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2021年5月23日日曜日

備えよ常に: ツェルトとかシェルターとか

それなりに登山に親しむ人なら、ツェルト(ザック)を知っているだろう。簡単に言えば、簡易的なテントだ。

フォーカスト・ビバーク

普通のテントと違うことはいろいろあるけれど、いちばん大きな違いは、底布が割れていること。底が長辺方向に割れているので、そこから中に潜り込んで、シェルターとして使うことができる、こんな感じで。

外は暴風雪だけど中はポカポカ

低温下でも、行動中は暑くなる。汗をかくくらい暑くなるようだと、汗冷えから低体温症になる危険がある。だから、ラッセルとか強度の高い運動をする時には、肌寒いくらいの薄着が基本。

しかし、休憩とか、停滞する時に薄着のままでは、あっというまに冷えてしまう。そこで、フリースとかダウンジャケットとかを着ようと思うのだが、雪とか雨が降ってたりすると、「濡らしてしまったら命に関わる保温着」を出すのは躊躇する。それに、ジャケットを羽織るには、手袋を脱いだりとか、いろいろやることがあるし、下半身の保温はできない。

そんな時に、ツェルトをさっと出して被れば快適に過ごすことができる。メンバー全員が出す必要も無い。3人パーティなら、一人が出せばいいし、4人なら2張り出せば快適に過ごせる。

メーカーとモデルによって違うけど、一人が泊まれて、2〜3人が並んで座って休憩できるやつなら重さはこんな感じ。

500ml ペットボトルくらいの重さ

で、僕はツェルトを数年前にシェルターに切り替えた。だって…ツェルトをテントがわりにして泊まるってこと、随分してないし。シェルターとしてしか使わないなら、それ専用のヤツが良いんじゃ無いかって考えたんだ。

透明窓があって、外の様子が確認できる

エマージェンシーオレンジのシェルと透明窓のおかげで、中はとても明るい。二人が向かい合わせに座って荷物は外に置けば、中でお湯くらいは沸かせる。単に暖を取るだけなら、横並びで3人入れる。

二人並んで快適に過ごせる

テッペンにチョコンと筒状の出っ張りがある。ここにスキーポールのグリップを入れると、内部のスペースを広く確保できる。

これは Rab というブランドの一人用で、重さはこれくらい。ツェルトとは違って、そもそも床面の布地が省略されているので、ツェルトよりもさらに軽い。

カバーは一体化されている

ただ、嵩はツェルトよりも2回りくらい大きい。
透明窓とかのギミックでかさばる

太さも2回りくらい大きい。これは生地の厚みのせいもあって、ツェルトは超薄手、シェルターはやや厚みを感じる。

収納カバーのこちら側がメッシュなのは、ベンチレーションになるから

ちょっとしか重さが変わらないのに、こんなにパッキングサイズが違うならツェルトのほうがいいよね?って?それはそうかもしれない。

でも、実は盲点があって、ツェルトをこのサイズにパッキングするには、熟練の技が必要になるんだ。どこからどんな手順で丸めていくと、うまく空気が抜けるか考えながら、緩まないように小さく丸めていく。そしてスタッフバックに収めて、体重を乗せてギューーーって締め付けてこのサイズ。

で、そうやってパックすると、スタッフバックから出すのも大変。冬用のグローブしてたら、イライラするくらい大変w

そして、しまうのが面倒だから、「できるだけ使わない」ようにしてしまう。

で、僕は、発想を転換した。きちんと丸めてバッグに入れるってことをやめた。

冬用装備って、スノースコップとか、アバランチプローブとか、形が決まっているものが多い。バックパックにそれらを詰めていくと、隙間ができてしまってパッキングの形が決まらない。そこで、それらの隙間、スコップのブレードと、ハンドルの間とか、プローブの横とかに押し込んできれいな形を作ってあげる。

バックパック全体を、スタッフバッグとみなしてしまう

こうやっておけば、スタッフバッグにきちんと収める必要もないし、片付けが苦にならないから、ちょっと寒い時にサッと出して使うことができる。

過去の遭難事例とか見ていると、こうしたシェルターをうまく使いこなせていればってケースも結構ある。ツェルト持ってるのに使わないで、低体温症で亡くなってたりもある。夏山でも、高山帯とか、北海道・東北とかではいつでも低体温症のリスクがあると考えて、やばくなる前にサッと出して使えるように備えることをお勧めします。

ツェルトとシェルターのどちらを選ぶかだけど、簡易的なテントとして泊まることがありえるならツェルトがいいと思う。そして、シェルターとしてしか使わないなら、それ用のやつ。Rab には、これ以外にも4〜6人用というサイズのもあるし、他のメーカーからも、いろいろ出ている。

で、買ったらコンディションが悪い時に試してみようね。スキー場とか、安全が確保された状態で、風雪が厳しい時とかに被ってみる。風で持ってかれないように、バックパックから出して潜り込む手順とか、実際のところ何人まで快適なのかとかね。

皆さんもどうかご安全に。

おしまい

2021年5月22日土曜日

Ride6 犬と熊に会ってきた

僕のグラベルロードバイクは、Ridgeback というイギリスのブランドだ。モデル名は Ramble  、「(あてもなく)ブラブラ歩く」という意味が、僕がやりたいバイクライフにぴったりだと思って買うことにした。

で、今日もブラブラと走り出して、草木ダムまでヒルクライムして、ダム湖を反時計回りで周回してきた。

草木ダムの左岸には、こんな奴らがいる。

君ら、くつろぎ過ぎ…

今日はなんだか変な日だった。ダムまで上がる道の途中で、「典型的なオタクファッション」の方が、左手でぬいぐるみを持ち、右手のスマホでぬいぐるみのいる風景を撮っていらした。一瞬振り向いて、坂を登る僕と目があったのだけれど、そのまま撮影に戻られた。

で、この犬と熊のいるところの駐車スペースには、ホンダの赤バッジが停まっていた。ふと見ると、白黒の犬の、顎の下に顔を埋めながら抱きついている、「典型的なオタクファッション」の方がいらっした。

僕は大人なので、それ以上そちらに目線をやらず、バイクを柵に寄せ掛けて写真だけ撮っていた。そのオタクさん#2は、そっとホンダの赤バッジに乗り込んで去って行った(注1)。

左岸展望台から望む満水の草木湖

草木ダムの左岸は地形が複雑で、地味にアップダウンが激しい。右岸に渡る橋が何本かあるので、そちらに逃げたくなる。でも、まぁ、今日は周回して帰るだけだし、と自分に言い聞かせてペダルを踏む。

橋のたもとには、「早まるな」的な看板…

そのまま左岸道通しに進んで、わたらせ渓谷鐵道の沢入駅(そうりえき)に着く。

沢入駅の駅前商店街をご覧ください

わたらせ渓谷鐵道の沿線は、過疎化を感じるし、地味で、パッと見は活気の無い山村風景が続く。でも、道路や公共施設(駅、公衆トイレ、道路)の清掃状況がすごく行き届いている。地域の皆さんが、自分たちの住まう場所を愛していることが伺えて、僕は好き。

沢入駅と駅前ロータリー

今は端境期なのだけれど、花の季節になると、駅前は色とりどりの花を植えたプランターが並ぶ。わたらせ渓谷鐵道は、。歴史のある桐生と、足尾を結ぶ単線鉄道で、「わ鉄」と略される。わ鉄の沿線、Ramble したことなければ、ぜひ行ってみてください。

単線の 「わ鉄」沢入駅のホーム待合室

足尾まで行こうかと思っていたんだけど、変な雲が湧いてきていて、嫌な風が吹き始めたので帰る。今にも雨になりそうだったけど、なんとか無事に大間々まで降りてきて、ずっと気になっていたここにチェックイン(注2)。

双葉食堂の貫禄

あービール飲みたい!ノンアル飲みながら鉄板が温まるのを待つ。

年季の入った厚手の鉄板

カシラと、ロースと、ハツをそれぞれ1人前。ピカピカ光ったイキのいいお肉が到着。

鮮度いいよね

んで、鉄板でジューって

煙も味のうち

初めて立ち寄ったけど、お気に入りになりました。別席の若者はソースカツ丼を頼んでいたし、ソースカツ丼の持ち帰りのお客が結構な人数来店していた。次はそれかなw

ちょうど100km&1,000m

僕のバイクを買った時についてきたホイールは、ヤバイくらいに重かった。Ramble はグラベル走れるツーリングバイクというコンセプト。ガタイのでかい欧米系の人が、荷物積んでグラベル走っても壊れないように組んだホイールなんで、重くて当たり前。

で、最初はヒルクライムが辛すぎて、カーボンリムの軽量ホイール&チューブレスタイヤを買って、その快適さに溺れていた。その軽量ホイールのスポークが前回、一本飛んじゃって乗れなくなった。で、今日はもともとの鉄下駄ホイールで出動。死ぬかと思ったら…なんか普通に走れちゃって…強くなってるってことかな??あ、体型が欧米化してるだけか??wwwwww

注1 ちょっと古いスバル(5ナンバーサイズのレガシーや、羽のついてるインプレッサ?)と、ホンダの赤バッジシリーズのドライバーには、変人、オタク率が高いと、偏見を個人的に思っています。害は無いので、個人の自由なんですけどね。

注2 榛名地域の山木屋 さんと同じ匂いがする、地元に愛されるパワー系。あちらは炭火で網焼き。こちらは厚手鉄板でプロパンガスコンロ。いちばんの違いは、こっちには丼物や麺類メニューがあることかな。

2021年5月21日金曜日

備えよ常に: ハイキングシューズ

僕は友達に恵まれている。

SNSでつながっている友達の中には、この人とあの人は合わないだろうなって、なんとなく思うような人もいる。直接会ったらダメ、なのに僕とは繋がっていてくれる。

すごく面白いなって思うのは、すぐに親しくなって、良い関係がずっと続く人がいる。同時に、最初はなんとなく距離があって、別に親しい感じでは無いのに、気がつくと強い信頼関係で結ばれている人もいる。中には、最初から最後まで、まったく合わない人もイルケドネw

山の道具にも相性がある。最初からすぐに馴染んで仲良くなれる奴。ライトハイキングシューズみたいな奴らかな。

最初に履いた時から、まったく当たるところもなくて、あくまでもソフトに、かつしっかりと足をホールドしてくれる。まぁ、その、パッキングウェイトが15kgを超えるようになってきたりすると、流石に踏ん張りが効かないケド、もともとそんな用途じゃないしね。


つま先に注目

昔は布製のハイキングシューズって言ったら、帆布製か、良くてナイロン。雨が降ったり草露であっという間にグシュグシュに濡れてしまう。でも、最近のはゴアテックスのブーティがラミネートしてあったりして、長靴クラスの防水性能があったりする。

ただ、ひとつ大きな問題があって、ミッドソールから加水分解でベロリンチョって剥がれることがある。

僕は、これ、一度だけ経験がある。

わかりやすいように、ペグを支えにして広げてみた

某一流メーカーの、ゴアテックスブーティーライナー付きのハイキングシューズ。アッパーは柔らかすぎて、ソールにはシャンクも入っていない、ヤワヤワのシューズ。でもまぁ、見かけはいいし、水は入らないし、軽いし、せっかく買ったので使っていた。

で、春先に赤湯温泉から苗場山日帰りに行った時に剥がれた。山頂湿原に出る直前で剥がれ始めて、木道に上がった時にはもうつま先がカポカポ言い始めてた。

このルート、春先はまだ雪が残っているので、キックステップをしていたのが良くなかったのかもしれない。それか単なる経年変化なのか。ともあれ、とりあえず山頂まで行ってすぐに引き返す。

下りで使うのはかかとで、そっちはまだ加水分解が進んでいなかったのがラッキーだった。その時持っていたダックテープとか、ポリ袋とか、とにかくいろんな物を使って下山できた。

で、つくづく思ったんだけど、

別れたいなら、事前に匂わせてくれよ
 
こころの準備をさせてくれ。

さっきまで、仲睦まじく過ごしていた。何の不満もないと思っていた、お互いに。それがいきなり、腰を決めた平手打ちというか、掌底打ちを決められて、

「これ以上付き合えるかボケ!」
「あとはええようにしとってやー!」

みたいに去って行くのは無しにしてくれ。

で、僕は、欠点はいろいろあるものの、ここぞと言う時に履いて行くのは昔ながらの登山靴だ。ビブラムソールと、頑丈な皮革製アッパーを、昔ながらの製法で接着と糸で繋ぎ止めたヤツ。

こいつらは重い、油断するとカビる、どんなにワックスとかアマニ油とかで防水しても、わりと速やかに浸水する。そんでもって、一度濡れるとなかなか乾かない。そして、含んだ水の分だけさらに重くなる。なによりも、簡単には僕を受け入れてくれない。最初は靴ズレが必ず起きる。

左 先代、右 後継者

メリットは単純で、重いのでキックステップがバチ効き。
そして…イキナリの別れがないと言うこと。

先代は20年くらいの酷使に耐えて引退した。最初はハトメ飛びが2件あって、ソールはすり減って3回張り替えたけど、やばいトラブルは本当に皆無だった。最後は、ソールを貼り付ける革製のミッドソールが薄くなってしまい、それ以外にも小さな穴がいくつか空いたので引退させた。で、後継者たるブーツを徐々に育てている。

残雪の黒戸尾根、テン場でくつろぐ

春から秋はどうなんですかって?そのくらいの季節なら、僕はだいたい運動靴で歩いている。濡れたってすぐに乾くから、ゴアテックスはいらない。加水分解を考えると、毎シーズン買い換えるのがベストだから耐久性はそこまでいらない。その代わり、毎シーズン気軽に買い換えられる値段であって欲しい。

人によって登山に求めることは違う。だから、使う道具は人によって違うのが当たり前。

ま、原点に戻ると、どんな靴を履くかは手段であるはず。目的は、自分が登りたいところに登って、安全に降りてくることのはず。その辺を見失わないようにしつつ、念のために、ブーツのソールを思いっきり剥がそうとしてみてください。

そして、この投稿を読んでチンプンカンプンな人は、ローカルの登山専門店で助言を受けて買うのがいいと思います。

2021年5月20日木曜日

お山のグルメ 芳ヶ平ヒュッテ

僕が芳ヶ平ヒュッテに通うようになってから、かれこれ20年くらいは経つ。ヒュッテはS堀夫妻によって清潔で居心地の良い雰囲気が保たれている。そんな空間に魅かれて、冬も夏も訪れている。

薪ストーブが待っている

ヒュッテは、草津から登ったところ、志賀高原渋峠からは降ったところにある。芳ヶ平は、ラムサール条約にも登録された、世界的にも珍しい高原湿地帯。そこの片隅に、ポツンと立っている。

ヒュッテの横を通るとこんな感じ

ヒュッテは登山道の途中にあって、湿原は木道を歩いて散策ができる。

木道を散策すると見える池塘群

この辺りは標高も高く、湿原から見える稜線を横切る国道には、「日本国道最高所の碑」がある。標高が高いので、気温も低く、夏は涼しく冬はいい雪が積もる。S堀さん夫妻はテレマークスキーヤーで、荷物の運搬や買い出しなどにもスキーで出かけていた(注1)。

雪に閉ざされた湿原に見える赤い屋根

昔はGPS機器もなく、スマホの地図アプリなんてものもなかったので、ガスや風雪で視界がないと、ヒュッテを見つけるのにはちょっとしたコツが必要だったりした(注2)。

BCスキーヤーの聖地

このヒュッテを紹介するのに、僕が適役だとは思わない。だって、ここに泊まったことが無いのだから。噂では、快適なシャワーがあって、チリ一つ落ちていない客室に、サラサラの肌触りがいい寝具があり、周囲に何も無い山小屋だとは思えない夕食と朝食が出るらしい…食べたことないけどw

で、そんな僕が、なぜグルメ投稿で芳ヶ平のことを書くのか?それは、パスタランチがあるから。

ある日のパスタ大盛り

場所柄、具材とか味付けはお任せになる。そのときにある食材で一番いい組み合わせを、お母さんが選んで作ってくれる。苦手なものとかアレルギーがある場合には、相談するか、事前に予約をしておいたほうがいいかもね。

ある日のパスタ大盛り

僕は日帰りでヒュッテを訪れ、ビールを飲んでパスタを食べて、お父さんのコーヒーを飲んで帰る。そこは地形的にBCスノーボーダーには辛いところで、S堀さんたちがスキーヤーなので、スキーのお客さんが多いかな。いろいろな面でゆとりのある、大人の、感じのいい人たちが多く、そこを去るのが名残惜しくなるときも多々ある。

ラウンジでの語らい

芳ヶ平で泊まらないのかって? 泊まるよ…雪洞とかテントとかでねw
ヒュッテの脇はテント指定地になっている。そして、ヒュッテの清潔なトイレを借りられる。僕たちは、テント受付だけ済ませておいて、ランチタイムを楽しむ。そしてお父さんお母さんが、泊まりのお客さんのための準備を始める時。または、泊りのお客さんがヒュッテに到着し始めると、頃合いを見てお会計を済ませて外に出る。そして、僕らのねぐらに戻って、宴会を始めるのだ。

インテリア諸々、ついつい写真を撮りたくなる

グルメって言う時、食べ物の味ももちろんなんだけど、環境とか、接客とか、諸々を含めての「味わい」が重要なんだって言うよね。

集う人が自然に笑顔になる場所

僕は思うんだけど、芳ヶ平ヒュッテは、笑顔も味のウチに含まれている。S堀夫妻と、そこに集う人と、僕自身の笑顔。そこにいることで自然と微笑んでしまうような。

パスタは作る人に似るって言われるけど、確かにここのパスタは、まったく戦わない。やさしくて、すっと消えて行く優しい味がします。

で、僕らBCスノーボーダーとかスキーヤーって、冬場に好き勝手遊んでる人達じゃないですか。で、僕らはスキー背負ったり、ボード背負ったり、荷物背負って山を登るの得意じゃないですか?

だから、梅雨明けくらいに、家族を連れて、草津あたりからハイクアップしてヒュッテに行くのって良いんじゃ無いかな。冬の間、寂しい思いをしていたかもしれない家族は手ぶらで、荷物は僕らが背負うの。そして、ヒュッテに泊まって、木道を歩くの。

草津からロープウェイを使って入山できなくなったから、No密で穏やかなハイキングができると思います。

おしまい

ーーーーー

注1 以前は、草津国際スキー場のゲレンデトップから少しハイクすると、そこから芳ヶ平に滑り込めた。だからヒュッテから滑って下山して、買い出しして、ゲレンデトップまで上がって滑ってヒュッテに行くなんてこともできた。ところが、草津白根山がいきなり噴火し、噴石で死傷者が出る事故が起きた。その影響と老朽化で、ロープウェイが廃止されることになり、スキー場の上部エリアは閉鎖になってしまった。その結果、芳ヶ平に行くには、草津からハイクアップするか、志賀高原渋峠か万座から滑って行くことになる。滑って行くということは、当然、帰りはハイクアップしないと帰れない。

注2 具体的には特徴的な地形を覚えることにある。沢筋がどんなふうに通っているか、丘や窪地がどの辺りにあるか。

2021年5月18日火曜日

お山のグルメ 位ヶ原山荘

山で食べると、なんでも美味しい。

特に冬山。熱い汁物をフーフーしながらススル。
汁が冷え切った体の芯に染み渡る。その汁に麺が入っているなら、言うことないね。

あれは乗鞍岳のBCに初めて行った時、位ヶ原山荘でうどんを頼んだ。それが気に入って、BCでタイミングが合えば頼むことにしている。晩秋に一人自転車でヒルクライムに行った時も頼んで、かじかんだ手を丼で温めながら、うどんをすすった。

位ヶ原山荘のうどん 一個の梅干がアクセント

ここのうどんは乾麺で、稲庭うどんのような姿と喉越しだ。上品に細くて、ちょうど良いコシがある。かけ汁は関西の影響があるのだろうか、関東にくらべると色が薄めで出汁感が強くて美味しい(注1)。

僕は新卒で就職活動をしていた時、ある関西の会社に内定をいただいた。で、内定者の顔合わせがあるので、来てくださいといわれて赴いた(注2)。

時間が中途半端だったので、街の蕎麦屋でうどんを注文した。着丼して汁の透明感にびっくりし、食べてさらにびっくりした。こんなお出汁がしっかり味わえるうどん、初めてだ。これは関西人が北関東のうどんをバカにするのも無理ないなって。(ざるうどん、汁にちょっと浸けて啜るうどんは、関東のも負けてないとは思うけどね)。

一番手前左がテラちゃん

このときは雪山宴会部の Re-Union だったな。ゲストスキーヤーのテラちゃんも一緒で、富士見沢を滑って山荘へ。

湯気も味のうち

テラちゃんが興奮する

部長、湯気でメガネが曇って味が見えません
なんだそれ、味が見えないってw  メガネ外せよ
メガネ外すと、近眼なので味が見えません 
部長は大丈夫なんですか?コンタクト?
いや、俺は前コンタクトだったけどレーシック
レーシックですか…お金持ちだったんですね (ほっとけ) 


彼はメガネを外して、丁寧に湯気を拭う

部長、メガネを拭いている間に麺が伸びてしまいそうで不安です
そーゆー時は、素早く拭くんだ、素早く。

いいことを教えてやろう。
丼に向かう前に、息を思い切り吸っておくんだ。

??

で、息をふーーーって吹いて、湯気を吹き飛ばしながら丼に近づく
そして目的のものを箸で掴んで、速やかに口にいれる
そして、メガネが曇らないように素早く遠ざかりつつ啜り込む

オォーーーなるほど
つまらない知識は豊富なんですね!(ほっとけ)

部長!! 息を吹きながら近づいたら、箸で梅干を突き落としてしまいました!!


僕、意外と梅干好きなんですよ〜困ったなーどうしようかな〜 

ビールを飲んで心を落ち着ける

どこで何を食べた時に、誰々があんなバカなことを言っていたな。そんなふうに、振り返る思い出がある。そんなあれやこれやが、僕の人生を豊にしてくれている。(あ、ちなみに上のテラちゃん発言はフィクションです)。

富士見沢を振り返るタッちゃん

今シーズンもタッちゃんとBCに行けなかった。
位ヶ原山荘、この冬は行けなかった。

早く雪が降らないかなぁ

おしまい

注1 僕が生まれ育った北関東は、食べ物の味が濃い。僕の奥さんは東北出身で、あちらも味は濃いはずなんだけど、彼女に言わせても北関東の味は濃いという。だから、関西の人とかに言わせたら、「あんさんたちが食うてはりますのんは、二本足の生きモンにあげるもんとちゃいまっせ」みたいな感じなんかね、知らんけど。

注2 この内定がなぜどうやって無くなって、別の会社に入社することになったのか。これにはすごく面白い話があるんだけど…とても書けないので省略。

2021年5月17日月曜日

Ride5 赤城山周回反時計回り

天気予報がなかなか確定しないけど、明日からしばらくは雨予報が続く。なので走れるうちに走っておこう。今日もとりあえず桐生方面に走り出す。

一昨日、素通りしたお店の前に出たので、ちょっとじっくり看板を読んで見る。今度寄ってみようかな。

モツ煮といえば、魚喜、永井食堂なんだけどね…
多分オーナーはオートバイ好き?

そして渡良瀬川の左岸道を上流に向かいながら、さてどこに行こう。佐野に抜けてラーメン?いや、帰りが大変になりそうかな。足尾銅山?去年も行ったしな。

で、コロナ騒動もあるので、とりあえず県またぎはやめて赤城山周回へと進む。水沼駅の近くで右岸に渡り、少し下流に下がったところからヒルクライム開始。最初はかなり傾斜が急で、途中、短いけど 10% 〜 9%の急坂も待ち構える。でも、なんだか、今シーズンは調子がいいので、淡々と登る。

途中で赤城神社と、そのすぐ脇にある道祖神にお参りする。

赤城神社の脇の手繋ぎ双体道祖神

ラブリー
いくつもある赤城神社でどちらかと言えばマイナーな…

この辺りは、ポイントポイントで気になるお店がある。こんな豆腐屋さんとか。さらに先に進むと ろぐてい (ログハウスのレストハウス)さんとかね。立ち寄ったことはないんだけれど…

自転車で豆腐持ち帰りは難易度高め…

今日も天気がどうなるか読みきれないのと、まだ朝なのでとりあえず先に進む。

で、沼田に出て久しぶりに金重さんでドリームポーク(熟成肉)のロースカツ定食。


肉厚、低温2度揚げ、ジューシー

トンカツは、最初の一切れを塩で食べるようにしている。ただ、本当にそれが美味しいかって言うと、わりと微妙なお店も多い。金重さんのトンカツは、うまく表現できないけど、塩で食べるのがおいしいヤツ。

週末は大混雑だけど平日の昼過ぎは待ちなし

お腹膨れたので、いつもの裏道を使って渋川までのんびりと帰る。渡良瀬川の左岸道と同じような、幅員が狭いせいで極端に交通量が少ない道。こーゆー道大好き。

歴史のありそうなトンネルを抜けていく

この道だいすき

今日のログはこんな感じで、最高標高地点は1,000mあるので、かなりいい運動になりました。 

消費カロリーは 2,450kcal だそうです


大ショックなのは、帰宅して洗車してたらホイールから異音がする…
スポークが一本飛んで、ニップルがリムの中でカランカラン言っている。

いつ飛んだのだろう??
ディスクブレーキなので、リムがフレても走れちゃうせいか気がつかなかった…

リム穴と、折れたスポーク

またお金がかかるなぁ & 持ち込み修理をやってくれるところを探さなければならないのか…

メンテナンスでホイールだけは経験がないんだよね…