このブログを検索

検索キーワード「Y溝」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示
検索キーワード「Y溝」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示

2025年5月16日金曜日

バックカントリーへの扉 祈りを込めて強く叩け… (1/2)

こないだ新入舎員のトミーを迎えて、ムジナ沢に行った。

夢にまで見たバックカントリースキーに来れて感動です

そんな嬉しいことを言ってくれた。

そうなんだよね、バックカントリー行きたいって人は割と多いと思う。
ただ、実際にバックカントリーを経験した人はあまりいない。

多分なんだけど、「バックカントリーへの扉がどこにあるのか」わからないんじゃないかなぁ。ボクはそう思う。で、ボクや周囲の人は、どのようにしてバックカントリーに足を踏み入れたのか、そんな話をしてみようと思う。

まず、王道なのは「山の関連団体」と「ガイドツアー」経由の入口だろう。

学生さんなら、山岳部とかワンゲルかな。雪山宴会部なら、アオッキーがワンゲル出身だった。社会人なら山岳会がある。兄弟舎では、モロちゃんとヨッちゃん。タカやんとトミーは、元社会人山岳会。

ここから入れるのは基本的には若い人。部活動なら学生でないと始められない。山岳会でも、募集は若手中心のはず。40歳を超えて、山未経験の入会は多分ハードルが高いんじゃないかな。

あくまでも噂でしかないけれど、山岳会によっては合う合わない相性問題もあるらしい。これにはリーダーや幹部の個性が、その会のキャラクターを大きく左右するせいもあるだろう。

その会が何を志向しているかと、会員一人一人がやりたいこととのミスマッチがあるだろうことは容易に推測できる。団体によって求める方向性が異なるし、あくまでも「冬期登山」の道具としてBCを考えているところは、スキーしかやらないってところもある。

こうした会のメリットとしては(本人次第だけれど)「基礎をしっかり学べる」のと、「頼りになる仲間ができる」ことかな。ボクも一時期山の会に所属していたけれど、そこは高所登山、クライミング、BCスキー・スノーボード、山岳パラグライダー、ホワイトウォーターカヤック、シーカヤック、長期縦走…錚々たる実績と経験のあるレジェンドが顔を揃えていた。

こうした入口から入ってきた人たちは、なんというか基礎がしっかりしていると感じる。
安全に関する意識もそうだし、一つ一つの所作を安心してみていられるというか…

ダイビング五体投地

本文には関係ありません

まぁ、やる時はやる、そんな人たちであることは…間違いない

もう一つの「ガイドツアー」は、ボクは参加したことがないので想像だけど、お金さえ十分にあれば無難だと思う。友人にもガイドさん(と元ガイドさん)がいるけど、あの人たちは本当にレベチ。知識・経験・体力・技術、すべてが桁違いの人たち。そうした人にガイディングしてもらって、初心者コースからスタートすればトラブル無しに安心して始めることができるはずだ。ここから入った人は、マサヨシ(Y溝さん)かな。

ボクはガイドツアー未経験なので、あんまり詳しく語ることは無い。ただ、ツアー参加者の人と話をして感じるのは、ガイドさんに全部頼ってる危うい人もいるように見える。

どこから入山して、どこに行くのか。なぜ今日このルートに入ったのか。なぜ今日のギアを選択したのか。エスケープルートはどこか。今日明日の天候見通しはどうか。現時点の標高はどれくらいで、ペースは計画通りか。緊急事態の時にとるべき行動は何か。コレをツアー参加者に尋ねたとして、どれくらいちゃんとした答えが返ってくるか… ボクはわりと疑問に感じている。

でもまぁ裏返してみれば、そうした参加者が多くても、事故なく楽しくツアーを催行できるガイドさんは本当にすごいということだろう。

40代半ばを過ぎ、子育てもひと段落し、収入面の不安も無いが山は初心者。そんな人がBCを始めようと思ったら、実際問題ガイドツアーが一番間違いない選択肢になるだろう。

学ぶ意欲のある人にとっては、ガイドさんからしっかりとしたノウハウを吸収できる。同じようなライフスタイルや趣味趣向を持った仲間と、巡り合うチャンスも多いのだろうと思う。

さて、この2つの入口「山岳団体」と「ガイドツアー」だけれど、人によっては選択しようにもできない問題が発生する。それは、土日祝日盆暮正月が休めず、有給を自由に取得するのが難しい人たち。

多くの勤労者がまとめて休めるタイミングで、山岳会もガイドツアーも計画を立てていくのだから、そこから外れた人たちは実際のところ参加の機会を失ってしまうことになる。

20代後半から30代半ばまでのボクがまさしくコレだった。会社は地方のブラック小売業。勤務は早朝から夜遅くまで。休みは週2日で、続けては取れず、有給取得は年間3日まで…

そんな環境だったから、ボクがBCに足を踏み入れるには単独でなければならず、単独は危ないからBCやらないという選択肢は無かった。

ボクにとってBCスキーとは、「夢にまで見る憧れ」の遊びだったし、ボクにとってBCスキーヤーこそが、「自然に対峙する真のスキーヤーである」、そんな風に思っていたから。

つづく

2023年3月6日月曜日

Season Started!!! スノーボード復活祭 DAY1-3

遅ればせながら報告です。
2月下旬に受けました、6ヶ月診断(右肩の手術から半年経過後にMRIやるかんね)の結果、最低負荷の筋力トレーニング・自転車・スノーボードの許可が出ました!

長かった…

診断の最後に先生が、僕の目をまっすぐ見ながらこうおっしゃいました。

転ぶの禁止ね
後ろ手着くのやばいからね
再断裂したらもう治せないからね

「ボクはスノーボード上手なんで転ばないですよ」「歳も歳なんでパークとかやりませんよ」「ストリート?とんでもないですよ!」そう言っていたボクですから…

はいっ!

良いお返事で済ませてシーズンスタート。

2月27日(月)Day1 尾瀬岩鞍

前夜にWebで10時間券を購入。Webで買うと2時間分がサービスで追加されて、12時間券になる。
えっ?まだ2月だよね????
雪…少なっ!
なんかもう4月
今シーズンは寒い冬になるはずだったのに、結局もう終了が近そう。
谷川岳にも黒い部分が
上州武尊山のBCも厳しそうです
記録はこんな感じでした。

3月4日(土)Day2 尾瀬岩鞍

兄弟舎のY溝さんと、楽しい仲間たちが集合するということ。何本か一緒に滑りましょうということで出動。

第2Pに入ったら、隣の車から満面の笑みでカズくんが登場、ストーカーかよ。

いやーしばらく前から後ろに着いてて、もしかしたらって思ったらやっぱり!

こーゆーところが愛されキャラの理由なんだよね、カズくん。
Y溝さんたちと合流する前に、とりあえずカズくんとゴンドラを回す。今日、カズくんはJSBAのバッジテストを受けるんだそうです。

子供にボードを教えるのに、イントラ資格を取りたいんですよね。

今日の午前中に2級取って、午後か明日1級取って、来週あたりにテックテスト受けるという…やるんね
検定バーンを下見にリフトへ
今日のコンディションは…ボコボコに荒れたバーンに大粒のジャガイモが散乱。これはかなり苦戦するんじゃ無いかなぁ。
晴れたり曇ったり
その後Y溝さんたちと合流し、コブ斜面以外を一緒に流して終了。
記録
ログはこんな感じ
滑走記録はアプリで管理しているんだけれど、昨シーズンから続いているログはこんな感じ。

昨シーズンのラストは38日目で、これはBC12日目…おかしい人でしたね。

シーズン2日目にしては厳しいコンディションだったけれど、前夜にエッジ研いでおいたおかげでなんとか乗り切れた。
サイドエッジを研ぎ直し

3月6日(月)Day3 尾瀬岩鞍

尾瀬岩鞍の主(ヌシ)A宮さんが、臨時で休みが取れたということで出動。とはいえ、20歳も年齢が違うので、同じペースで1日滑るのはムリ。そもそも、ボクちんはリハビリ&足慣らしだしね。

そんなわけで、2時間だけ滑るってことで稽古つけてもらいました。
今日もガリガリくん
もうコンディションどーのこーのより練習と割り切る。

湿雪がさらりと積もった日、朝はまぁ良かったけれど、すぐに妖怪板掴みが現れ始める。怪我したくないので、2時間消費したところで早上がり。
初訪問
坂を下ったところにあるお店に入ってみる。ここってスピード出た状態で前を通るので、いつも通り過ぎちゃうんだよね。
天ぷらそば
そばも普通に美味いし、天ぷらが期待以上に美味しかった。
ログはこんな感じ
時間券2時間でも、うまく回すとゴンドラ6回乗れる。滑走距離も20km、足慣らしのトレーニングにはちょうど良い感じです。

2022年4月23日土曜日

DAY37BC12尾瀬至仏山

僕のシーズンのハイライトは、残雪期の至仏山

いや、それはもう、ハイシーズンのパウダー DAY は至福。そして、パックバーンのカービングも大好き。

リフトでチマチマ標高稼ぐよりも、ゴンドラでガーーーーンと上がって、ノンストップでボトムまで滑り降りるのが好き。

なのに、僕のハイライトは、残雪期の至仏山。
ゴンドラどころかリフトすらなく、自分の脚で標高を稼ぎ、滑って、山の鼻に降りたら鳩待峠までハイクバックが待っている。そんな、ヒャッホーイ系とはちょっと違う至仏山。
ユーヤ、Y溝さん、僕のボード3兄弟

今日は、僕にとってシーズン初の至仏山。直前まで、僕とY溝さんの2人パーティだったのだけれど、ユーヤが調整できて3人パーティになった。これは心強いし嬉しい。

還ってきた感

ハイクしていくと、なんだか積雪の様子が普段とは違う。

今シーズンは降雪に恵まれて、雪不足とは皆無だった。だから、至仏山もきっと残雪豊富なんだろうと期待していた。標高が低いところ、ツリーの間、日陰は、確かに雪が多い。

しかし…標高を上げるにつれて雪は薄くなり、むしろ平年よりも少ないような印象が強くなる。で、これは僕の経験をベースにした、根拠の薄い話なんだけれど、こうしたシーズンはクラック(シュルンド)が発達しやすくなる。しかも、表面からは見えにくい、幅は狭いけど深いクラックが多くできる。(ちなみに、最初にいきなりガーーーッて降ったシーズンは、春先に全層雪崩が多く出る)

鳩待から標高を上げてオヤマ沢田代への長いトラバースに入る。

流水痕をチェックするユーヤ、山頂は雲の中
今日のハイクアップは、僕はMSRのスノーシュー、ユーヤはGrivel のクランポン、そして、Y溝さんはスプリットボード。
快晴!
幅広のトレースがしっかりできるまでの期間、ここでスプリットのハイクは辛いんじゃないかなぁとは思った。だけど、スプリットの人がいないわけではないし、各自使いたいギアを出せばいいというのが僕の考えなので、それはそれ。
後方は谷川岳
谷川岳がよく見えた。Y溝さんが立てたスプリットの、ノーズ脇にある黒い岩壁が一の倉沢。他にも、南から、赤城山、上州武尊、榛名、南アルプス、八ヶ岳、浅間、草津、谷川、苗場、越後駒、平ヶ岳、燧ケ岳、日光白根、錫ケ岳、皇海山、袈裟丸…と、メジャーな山は全て見えるみたいな好天。

小至仏の手前で、いつも通りユーヤがこっちを振り向いてニヤリと笑う。

 行っちゃいますか?
 逝っちゃいましょう❗️

そう、僕らのルーティーンは、まずここで一本滑る。樹林帯のちょっと手前でストップして、そこから斜上しながらハイクアップすると、小至仏と至仏本峰の中間コルまで戻れるのだ。
ユーヤ 後方稜線にはギャラリー
ドロップインすると、ギャラリーから歓声が上がる。流水痕は日射で解れて、上部は快適なザラメ。途中からうっすら妖怪が出て来るけど、気にならないくらいに走ってくれて快適。

Y溝さんは、踵にすこしマメが出来始めているようだ、ということで、一本目はドロップせず、直接山頂に向かっている。こんな時に、全員が無線を携帯していて、連絡が取れるのは助かる。
小至仏を過ぎ、もう少しで山頂へ
山頂でY溝さんと合流し、記念写真。Y溝さんはかれこれ10年ぶり?くらいの至仏らしい。
この日は撮影に順番待ちが発生するくらいの混雑
ゲートが開く前に、自転車とか徒歩で入山している人の記録を見ていたので、分かってはいたけれど、稜線付近の雪は少ない。というかすごく少なかった先シーズンよりも少ないかも?
開通二日目で完全露出の山頂標識…
前日に戸倉〜鳩待峠の道路が開通した。で、今日は開通2日目。普通なら、山頂標識は「至」か、その下の「至仏」くらいまでが露出していて、それ以外は雪の下というのが平常のシーズン。そう考えると、今シーズンはやはりちょっと違う。

稜線付近が小雪だと何が困るかというと、ムジナ沢が滑れない。

僕はもう20年近く至仏山に通っているので、ムジナ沢は何度も滑ったことがある。しかし、最後に滑ったのは…10年くらい前だろうか…

山頂からムジナに滑り込むのには、高天原という窪地を通過しなければいけないのだけれど、ここの雪が薄いと踏み抜き地獄になる。というか、ここは岩塊とハイマツ帯の連続なので、雪の下はほぼすべて空洞になっていて、スキーを履いていても踏み抜くという地獄。

踏み抜くということは、下の植生を痛めつけているということなので、少しでも雪が薄いと「ムジナ沢進入禁止」となるのだ。で、今シーズンもムジナは進入禁止。ムジナ滑れないなら…どうしようかなと思っていたら、Y溝さんから悲しいお知らせ。
かかとにマメ
両足ともおなじところに、マメができました…
皮膚を保護するパッドをペタンとな
僕の手持ちのファーストエイドはこんな感じ。靴擦れとか、擦り傷対策は、セカンドスキン、ハイドロケア、バンドエイド、伸縮包帯(糊あり・無し)、テーピングと、一応最低限は揃えている。
 今回はセカンドスキン+糊付き伸縮包帯というかテーピング
とりあえず滑れて良かったネ❤️
ワル沢上部大斜面のユーヤ後方は山頂岩塊
これは本当にラッキーなことだったのだけれど、Y溝さんのマメのおかげで、(滑りを楽しみつつ)最短距離で鳩待に戻るという決断をした。で、それは、ワル沢をボトムまで滑って、川上川を渡り、峠にハイクバックするということ。
ワル沢のボトム
で、僕もユーヤも、実はワル沢をボトムまで落とすのはやったことがなかったのだ。やってみたら、登り返しは無いし、斜度が落ちる中だるみもないし、ツリーは適度にオープンだし、峠へのハイクバックはあっという間だし…これはこれですごい良いよね。山の鼻で生ビールを飲めないのだけが残念だけれど。
暑い日にはぬる湯のささの湯へドポン
時間はまだ早いので、温泉入って、遅お昼はここ。
豚丼、ライス少なめ ⬅︎ ええ、マジです
やっぱり好きだね、至仏山。

帰宅して、ちょっとエネルギー放出でクライミングジムへ。
今日の2種目め
ちょうどK村さんに会えたので、ステッカーを無理やり渡す受け取ってもらう。新たな舎員の誕生です。
スノーボードとクライミングへの熱量がすごい
あーよく遊んだ、みんなありがとう、本当にありがとう。








2022年2月26日土曜日

DAY25/BC5 仲間とBCお代わり

当初の予定は神楽だった。鬼割消化、早割消化、降雪予報あり。しかも、神楽は連日、豪雪と強風でオープンできず、かなりの深雪が期待できる。

けど、ふと我に返った…みんな同じこと考えてるよね?

多分、ゲロ混みになるんじゃ無いか?
リフト周囲の除雪で営業開始が遅れそう。
5ロマや一高が動かないと、神楽行っても仕方ない。

で、直前で転進を決断して、いつものところへ。
快晴の中ハイクアップ
気温上がらずコンディション良好
ツリーにはサラサラのパフパフの面ツル40cm
貸切の斜面をみんなで滑りまくる。
無線を2台用意しておいて、一人ずつ滑って写真を撮る。
笑いながらパウダーを蹴散らすタカヤン
最近はパウダーライディングの敷居が低くなり、それは、スノーボーディングにとってはいいことなんだろうけど、競争が激しい。

ギスギス感の無い、パウダーランってやっぱり素晴らしいよね。
相変わらず攻めのユーヤパイセン
スプレーとパイセンはお友達
笑いながらパウダーを蹴散らすタカヤン
この日、僕はSUSHIを towing しながらハイクアップ。こんな風に、しっかりトレースがついたハイクアップで、頭上の木の枝が気になるようなエリアで towing は大変に有効です。
SUSHIのお散歩
2周目
今日はユーヤ、タカやん、Y溝さんとの4人メンバー
テールが短いSUSHIは取り回しが楽チン
笑いながらパウダーを蹴散らすタカヤン
雄叫びユーヤ
Y溝さん
いつものルーティーン
Y溝さん開拓の場所へ
僕はこのお店を随分前から知っていた。
ローカルのスキーヤー・スノーボーダーから、良い噂を耳にしていたのだ。
でも、なんとなく、一人でレストランに入るのは気が引けて、今日が初訪問。
生牡蠣のスープパスタ、美味
今日も素晴らしいスノーボーディングに感謝。