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2023年4月1日土曜日

Ride3 ちょっと坂を登りに

自転車をどうやって再開するかは一応考えていた。

バランスを取る、適切なギアにシフトする、ブレーキをかける、そうした基本を振り返る初日。

平坦路で短めに走って体を慣らす二日目。

そして、軽く坂を登ってみる三日目。そう、今日は山のほうに出かけてみる。
日本は桜の国
前回走った時、梅田湖への登りが自分史上最高に楽だった。
脚がヤレて来ると、もっと軽いギアを探して右手が動く。

一番軽いギアに入っているのに、それを忘れて右手がスカッと空回りする時の虚しさ。

フロントチェーンリングが 38-26tになったので、軽い方のギアが増え、最高に軽くしたと思って下を見ると、まだ2枚くらいギアが余っている。

この心理的な安心感と、負荷なくペダルを回しているといつの間にか坂の上に到着するという…無の境地

もしかして、ヒルクライムに開眼したかも??
利根川左岸道を遡上する
いつものローカルな道をのんびりと登る。
不動明王像
いつもは単に通り過ぎる石像を今日は近くで眺めてみた。
なるほど…
東日本大震災ゆかりの巨岩と石像でありました。
後ろにまわるとこんな感じ
これが上から落ちてきた時は…ぶったまげたことでしょうね。
上越線
道は狭くクネクネ曲がる。対岸の、トラックだらけの国道と違って自転車には優しい道。
最近知られてきた?みたいで、対向から4〜5人のサイクリストがくだってきた。
利根川本流
沼田に出た後、プチヒルクライムに入る。
プチ…ではなかったw
自転車では初めて通る、権現峠。脚は登坂の半分くらいで終了し、結局はギアを使い切り、休み休み登る。でもまぁ、時速6kmペースでクライムアップできるので、押して歩くよりは随分と楽。横を通る車に、自転車を降りて押している、情けない姿を見られないで済むしな…
権現峠
疲労のあまり峠の看板が傾いて見えた。
旧街道の石碑
峠の先にはロックハート城
グンマーの名所…入ったことないけど
関係者の皆様には悪いけど、ヨーロッパの古城を移設復元したって、観光地として成り立つのかね?そう思っていた。しかし、もう何十年もここで立派に成立しているということは…先見の明があったということですね。僕は凡人です…
利根川CRに入る
坂をくだって、いつものサイクリングロードに入る。
桜のトンネル
花びらの路
わずかな期間だけ見られる景色
しだれ桜もいとおかし
一年でもごくごく短い期間しか見られない、桜の路を堪能しながら帰る。
ログはこんなかんじ
サイクリング筋が育つことを願いながら、プロティン飲んで眠りについた。

2023年3月30日木曜日

Ride2 桜見ながらリハビリサイクリング

今シーズンの至仏山BCは絶望っぽい、そう思ったらなんだか雪に対するモチベーションが…

とは言え、もしも、もしかして、山が開いた時のことを考えて地道に身体をつくることにした。
梅田湖ナウ
出発前にタイヤを交換。
CRC/Wiggle のPBであるPrime のカーボンリムホイールは、ちょっと温存することにした。ほんでもって、一昨年にゲットした、フルクラムのレーシング5DBを普段使い用に。
リムテープ貼り替え
カプトンテープを貼って、700-35cのクリンチャーを履かせていた。今回はチューブレスレディ用のテープに貼り替えて、700-28cのクリンチャーに履き替える。このタイヤが寿命になったら、チューブレス化をするつもり。
カヤック楽しそう
走り出したら川で若者がカヌーカヤックのトレーニングに勤しんでいる。
少し散り始めた桜
晴れた空、満開の桜、ポカポカ陽気。これで花粉さえなければ…
来年は減感作療法で花粉症対策してみようかなぁ。
WTB Thick Slick 700-28c
今回入れたタイヤは、値段と見た目と耐パンク性能と…耐久性で選んだ。
ビードはワイヤーで重く、乗り心地は固いけれど、5Bar まで空気圧をあげるとスーーーって走って気持ちいい。

グラベルキングの700-32cはチューブレスなので、2.8Bar …乗り心地はいいけど、ロードバイク的な滑走感は細め(といっても28cだけどね)のほうがやっぱり気持ちいいね。
グラベルというか…
スリックタイヤだけど、接地面はパンク耐性をあげるために分厚くなっているThick Slick。ダートにもわりと気にせず入っていける。というか、だからこれ買ったのだけれど。
距離は短いけどなかなか楽しい
さすがに泥濘にはまったくグリップしない。トルクかけたら後輪がすっぽ抜けて、あやうく前にすっ転がるところだった。

これでまた肩を怪我したら、シャレにならないので、とっとと舗装路に戻る。
わぁ綺麗
ボクのiPhoneは、安物のSE(3rd gen)なんだけど、結構綺麗な画を吐き出してくれる。
自転車は楽しい
脇道に抜けたら、お子さんを連れたお母さんが、満開の桜を見ながら歩いていた。
綺麗ですねー キレイねー
つい、綺麗ですねーと声に出すと、お母さんとお子さんが、シンクロしながら「キレイねー」と返してくれる。
ホイールのステッカー…剥がそうかなw
今回選んだタイヤのチョイスは悪くなかった。ただ、チューブレスに比べて細身で高圧なので、道路からの振動は結構拾ってしまう。手術した肩の奥のほうから、チリチリとした痛みが出て来た。

カーボンハンドルは、振動の吸収に結構聞いてる感じがするので、肩の痛みが続くようならチューブレスホイールを出しましょうか。

それと、Fulcrum のホイール…古いモデルのせいもあってロゴがしつこい。
ステッカーで剥がせそうなんで、ちょっとシンプルにイメチェンしようか迷っている。
ログはこんな感じ
前半は、赤城山の中腹を横断するルート。ここ、アップダウンがうざいので、積極的には選ばないんだけど、ブルベでわりと使われているみたいなので下見がてら。そして桐生から梅田湖に上がり、スタートが遅かったので、そこから降りて来て大人しく帰宅した。

うん、ぼちぼち仕上がって来ている感はあるかなぁ

2023年3月25日土曜日

ロードバイク・ハンドル周りのメンテナンス

肩の手術で運動できなかった期間に、自転車再開に向けて少しずつパーツを買い揃えていた。

シフトワイヤーとブレーキワイヤーの定期交換もそろそろだったので、ハンドル周りを集中的にメンテしたという記録です。

今までのFizi:kの厚手バーテープ
用意したパーツはこんな感じ。
イヒヒ
  1. Prime カーボンハンドルバー
  2. ブラケットカバー
  3. PRO ハンドルバージェル
  4. エンドテープ
  5. ハンドルバーテープ
  6. 他に、Nissenのブレーキ&シフトワイヤー前後
目的はワイヤー定期点検、2年くらい使ってると、中でほつれたり、屈曲部にクセがついて調子悪くなることがある、それの防止。そして、快適性の向上ね。バーテープと、バージェルの弾力性復活とか、滑りの防止とか。

あと、ブラケットカバーの交換。カバーはゴムでできているので、少しずつ伸びていく。伸びるのと、摩擦で薄くなっていくと、ヒルクライムの途中で微妙にズレることがある。で、カバーはカッターで切って外せるけど、新しいカバーをどうやって嵌めるか。ブラケットがハンドルについたまま、ブレーキレバーの先からムギューーってはめる方法だと、なんとなく…伸びちゃうのが早い気がする。やっぱり、ブラケットをバーから外した時に、カバーを付け替えるのが美しい。

一番期待しているのが、ハンドルバーをアルミからカーボンへ変更すること。これは軽量化が目的ではない。このバイクって車体そのものが重いので、ハンドルだけ軽量化してもあんまり意味がないのだ。

そうではなくて、路面から伝わってくる微振動をカーボンが吸収してくれて、ロングライドが快適になるんじゃないか、そんな期待をして変えてみる。
バーテープ剥がす
まずはバーテープ剥がして、ワイヤーを交換。フロントシフトワイヤーのケーシングが、途中で屈曲してたので交換。それ以外のケーシングは点検だけして、そのまま使うことにする。インナーワイヤーは4本を全部交換。ハンドルバーを入れ替えて、ブラケットを付け替えて、そこから出ているケーシングをハンドルに沿わせて位置ぎめした後にエンドテープで止める。
バージェルの位置合わせ
ハンドルバージェルを乗せて、余りをカットした後にエンドテープで止める。バーテープの下巻きみたいな感じで全体に巻いてみた。
I liveの和柄バーテープ
今回は黒茶みたいな色のバーテープにしてみる。トンボ柄は、武士の甲冑や小物によく使われると聞いたことがある。トンボは前にしか飛ばないので、「退却をしない勇敢さの象徴」とされているんだって。

なんだろう、英語で言うと FSA Full-Speed-Ahead みたいなもんかね。
巻き上がり
このバーテープは布地にラバー仕上げみたいな感じで、厚みがあって、あまり伸びない。なので、ブラケット周りは端切れを先に張り込んでおいて手抜きな方法で巻いてみた。
まぁまぁやね

素人の割には、それなりにみられるようになったので、これでいいのだ。

2023年3月21日火曜日

RIDE1 リハビリサイクリング

先月の下旬に、(普通のやつなら)自転車乗っていいよとのお許しが出た。

飛んだり跳ねたりのマウンテンバイクとか、夜通し走るとかはダメと言われた。

多分…
整形外科の先生は、僕のことを何か誤解していると思うのです。
菜の花と浅間山
風が吹かず、暖かくて、雨の予報もない春の日にのんびりと走り出した。

問題は…今年の花粉がすごいのと、僕は花粉症持ちだってこと。

大きめレンズのサングラスして、呼吸を妨げずに…ちょっとだけ花粉をキャッチしそうなウレタンっぽいマスクをして花粉にGO
東屋で一休み
走り出したら、ドロップハンドルの落差にビビる。
あれ?こんど数ミリ下げようと思っていたのに…こんなに低かったっけ???

お墓参り往復60kmくらいを考えていたのだけれど、いきなり車道は危なそうなのでサイクリングロードに向かう。

サイクリングロードを下って利根川に出て、そこから上流へと登っていく。
利根川CR久しぶりです
弱い南風が背中を押してくれて、スーーーって走る自転車の楽しさを久しぶりに味わえた。
ローラー台とは違うよね
時系列が前後するけど、先日ハンドル周りのメンテナンスがてら、ポジションをちょっと変えたのだ。それはわりと正解だったみたい。
休憩所で給水とトイレ
バーテープ、今回は和柄にしてみました。
トンボちゃん
サイクリングロード中心に3時間、ログはこんな感じでした。
70km…
次回は100km くらい平地走やって、その次に軽いヒルクライムでもやってみようか。
そんな感じでバイクシーズンスタートです。

2023年3月20日月曜日

DIY 教室 スノーボードバインディングをカスタマイズする

スノーボードバインディングのトウストラップって、ワンタッチで長さを変えられるようになってるモデルが多い。

それはいいんだけれど、一度長さを設定したら、そこで固定したいって思いませんか?
なのに、ちょっとした弾みで長さが変わっていることがあって、地味にイラッとする。

まぁ勝手に短くなることはないんだけど、長くなることは割とあるはず。
溝を塞ぐスポンジパッドを用意する

この原因なんだけれど、ベースプレートにトウストラップを嵌める、細長い溝が切ってある。そこに、トウストラップの根本が刺さっているのだけれど、溝の「前」と「後ろ」の2箇所に引っかかるポイントがある。んで、ひっかかるポイントは、バインを板についた状態でも、ずらすことができる。

ストラップをベースに向けて押し込んでやると、中でひっかかりが解ける。その状態でストラップを前なり後ろなりにずらして、引っ張ると中で固定される。
ベースプレートの裏側からパッドを入れる

ストラップをベースに押し込めないようにすれば、ひっかかりが解けないので移動ができなくなる、ということ。
大きさぴったり
はめ込むパッドを薄いのにすれば、簡単には、動かないけれど、力を込めてやれば位置が変えられるようにもなる。ボクの場合は、厚めのパッドを入れて、上からゴリラテープ貼っちゃうからズレは皆無になる。

勝手にズレたり外れたりしないように、ということ繋がりでもう一つ。
ハイバックの角度を調整するパーツを、固定するロッキングレバー。

深い雪、特に湿り気の多い重い雪を滑ったり、お尻を擦りそうなくらいに急な斜面のトラバースとか、そうしたところで引っ掛けるとこのレバーは簡単に緩む。
ドリルでビューンと
緩むだけならいいんだけど、パーツがなくなると困る。そして、このパーツが緩む状況って、大体が…落ち着いて対処することが難しいような時だったりする。

だから、事前に予防しておいたほうがいいよね。
インシュロック通して締める
なんでもいいんだけど、インシュロックとかファスナーとか言われるやつを通して、固定してやる。
余分な長さは綺麗にカットしておく
こうやって処置しておくことで、山での不安材料が一つづつ事前に潰されるということになり、結果として安全下山につながる。ボクはそう思っている。

えっ?
買ったばかりのバインにドリルで穴あけちゃうの??

ええ…必要とあれば、やります。ボクはねw

Good-bye to Speed Riding. 「ロードバイク」にサヨナラをした日のこと 

僕のバイクは、グラベルロードバイク兼ツーリングバイク。

タイヤが太くてスピードは出ないけれど、砂利道とかの悪路も走れるよ!
フレームが頑丈で重いけど、キャリア付ければ荷物積んで旅行にも行けるよ!

ドロップハンドルが付いていて、見かけは速そうだけれども…
重くてスピードは出ないタイプの自転車なのだ。
「なんのこっちゃ?」そう思った人は、ブラウザの「Back」ボタンを押してソッ閉じ推奨です。
GRXダブルチェーンリング46-30
競技嗜好のモデルだと、フロントは 53-39 とかで、リアは11-17 とかになる。
要するに、ロードバイク的な速く走るためのバイクは、重い方にギア比が寄せてある。

それに対して、のんびり系の僕のバイク、ギア比はこんな感じだった。

フロントはShimano Sora 50-34 (いわゆるコンパクトクランクというやつ)
リアは Shimano Sora 9s 11-34

でもねー…50-11みたいなギアって、そもそも重くて踏めないんだよね…弱っ
反対に、軽いほうのギア、34-34 (1対1のギア比)に入っても、長くて急なヒルクライムでは脚が終わってしまう。

もう…1枚か2枚…軽いギアがあれば…

そう考えてたのだけれど、リアのスプロケットを交換しても、さほど軽くはならない。一般的なスプロケットだと、11-36t が限界で、しかもこれにするとリアの変速機も交換しなければならない。

んで、フロントのクランク&チェーンリングを交換した。

Sora(50-34) ⇨ GRX(46-30) 

これで一番軽いギアは 34-34 から 30-34 に、重いほうは、50-11 から 46-11になった

わずかな差だけれど、貧脚の僕が、山岳地帯のグンマーを走るには良い変化だった。
ただ、メーカーの適合表では❌になっている組み合わせなので、運用するにはいろいろ考える必要はあった。

1年くらい使ったGRXにサヨナラ
そして一昨年の夏に、サイクルキャンピングに出かけた時、もっと軽いギアが欲しくなった。

荷物多くて重いんだもん。
キャンピング仕様の姿

しかも出かけたのが奥只見だったから、坂ばかり。登坂中に、もっと軽いギアを探してシフターを操作して…カチッとかカラ打ちする虚しさ。

しかも高速側は相変わらずで、スプロケの小さいギア3枚はほぼ出番無し。

そこで、この度、ついに最終兵器を持ち出しました。

ご覧ください Deore(38-26)
マウンテンバイクだね…
わかっている人は、ん?と思うに違いない。
そう、そうなんですよね、シマノディオーレのフロントダブルで、アウターが38ならばインナーは28t なんですよ、ほんとはね。
あっ
この結果、トップ側は 38-11 だから、時速30km くらいまでならカバーされて…
ロー側は 26-34 だから、時速…5km くらいの登坂までをカバーする。いいじゃん

僕のロードバイク、ロード規格だからBBシェル幅は68mm
MTB規格の Deore ぶち込むために、BB換装してシム入れて73mmに変更。  
ネジ式BB大好き
そもそも、僕がこのバイク買った理由の一つは、こいつはまんま一昔前のMTB規格なんだ。

MTBのDeoreの3x9sが普通にインストールされてた、ハードテールバイクの時代。
ディレーラーもキャパ以外はロードもMTBも、基本は共通だった時代。
ホイールは前後QRの100-135mmで、BBシェル68mm、リア9速 って時代。

ということは、リアの変速段数が9s で良いのならば、過去のMTB規格時代のパーツを使えるということ。

チェーンラインは微調整が必要だった…
入れ替えたら、見た目から変わったw
これでダメなら諦めがつきますねw

フロントのディレーラーもバンド式固定なので、取り付け位置も下げられた。
ただまぁ、ディレーラーはロード版のSORAなので、位置は高くなっちゃうんだけど仕方ない。フロントトリプルのアウターを取っ払ったような物としてみれば、変速性能もさほど不満にはならない程度で落ち着いた。

肩の手術後運動ができない日々、僕はこうやっていろいろと妄想を膨らませつつ、奥様にバレないように数ヶ月に渡ってパーツを買い揃え、思考実験をしながらこの日を待っていたのだ。
GRX…処分するかどうするか

ギア比から見れば、往年のランドナーとか、キャンピング車のフロントトリプルと同じようなレンジを手に入れることができたのだ。

しかも昔はリア6sとかだったのが9sになり、STIもそのまま使える。これこそ進歩というものだ、イヒヒ

そう、僕は今までよりも、もっとずっと軽いギアを手に入れた。
そして、軽いギアから重いギアまで、満遍なく活用できる変速レンジも手に入れた。
摩耗具合はこんな感じ
そして…ロードバイク乗りの人たちと、一緒に走れる速度域を失った。
35km巡航なんて最初っからできないから関係ないけど…ね。