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2021年4月12日月曜日

「雪洞」と書いて "Heaven" と読み、「芳ヶ平」と書いて "a promised land" と読む

今日は丸沼高原スキー場で滑ろうと思っていた。しかし、昨日の早朝、僕が寝返りうったのに驚いて、足元で寝ていたHouse Dogのマメ君がベッドから落下…

彼は12歳の高齢犬で、トイプードルにありがちだけど、脚の関節が弱い。で、右股関節脱臼…初めての脱臼はかなり痛かったようだ、ごめんね。

今はこうやって、冷静に書けるけど、かなり焦った。負担のかからないポジショニングとらせて、落ち着かせて…動物病院の開院前にスタンバイ。とにかく早く診断してもらって、整復してもらうのが重要。

僕がいままで散々捻挫とか、靭帯とか、脱臼(僕の場合は肩だったけど)とか、怪我した経験を生かすことができた。

先生がマメをレントゲン室に連れてって、一回キャンという声が聞こえた。このとき、関節が良く写るように、足を少し引いて伸ばしたら、関節が嵌まって整復完了…あー、良かった。

んで、1週間の安静が確定診断。

そんなこんなで、昨日の僕は午前中半休取った。奥様は今日はお休みだけど、マメの面倒をみながら車を運転してって考えたら、一人では無理だしね。んで今日の月曜日は僕たち夫婦は仕事お休みの日。僕は在宅休日で、奥様は外出休日とすることに決定。マメを一人で置いておくのも可哀想だし、奥様は僕と違って、この数ヶ月間全然外出できていないから。

マメはこれから1週間安静。旅行用のサークルで過ごすことになる。Dog Year は人間の7年て言われてるので、1週間の安静は人間なら7週間、ほぼ2ヶ月。もし僕がマメだったら、2ヶ月間安静って言われたら、どんなところで過ごしたいか?

ビーチ?いいね!

雪洞…かな

ま、怪我で安静って状況なら、自分では掘れないんで、誰かに頼んで掘ってもらおう。

diggers are gatekeepers to a heaven

中は広めで、背中を伸ばして座れるほうがいいね。
鍋料理ができるように、通気口も2つくらい欲しい。
壁にはキャンドルランタンを置いて明かりが取れるようなくぼみも欲しい。

湿気は確かに問題だが、問題の無い場所なんてない、たとえそこが天国でも

コロナが収束していれば、友達を呼んだりもしたい。
来たい人は来たいときに来る。滑りたいときに滑る。そして、帰りたいときに帰る。

ちょっと滑ってきますね Rider: Aokki

天国で過ごすことの問題点は少ない(だから「天国」なわけだけど)。あえて言えば、下々の生活というか、下界というか、周囲の環境がよくわからないこと。雪洞にいると、昼でも暗いし、周囲の音は雪に吸収されてほとんど聞こえない(注1)

ふと気がついて外を見たら、こんな絶好の天気だったりして。

Mt. Kusatsu Shirane

そんな天国だったら、2ヶ月間居ても良いかも。
しかも、雪洞を掘る場所が芳ヶ平なら、お隣のヒュッテで生ビールを飲めるし(注2)。

問題が無いわけではない…

まず、マメがここで1週間過ごせって言われても、楽しくないだろうね。

マメのことはさておき、僕がここで7週間過ごせって言われたとして…

怪我しててビール飲めないってなったら、天国感半減だろうね。
しかも、怪我してるってことは滑りに行けないってこと。
なんで、僕、ここにいるのって感じがするのかも。

そして、一番大きい問題というのは…

天国への門は、いつだって狭くて、通り抜けるのが大変ということ。
特にけが人には。

出入り口から暖気が抜けないように、開口部は低い位置に小さく設ける

ここを、お●っこしたくなるたんびに出て、トイレ行って、帰って来て、ニジリ入る。

うーん、まぁ、その、天国というのは、「場所」という概念ではないのかもしれない。健康で好きなことができる。嫌なことをしなくていい。というかそもそも嫌なことが少ないって「状態」を指すのかもしれないね。

なら、今、僕はきっと天国にいるに違いない。

ありがとう


注1 外が猛吹雪でも、雪洞の中はシーンとしていて静か。だが、吹雪に気がつかないと、入り口が雪で埋もれて塞がって慌てる場合もある。また、天候が急速に回復して、絶好のBC日和になっているのに気がつかずに昼寝をしていたなんてことも。

注2 芳ヶ平ヒュッテは通年営業。で、その脇には指定テント泊エリアが設定してある。僕らは、そのエリアをちょっとだけ外れた場所に雪洞を掘らせてもらったけど、それはヒュッテの好意によるものであり、今もそれができるかどうかはわからない。当たり前だけど、所定のテント泊料金と、トイレ使用料はちゃんと払うこと。そして、生ビールや、ランチパスタ(これが美味しい)はどんどん食べて、美味しいコーヒーもジャンジャン飲んでパラダイス感をブーストしてください。

2021年4月11日日曜日

MSRスノーシューのトラブル事例と対策

 MSRのスノーシューを使っているBCスノーボーダーは多い。特に今から15年くらい前に発売された、ライトニングだっけ?アルミの枠に、布張りのデッキで軽量化されたモデル。

これが爆発的に売れた。

そして、MSRスノーシューのハーネスは、寿命が10年と言われている。だから、爆発的に売れたこのライトニングが、今どんどんトラブルメーカーと化している(個人の感想です)。

ハーネスの崩壊(加水分解)

シンヤーが、スノーシューをセットしようとストラップを引っ張ったらハーネスが粉々に崩壊。わずかな変色と硬化はあったけど、自宅でチェックした時は全然問題あるようには見えなかったらしい。

ガバガバというか、もうどうしようもない

このタイプのウレタン?ハーネスの加水分解は突然来る

シンヤの話によると、メーカーと輸入代理店の見解では、「ストラップの寿命がきたら、スノーシューそのものの寿命が来たと考えて、買い換えてください」だそうです。で、シンヤ、実は、この時のBC直前に、ストラップが切れて交換したんだそうです。使用年数はちょうど10年…


ストラップ固定金具の脱落&紛失

ユーヤのスノーシュー。足の甲を留めるストラップは、2つのアルミ金具でハーネスとつながっている。この金具には、抜けないように返しがついているのだが、ハーネスの穴に先を差し込むだけでつながっている。

写真右のストラップが紛失、予備のストラップがあってもどうしようもない。

この差し込むだけって構造は危ない気がする

新しいハーネスは柔軟で、金具を差し込む穴もピッタリと隙間が無いので、返しが引っかかるので抜けにくい(でも状況によっては抜けるヨ)。ストラップを引いて締め付けると、この金具がハーネスを引っ張ることになる。ってことは、このはめ込んでいる穴を引っ張って広げる動きがずっと続く。で、経年変化でハーネスが硬化していくと、どんどん抜けやすくなるのではないかと思うよ(個人の感想です)。ちなみに、この時点で使用年数は8〜9年くらい。


ヒールストラップのテンション不足でいきなり外れる

MSR(だけでなく多くのブランドも含めて)スノーシューは、つま先と甲のストラップで土踏まずから前を固定する。そして、ヒールストラップでかかとを斜め上から押さえつけて、しっかりと固定する。

ヒールストラップは結構しっかり締め付ける。テンションがかかると、ブーツのかかとは丸みがあるので、ストラップの位置が上にズレて、斜め上からかかとを押さえつけてくれるのだ。歩行を続けているに従い、つま先と甲のストラップがブーツと馴染んで、足全体がほんの少し(5mmくらいかな?)前に押し出される。そうすると、ヒールストラップのテンションが緩んで、位置が下がり、気がつくと外れるってことがある。

これが深雪とか、固くしまった斜面で起こると結構たいへんな騒ぎになる。

テンションかけて、いい位置にかかったヒールストラップ

旧来型は写真左のしゅっと尖った形、右が現行型

で、力を入れてギュって締めなければいけないので、現行型は握りやすいような形状の末端になっている。でも、一部のモデルでは、理由はわからないが、旧来型のままで販売されている。雪が付いた手袋でこれを締めるのは結構大変。

細引きを通して固定する

指のかかりが良くなってテンションを上げやすい

旧来型のストラップは、折り返しを作ってやると、指がかけやすくなるので試してみてください。


ストラップの紛失

僕が好んで使っているスノーシューのハーネスは、金具がリベットでガッチリ固定してある。リベットのカシメは、金具を「差し込むだけ」よりも信頼性が高い。これで金具紛失のリスクは減るけど、ストラップは単に金具に差し込んであるだけなのだ。で、ゴムと金属って濡れると滑りが良くなるので、フィールドでのストラップ紛失の恐れは解消されない。

それと…僕は加水分解の進行を遅らせるためと、凍結防止のためにシリコーンスプレーを吹いている。ツルツルですw

滑走中は、スノーシューはバックパックに固定しいている。スノーシューのストラップがどうなってるかなんて、自分では見えない。で、気がついたら無くなってたって時のために、いつでも必ず数本の予備は持つ。そして、僕は念のために抜け留めの固定もしている。

インシュロックで留めて、余りはキレイに切る


クレビスピンの紛失

MSRのスノーシューは、デッキとハーネスを二本のクレビスピンで固定している。スプリングリングが、ピンの先端にある穴を通っていて、抜け留めの役割を果たしている。このリングが何かの弾みで抜けてしまうと、クレビスピンを紛失してしまう。これは僕も実際に経験があるのだが、積雪量の多い時期だったり、ツアーの最後に長いハイクがあるような場合には本当に困る。

なので、僕はそんな時のために、ステンレスの先割れピンをレスキューセットに数本入れてある。それに加えて、ストラップの穴に予備のクレビスピンをセットしてある。

余っている穴にクレビスピンをセット

随分とトラブルが多いみたいだけど、だったら他のメーカーのスノーシューにすればいいんじゃない?だって?

僕はMSRのスノーシューを20年以上前から使っている。最初のはデナリアセントというモデルで、デッキは一体整形のエンジニアリングプラスチック製。で、そのモデルのハーネスを入れ替えたりしながら15年以上使って、割れのリスクを考えて最近買い換えた。買い換えたモデルもプラスチックデッキ。プラデッキは古臭いって言われることもあるけれど、僕はこれに絶対の信頼を置いている。

ハーネスの金具はリベットのカシメ
デッキはエンジニアリングプラスチック
裏面には、横滑り防止のレール状スパイク

この3つを満たすモデルがあるかぎり、僕はMSRのスノーシューを使い続けるだろう。

みつまたロープウェイ1便を待つ、タカヤンの前が僕のギア

なぜ、そんなにプラデッキのMSRスノーシューが良いのかって?
それを話し始めたら、収集がつかなくなるから、今日はこの辺で。

では皆様、どうぞご安全に。

2021年4月10日土曜日

DAY(38)BC(5) ブログネタ探しの乗鞍岳

先日の乗鞍岳本峰BCに参加できず、悔しがっていたユーヤを誘って残雪期ラストの乗鞍岳へ。スキー場は4月4日でクローズなので、リフトを使って標高を稼ぐことはできない。だから前回の行程ではリフトでスーーーっと登ったゲレンデトップまでは、ハイクアップとなる。

僕は仕事の後夜入りして車上泊、ユーヤは朝合流。深夜到着したら、駐車場も道路にもまったく雪がない…車の向きを変えてゲレンデをヘッドライトで照らしてみても、まったく雪が無いざんすw

これはまずい…www

んで、もうちょっと上の乗鞍休暇村まで偵察したけど、そこでも雪はない。最悪…車道を三本滝までハイクすればいいか、就寝してユーヤを待つ。

朝起きてみたら、意外と、ゲレンデの道路から見えないところに雪がついてた。これなら、この駐車場からダイレクトにスノーシューで登って、ここまで滑って降りてこれるかな。

右のピークが剣ヶ峰(本峰)、左側稜線手前を前回滑った

明るくなってみると、かろうじて、雪がつながっている

6時に駐車場集合予定なのに、ユーヤは5時前に到着。なんで気がついたのかって?ワクワクしすぎて眠りが浅かったんだ(子供かw)

さ、出発の準備をしよう。

ルーフトップテント+内張は氷点下でも快適

それぞれの車から荷物を出して、準備を進める。

バックパックのショルダーストラップがもうダメかも…
と、ぼやくユーヤ

ゴソゴソ
ゴソゴソ

ぶ、部長、、、
スノーシューのストラップが、1箇所ありません!

ハッツハッツハッツ!
MSRのスノーシュー用のストラップなら予備があるのだ。
売ってやろう、一本五千円だ!

ご、五千円?鬼ですね…足元見てますね?スノーシューだけに?

しかたないんで、じゃぁ、一本売ってください…

ほら、いつもニコニコ現金払いだからな!

ありがとうございます!

予備のストラップ(手前のポリ袋入りが登場)

写真右側シューの、足首を止めるストラップが無い

あっ、そーゆー問題じゃなくて…
ストラップを取り付ける金具ごと無くなってます…

ウレタン?のハーネスに、差し込むだけの金具…

てか、MSRのスノーシュートラブル多いな…それにしても、この設計は無いんじゃ?ウレタンハーネスが柔軟で、しっかり金具に密着してれば、金具の返しが効いて抜けないかも。でも、経年変化で隙間が大きくなったりしたら、結構簡単に抜けそうな気がする。

で、車の中を隅から隅まで探して、無い。多分この間、谷川岳BCの下山時に紛失したのだろうと結論。せめてシンヤみたいに、予備のクランポンでもあれば良かったんだけど、それも無い。

僕の手持ちの緊急用装備の、ステンレス針金とかインシュロックを組み合わせれば、応急処置はできそうだった。だけど、そもそも装備の不具合があるのに入山するのもどうかな?と思った。それに、ハーネスとストラップの硬化具合を見ると、シンヤのみたいに崩壊するかもしれないし。

チーーン

登山口敗退、決定〜
とりあえず、記念写真〜

本当はココに立つはずだったんですよ…

やけ酒、やると帰れなくなるので、ノンアルで乾杯。

下山して飲むために用意したゼロで乾杯

かいさーんw

そんで、ユーヤは帰宅して速攻で近所の山専門店行ったらしい、が、すでにスノーシューは展示すらなかったらしい。春だもんね。

僕もそのまま帰宅して、2ヶ月ぶりにボルダリングをして…
ブログネタもできたし、いい休日でした。


では、皆さん、装備のチェックはしっかりねw

2021年4月9日金曜日

落ちてくるモノたち

BCにはゲレンデとは違う特有のリスクがある。危険度の高いのが雪崩と落石(注1)。一般的に注目されやすいのは雪崩のリスクで、いろんなところで注意喚起をされていて、情報も手に入れやすいですね。

この投稿では、あまり紹介されない、落石の危険性について書いてみます。

BCで落石がないのは、自分たちより上に斜面がない稜線だけです。下の写真は、谷川岳芝倉沢。一ノ倉岳へ登り返した先にある、こんな心躍るドロップインポイントなら、落石はありません。思う存分これから滑る斜面を見下ろしてください。

芝倉沢下降点、正面は谷川連峰最高峰の茂倉岳


下降を始める前に、メンバーとは打ち合わせておきましょう。途中で停止する場合は、どこにするかです。下の写真は八方のBCで「砂時計」と言われている場所です。落ち口からボトムまで、危険エリアなので基本はノンストップ。ただ、もし、停止するとしたらどこが適当かわかりますか?その判断ができない人を先頭に行かせてはなりません。

白馬八方砂時計

落石には、動いているモノと、すでに落ちて斜面で障害となっているモノがあります。便宜的に、動いているモノを「落石」と呼び、斜面で隠れているモノを「地雷」と、呼ぶことにしましょうか。

BCの落石が厄介なのは、雪の上を転がってくる時にはほぼ無音、音もなしに降ってくる。

「ボスッ」と、鈍い音がして、振り向いてみたら、さっきまでなかったホヤホヤの落石が雪に突き刺さってた。そんなの見ちゃうと、オシ●コ漏れそうになっちゃいますよね、冷えてるし。落石の直撃弾を避けるためには、上を良く見て、「尾根状の岩場」の下を選んで停止します。まずは雪の上に真新しい落石(注2)が転がっていないかを良く見ること。

Shibakurasawa, Mt. Tangigawa

ここの真ん中は岩場の尾根状(凸状)ここで落石が出ると、音がするのでわかりやすい。そして、出た落石は、尾根の左右に弾かれて行くはずなので、尾根の真下は比較的安全。ほんでもって、この尾根筋は北東に伸びてて、ここは北向きなんです。日射を受けると凍結が緩むので、南向き斜面からはドッカンドッカンいろんなモノが落ちていきます。だから、止まるのはできるだけ北側を選びましょうね。

停止する時は必ず上を向いて

ま、そこがどんなにローリスクに思えても、落石は跳ねて方向を変えたり、ブチ砕けて散弾銃みたいに、かけらを飛散させたりして、思ってもみないところから攻撃してきます。だから長居は無用です。

次に地雷についてです。

下の写真は芝倉沢のデブリです。デブリは、土砂崩れみたいに、いろんなモノ(木の枝や幹、土砂や岩石)が一緒に押し流された跡…そう、いろんなモノを…

ある時、谷川岳マチが沢で夏スキーしてたら、デブリの下からボロボロになったウインドブレーカーが出ていて…

おっかなびっくり確認したら、中身は入っていませんでした、あー良かった。

地雷の供給源、ブロック雪崩の跡(デブリ)

そうやって流れ出た岩石は、最初は雪の表面にあります。

大きめアイスブロック

しかし、岩石は黒っぽい色をしているので、日射を受けると熱を吸収します。そんで、周囲の雪を溶かして、雪の下にだんだんと沈み込んでいきます。そこの上に、ちょっと新雪が降っちゃうと、地雷原の完成。

最悪なのは春の嵐が来た後の富士山。

富士山の表面はスコリア(軽石みたいな多孔質の石)で覆われています。こいつらは普通の石と比べて軽いんで、強風が吹くと飛ばされるんです。あるシーズン、猛烈な春の嵐が来たんですよ。で、その後チョロっと降雪があって、斜面が真っ白になったと。んで、イソイソと富士山BC行ったら…見た目はまっさらな新雪なのに、雪の下3〜5cm に、ほんと満遍なくって言いたいくらいスコリア地雷原www

こうなっちゃうと、もう、人間の努力ではどうしようもないので、雪はたっぷりあるのにシーズン終了ってなっちゃいました。

脱線した話を戻すと、小さな地雷はどうしようもありません。ただ、マンゴーくらいの大きさの地雷になってくると、ヒットすると洒落になりません。なので、沢筋のコースを降るときは、デブリの通り道である流心を極力避ける。そして、雪面の上の微妙な盛り上がりを見逃さないようにする。不安があれば、徹底的に減速して、ヒットした時のショックを減らすようにしてください。

滑るコースが東向きならスキーヤーズレフト、西向きならスキーヤーズライトが地雷原になっている可能性が高いです。理由はさっき書いたけど、雪崩が出やすいのは南向き斜面だから、ですね。

では、皆さんご安全に。おしまい

注1 ここでの危険度とは、「発生する確率」×「遭遇したときの被害」であると考えてください。発生する確率が高く(頻繁に起こり)、尚且つ遭遇した場合の被害が深刻なのが最大の危険度ということ。どちらかがゼロなら、掛け算なので、危険度ゼロ。

注2 真新しい落石の場合は、すぐ脇の雪面に、落ちてきた時にできた窪みがあったりする。落石そのものをよく見ると、割れたところの断面は色が違うことがわかる。そこだけ苔や草がついていなかったり、酸化していなかったりするからね。

2021年4月8日木曜日

なにはなくとも自力下山、ヘルメットしようぜ

*警告* ヘルメットは重要な安全装備です。正しい情報はメーカーやプロショップから得るようにしてください。このブログの内容は、非専門家による、個人的な感想です。

僕はゲレンデでもBCでも、スノーボード のときは必ずヘルメットをする。スノーボードの魅力の一つはスピードで、原付バイクぐらいスピードが出る遊びだから。

ちょっと言いにくいけど、ヘルメットしてなかったらヤバかったって転倒は…何回もある(ゲレンデです、BCではありません)。ヘルメットを忘れたとしたら、ゲレンデだろうが、BCだろうが、滑らずに帰っちゃうかもしれない。

もちろん人によって考え方は違う。ヘルメットを被らない、持っていない人もいるし、僕は人にかぶるように強制したりはしない。

ただ、谷川岳とか、八方尾根周辺とか、富士山とか、斜度があって滑落のリスクがあるとか、落石が多いとか、そんなところに出かける場合はヘルメットの着用を強く推奨する。特に少人数の場合、誰かが怪我すると限られた人数でのレスキューになる。その人一人の問題じゃなくて、パーティ全体のリスクがあがっちゃうからね。

この投稿では、スノーボード に求められるヘルメットの性能について考える(注1)。そして「他のスポーツ用ヘルメットを流用することは可能なのか?」ってことも、僕の考えを書いてみる。

スノーボード 用ヘルメット
1 耐衝撃性 (全方向)      ◎
2 対貫通性能           ◎
3 耐久性(反復する衝撃の吸収)  ◎
4 重量              △

スノーボードでは、あらゆる方向に転倒する可能性があるし、回転しながら滑落することもある。だからすべての方向の衝撃を吸収できるようになっている。フィールドには岩や木などの尖った物もあるので、それらが容易に貫通しないような対策もされている。斜面で転倒した場合、一度だけでなく繰り返し衝撃を受ける可能性があるけれど、その場合でもある程度は耐えるようになっている(注2)。安全に振った設計なので、重量はそれなりに嵩む。

下の写真で僕はスノーボード用のヘルメットをかぶっている。このときは単独行で、同行者のレスキューを期待できない。だから絶対に行動不能になってはいけない。たとえ重量がかさんでも、ハイクアップで邪魔になろうとも、もちろんスノーボード 用ヘルメットを携行です。

Shibakurasawa, Mt. Tanigawa


クライミング用ヘルメット(スチロール)
1 耐衝撃性 (全方向)      △
2 対貫通性能(上のみ)      ◯
3 耐久性(反復する衝撃の吸収)  △
4 重量              ◎

スポーツクライミング用のヘルメットは、上からの衝撃と耐貫通性能が最優先されている。理由はもちろん落石対策。それ以外の保護は、モデルによって違うものの犠牲にされることが多い。特徴として、上部には通気口が開けられない。開口するとそこから落石やデブリが侵入しちゃうからね。で、蒸れを防ぐための通気孔は側面に取る。だから、側面の強度は落ちてしまう。

このタイプは、「万が一の落石」に備えるためのもの。もし一発くらったら、そのまま撤退するって感じだから、反復する衝撃に耐えることは想定していない。重力と戦うクライミングというスポーツの性質上、軽量で携行は楽なモデルが多いかな。

欠点を理解の上で、軽量化が鍵なハードなBCで、落石が最大のリスク…みたいな場所で使うならアリでしょうね。谷川岳の芝倉沢とかね。
 
Climber: Tetsuya, Black Rock (Lion Rock, Komochi) 

クライミングヘルメットにはハードシェル型ってのもある。これは、落石が頻発するところとか、一発くらって撤退するのに何日もかかるから、その間になんども落石食らう可能性があるとか。それか、沢登みたいに、そもそもゴツンゴツンぶつけながら進むの前提。

耐久性(反復する衝撃に耐える)を最大限重視するかわりに、軽量性は犠牲になる。椅子にもなるくらい丈夫だしw、便利といえば便利。

Ishidera3, Black Rock-Komochi


バイク(スポーツサイクル)用ヘルメット
1 耐衝撃性 (全方向)      ◯
2 対貫通性能           ×
3 耐久性(反復する衝撃の吸収)  △
4 重量              ◎

ロードバイクやクロスカントリーMTB用のヘルメットは、前方への転倒が多いので、前面(おでこ)の保護が中心だけど、それ以外もそこそこ保護されている。

対象とするスポーツは運動量が多く、発汗対策が重要なので、通気孔が多く開いている。通気孔のせいで対貫通性能は非常にプアだ。このタイプのヘルメットを登山やBCに流用する場合は、落石対策としては無意味であることを理解しておくこと(注3)。

Rider Yohichi, Mt. Akagi Single track

スポーツサイクル用でも、MTBダウンヒル用はチンガードがあって、保護機能はさらに充実している。岩角や木の枝など鋭利なものへの衝撃も考慮されているので、安全性も高い…けど、スノーボードで使っている人はほとんど見ないね ←あたりまえw

Rider: Kei & Yuta / Location: Fujimi Panorama resort

まとめ

スノースポーツ用のヘルメット買いましょうね。日本製・米国製・EU製の中から選ぶこと。そして、Mips対応が最低条件(注4)、GIROとかBolle とかが安い割によくできてると思う。上手に探すと、1万円くらいでちゃんとしたの買えるし。

中華製品はやめようね。Ama●onとかで、激安商品が出品されてるけど…気がついたら死んでたって、嫌でしょ?

まぁその、万全の準備をするとそれ以外のところを怪我するんだけどね。

ヒジが痛いヨ〜 Rider Thomas F.

スポーツクライミングのヘルメットを一つ持っておくと、いろいろ(スノーボードでは欠点もあるけど)使い道があるかもね。MTBライドでも、コースによっては使えるし。

Rider Jibe, Usui single track.



大事なことが最後になっちゃったけど、
MTBライドで、タンクトップとショートパンツはヤメような。
約束だよ!


おしまい



注1 長くなるので端折ったけど、ゴーグルとの相性や、保温と通気のバランスもウインタースポーツでは重要。暖かいだけじゃなくて、春先にはイヤーマフ(耳当て)が外れるようになってて涼しいとかね。

注2 メーカーは、一回でも衝撃を受けたら廃棄しろって言ってます。でも、そもそもの想定しているリスクがどうなってるかって話です。内側の衝撃吸収材が、一発で砕ける最低限なのか、複数回は耐えられそうなのかって話。

注3 タウンサイクル用のヘルメットには、柵とか車とか、街中にある障害物の貫通対策を施したものがある。通気孔を減らし、表面にポリカーボネートなどを使うことで、異物が貫通するのを防いでくれる。ただし、通勤や通学などの比較的短時間の使用を前提にしているので、重量面で不利だったり蒸れることもあるようだ。

注4 Mipsの効果がどれほどあるのかは正直わからない(実験では有効性が証明されている)。ただ、こうした先端技術があるのに、それを積極的に取り入れていない製品は信用できないと思いませんか?

2021年4月7日水曜日

Hierarchy in Boardriding

スノーボードの世界で、Snow Surf とかサーフカルチャーにインスパイアとかって聞くよね。ボードの乗り味がスケートライクな〜とか、パークアイテム(レールとかね)やハーフパイプのトリックはもともとはスケートボードから来てたりする。同じ横ノリスポーツだから、そんなコラボレーションはあるよね。

じゃぁさ、逆の方向で、サーフィンとかスケートボードで、「スノーボードに影響を受けたぜ」ってムーブメント…あるんかね???

それはね、多分、無い…

ボードライディングの世界はヒエラルキーが存在する。一番はサーフ、次が sk8 (スケートボーディング)、そして… スノーボーディング

Surf  >>>>>  sk8  >>>>>   .....超えられない壁...... snow

えっ?そんなわけない?じゃぁさ、ちょっと考えてよ。

サーファーじゃなくても、サーフブランドのTシャツ着る。
スケートしなくても、スケートブランドのTシャツ着る。

スノーボーダーじゃない人が、スノーボードのTシャツ着る?
胸に Burton Snowboards ってプリントしてあるTシャツ。
Union とか、GNU とか、BTMとか、Lib Tech…とかは?
Gentemstick ってステッカーが車に貼ってあったら、あ、「スノーボード好き」なんだねって思われて終了でしょ。

あるスポーツがメジャーになって成長できるかどうかって、「そのスポーツをしない人が、喜んで身につけるくらいの、ブランドアイデンティティを作れるかどうか」にかかっているらしいんだ。

Jake はこう言ったそうだ…

Air Jordan履いてる人、バスケしてないよね?アディダスのクロスカントリーなんて、野山を走るためのシューズなんだぜ。普通の人は野山走らないだろ。
 
コアなファンは、もちろん重要だ。だけど、一般の人、そのスポーツをやったことない人、やってるけど下手な人たち、そうした人たちをもっと大事にしようぜ。俺たちのロゴがプリントされたアパレルやシューズ、バッグやアクセサリーが、普通にストリートに溢れるようにしようぜ。

問題は…横ノリの中で、スノーボードのポジショニングがどうやっても上がらないこと。ハーフパイプやビッグエアーなんかのイベントは盛り上がって、 スノーボードバブル盛り上がって、ショーン・Wとかはアホほど稼いでる。

でも、サーファーのケリー・Sが年間で稼ぐ金額は、桁が違う。

で、いろいろなことをやったけど、結局のところ、スノーボードのハイラーキーが上がることは無かった。

ほんで、Jakeと彼の愉快な仲間たちは Gra●is というスケートオリエンティッドなブランドを立ち上げた。そのストーリーを聞いて、僕はこう思った。

いっそのこと、サーフブランド立ち上げれば良かったのに…

その後僕はサーフ・スケート・スノーに加えて、フリースタイルスキーとかもやってるブランドに転職した。で、僕はそれまで交流したことのないタイプの人たちと出会えた。スケート馬鹿、サーフ馬鹿と話して理解したんだけど、Jakeがサーフブランドに行かなかったのは正解だったなって思う。

会社のイベントで、SK8のトップライダーである U●A 君と意気投合した。品●駅かどこかの構内で彼のスケートで遊んだ。僕はスケート乗れないからパドリングして、駅の硬くて走るタイルの上で最高のスピード感を楽しんだりしてた。

しまいには、警備員の人が本気で追いかけて来た

おひらきになるときに、彼が僕にそのスケートをくれた。

おっさんだから怪我するとヤバイすけど、練習して上達したら一緒に遊びましょうよ。

怪我が怖くてディスプレイ化してしまったスケート…スマヌ

この時は本当に贅沢なイベントで、U●A君や、スノーボードのライダーのI川・A君とか、サーフのx君とかも来ていた。そんで、よし、今度はみんなで波乗りしようとか、どこどこのスケートパークで練習だとか、「やったことないけど」スノーボードにも行ってみたいとかで盛り上がっていた。

結局のところ、サーファーとかスケーターは、スノーボードをやったことないんだ。

理由は良くわからない。だけど、サーフとかSk8のイメージを「横取りして」成長しようとしても、うまく行かないんじゃ無いかなって思う。パンチアウトされて終わり。

Jakeが言った通り、初心者とか、下手な人とか、コアじゃ無いけどシンパシーを感じてくれる人たちをどれだけ周囲につくっていけるのかが、肝心なんじゃないかなって思う。排他的になって衰退したスポーツってたくさんあるしね。ス●ーバブルってあったけど(略)

で、微力ながら、スノーボーディングの発展に貢献しようと僕は、次のお休みもお山に行く。そして、スノーボーディングって楽しいんだよってことを、身体全部使って表現する。そんで、(今はコロナでできないけど、)リフトとかゴンドラで乗り合わせた人とフレンドリーに挨拶する。

スノーボードの発展のためには仕方ないけど、シーズン終了まで頑張って滑ろう、そんな風に決意を新たにするわけです。

あー、スノーボード のためとは言え、つらいなーしんどいなー wwwwww

ずっと冬ならいいのにね。

おしまい

2021年4月6日火曜日

BCのことを中心に考えて滑る、僕の場合

テレマークスキーを処分してしまったので、僕の雪山遊びと言えばBCスノーボード(注1)。で、僕の滑りはBCに合わせたもので、それが個性だと思っている。

下の写真は、乗鞍岳の富士見沢を滑る僕。いくつか特徴を上げると「前向き」「脱力」「高い姿勢」「背骨を立てる」。

それと、静止画ではわからないけど、僕は「上半身をブロック」して滑っている(ボードの進行方向に対して、腰と上半身の向きがほとんど変わらないようにしているということ)。

Location: Fujimizawa, Mt. Norikura

なんでそうしているのかを説明してみる。

視界の確保

BCでもっとも重要なのは、視界の確保だと僕は思っている。ゲレンデと違って、斜面にはいろんな障害物がある。そしてパトロールが、注意喚起のネットを張ったり、旗竿を立てたりなんてことはない。スノーボード の場合はコース取りも重要だ。斜面の途中で失速して止まっちゃうって事がないように、それでいながら無理のないラインを引きながらライドしなければいけないしね。

横乗りのスノーボード は、バックサイドターンの視野がどうしても狭くなる。でも、進んでいく方向を「両目で見る」ことはとても重要だ。両目で見ないと距離感が掴めないから、左肩の上に顎が乗っかるくらいに顔を前に向けてやる(注2)。

そして、遠い位置の危険を見つけるために姿勢を高く保つ。深いカービングターンで低い姿勢になっていると、少し先の、ちょっとした斜面の盛り上がりの向こうに、どんなトラップが隠れているか分からないからね(注3)。

楽に滑る

バックパックを背負ってハイクして滑る、それがBCスノーボード。先日行った谷川岳芝倉沢なんかそうだけど、滑る前に脚力使い切ってたら帰って来れないから。だから、ハイクアップも滑走も「疲れない」ことが重要になってくる。

高い姿勢を維持して滑ると、視界も確保できるし疲れにくくなる。腰の位置が高くなる≒腿の角度が立つと、筋力を使わずに滑れる。膝を曲げて沈み込んだり、抱え込んだり、ようするに腿の角度が寝るたびに少しずつ脚力は削られていく。

疲れていても確実に滑れるように練習することも大事かな。整備されていない斜面を滑るのだから、クラストとかストップスノーとか、狭い急斜面とか、そんなところも、確実に減速して滑れなければダメってこと。疲れてくると暴走する、そんな人は山に入ってはいけません。

バックパックの荷重と腰痛対策

上半身をブロックする理由の一つは、バックパックの重さで体が振られないようにすること。振られるとバランスが崩れるために、体幹がよじれて疲れてしまう。

もう一つの理由は、振られなければ視線がブレないから。視線が安定していなければ、白一色の積雪期で、わずかな陰影で危険を見つけることは不可能だしね。

上半身を安定させることで、バックパックを背負ういいポイントもわかってくる。僕は、ゆったりした動きの中で、背骨と骨盤を立てて滑るのが腰と背中に優しいと思うようになった。

実際のフィールドで

写真を見ながらいくつか説明をしてみる。

Fujimizawa, Mt. Norikura

真っ白で広い斜面で、楽しそう?このときはうっすらと雪が積もった後で、新雪はストップスノーに変わりつつあった。そして、沢の中心部は流水の痕がまだらに凍りついていて、数日前の雪崩で出たスノーブロックが隠れている。

雪の色を見て、ここは新雪なのかザラメなのか、それともアイスバーンなのかを判断して滑る。そして、沢の中心部を横切る時には、雪面にわずかに飛び出た突起の下には、アイスブロックが隠れていることを予測して避けて滑るんだ。

Fujimizawa, Mt. Norikura

標高が下がると、雪の中からブッシュが顔を出してきている。地上に現れている樹木は基本避ける。直径3cmくらいの枝でも、まともにヒットするとかなり痛い。ウェアが破けることもあるし、ゴーグルが割れることもある。

植生の状況は結構重要で、森林限界の上なのか、地衣類や灌木だけなのか、ダケカンバなどの落葉樹があるのか、いろいろ観察することで隠れた危険を知ることができる。

カンバ類などの広葉樹がある斜面には、雪の下に、斜面の下に向かって押し倒された幼木が隠れている。そうしたところをトラバースするときは、ノーズを上げておかないといけない。隠れている幼木の、幹の下にノーズが入っちゃったら…ボードか足がぶち折れちゃうかも…幼木をヒットしても、ノーズキックが幹の上に乗り上げるように、なおかつスピードを殺して進むことが必要。

この素晴らしいスノースポーツを、できるだけ長い期間楽しみたい。そのためには、やっぱり安全で確実に滑るってことが大事なんじゃないかな(注4)。

安全がしっかり確保されたゲレンデで(パトロール・降雪・圧雪の皆さんに感謝)、しっかり滑り込むのもとても大事だと思う。疲れが溜まった時でも確実に滑るとか、滑走スピードの限界値を上げておくとか。高い姿勢、低い姿勢をあえて取って滑るとか。腕を前で組んだり後で組んだりしてバランスの対応幅をあえて狭くして滑るとかね。

BCやらない仲間たちと、時々リフトの上とかでBCの滑り方について話すんだ。だけど、ここまで詳細に理由を交えて話すことは無い。ていうか、リフトの上でこれ話されたら、ウザいよねw

でもまぁ、BCスノーボーダーの僕は、こんなことを考えて普段から練習してます。そんなことは、残しておいてもいいのかなって思って書いてみました。

おしまい

*僕がここで書いたことは、BCでテレマークスキーに親しんで得た経験をベースにしています。BCではこんなリスクがある、それに対してスノーボードだとどうすれば安全なのか?そのためにはどうやって滑ればいいのか?そうやって、出来上がった僕の個性。技術論的に正しいとか、正しくないとかを言いたいわけではまったくありません。スキーとスノーボードの両方を経験できたことは、本当にラッキーだったなってしみじみと思います*

注1 積雪期登山とか、単独ではあまりにも困難だし、というかパウダーあるならゲレンデのスノーボードが楽しいしね。アイスクライミングとかも興味あったけど…あれは危険すぎるでしょw

注2 普通の斜面で滑る時、バックサイドターン進行方向は左肩の上を通して見通す。これが左の脇の下を通さないと、先の状況が見えなくなったら、かなりの急斜面ってこと。あ、それと、トランシーバーでイヤホンマイクを使う場合、あなたがレギュラースタンスの場合は右耳に付けてね。バックサイドの耳は開けておいて、聴覚でも情報を掴むべきだと思うから。僕はBCでは耳を塞がないスピーカーマイクを使っています。

注3 何回かギリギリセーフを経験したことがある。間一髪で避けたり、急停止したり、飛び越えたりw。どの場合も、ほんのわずかでも危険に気がつくのが遅れたら、無事では済まなかったかもしれない。

注4 僕はゲレンデでは結構スピードを出して滑る。でも、BCでははっきり言って遅い。というより、BCでは普段の6割くらいの力で滑るようにしている。もっと状況が悪ければ3割とか。で、普段から自分の滑走能力を上げていれば、余裕も増えるし、安全に素早く行動ができると信じている。