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2022年3月18日金曜日

Towing Hole を開ける(工作教室)

スノーボードを Towing で引っ張るためには、ボードの先端に穴(Towing Hole)が無ければならない。

しかし、最初からこの穴が開いているボードは、変態的にマニアックな、ガチなモデルしかないはずで、普通の人が普通に使うには、硬すぎたり何かと問題があるはずだ(偏見です)。
仕上がりイメージ
で、ここでは「ぼくのかんがえたさいこうのとーいんぐほーるのあけかた」を紹介する。
真似して失敗しても、クレームは一切受け付けないので、その点は4649哀愁…
マーキングして捨て板を固定
最初に、表面を広めに養生する。養生テープでもマスキングテープでもどちらでも良い。

穴を開けてエポキシパテでグロメットを接着するのだけど、はみ出たパテがトップシートにくっつかないようにしておくのだ。そして、テープに穴あけの位置をマーキングする。

どんな場合でもそうだけど、ドリルで貫通穴を開ける時には、裏側に捨て板を固定しておくこと。ドリルの先端が向こう側に抜け出していく時、そこが何もない空間だと、穴の周囲にメクレやササクレができてしまう。それを防ぐために、穴が開いてもいい、不要な角材を取っておいて使うのだ。

最初はパイロットホール(誘導用の穴)を開ける、ボクは3mmを使う。この目的は二つあって、次の2つを確認している。

位置がずれていないか
コア材は何か?空洞ではないか?

人間の目はすごく繊細なので、センターを外して穴を開けてしまうと、ものすごく違和感が出る。最初から本ちゃんの穴を開けずに、小さく開けて、離れてみると良い。

ドリルが入っていくと、削りカスが出てくるはずだ。それをよく見ること。普通は、トップシートの薄いプラスチックの後、ウッドコアのカス(木の破片ね)が出てくる筈。稀に、アルミのインサートとか、エポキシとかが出てくるかもしれない。要するに、内側がどうなっているかを念のために確認する。

場合によっては、トップシートを抜けたドリルがスカッて空洞を抜けて、ソールに当たるかもしれない。この場合、内側がハニカムとか、特殊な空洞のコアである可能性が高い。

まぁ、カーボンハニカムコアみたいな、値が張るボードに自分で穴を開けるようなおバカな人はいないだろうから、いいけどね。

ほぼ間違いなく木屑が出てきたと思うので、話を進める。次に、「木工用のドリルビット」で、「留め穴」を開ける。
ソールは残す
留め穴ってのは、「貫通させない」穴のこと。木工用のドリルはこれができる。トップシートが削れて、コアの木が削れる。こまめにクズを掃除しながら少しずつ削っていって、ソール材が現れたところで留める。なぜソール材を残すかは、後で説明する。
パテ抜き穴5mm
次に、余分なパテを抜くために、5mm前後のドリルでパイロットホールを広げる。
これで、表から見ると 12mm くらいの留め穴、その底にソール材が残っていて、真ん中に5mmの穴が開いている状態になった。
裏からみたところ
次のステップは、パテでグロメット(アルミのハトメ)を埋め込んで接着固定する。で、このパテの量が少なすぎると、固定が甘くなるし、ひび割れて水が入りやすくなってしまう。表側の穴を広げた理由は、そのためなんです。
粘土タイプのエポキシパテ
本来、ハトメは表と裏のパーツをカシメて結合させる。しかし、ほとんどのハトメは、皮革や布の穴を保護するために作られているので、カシメ高さはせいぜい3~4mmしかない。だからボクは割り切って、ハトメのパーツの表面だけを使う。

エポキシパテを良く練って、穴に押し付けるようにして延ばし入れる。そこにハトメの表側パーツをムギューって押し込んで、浮き上がらないように押さえる。

余分なパテは裏側の穴から押し出されてくるので、固まる前に取り去る。
そもそも、このエポキシパテはソール材にくっ付かないから、翌日固まってから取っても大丈夫。
三本のボードに穴をあけました
ハトメの内側にのこったパテは、翌日にドリルで削り出すから気にしないで大丈夫。
ある程度パテか固まってきたら、養生テープとかマスキングテープをそっと外して、はみ出たパテと一緒に取り去る。
とりあえず完成
ハトメで表面(トップシートとコア材)は保護されるわけだけど、裏側はどうするのって?

そのために、ソール材を残して留め穴にしたのです。ソール材は、柔軟性・耐衝撃性・耐水性に優れた、ポリエチレン。へたなハトメより、よっぽど耐久性があるから、開口部を最小限にしておけばそれで十分なんです。
回転ヤスリで穴を少しずつひろげていく
1日おいて、パテがすっかり硬化したら、表から金属用ドリルで穴を開けながら綺麗にしていく。そして、表と裏、両方から、回転ヤスリで少しずつ穴を広げつつ、パテを除去しつつ、綺麗にして完成。

こうやって書いていくと大変そうだけど、慣れたら、穴一つの加工はせいぜい20分くらいでできる筈。そして、翌日の清掃と修正で15分くらい。やってみると意外と簡単な作業です。

まずは捨ててもいい板で、練習してみると良いと思います。
ボクはいきなり買ったばかりのSUSHIでやったけどね www

2022年3月17日木曜日

Towing (ボードとお散歩)

前にアップした投稿で、スノーボードを towing (引っ張って歩く)ということについて書いた。
ボブスレーコースみたいなトレース
普通のスノーボードは、先端に穴が開いていないのでこのテクニックは使えない。

BC用スキーには、先端に穴が開けてあるモデルが結構ある。"tip-hole"とか言うのかな、正式な名称はよくわからない。
右側の赤いスキー先端にある穴がそれ
この穴、「緊急時に、スキーをつなぎ合わせてソリを作る」ために開けてある。怪我人を搬送する時に、担いだりとかは無理なので、何本か並べて、スキーポールを渡して細引きで結んで橇を作るのです。

そして、この穴に leash (ヒモ)を付ければ、towing と言って、スキーやボードを背負わずに「引っ張って歩く」ことができる。

ただ、スキーで試した時は、あまり意味が無いと思っていた。幅が狭いスキーは、ゴロンゴロンと横倒しになったり、ひっくり返ってしまうのだ。

スノーボードの場合は幅が広いので、Towing は割と有効だ。
特に向いているのは、こんなシチュエーション

 木の枝が煩い斜面の登行
 強い向かい風
 トレースがはっきりしている
 荷物が重い
 踏み抜きやすい雪面
 穏やかにだらだら続く登り

要するに、背中の重さを減らすことができる。微妙に踏み抜くか踏み抜かないか、みたいな、クラスト斜面とかでは地味に効果がある。踏み抜いたあとのリカバリーも楽になるし。ボードを背負わないから、バックパックが軽いし、バランスがいいから振られない。

そして、ボードをバックパックに取り付けると、先端を頭の上に突き出して登ることになる。 Towing だと、それがないから、横から木の枝が張り出しているような斜面のハイクアップでは楽ができる。枝を避けるためにしゃがまないで済むからね。

反対に向いていないのは、こんな場所

 アップダウンが多い
 急斜面
 トラバース
 どパウ
 
下り坂になると、ボードが後ろから滑って追いかけてくる。
これが膝裏とか腿とかに突っ込んでくると、地味に痛いwww

急斜面では、後ろに引かれる感じがする。むしろ背負った方が楽。
トラバースは…わかるよねw
深雪の場合は、有効な時もあるけど、ボードが雪に潜っちゃったり、雪を運搬するみたいになっちゃう場合はやめた方がいい。
1枚目の写真みたいなトレースがちゃんとついているところは、トーイングを選ばない理由はない。
リーシュを付けたイメージ
ここまでで、大体のところはイメージできたはず。

さて、ここで問題になるのが… 「だって、穴開いてないじゃん!」ということ。

そう、普通のボードには穴がない…ならば…開ければ良いのであるwww

2022年3月16日水曜日

スノーボードのソールリペア(リペアスティック編)

リペアキャンドルでのソール補修になれたら、リペアスティックの補修にもチャレンジしてみるといい。

ハンダゴテが必要になるけど、溶かす相手は金属ではなくて、ポリエチレン。30W程度の、低容量のやつで十分。

先日、浅間山の火山礫で傷ついたSUSHIのソールを補修したので、それで説明してみる。

まずは、ソール傷の清掃をする。
ささくれてたり、砂粒が食い込んでいたりしたらそれを綺麗に取り除く。
PTEXの細い切れ端
この傷はササクレが出てることが、滑っててわかるような傷。これをカッターで切り取ろうとすると、切れ味が鋭すぎて、余計なところまでカットすることがある。
メタルスクレーパー2種類
ボクは、メタルスクレーパーの角を押し当てて、シュッてスクレーピングしちゃった。

あ、そうそう、エッジのすぐそばに傷がある場合、エッジも確認すること。エッジにバリが出てたり、丸まっちゃったり、ヤキが入っちゃってる場合がある。そんな時は、ダイヤモンドやすりでタッチアップしてスムージングするといい(注)。
ワックスリムーバーを全面に
ソールを綺麗にする。
リムーバーをたっぷり吹いて、汚れを浮き上がらせて、ショップタオルで拭き取る。
リペアスティックをピンセットで挟んでおく
買い置きしてあったリペアスティックが見つからず、20年位前に買ったスティックで作業。まぁいいか、自分のボードだし…
ハンダゴテで溶かして埋めていく
ハンダゴテでソール側をかるくナデナデして、溶け始めた感覚を探る。柔らかくなり始めたら、すかさずリペアスティックをコテ先に当てて溶かして、一体化させる。
段ができないようにムラなく
キャンドルと違って、火を付けないので、ススが出にくい。ただ、作業時間が長引くと、それでもススっぽいのが出てくる。コテ先を拭いて綺麗にできるように「濡らしたウェス」があるといい。
波目ファイルでフラット出し
キャンドルよりは手応えがある、PTEXと基本同じ素材だしね(密度は違います)。
薄く溝が残った
温かいうちにフラット出しすると、完全なフラットにはならない。人から預かったやつなら、これにもう一回薄付けでリペアする(その場合はキャンドルでもいいと思う)のだけど、自分のだからいいや w
角度を変えてみる

ここは綺麗に埋まった
ホットワックス
滑走に影響がなければ、ボクは仕上げにはそこまで拘らない。
ホットワックス入れて、一晩放置。
完了
春用ストラクチャー
ホットワックスにもう一度熱をいれて、ペーパーでクリーニング。
そして、メタルとプラのブラシかけて、フィニッシングマットで仕上げました。

これでまた出動できるね。

注 エッジを石とかにぶつけると、「焼き入れ」がされちゃうことがある。工具(鋸とかね)で、刃先に「衝撃焼き入れ」加工とかしてる製品があるけど、それと一緒。火花が飛ぶくらいに、バチーンて衝撃が加わると、鉄は「刃物」みたいな鋼になっちゃう。で、こうなったエッジを普通のヤスリで研ぐと、ヤスリがやられちゃう。それを防ぐためには、鋼も研げる道具を使う必要がある。具体的には、「オイルストーン」か「ダイヤモンドファイル」。要するに砥石か、ダイヤヤスリでないと歯が立たないってことね。

スノーボードのソールリペア(リペアキャンドル編)

スノーボードやスキーのソールを傷つけた時のリペア(補修)のコツなどを書いてみる。

ソールリペアとは、簡単に言えば、

 傷や穴を補修剤で埋めて、余分な分を削り取って平らにする。

これだけ。

で、素人が手に入れられる補修剤には、「リペアキャンドル」と「ポリスティック」の2種類がある。リペア・キャンドルのほうが、作業がシンプルなので、まずはそれを使った説明から。
ソールの状態をよく観察する
最初にソールを綺麗にする。

ワックスリムーバーをたっぷりと吹きかけて、汚れが浮いてくるのを待ち、ショップタオルなど綺麗なウェスで拭き取る。
傷の横にマーキング
この写真は、Jones Snowboards の Hovercraft だけれど、白地に透明のソールは傷がどこにあるかわかりにくい。埋めるべき傷の横に、マスキングテープを貼って、マジックで印を付けておく。
クリーナー的なものいろいろ
接着とか、補修とかのコツは、くっ付け合わせるモノ同士を綺麗にしておくこと。特に、油分と水分が大敵。上の写真は、左から、アルコール(イソプロピルアルコール配合)、シリコンリムーバー、そして、ワックスリムーバー。

普通にワックスリムーバーでいいのだけれど、ボクはシリコーンリムーバーも使っている。以前使ったリムーバーが、「ソール保護のために?」よくわからない油分を残してしまうタイプのやつだった。そんな油分もこれなら落とせる。

そして、名前の通り、シリコーンとか、フッ素とか、滑走性を高めるために添加されていて落としにくいようなやつも、これなら落とせる。

穴埋めに使うリペア・キャンドルだけれど、使い方については、説明書を良く読んでください。キャンドルがどのような組成になっているのかは知らない。多分…(適当)補修剤の本体であるポリエチレンと、キャンドル(ロウソク)のミックスだと思われる。で、それに火をつけて、ポリエチレンとキャンドルが入り混じった溶解物を垂らして傷を埋める。
傷の上に盛り上げるように垂らす
コツを書いておくと、

 消化用の水を用意しておくこと
 火を点けて、溶けた「ロウソク」と「ポリエチレン」のミックスを垂らすわけだけれど、うっかり燃えやすいモノの上に垂れるとそこで火がついちゃう。ティッシュとか、ペーパータオルとか、リムーバーの染み込んだウェスとかあると最悪。
 バケツに水、そして、たっぷり水を含ませたウェスとかを、ボードの下に広げておくと安心できる。垂れたキャンドルが、水の上でジュッて消えるようにね。
 暖かい部屋でやる
 ソールが冷え切った状態だと、キャンドルとの温度差が激しすぎるせいかうまく溶着しない。
 キャンドルとソールはできるだけ近い位置で
 熱いキャンドルがそのままソールに乗っかるようにする。キャンドルの炎でソールを温めながら、流し込むようにするとちょうどいい。

傷よりも盛り上げるように垂らしておいて、余分を削り落とす。マニュアルでは、メタルスクレーパーとか、カッターを使うって書いてあると思う。

僕のおすすめは「波目ファイル」。ファイルとは「ヤスリ」のことで、切れ味の良いやすりは、まさしく刃物なので、革手袋などを着用すること。
波目ファイル
ファイルには、キレる方向があるので、向きを確認してスーッと撫でるだけでキャンドルが削れていく。
フラット出し完了
キャンドルが冷え切らないうちにカットしたほうが、柔らかいので簡単にフラットが出る。しかし、それが冷えていくと、充填物(この場合はキャンドル)が少し痩せて凹む。

これは滑走性には全く影響がないので、自分のいたなら気にしないのだけれど…

このボードは預かり物。光にすかしてみると、傷が埋まりきっていないみたいで、ちょっと格好が悪い。
もう一回薄付け
もう一回キャンドルを流す。

仕上げなので、量はごく僅かで済む。だから、室温に冷えて馴染むのも早い。
完成
一つ一つ、補修跡を確認して、小さなディンプルを探す(自分のならやらないケドw)
横にマスキングテープ貼ってマーキング
ここにこんなディンプル(埋まりきっていない小さな凹み)があるというのを、印をつける。ここには、左から小さな点状、1cmくらいの縦溝、滲んだような凹みがあるという印。
完成
リペアキャンドルは簡単で便利なんだけど、柔らかい。波目ファイルを動かしていると、手応えでわかるけど、ソール材はPTEXとかで固い。ロウソクが混ざっているからあたりまえなんだけどね。

2022年3月13日日曜日

DAY30は浅間山東面でBC9…

昨日に引き続き、ソロでBC
単独登山やソロのBCは危ないと言われる。
確かに…そうなんだけど、よく考えてみると本当にそうだろうか?
十分に安全係数を取ることが前提だけど、ソロだから危険ってことも言えないように思う。
今日は、浅間山の東前掛山東面を目指してスタート。
川の奥に見える斜面が今日の目的
普通、浅間山を滑る時は、峰の茶屋から火山地震研究所?の脇を通って入山する。小浅間山との分岐を分けたら、そのあとは尾根状をひたすら登る。ここは火山礫の崩れやすい斜面で、風が吹き付けるせいで雪が薄い。(注1)
通常は山頂から左に延びるスカイラインを登る
で、そこを登って山頂まで行って、そこから東に(今回僕が入った方向ね)滑り降りると、入山口に帰れなくなる。延々とトラバースして戻るか、登り返すか、それとも国道に車をデポしておく必要がある。

つまり、せっかくハイクアップしても、山頂からダイレクトに下る大斜面を滑ることができない。今日は、その手付かずの大斜面を滑ろうということ。(注2)
有料道路の浅間火山ルート
アプローチ的には、浅間火山ルートの六里ヶ原パーキングから往復するのがいいのだけれど、ここが臨時休業中で、駐車場も閉鎖中。路駐は迷惑になりそうだし、そもそもこの有料道路は歩行者は通行禁止。

で、地形図であーでもない、こーでもない見ていたら、火山ルートより下を、平行して走る国道から、河川敷か土手道を通ると六里ヶ原まで行けそうなことに気がつく。それが1枚目の写真にある、片蓋川。
斜度が無いところはトーイングで進む
下部の緩斜面は全面的に…4cmのブレーカブルクラスト…
踏み抜いた下はサラサラの粉ザラメで、ひざ下まで潜る。
クロスカントリースキー向きの場所でした
で、大斜面の下は結構複雑な地形になっている。
2週間くらい遅かったか
雪が切れているので、よく観察して、雪のつながっているところを辿りながらハイクしていく。
沢状地形が3本くらい横切っている
ナチュラルパイプ的なところを横切って、1段急斜面を上がるとようやく大斜面のボトムに着く。
見た目は良く締まった良い斜面
ここまでくると、さすがに踏み抜きはなくなる。だが…アイスバーンの上に積もった2cmくらいの白い雪は…妖怪風味が強め
標高2,000mちょい上で時間切れ
実は僕は浅間山のBCで楽しい思いをしたことがない。それが今回、ソロで来てみようかと思った理由なんだ。

友達をBCに連れ出して、「たまたまの外れ日」なら仕方がない。しかし、何度も出撃して、全てが外れるくらいに、当てるのが難しい場所には、よっぽどの変人くらいしか連れてこれないもんね。

 今日はハズレだったね…
 いや、いつもハズレなんだよ、このエリアは…
 ……
 今、「じゃぁなんで連れて来たんだよ?」って思ったろ?
 ……

気まずいでしょ?
今日は春用ストラクチャーを入れたSUSHIが相棒
今日のダウンヒルは…修行でした。ガリガリの上に妖怪まみれの雪。予定では、大斜面に綺麗に刻んだトレースの写真を撮るつもりだったんだけど…そんな余裕はありませんでした。
大斜面のボトムはナチュラルパイプ
大斜面を下りきったところで、ポールを出してストック滑走に入る。というか、漕がないとスピードでない。
景色はいいんだけどね…
そして…
ハイクアップの時に苦労したブレーカブルクラスト…
朝は固かったから、スノーシューを引き上げるのに引っかかって苦労した。しかし、これだけ固ければ、ボードなら上を滑れるだろう…と思っていたら、気温が上がって柔らかくなっていた。
ノーズがクラストの下に潜り込んで、停まる。こうなると、斜度が無いこともあって、ストックで漕ごうがびくともしない。結局火山ルート手前500m くらいから、スノーシューでラッセル下山となる。
火山ルートに戻って来た

ということで、今日も…楽しいことはこれっぽっちもなかった浅間山BC…
雪が薄いのでソールに傷が…

SUSHI君、ゴメン、今週中に直してあげるから許して…
ログはこんな感じでした

注1 今は火山活動の影響で、火口付近は入山規制(禁止)になっている。だが、僕は火山活動が落ち着いていた頃(随分昔w)に、山頂から滑り降りたことがある。当時はテレマークスキーで、ハイクアップは、礫地帯をほぼツボ足で登った。で、滑走はものすごくつまらないし、あっという間に終わってしまった。

注2 僕は山頂から滑り降りて、東前掛山からスキーヤーズレフトに回り込み、大斜面にドロップ。そこからトラバースに入った。しかし、そこは深さと幅が20cmぐらいの、深くて細い溝が無数に発達した斜面。板が暴れて突き上げられる膝で自分のアゴを蹴り上げそうになり…
で、気がついたら、小浅間山鞍部に戻るポイントに着いてしまっていた。