遠足で訪れるような場所。難易度は低くしっかりとした鎖と足場が切ってある。ボクはここの第3石門の壁でふざけて、左肩脱臼して手術する羽目になったけど…基本的には危険は無い場所です、ウン

カニの小手調べ

鎖使うまでもない岩壁を抜けて、石段でよく整備されたルートをたどると、石門群が見えてくる。

第一石門

第一石門の上部から

コースからちょっと外れる第3石門はパス。第4石門の広場に出た。

崩落跡と第4石門

少し前に、金洞山から大規模な崩落があって石門前広場はデブリで埋め尽くされている。

中之岳と東岳

広場から稜線を見上げる。ここを縦走して帰ってくるのだ。ちなみに、星穴岳・金洞山・中之岳・東岳・鷹返しの頭までを、「金洞山」と呼ぶ…が、肝心の金洞山と星穴岳はバリエーションルート扱いで立ち入り禁止…

なんかの岩

第四石門から中間道を進む。最初は少し上り坂で、小尾根には大砲岩とかなんかの岩がある。

手すり付き

ここまでは観光客も入ってくる。岩に慣れてない人も入ってくるので、手すりとか鎖が設置してあるのが、やっぱり事故は起こる。

妙義に怪我なし

「妙義にケガナシ」と言われている。「毛がない」だといろいろ問題があるが、そうではない。転落したら、間違いなく死ぬ。無事に帰るか、死んで帰るか、間は無いという意味。妙義山縦走コースはこんな感じ

大学生のハイカー

中間道も健脚向きハイキングコースとされていて、よく整備されてはいるが…踏み外したら死んじゃうよねってところはちょこちょこある。

グンマーの下の廊下

大学院生だそうな

頭打ちそう

中間道を中之岳神社側から妙義神社に進むと下りになる。第四石門から妙義神社まで、標準コースタイムだと3時間半くらい。ボクは、だいたい妙義神社から稜線コースを縦走して、中之岳神社に降り、そこにデポしておいた自転車で妙義神社に戻る

そんな Bike&Hike ばかりなんで、実は中間道はほとんど歩いていない。今日は中間道を降り、黒滝から堀切(ホッキリ)のコルに出て、そこから金洞山山塊を歩いて中之岳神社に下山するつもり。所要時間は…4時間くらいかな…

鷹戻しの頭

中間道から振り返ると、紅葉越しに鷹戻しが見える。


昨日は風が強かったけど、今日は穏やかで温かく、足取りも軽い。さっさと降って黒滝分岐を目指す。


ふと…時計を見ると…もう…40分も歩いている。そして、さっき、「東屋」を通過した…ん?

黒滝って…東屋より…手前だった…ような???

振り返ってみると、鷹戻しの頭が遠い…こんな遠くなかったような…

こんな遠かったかな…?

スマホを出して、マップ呼び出して確認したら、黒滝どころか東屋も通り越して、もうすぐタルワキ沢分岐ってところまで降ってしまっていた…

中間道を黒滝まで戻って当初の予定ルートに復帰するには…時間的にはできないこともないけど体力はずいぶん削っちゃったので…帰りますw

さっき通り過ぎた…

おバカなボクを慰めるように、不思議な雲が…

リターン・オブ・第四石門

時間が余ったので、金洞山への登り口へ周回して見晴らしへ。

お社

石門群を見下ろす

金洞山塊(中ノ岳と東岳)

中之岳神社に降り、久しぶりに御神体である轟岩へお参りする。

轟岩のコルに上がる

轟岩

轟岩の横の岩にお社




降りますかね

轟岩はあんまり人が来ないし、神域って雰囲気マシマシなのでオススメします。

強烈な石段下り


転んだら…やばいよね

中之岳神社推しの巨大黄金恵比寿様

てな感じで、トレーニングの目的は中途半端になっちゃったけど…紅葉真っ盛りだったから…まぁいいか…

2025年11月13日木曜日

端境期のクライミング…やっぱ楽しい

すっごい乱暴に、分けてみていいですか?
その…接待に…使えるかどうかで…スポーツを分けてみて…いいですか?

いきなりどうしたの?って?

前から感じてたんだけど、ボクの周りでゴルフをやる人って仕事の繋がりしか居ないんだ。仕事が絡まない友達でゴルフをやる人ってすごく少ない。

少ないながらもゴルファーは居るけど、「ゴルフはゴルフでも使うのはボールじゃなくてフリスビー」とか…で普通のゴルファーはほんといない。

つまり、普通にゴルフやる人とやらない人って、多分ライフスタイルが全然違うんだ。一つの理由として、ゴルフをやる動機には「接待」があるからじゃないかな?そう思ったのだ。別にゴルフに興味はないんだけど、「接待で使うから覚えなさい」と言われてクラブを買ったとかね。

クライミングは接待には向かない、と思う。

ショートルート、マルチピッチ、バリエーション、ボルダリング…どう考えても接待に使っているイメージが湧かない…

うん、そういえば、接待クライミングしてるかもって友達はいるな…っておい…

そりゃぁ、モン◯ルとか、ロス◯アローとか、パ◯ゴニアとか、コロン◯アとかなら、あり得るけどさぁ(ありえるのか?)、そーじゃなくて、いわゆる業界じゃ無い人たちの中では接待クライミングは多分ありえないよね。

 元ホームのGoofy

一つの理由は、クライミングは優劣がはっきり出るから。

クライミングは誤魔化しができない。登れるか、登れないかのどちらかであり、周囲がおだてようが、本人が調子に乗ろうが、気合い入れようが、カッコつけようが…ふてくされようが…まぐれで登れることも基本的にはない。

僕の場合なんか調子に乗って限界ギリギリのボルダリングしてたら、肩ぶっこわれて両肩ともに脱臼の手術したけどね…

で、僕は自転車や登山と、スノースポーツの間の時期にちょろっとクライミングをする。特に雨の日とか、いろいろ他の用事があって丸一日遊べないような時にする。

以前はわりと一所懸命に登っていた時もあるけれど、あんまり上達もしなかった。高所恐怖症だし…

お初のコロレ

最近は登るとしてもボルダリング、せいぜい1〜2時間遊ぶだけのエンジョイクライマー。

なんか登山の行程で岩場があるじゃない?鎖がある、無いにかかわらず、岩の持ち方、足の置き方、ボルダリングをやっておくと役にたつと感じている。なので定期的に登る。

猫と大仏

不思議なもので、以前真剣にやってた時と、ダイエットすら適当でたまにしか登らない今と、登れるグレードがあんまり変わらないwww

看板猫に癒される

 僕のやっているスポーツ…ゲレンデのスノーボードはギリ接待で使えるかもしれないけど.他はすべて自分の、自分だけの楽しさのためにやっているな。ブルベとか接待で使ったら絶対相手に怒られて、接待どころじゃなくなるのは間違いないけどね。

人のためじゃなく、自分のためにやるスポーツはやっぱり楽しい、そう思いませんか?

もうすぐ雪、来るシーズンも、皆々様よろしくお願いいたします。ご要望があれば、BCにもぜひぜひご案内させていただきますし、なんなら荷物もお持ちいたします。どうぞなんなりと…お申し付けくださいませ❤️ グヒヒ

2025年11月6日木曜日

ちょっと近場をポタリング・上毛三山 妙義山

この間、近所をのんびりポタリングして、こーゆーのもやっぱり楽しいなぁ、改めて思った。

そんで、上毛三山のひとつ、妙義山にポタリング出かけたという話…



Bryton のナビゲーションで、妙義山の南側に回り込んでからヒルクライムするルートをセットした。乗り物を「自転車」で設定しておくと、すごい細い道を優先して選んでくれる。普段だったら絶対に通らないところを進むので、新鮮で楽しい。

サイクリングロードの向こうに妙義山が見えてきた。

穏やかな秋の1日

上毛三山の中では一番獲得標高が短く、斜度もほどほどなヒルクライムをこなすと妙義山が見えてきた。

こっち側から登るの初めてかも?

巨大な大黒様と妙義山

今日もRidgeback 先輩

少しパラパラと雨が降ったりした。

オドロオドロしい空

見上げると、妙義山ってほんとに山容がえぐいよね。あの稜線を歩いたなんて、ちょっと信じられない気がする。ま、たまに登りたい気になるんだけどね。

稲刈りシーズン
田んぼの向こうに妙義山のスカイライン、その後ろに裏妙義。裏妙義もずいぶん登ってないな…

少しボルダリングで岩の感触を取り戻したら、登ってみようかな、そんな気持ちになった。

紅葉にはまだ早かったけれど、良い運動になりました。
おしまい

2025年11月2日日曜日

ちょっと近場をポタリング・棚下不動の滝

午後から弱い雨予報の休日、一応雨対策だけして北に向かって走り出した。

行き先は特に決めずに、雨がポツリポツリ降ってきたら帰るつもり。考えてみれば最近はブルベばかりで、こうした自由気ままなサイクリング(ポタリング)をしていなかったな。

とりあえず利根川サイクリングロードに出て、北に向かって渋川まで。サイクリングロードのはここまで利根川の右岸を通して続いている。

右岸をそのまま遡ると国道17号に入る。R17は大型車が多く、路肩が狭く、路面が荒れていて面白くない。そこで橋を渡って左岸を遡る。

利根川左岸道・お気に入りスポット

道幅が狭く、大型車通行禁止のせいもあって、のんびり走るのにちょうどイイ道が続く。穏やかなアップダウンもあって、少しずつ高度を上げていく。

コーナーの向こうに、水線が見えない滝が現れた。

水流が見えないのは雌滝?

そう言えば、この道沿いに、日本の滝100選にも選出された滝があったな…
いつか行こうと思っていながら、未訪だった…今日がそのいつか行く日だな…きっと

遠景

やがて、不動明王像が道路脇の駐車場に見えてきた。

大岩に穿たれた不動明王像

この大岩と不動明王像の由来は、横に説明がある。東日本大震災の地震でこの大岩が崖の上から落ちてきたんだそうだ。幸い被害はなく、震災の犠牲者を悼み、今後の安寧を祈念するために彫られたというようなことが書いてある。

脇の急峻な遊歩道を歩いて登る。
ここから見える滝のようなものは、どうやら雌滝らしい。本体の雄滝への道は、尾根を回り込んでいくので下からは見えない。

雌滝?

眼下には利根川が曲がりくねって降る。対岸はひするまキャンプ場。ここは以前1泊したことがあって、なかなか良いところだったことを懐かしく思い出した。

利根川…高いところ苦手なボク

尾根を回り込んだら、意外なくらいに立派な公衆トイレと、鳥居が見えてくる。

鳥居

お社

ここまで登ってくるだけで、何人もの参拝者とすれ違う。後ろを振り向くと、下からも数人が登ってくる。結構人気のあるスポットなんだね。

道は自然歩道のようになり、一と登りすると滝が見えてきた。

水流!

ハング下にもお社

遊歩道は滝の下に伸びていて、滝裏からの景色も楽しめる。



ひするまキャンプ場

想像していたよりも数段立派な滝だった。今度奥さんも連れてこよう、そう思いながら駐車場に戻る。

左岸道を再び遡って沼田方面へ。
上越線の線路鉄橋のトンネルが見えてきた。


この辺りはずっと落石注意の看板が出ている。
路上に岩屑が出ていることがあるので、注意して走行する。



もう少しで沼田、というところでポツリポツリと雨が落ちてきた。
気温も下がり、風邪をひきたくないので引き返すことにする。

下り坂基調の帰り道はあっという間。
北橘の、かのうやさんを通りかかったら入店待ちがなかったのでin

かのうやさんの昭和ラーメン・メンマ増し

少し冷えた体をホッとするラーメンであたためて…外に出たら…

雨が本降りになっていた…

2025年11月1日土曜日

ロングライド向きのロードバイクとは?

そもそもサイクリングの「ロングライド」とは、どれくらいの距離を言うのだろうか。普通の人にとって、丸一日10時間走れば相当頑張ったと言えるだろう。ブルベペースの時速15kmで10時間走れば、走行距離は150kmになる。そう考えると、150kmを超えるくらいの距離になれば「ロングライド」と言って良いのではないだろうか。

まぁ、強い人ならその距離は半日で走ってしまうのだが…そーゆー人はこんなヘボサイクリストのブログなんか来ないからいいのだ。

さて、ボクはブルベを初めて2シーズンをRidgeback Ramble (ツーリングバイク)で走ってきた。このバイクで600kmとか400kmのブルベを3本ずつ完走できたので、ロングライド向きのバイクではある。

そしてこの夏に、Trek Emonda SL(オールラウンドタイプのレーシングバイク)を増車した。増車した背景についてはココを参照。Trekで数本の短めブルベ(200と300ね)を走って、Ridgebackと比較することで見えてきたことがある。

簡単に言えば、ツーリングバイクは姿勢が立っていて、風の抵抗が大きくスピードが出ない代わりに身体がラク。レーシングバイクはその逆であるという…当たり前の結果だった。

もう少し具体的な話をすると、ツーリングバイクとレーシングバイクの速度差は、「グロス時速で1km程度」だった。

それしか変わらないの??って思うかも知れないが…ロングライドとかブルベだとこの違いは地味に大きい。グロス15時間走行すると、走行距離が15km違ってくる。距離15kmは、ブルベペースの時速15kmだと1時間。感覚的には、丸一日ちょい走ると、1時間の短縮になる計算で、300km20時間のブルベなら、1時間半程度の短縮になる。

それでは、身体への負荷はどんな違いがあるのだろうか?

レーシングバイクとツーリングバイクの一番の違いは、「速さ」へのこだわりだ。(ブルベに比べると)短時間・高強度のペダリングを強いられ、想定する速度域が速いレーシングバイクは、空気抵抗を下げる工夫がいろいろ施されている。

そして、走行時の空気抵抗を左右する要素として、車体そのものよりもサイクリストの体によるもののほうが大きくなる。速く走るために前傾を強いることで、前面投影面積を減らして「空力」を改善する。この体勢はどうしても負荷が高くなり、快適性は犠牲になる。

ポジションの違いは、ハンドルバー(ブラケット)とサドル、そしてペダルの位置によって生み出される。具体的にどうなのかを見てみよう。

左右2cmくらい狭くなる

ツーリングバイクのハンドルは幅が広い。

グラベル、落ち葉や枯れ木などの障害物や、深い轍の外乱もある。荷物が多いので、フレームジオメトリは安定優先。なのに低速でタイトターンを切ることもある。そんなわけで、しっかり車体を抑えられるように、幅の広いハンドルバーが付いている。

レーシングバイクは、空気抵抗を減らすために両腕を絞った体勢を作れる狭いハンドルバーが使われる。ブラケットの位置も絞りぎみになる。ステムもハンドルも、サイクリストの強い入力に耐えられる剛性が高いものだし…振動やショックを和らげるなんらかの工夫がないと、上半身の疲労は早めにやってくる。

BB下りはほとんど一緒


Ridgeback とTrekのBB下りはほとんど一緒だった。ヒラヒラ感や、反応性に影響するここが同じなのはちょっと意外だった。

フレームの中心であるBBが同じなので、リーチの違いがそのままフロント三角の大きさの違いになる。

ツーリングバイクのリッジバックはリーチが長く、フロントタイヤとシューズのつま先には十分なクリアランスがある。ただし、32c対応のフルマッドガードを付けると、切り返しの時につま先が当たる。

泥除けにつま先が当たる

レーシングバイクのTrekは、リーチが短いので、泥除けがなくてもつま先があたる。

泥除け無くても当たる

タイトターンでシューズのつま先が当たるのは怖い、確かにそうなのだが、実際に乗ってみると問題にはならない。一つの理由は、ターンの作り方がハンドルなのか、車体の傾きなのかの違いだ。

Ridgebackは「真っ直ぐ行こうとする車体をハンドルで曲げる」。対してTrekは「視線を向けて体を傾けるだけで曲がる」。Trekは、停止寸前の速度を除いて、ハンドルを大きく切る必要が無いのだ。

ちなみに、どちらのバイクもペダルとサドルは同じモデルを付けてある。

信頼のXTR・ショートスピンドル

信頼のFabric Scoop Radius

ここを共通化することで、バイクを乗り換えた時に調整が不要で、単に乗り味の違いだけを楽しむことができる。

ただし、サドルの角度だけは微調整が必要で、Trekのほうが前下がりになっている。
理由は、ハンドルバーとブラケットの位置が違うから。

ブラケットの高さ・遠さ

ブラケット位置を上から見る

前傾が深いTrekの場合、尿道の下がサドルの先端で圧迫されて、痛みが出やすい。そこの圧迫を逃すために、ほんの少しサドルのノーズを下げてある。

ツラツラと書いてきたが、300kmまでのブルベならばツーリングバイクでもレーシングバイクでもどちらでも完走はできるだろう。そして…そこまでの距離ならば、レーシングバイクの方が速く走れると思う。

時速1kmの速度差は、ブルベ走行中はどんな感じになるかイメージできるだろうか。

信号ストップがない、平坦な河川敷のサイクリングロードなどがわかりやすい。Ridgebackで走っていると、後方から他の参加者がジリジリと迫ってくる。そしてパスされて、ジリジリと離されていく。この、「ほとんど同じ速度なんだけれど、ジリジリと差が開いてく」のが1kmの速度差と考えて良い。

今までのボクの走り方は、他の参加者よりもペースが遅い。ジリジリと離されて遅れるのだけれど、補給や休憩の取り方を工夫して挽回する感じだ。で、完走者の中では下位10%くらいだが、Trekで走ると中位ちょい下あたりでゴールできる感じになる。

300km超え、400kmや600kmのブルベはどうだろうか。正直ボクはTrekで400km は走れると思うが…600kmはまだ確信がない。

300kmを走り終えた後の消耗は、Trekのほうが大きいのだ。サドルとペダルの位置関係は両方とも揃えているので、下半身の消耗度合いは同じようなものなのだが、上半身に違いが出る。

特に肩と、首のこわばりが激しく、完走後2〜3日程度は肩こり・偏頭痛が出る。こうした痛みやこわばりはRidgebackでは起きないので、400km超のブルベでどうなるかは来年走ってみないとなんとも言えない。

Trek ならば Emonda を持っていて Domaneを買おうか、またはその逆かで悩んでいる人がいたら、参考になれば嬉しいな。