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2022年4月25日月曜日

DAY38BC13尾瀬至仏山 シーズンエンド

僕は、人が休んでいる時に働き、人が働いている時に休む、そうした生業をしている。つまり、GWをフルに休むということはできない。

そんな僕にとって問題になるのは、至仏山のBC。というのは、あそこは雪が多すぎると道路が開かないので入れず、ルート上の雪が少ないと、植生保護のために立ち入り禁止になる。

で、雪が多過ぎず、少な過ぎない時期、入山許可の期間ほとんど全てはGWとかぶっている。

僕にとって至仏山BCは、GWという狭いwindowの中の限られた僕の休日に、登山に適した天候が重なるのを祈る、そんなイベントなのだ。まぁ、当然、行けそうな日は全部抑える。そして、天気がダメそうなら、その日は諦めて…そうだなぁ、4~5日抑えておいて、2~3日入れれば上等、自然を相手にする遊びというのはそんなもんだよね。

モロちゃん、たかやん、シンヤー、僕の4人パーティ
前回から中1日あけて、今日は足前が揃った4人パーティ。モロちゃんたかやんは、グンマー國のクライミングジムで繋がった、リアル山屋。シンヤーは、雪山宴会部のスノーボード番長。
あのー ハイクのスピードが早いんですが…
この日も快晴で、風は西風。山頂周辺を除きルート上は風裏になるので、みんなすかさず半袖になってハイクスタート。
俺が晴れ男だからね、いや、僕です、私ですが何か?
オヤマ沢田代には、エアーボードが残置してあった。いや、これ山で見るの初めてだけど、確かにオープンバーンならヒップソリよりも楽しそうだよね。
Mベル関係者疑惑?
いつもの場所で、いつものタカヤンの写真を撮る。いつもの尾瀬ヶ原といつもの燧ケ岳。
サイコーっすね
尾瀬ヶ原の積雪は、昨年よりはある。
そして、山頂は昨年よりもはるかに少ない。やっぱり、なんだか今シーズンは変。
ベタな記念写真
今日も山頂は人でいっぱい。ただ、ここの場所はマナーがいい人ばかりなので、不快な気持ちになることは今まで一度もない。

前の人に声をかけて、撮影をし、今度は後ろの人にカメラを預けて撮影をしてもらう。
そんな、素敵なフローが出来上がっていく。
シンヤーが撮影するの図
至仏山の残雪期って、経験を積んだ一般登山者であれば無理なく登れる(しかし初心者・初級者はいない)。そして、山スキーの歴史が長いので、ここに仲間を連れてくるリーダーはみんな…経験が豊富な人たちなんだろうね。それがこの山の独特な雰囲気を作っているように思う。

ムジナ沢の下降点を偵察しに、少し降りてみた。おおっぴらに滑走痕が残ると「滑れるのか?」と思われて、真似する人が出てしまうので、人目につかないように、斜面の一番端をゆっくりと落とす。
例年だとギリギリ繋がっている稜線も雪線が切れている
はい、完全に諦めつきましたーーーー
野原だよw
濃い緑がハイマツ地帯
滑れる時は、ハイマツ帯の向こう端に、2本雪線が繋がって、そこを下れる。今シーズンはそこも完全に切れている。
登り返し

偵察終わったので、規制線の上部まで登り返して、待っていてくれる仲間の元へ。改めて、ワル沢の源頭から、スキーヤーズレフトへ回り込みながらドロップ。

テレマーカーのモロちゃん
タカヤン 後方左手は燧ケ岳
大斜面のオープンバーンがここの醍醐味
オレンジって映えるね シンヤーのバックサイドターン
タカヤン 後方奥に平ヶ岳
半袖でスノーボードは危ないのでヤメましょう
山の鼻に降りて、鳩待峠へのハイクバックは猛暑。
僕は、シェルを脱ぎ捨てて、スパッツにショートパンツが一体化してるフィットネスウエア。
タカヤンはコンバーチブルパンツの裾無し、要するに短パン。
モロちゃんは、スパッツもっこりマンで、鳩待峠へと登る。
今日も良く…遊びました
 1シーズン、最低でも2回は来たい至仏山BC、今日で2回これたから、ボード納めとしましょうか。みんな、本当に今シーズンもありがとう、遊んでくれてありがとう。

2022年4月20日水曜日

プロの仕事

Day36の後に、岩鞍の主から目玉パーマーを預かって、ストラクチャー加工をした。

僕の Bataleon Thunder を試しに乗ってもらった。そうしたら、妖怪板掴み対策として、ストラクチャーがイイということが分かったみたい。

いきなりマジ板に僕ちんがDIYストラクチャーをするのは、アレなんで、ハル雪専用のパーマーにとりあえず施工するという流れ。これでとりあえず滑ってみて、と。

 どうだった?
 いや…ストップ雪で嘘みたいに滑りましたね
 いいでしょ?
 はい、丸沼の連絡路でも止まりません。1日滑っても疲れませんでした!

んで、マジ板のBataleon Camel Toe にもストラクチャー入れて欲しいということで預かった。
マシン加工のストラクチャー
そしたら、すでにストラクチャー入ってるよwwwww
横から光をあてると綺麗な模様が浮かび出る
念のために確認したら、ストップ雪ではまだ乗ってないとのこと。
そんで、ホットワックスは塗って&スクレーピングをやっている。
なるほど、それだとちょっとわからないかもね。
ホットワックス&スクレーピングの後
ストラクチャーを入れるということは、わざと細かい傷をソールに彫るということ。ホットワックスをすると、傷が埋まる。そこをスクレーピングすると、ソールは基本フラットになる。で、まだ、ストラクチャーは現れていない。
ホットワックス直後
ホットワックスをかけると、どんな風にストラクチャーが入っているかわかる。これを出してやらないと効果が十分に出ない。
ワイヤー&ナイロンブラシの後
ホットワックスかけて、スクレーピングして、その後メタル(真鍮)ブラシ、ナイロンブラシをかけてやる。
仕上げのフィニッシュマット
最後に、細目のフィニッシュマットで細かいひっかかりを取り除いて終了。

僕は、スキー&スノーボードのチューンナップや、自転車のメンテナンスは自分でやっている。だけど、僕の仕事がプロと同じレベルだなんてまったく思っていない。

というか、やればやるほど、プロが何をどうやっているかが分かってきて、追いつけない差を感じる。

今回も、主には言った。

 ショップチューンよりも、滑って見栄えがいいストラクチャーを入れるのはムリ
 ホットワックスだけして返すね

バタレオンみたいな3Dシェイプのボードに、ストラクチャーを入れられるマシンは高い。そして、それを使いこなせる人も多分限られるんじゃないかな。

そんなプロが手を入れたソールに、僕がどうのこうのやるわけにはいけないからね。

じゃぁ、なんで僕はプロに頼まないのって?

ショップチューンのストラクチャーは多分1.5万円くらいする。
で、それは適正な値段というか、むしろ安すぎると思う。

スポーツバイク(自転車ね)の、フルオーバーホールは多分5万円くらいする。
で、それは適正な値段というか、むしろ安すぎると思う。

プロの仕事はそういうモノで、僕が一流を目指してたり、競技やってるなら、もちろんプロに頼む。

でも、僕のは遊びで、全部プロに頼んでいたら…

破産するヨ…

だから、プロの仕事には届かないって分かってるけど、自分でやっているのだ。
少なくとも、不快にならない程度にくらいまでには、コンディションを戻せるからね。

主に聞いてみた、CTどうだった?

 アホみたいに滑りました!

プロの仕事ってのは、そーゆーもんですよ。

いきなりショップチューンで2万とか出せない…
そんな人が、僕のなんちゃってストラクチャーで開眼して、どんどんプロショップで本当のストラクチャーを入れるようになったら…

その板のオーナーも、ショップも、チューニングショップも、全部ハッピーになれるんじゃないかな。プロの仕事への入り口に、僕のちょっとした工夫が役立てるようなら、それは光栄なことです。そんな風に思ってやっています。

2022年4月15日金曜日

Local Retailer

今日は出先から直帰となって、途中で気になっていたショップに寄ってみた。
この道は、自宅から温泉に行く時によく通るのだ。

「服とスノーボード」と看板に書いてある REVEさん。

で、店頭には、こだわりの強そうな4x4のSUV、英国製とか、国産の古いタイプとか、4x4のミニバンっていったらこれしかないでしょうというやつとか、が並んでいる。

多分、キラキラの新興ガレージブランドと、国産ボードと、横ノリアイテムで埋まった店なんだろうなと思っていた。

入店して、ぐるっと回ったらビックリ。
BCを続けていると絶対に必要になるアイテムが、網羅されている。

というか、DMMのリボルバーとか、ロックバイルとか、テープアブミ売ってるスノーボードショップ(だよね?)、初めて見たかも。

シーズンも終わりなので、夏も使いそうな消耗品しか買わなかったけど、こんなローカルショップが元気に続いて欲しいな。そんな気持ちで…荒利が大きそうな物を購入させていただきました。
メンバーカード作ってもらったw
店内や店頭の写真は、ご迷惑になるとアレなので無し。ぜひ行って見てください。

2022年4月9日土曜日

DAY36 から人様のボードに春雪ストラクチャー加工

DAY36は岩鞍の主と、春のシャバ雪でゲレンデ納め。
リフトの上で、妖怪板掴み対策の話になった。

僕の結論は、ワックスにこだわるのもいいけど、ストラクチャー入れた方が走る。

そんで、滑ってるうちにいよいよ雪が緩んで、妖怪が現れたタイミングで、お互いの板を交換して滑って見ることにした。

僕ちんの Bataleon Thunder  には、自分でストラクチャーを入れてある。それで滑ってもらったら、主も納得したみたいだ、明らかに滑ると。

最後の一本、岩鞍のボトムで、僕が減速しながらも普通に滑り降りたところ。主のボードは止まってしまって、スケーティングで降ってきた。

僕の板にも…入れてください…ストラクチャー を…グハァッ!

ただ、マジ板にいきなりDIYでストラクチャー入れるのは怖いので(僕がネ)、まずは春用のサブ板に入れることにした。

んで、Palmer の目玉ボード(限定グラフィックス)を預かった。
これが完了形
一度に広範囲に作業すると、加工ムラができるので、まずはセンターにマスキングする。それと、切削クズが入らないように、バインディングのビス穴もマスキングで養生(写真なし)。
陽の光で見るのがわかりやすい
エッジが丸まっていたので、ファイルを軽く当ててみたら、何箇所かヤキが入っちゃっている。ダイヤモンドファイルでさっとバリをとって、ソール側は錆をとるくらいの感じでファイルを入れる。

サイドウォールを波目ファイルでカットして、サイドエッジを研ぐクリアランスを作る。
褪色した表面の下からフレッシュな面が出てくる
波目ファイルが大活躍
ボーダーカッターよりも、波目ファイルのほうが早く綺麗にカットできるように思うのだけれど、どうなんでしょうね。

89度のファイルフォルダでサイドエッジを研いで、ダイヤファイルでバリ取りしてエッジ調整は終了。

ソールはストラクチャー入れて、メタルスクレーパーで毛羽取ってフィニッシュマット青。ホットワックス入れて、ワックスに絡め取られた毛羽を一緒に、プラスチックスクレーパーで強めに削ぎ取って行く。その後メタルブラシからナイロンブラシかけて、フィニッシュマット白。
細かいケバはフィニッシュマット
さぁ、主人(あるじ)の元に還るがよい
さて…
プロショップで、マシンで入れた深めのストラクチャーには負けるだろうけど…
ノーマルに比べるとはるかに走るようにはなったはずだけど…どうだろうか

2022年3月27日日曜日

みんな大好きインシュロック(工作教室)

インシュロックは結束バンドのこと。ケーブルロックとか、タイラップとか呼ばれることもある。

柔らかいプラスチックでできた一本バンドで、表面はすべすべ、裏側には、細かくギザギザが切ってある。バンドの片方には穴が開いていていて、もう一方の先を差し込むと輪っかができる。そして、バンドのギザギザが、穴の受けに引っかかって抜けなくなる。で、バンドをキューって締め上げていくと、輪っかがどんどん小さくなっていって、ちゃんと結束できたところで止まる。
細かいことからコツコツと…
見たことあると思う、こんなやつ。尖った先を、もう片方の四角いパーツに開けられた穴に差し込んで結束する。
インシュロック
で、締め上げられるのはいいんだけど、ちょうどいい大きさの輪っかで固定したい時にはちょっと困る。弾みでどんどん締め上げられていって、輪っかがどんどん小さくなってしまう。まぁ、そもそもが「(しっかり)結束する」ためのアイテムだから当たり前なんだけどね。

実は、ウレタンチューブを使って工夫することで、インシュロックの輪っかをちょうどいいサイズで作ることができる。
作りたい輪っかの円周長でチューブを切る
チューブを切ったら、その中にインシュロックの先端を通して、出てきた先を穴に入れて結束する。
こんな感じでこれ以上小さくならない
これを応用して、スノーボードリーシュの、休憩場所を作ってみた。

僕は、スノーボードリーシュ(流れどめ)を、山スキー用の流れどめを流用して使っている。
(過去の投稿はこれ)

で、このリーシュがとても便利で、スタイリッシュ(異論は認めますw)で気に入っているんだけど、ちょっとだけ困る時がある。それは、使っていない時にプラプラしてしまうこと。

パウダーを滑る時とかは、万が一に雪崩が出て、巻き込まれた時は、ボードを外して逃げないと危ない。だからリーシュはつけないんだ。で、そんな時に、リーシュの先っぽがプラプラしているとなんとなく嫌。
裏から見るとこんな感じ
で、上で説明したように、シリコーンチューブとインシュロックで、トウ・ストラップに輪っかを作ってみた。ストラップの予備の穴2つに通して止めるだけ。
これで安定
とても簡単な工夫だけど、リーシュのスタイリッシュなおやすみ場所ができて、ごきげんです。

注: インシュロックは「ジワリ」とかかる負荷には強くて、結構な力に耐えます。でも、実は、衝撃荷重にはとても弱い。「パン」と、輪っかを開くような力がかかると、一発で切れてしまいます。そんなわけで、リーシュそのものをバインに固定するとかには使わないこと。基本的に、大きな力がかからないところ、外れても致命的なトラブルにならないところで、パーツが動かないように固定するためだけに使ってください。 

2022年3月23日水曜日

Towing Leash トーイング・リーシュ(ボードのお散歩ヒモ)

スノーボードの先端に、Towing Hole を開けたら、次に準備するのは Towing Leash 。
要するに引っ張るためのヒモのことを、カッコつけて トーイング・リーシュって言ってるだけ。

なんども書いているけど、僕はもともとスキーヤーで、BCはテレマークスキーで入っていた。その時、Towing にはなんどかチャレンジしている(注)。

で、その時の記憶を辿りながら、必要な条件について洗い出しながら作ったのがこれ。
全体像
条件はこんな感じ
  1. ボードへの着け外しが楽であること
  2. バックパックのストラップなどへ簡単に着け外しできること
  3. 意図せず外れないこと
  4. 長さの調節が簡単にできること
  5. 耐久性に優れていること
  6. 凍結のトラブルをおこなさいこと
まず、バックパック側はこんな感じ。リーシュの途中に、8ノットでループをいくつか作っておく。そして、適当に束ねながらカラビナを通してやると長さの調節ができる。
バックパックにクリップするカラビナ
リーシュの中間地点に、フリーなカラビナをひとつタイイン(結んで固定)しておく。このカラビナは、長さの調整に使う。そして、このカラビナをつかむことで、ボードを引き上げるのが楽になる。ツリーホールにボードがはまっちゃったり、ノーズがどこかに入り込んだりしたときにね。
中間のカラビナ
肝心なのが先端部分、パーツごとに説明してみる。
まず、トーイングホールに通す部分は、頻繁に擦れる。リーシュが擦れて痛まないように、保護のためにシリコンホースを通してある。
先端部分
一番先は、ラビットノットでループを2つ出してある。こうすることで、摩擦に対して強くなる。結び目の残り部分は、接着剤を着けてまとめて、ウレタンチューブの中にしまう。
ラビットノット
Towing に入る時は、リーシュの先端をHole に通し、折り返してカラビナで止める。

ここのカラビナは、雪や氷で凍りついてしまわないように、ワイヤーゲートタイプを選ぶのが重要。そして、不意に外れてしまわないように、カラビナはダブルにして、ゲートの向きを反対方向になるように固定する。

これは、クライミングの考え方と一緒。
絶対に外れてはならないところは、外れ防止のロッキングカラビナを使う。しかし、ロッキングカラビナは凍結しやすいので、この場所には不向き。そんなふうに、なんらかの理由ロッキングカラビナを使えない、でも外れては困る場所には、カラビナをダブルで、互い違いにして使う。
ワイヤーゲート(重要)のミニカラビナ2個
ラビットノットから出た2つのループを、このミニカラビナに通して固定するのだ。
カラビナの向きがずれないように、インシュロックとシリコーンチューブを使っている。
ゲートの向きを背中合わせに
リーシュは、登山用品店などで切り売りしてくれるアクセサリーコードを使っている。細いけれど強度は十分。

まぁ、そもそも… 穴あきのボードを使っている人がほとんどいないから… 参考になるかどうかは甚だしく疑問の投稿ですね…

おしまい

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注 スノーシューに比べると、スキーでの行動は圧倒的に楽。登高も滑走も、スキーは履きっぱなしで良いのがスキーのメリット。ただ、シールで直登するにはちょっと斜度があるような斜面を、キックステップで登るような時は、スキーをどうにかしなければならない。

バックパックに背負えばいいんだけど、キックステップとシール登高を交互に使い分けるような時に、Towing が有効なんじゃないかなって思ったのだ。

そんな場所ある?って思うよね。イメージは、谷川岳の天神尾根。ゲレンデ出口の急斜面は、ツボ足のトレースがあるから、キックステップで良い。その先の痩せ尾根は、基本シールだけど、トレースがあればツボでもいい。で、肩の広場まで上がれば、その先はシールで、みたいな。

2022年3月22日火曜日

備えよ常に…BCギアのメンテナンス

バックカントリースキー・スノーボードでは、ちょっとした道具の不具合が大きなトラブルの元になる。だからこそ、事前のメンテナンスが重要になるのだ。

BCスノーボードの情報と言えば、パウダーヒャッホーイとか、ノートラックとか、そんな楽しいことばかり。ちょっと無責任かも(あ、僕もそうだw)。

BCは楽しいだけじゃなくて、いろいろちゃんとしないと危ないよ。そんなことも書かないと行けないんじゃないかな。

そして、僕はこのブログを、「情報を集めるきっかけ」にするために書いている。

webで「タダで手に入る」情報をそのまま全部信じないほうがいい。

岳人とか山渓とか、先人が書いた専門書籍とかを買って読む、これが大事なんじゃないかな…余計なお世話か…

まずは、凍結の防止、要するに、凍りついて、動かなくなるとかを防ぐ。
湿り雪は妖怪の巣
厳冬期は意外と凍結のトラブルって無い。
凍結のトラブルって、隙間に入った「水」が凍りついて起こる。

厳冬期は寒すぎて、「最初から凍ってる」のだ。雪と氷だけで、「水」が存在しないから、凍結のトラブルが無い(注1)

湿り雪は、「妖怪板掴み」の巣、滑りが不快なのはもちろんなんだけど、「湿り雪」ということはそこに水分が存在するということ。日向の湿り雪ですっ転んで、日陰に入ってしばらくしたら、いろんなところが凍っていたみたいなトラブルはよく目にする。

最初に、ポールの凍結防止について。下の写真のように、テントフレームみたいな構造の奴が要注意。この差し込むジョイントのところが凍結すると、短く収納できないので困る。
伸縮式ポールのジョイント部に凍結防止剤
シリコーンスプレーとか、凍結防止の専用スプレーを吹いておく(注2)。
ちなみに、ハイクアップして滑走準備する時に、ポールが凍結していると焦る。そんな時は、凍結した部分を、ウエアの裾から突っ込んで、お腹か背中で温めれば抜ける(こともある)。

スノーシューにもシリコーンスプレーは有効だ。デッキの裏表、ハーネスにも吹き付けておくこと。
スノーシューには全面にシリコーンスプレー
メンテナンスとはちょっと違うけど、色々な物を無くさないように、流れどめとかリーシュとか言われるものもチェックすること。厳冬期にグローブを無くすと、致命的なトラブルになりかねない。だから、BC用のグローブには、グローブリーシュが付いている。もしくは、リーシュをタイイン(結ぶ)するためにループが付いている。

これも定期的にチェックして、タイインループが毛羽立っていないか、リーシュは傷ついていないか、緩み留めはちゃんと機能するかを確認する。

ちなみに、グローブリーシュを自作するなら、僕のおすすめは「パラコード」。これはパラシュートに使われるヒモで、細いけどムチャクチャ強度がある。そして、水を弾いてくれるので、凍結しないという、リーシュには最高の素材。
グローブリーシュのおすすめはパラコード
欠点もあって、表面がツルツルなので、結び目をちゃんと作らないと緩んでしまうことがある。ボクはフィギュア8で結んで、強く荷重をかけて、解けないようにしている。

パラコードは伸縮性が無いのと、強度がある意味強すぎるので、なかなか切れない。したがって、首周りに何かをぶら下げるためには使ってはいけない。

緊急時のホイッスルとか、小さなナイフを首にぶら下げたりするには、絶対にパラコードを使わないこと。うっかり首を吊ってしまったりしたら、死にます。

最後に、MSRのEVOを使っているなら、ヒールエレベーター(クライミングサポート)の動きが悪くてイライラしませんか?
ヒールエレベーターの動き改善
溝の形をよく見て、少しずつ削って広げてあげてスムーズに上下するようにしてあげるといいと思います(削りすぎ注意ネ)。


注1 厳冬期に注意するのは、暖かい室内とか、シェルターやテント、雪洞から外に出るとき。雪とか氷が溶けて水になっていたら、よく拭き取らなければ凍る。ゴーグルに露や曇りが出ていたら、それも乾かさないと凍りついてしまう。
 

注2 ポールのそれぞれの段を、ねじ込んでいくと中でロックされるタイプの奴は、シリコーンスプレーしてはダメな奴もある。それぞれのポールの説明書をよく読んでください。

2022年3月21日月曜日

お片づけ、その他

今日はBCをサラッと済ませて、早く帰って来たので、お片づけ。
ドパウ専用機のパーティウェーブと、ONE A-ONE を保管スペースに移動。
梁の上が当家のボード保管スペース
SUSHIのソール補修(追加)
この間、メンテナンスしたSUSHIのソールだけれど、思ったよりも凹みが大きくなった。で、まぁいいかと思っていたんだけれど、改めて見るとなんとなく気持ち悪いので、改めて補修。今回はごく浅い傷になってるので、キャンドルで済ませた。
山田うどんは神
そして、芝生の除草剤を撒いたり、奥様を温泉に連れて行ったりと、充実した1日となりました。

おしまい