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2021年7月17日土曜日

Ride17 グンマーの秘境をめぐる(南牧村・上野村の皆様ゴメン)

梅雨明けの 猛暑日予想なので、本当なら車で涼しいところまで行って遊ぶべき。だがしかし、お酒飲んじゃったので移動できず、寝たら動けず、まぁいいやということで自宅から自走でポタリング。

ほどほどの傾斜で、距離が長くて、できれば綺麗な川でパシャパシャできるところがいいなぁ。とりあえず、南牧村目指してみるか。

実は初めて、馬庭念流の道場

富岡製糸場とか、グンマーの古代石碑とかはガン無視しながら進むけど、「馬庭念流道場」の看板があったので立ち寄って見た。写真を撮って気がついたのだけど、ぽっかりと空いた中庭への入り口、その脇で人が寝ていた。

朝っぱらから、しかもすでに暑い中、全く気配も立てずに寝るとは…
お主、只者ではないな??さては馬庭の遣い手か??

話しかけると面倒臭そうなので先へ進む。

下ネタ、違った、下仁田の清流

南牧村に入り、湯ノ沢峠に向かって左折してヒルクライムが始まる。ここまでダラダラ登りだったので、今日初めての本格的な登り。

最近 7% くらいの坂だと物足りなく、いや、なんでもありません

ちょっとした上りで湯ノ沢トンネルに着く。ここを通るのは初めてなんだけど、長さが3kmもあるんね。ヒルクライムで火照った体が、トンネルの冷気でちょうど良く冷えたところで上野村。

本当はここの十石峠やぶどう峠も走りたいんだけど、災害のため全面通行止めが続いている。廃道にはならないでしょうね??

湯ノ沢を降りが十石峠への分岐

ここから先は基本下り坂ボーナス。

あえて国道の対岸に渡ると石仏が出迎えてくれる

だがしかし、今日は向かい風が強くてなかなかスピードが乗らない。焦ってもしかたないので、淡々とペダルをふむ。

丸岩、だったかな?w 適当w

ボルダラーの皆さん、出番です

この街道は、ご飯場所に困るんだけれど、ふと道路脇に車が何台も止まっている店を見つけた。

この濃さ、寄るよね

ざる付き定食750円。美味しく完食いたしました。

割と…好みが分かれるかもしれません…

田舎のおばあちゃんの家に行ったら、ものすごい押し感で出してくれたメニューなんだけど、僕は都会育ち、みたいな?

バスクリン神流湖@下久保ダム湖

もともと青みがかった湖水なんだけど、今日はなんというか、緑。南牧〜上野周辺は、河川の上流域は水量が少なく、今日は薄濁りで川坊主に会えなかった。そして、下って来てこれだと、ちょっと会える見込みが無い(注1)。



ログはこんな感じでした。

おや?と思ったら、今シーズン最長走行距離でした。暑かった。

注1 「川坊主って何?」と思いましたか?そのうちに紹介したいと思います〜

2021年7月16日金曜日

Ride16 サイクリングロード中心にチョイ乗り

 7月12日の記録です

梅雨の晴れ間を狙ってポタリング。しかし、寝坊して出発が遅くなり、毛無峠ヒルクライムから中一日。近場でのんびり身体を動かそうと、練習用の鉄下駄ホイールを付けて出発。

川沿いのサイクリングロードを遡る。行き先はまだ決めていない。

取水のためにそこここで堰が上がっている

水の流れをみていると飽きない

グンマー國は関東平野のどん詰まりで、様々な灌漑施設がそこら中にある。

灌漑設備から圧倒的な力感で流れ出す農業用水

山地から流れ出した川は、関東平野の高崎・前橋辺りまで下ると平地を削って低いところを流れている。せっかく平坦で良い土地があっても、川の水面から高差が5mもあれば、そこは畑地にするしかない。たとえ目の前を流れる川に、豊富な水があったとしても、動力無しに水を汲み上げることは不可能だからだ。そうなると田圃は川沿いの低地に作るしかない。しかし、低地は冠水や洪水の危険が高い場所でもある。

そんなわけで、かって安心して田圃を作れるのは、川面の流れが穏やかで、高差が無く、すぐそこにある下流域が中心であったそうだ。

で、先人は考えついた。平野と川面の標高差が10mあるなら、上流に遡って10m上がったところに行こう。そこから水路で引いてくれば、平野部にも水が行き渡る。

そうやって、榛名湖、赤城山、利根川、烏川、主要な水源から水路が引かれている。水路は道を超え、線路を超え、河川を超え、他の水路を超えたり、下を通ったりしながら流れて、分岐しながら流れて田圃を満たしていく。

背景は榛名山

坂東太郎と呼ばれる利根川の両岸は、延々と堤防が続いている。河川と堤防の管理道路は、普段は歩行者・自転車道として整備されている。前橋・渋川あたりは、右岸がサイクリングロードとして整備されている。

左岸のこちらはガラガラ

走りやすいのは右岸なのだけれど、一般道を交えながらのんびり走るには左岸もいい。

平日なのもあって、誰もいない

渋川の手前で橋を超えて右岸に渡る。利根川には釣り人も多い。
複雑な堰の構造

梅雨時で水量の増した川

UFOのような温泉施設の脇を通り過ぎる。ここの温泉は榛名山系特有の、茶色く濁って温まる良いお湯。オススメです。
しばらく来ていない…コロナのバカ

平野部は暑すぎるので伊香保方面目指して標高をあげていく。
できるだけ林間の、車が通らないところを進む

し・か・し、スタートが遅かったためすでに猛暑。このまま進むと危険と判断して、利根川まで戻る。

奥の堰堤の上に釣り人が??

鮎釣りなのかわからないけれど、足場が藻でツルツルの筈の堰堤の上に、釣り人がいた。足元はスネ高の水流。ここで転んだら、救命ベストしてても、危ないんじゃないかなぁ?

できるだけ寄り道しながら戻る

利根川の右岸にあるサイクリングロードを下りながら、ダートを見かけるたびに寄り道する。この道は、そこかしこに水道と公衆トイレが整備されているのでありがたい。熱中症にならないように、水道をみかけるたびに止まる。感謝をこめて水をいただいて、頭から胸から背中から、ぶっかけて冷やしながら走る。

今日は早く帰ったのでおウチBBQ

ものすごい久しぶりにマルシンハンバーグ

アトランティックサーモンとマルシン 貧乏人グルメ

イモちょうだい

ログはこんな感じ



これからの猛暑、平地ライドはかなり厳しいシーズンになるね。
皆様も、どうぞご安全に。

2021年7月15日木曜日

BIKE & HIKE で自由を手に入れる

登山と自転車を組み合わせる、そう聞いたらどう思いますか?大変そう?

いやいや、組み合わせることによるメリットもあるよ、そんなお話。

具体的に説明してみます。

登山でもサイクリングでも、僕はできるだけピストンコースにならないように計画する。だが、周回すると離れたところに下山してしまうと困ってしまう。特に車で登山口まで行って、日帰りでさっと登山。そんな場合は下山口から車まで戻るのが大変だと困る。

例えば、表妙義縦走。横に長い妙義山は、山頂稜線を忠実にたどる上級者向け岩綾コースを進むと、端から端まで通しで楽しめる。しかし、どん詰まりまで行った後、入山口まで歩くのはとても大変。

妙義山周辺は尾根と谷が激しく入り乱れている地形だ。で、車道は、極端な傾斜にならないように、等高線に沿いって開削されて続く。その結果、車道はクネクネ激しく蛇行して、尾根を巻き、谷を奥まで進み、歩いても歩いてもなかなか戻れない。

尾根道登山道は左端をまっすぐ進むが…車道は…

そこで、下山口に自転車をデポしておいて、車まで戻れば自由を手に入れられる。

地図の赤線が縦走路、右から入って左に抜け、デポした自転車で戻る

表妙義には入山口が2つある。南側が中之嶽神社、こちらのほうが標高が高いので、下山に自転車を使うならこちらにデポしておく。北側の妙義神社に車で行き、そこから縦走を開始する。

入山口の妙義神社

入山してすぐに現れる洞窟

強烈な露出感が表妙義縦走

岩場の通過に自信があるなら稜線通しで、高所が苦手ならお中道を通り(注1)、最後は石門か中之嶽神社を通って自転車を回収し、車まで戻る。

女峰山も同じような楽しみ方ができる。こちらは日光霧降高原に自転車をデポして、東照宮周辺に駐車して入山する。下山は霧降高原から舗装路のダウンヒル。かなり傾斜が急なので、自転車のブレーキは十分にメンテナンスをしておくことをお勧めしたい。女峰山は距離も長く、日帰りの場合はピストンで登るのが一般的だとは思う。このようにルートを取ることで、時間的なゆとりもでき、東照宮からと霧降高原からの2つの違う景色を楽しむことができるだろう。

他にも、いくつかヒントを上げておきます。

「尾瀬大清水イン鳩待峠アウト」(尾瀬沼・尾瀬ヶ原)

「西黒尾根イン三国峠アウト」(谷川岳主脈縦走)

「横川駅イン碓井峠古道アウト」(碓氷自然歩道)

「草津国際スキー場イン渋峠アウト」(芳ヶ平)

最初の二つは、一泊二日かな。夜間行動を前提にしてトレラン的に行けば日帰りも可能かもしれません。いずれにしても、そのエリアをとことん味わい尽くす旅になるでしょう。

普通の自転車だと、どうしても下山口は標高の高いところに取りたくなります。入山口に戻るのに、疲れた体で自転車ヒルクライムより…下りでビューンと行きたいもんねw

もし、電動アシスト自転車を使えれば、そうした制約もいらなくなるかもしれません。ぜひ研究してみてください。

注1 妙義山については、別投稿でより詳しく描きます。お中道は、ハイキングコースみたいな紹介をされているけど、実際はかなり体力的に厳しいコース。クネクネあっちへ行ったりこっちへ来たり、アップダウンもそこそこある。エスケープルートは十分に考えてトライしてください。

2021年7月11日日曜日

暗い夜道(完結編)

おごらされるという警戒警報が頭の中に響いて、すくなめに言った。

10マンもらった

すげー!やるなー!
かすり傷で10マンか! 
いっそ刺されれば3倍になってたな!

パイセンが冷静に分析する。
 
多分100マンくらい入ってて、その1割くれたんだろうな。

なるほど、そうかもな。

そうすると、実際のところは、札束は3束で300マンくらいあったのだろうか。そこから無造作につかみ出してくれたのが30万円ちょっと届かないくらいか…

写真と本文は関係ありません

俺はそんな計算で上の空になっていて、「奢れ」という呼びかけに「オウ」と答えていた。

翌日は3人とも休みなので、オヤジはキャバクラで奢らせる気満々だった。でも、パイセンがなぜか真面目に、「チェーン店の居酒屋スタートで、スナック2次会」で終わりにしてくれた。しかもパイセンがボトルを入れてくれて(一番安い甲類焼酎だけど)、覚悟してたほどの散財にはならなかった。

別れ際にパイセンは、「アブク銭だって金は金だ。もしものことを考えて貯金も大事だぞ。」と、ポランが聞いていたら怒りそうな、植木等っぽくないことを言っていた。

そんなこんなで、日付が変わって帰宅して、テレビを付けるとニュースをやっている。

テロップに、「飛び蹴り強盗」というキャッチーなフレーズが流れる。

ん??

夜道を歩いていた若者が、いきなり飛び蹴りで襲われて倒され、大金を奪われたらしい。場所は新宿で、昨夜、俺が強盗と立ち回りをやった辺りだ。

警察が、逃げた男の足取りを追っている。そうキャスターが言って、ニュースは終わった。

ふと、イヤな感じがして、掃き出し窓のカーテンを少し開けて外を見る。俺の部屋はボロいアパートの2階。エアコンの室外機を置くだけの狭いベランダがあり、そこに牢屋のような柵がはまっていて、隙間から下の通りが見える。

左手の少し先に、黒いセダンが停まっていた。通りの右手から、もう一台セダンが走ってくる。すぐそこの角を渡ったところで、ライトを消すとそのまま進んできて、目の前を通り過ぎて、先に止まっていたセダンの後ろに、静かに停止した。

えっ?なんだ?なにこれ?

そして、俺はふと思った。
実害が無かったとしても、「強盗に遭って警察を呼ばない」、そんなことはあり得るのか?

俺が強盗から金を取り返したヒーローなのか、俺が強盗なのか、証言してくれる人は誰もいない。物証になりえるナイフには、俺の指紋がベタベタと付いている。

誰かが俺の部屋のドアの前に立った、そんな気配がする ⬅︎ 今ココ






という夢を見た。

2021年7月10日土曜日

Ride15 毛無峠ヒルクライムからの、林道湯沢線グラベルダウンヒル

はいはい、有名ですね、この写真。そうです、今日は梅雨の合間の晴れ間を狙ってこちらへ。

毛無峠

はい、今、つい笑っちゃった奴、一歩前に出てね。これからシメるから。

実物は想像していたサイズの1/3くらいで小さい

もともとの計画は、小布施あたりまで車で行って、そこから志賀高原にヒルクライム。万座に降りて、万座峠経由して小布施に戻るという、身体イジメます的な。

しかし、朝からお腹の調子が悪く…トイレ休憩連発で小布施着が当初の予定よりも大幅に遅れた。しかたないから、志賀高原の上り口まで移動して、とりあえず国道最高地点まで行こうかと。しかし、それだとピストンルートになって発展性が無いからなぁ。

で、実は、あそこに行きたい、こんなところで走りたいってリストを、スマホのメモに残してるのでそれを見る。

あ、そうか、小布施から高山村はすぐそこで、そこをスタート地点にすれば、周回コースになるな、ということで移動。結局スタートは9時ちょい過ぎで、午後から天気崩れる予報を考えると、あまり余裕はない。

左に行くのも楽しいだろうな…

少し坂を登って、分岐を万座方面に取る。軽く言ったけど、結構な斜度で、アップも何もない状態からこの強度はかなりキツイ。

下部は樹林帯の中を登るので、涼しいのだけれど、湿度がすごくてアイウェアは曇りまくり。そして斜度がヤバイ。一本調子でヤバイ。

ひたすら同じくらいの傾斜が延々と続く

相変わらず、写真を撮るふりをしながら休みを入れて登る。 

今日はフレームバッグのみに荷物を絞って軽量化

道が尾根筋に上がると、ようやく斜度は緩んでくる。しかし、標高が上がって空気が薄く、呼吸が荒くなり、ここまでの負荷に耐えかねて太ももが軽く攣る。

一本松コーナー

スタートしてすぐに、カーブに「第9x号カーブ」って標識があった。しばらく進んで、ふと見ると、「第69号カーブ」とか、だんだんと数字が減っていくのだが、まさかこの60いくつかのカーブを登らないと毛無峠まで行けないということはないだろう。

やってきました、第1号カーブ

結局のところ、毛無峠への分岐点が1号カーブでした。ここからさらに進んで目的地。

右へ進みます

そして、実はグンマー國民なのに初訪問の毛無峠に。

CM撮影隊が入っていて賑やか

この先に降りられたら楽しそうだなぁ

小串へのグラベル

荒涼とした雰囲気

警備員さんに聞いたら撮影隊の天気待ちだそうです

グンマー國は危険地帯

フードトラック(トレーラー)が出ていたり、ドローンが飛んでいたり、いろんなところに三脚に乗ったセンサーが設置されていたり、多分普段とは全然違う雰囲気なんだろうなという峠。


一応来ましたという記念写真を撮り、進入禁止の先に見えるグラベルロードを見て、「あーあそこ走ってみたい」とか呟いたり。で、まぁ、空模様もおかしいので帰る。

峠に向かう時に確認しておいた林道入り口。ここの林道は、初っ端から出口まで、ほぼ全線グラベル。

さっきからジムニーが行ったり来たりしてるw

今日は舗装路のみで、ロングなヒルクライムの計画だったので、700-32Cのカーボンホイール。つまり、ドッスンバッタンはできないセットアップなので、丁寧に下る。

ニホンジカがそこかしこに

しっかり整備されている

まぁでもやっぱりグラベル走るなら、35C以上の太いタイヤで、頑丈なホイールのほうがいいですね。砂利が深いところとか、泥とか、砂のところで転ぶかと思ったよ。


今日も泥んこ大将

ログはこんな感じ。

走行距離の半分がヒルクライムで、半分がダウンヒル。で、そんな短い距離しか登っていないのに、獲得標高1,300m だってさ www