このブログを検索

2025年6月9日月曜日

BRM600kmやっぱ海 完走

600kmという距離、なかなか想像ができない距離だと思う。Chat GPTに尋ねてみた。

「ねぇねぇ、東京から自転車で出発してね、600km走ったら行ける県庁所在地ってどこ?」

優しい彼女(女なのか?)はすぐに返事をくれた。

■東京から600km圏で行ける県庁所在地(ルート別最遠)やね?
それぞれのルートで、いっちゃん遠ぃ県庁所在地はこんな感じやで。 
日本海側  福井県 福井市  約590km
太平洋側  兵庫県 神戸市  約600km
山岳ルート 滋賀県 大津市  約570km
北方向      青森県 青森市  約600km


余計イメージしづらくなったような気もするが…まぁ良いか。

Google Map で東京の日本橋から、梅田駅まで歩いたとして距離を見ると…国道1号経由で510kmだそうだ。そんな、東京から大阪まで行って弾みで通り越しちゃった…それくらいの距離を一気に自転車で走ったという記録。

ちなみに地元のグンマーから東京のネズミちゃんランド往復すると、サイクリングロードフル活用で大体 300kmくらい。その倍だから2往復って感じね。

まだ余裕ある…序盤

今回の600kmブルベ、最初はねぇ、八ッ場ダムの脇通って嬬恋村通り抜けて鳥居峠登るの。標高は1,300mあるからそれなりに登るんだけど、なだらかーな登りだから走りやすい。鳥居峠から一度降って、菅平に登り返す。ここが地味に辛かった。とりあえず鳥居峠で登りは一段落だって思ってたら、そうじゃ無かったからね。

菅平は隣町

600km ブルベの制限時間は40時間。平均時速は15kmということ。休憩とか食事、信号ストップ、トイレの時間もぜんぶひっくるめてなので、実際の走行速度は20~25kmくらいかな。上り坂はペースダウンの借金生活。下り坂で借金を返して辻褄を合わせる感じ。

菅平までで借金1.5時間程度を覚悟していたのだけれど、ほぼほぼ貸し借りゼロでたどり着いた。これは幸先よいスタート。

妙高山はご近所さん

菅平からご褒美ダウンヒルで貯金作って、小布施かすめて野尻湖へ登り返す。

野尻湖…

ここも登坂車線があるよな登りが続いて消耗した。気温も30度近くまで上がったので、身体中に水をかけ、体温コントロールしながらの登坂。

野尻湖すぎたら上越までなだらかーな下り坂。天気予報どおりここは向かい風が強かったけれど、ドロップバーの下を持って空気抵抗を減らして、ケイデンスあげてスピードに乗せる。

途中で、あいつとかあいつが好きな、「ニューミサ」の前に来た。実は入ったことないんだよね…

一度は寄りたいニューミサ

貧脚のボクは、ゆっくり食事してたらDNF…涙を飲んで通り過ぎる。

日本海!

直江津あたりの道路は、海から離れたところを通ってる。柿崎に入り、アップダウンを繰り返すと、道は日本海のすぐ脇に出る。ここまででだいたい180km。貯金は1.5時間程度。明るいうちに日本海に出られたおかげで、穏やかな海を左に見ながらルンルン気分(嘘)で北上する。

直江津から、新潟の少し手前まで北上する海岸線区間だけで100km…アヒャヒャヒャヒャ

好き好んでブルベ走ろうという人はやっぱりどこかしら変…じゃない…ユニークな人が多い。そんでもって、400km 超えのブルベに出てる人たちは、ユニーク度合いがブーストされているような感じがする(個人の感想です)。

やっぱ見るよね海

思い出の鯨波海岸も明るいうちに通過できた。青春18きっぷで来たんだっけな…

高校生以来の鯨波海岸

男子校の空手道部という、「♀ 」皆無の環境にいたボクらは、海での出会いをほんの少し期待して来たのだった。角刈り、スポーツ刈り、妙に声だけでかい高校生には…出会いなど… すみません、それくらいで許してください。あっ、目から変な汁が出て来た…

日が沈む

夏至が近く昼が長い時期、水平線上の太陽はしぶといがついに別れの時間がやってきた。

柏崎刈羽のダウンヒル

刈羽を過ぎ、寺泊の手前で日没。柿崎からここまで、ポイントポイントで海水浴場があって、そこには公衆トイレがある。走りやすいし景色もいいし、今度はキャンピング装備でのんびり走りたい道。

また明日!

以前、自転車で海鮮丼を食べに行こうと、前橋から寺泊まで来たことがある。その時は確か230km 位走って着いた寺泊。今日の寺泊は、ぜーんぶ真っ暗。

寺泊通過は夜になった

日が落ちた海岸線をそのまま北上する。新潟の少し手前で折り返しに入り、すぐにチェックポイント。ここで290km走行…まだ半分行ってないってマジすかwww

ここからルートは南下して、燕三条、長岡を通り小千谷に出る。豪脚の皆様は燕三条か長岡で宿を取り、仮眠遊ばされる。というか、ボクが折り返しについた時には、すでに寝てる人も割といるはず。

貧脚のボクは、いつも通り行き倒れ戦略。どうしようもなく眠くなったら、ぶっ倒れて仮眠とって、また走り出す。走れメロスかよ

結局、夜明け前に小千谷の手前で30分。明るくなった栄村で20分程度仮眠を取って、走り続けることになった。

小千谷から上田・海野宿の先までは、先日完走した400kmブルベとほぼ同じルートになる。どこで登る、どこが平坦とか、もうわかっているので淡々と距離を稼ぐ。

400kmを完走したあと、後半の100kmくらいが共通の、600kmも完走できるのでは?そう考えたのだった。理由は 最後のコース取りで、400は最後激坂の内山峠越え、600は碓氷峠旧道。軽井沢までダラダラ登りこなせば、後は下り基調で安中まで出れちゃうし楽勝じゃね?的な。

みんな大好きメガネ橋

これねぇ、メガネ橋まで写真が無い理由を説明してもいいかな?

さっき言ったけど、内山峠よりは碓氷峠旧道のほうが楽なのよ。でもねぇ、キューシート(道案内図)を地図に落としていて気がついたのだ。

ん?御代田から、そのまま軽井沢抜けるんじゃ無いんだ???
浅間サンライン…経由??
ま・じ・で?

御代田から軽井沢までの標高差はだいたい500m。R18でダラダラ登るなら、そんな大変じゃ無い。内山峠より全然楽。しかし…御代田から浅間サンラインって…壁じゃんこれ?

500km走行した後に壁?そんでもって、浅間サンラインって、えぐいアップダウンあったよな、確か…

今回仮眠を最低限にして走ったのはね、ルート引いてる時にこれに気がついたから。下手したら、ヒザ大爆発案件よね。押し歩きが連続するかも?そう考えたら、宿に泊まってる余裕なんて無いザンス。

ヨミは当たって、サンラインはエグいアップダウンの涅槃への道でありました。ひたすら南無阿弥陀仏を唱えつつ(ウチは浄土宗)、仏のお情けに縋りながら軽井沢へ抜け、碓氷峠旧道を下って横川・松井田・安中へと中山道旧道を辿る。

安中に出る頃にはだいぶ日が翳り、小さな峠を超えて箕郷に向かう時には意識が飛ぶ。
「あれ?なんで俺…今…榛名山登ってるの?」的にわけ分かんなくなる瞬間。

完走したぜコンニャロ

なんとか日が落ちる少し前にゴール。
STRAVAのビーコンでボクを追いかけてた奥様が、ゴールで出迎えてくれた。

奥様撮影

てなわけで、いつもながら消耗したけれど、無事に600kmを完走した。
シャワー浴びて、ぶっ倒れるように寝て、翌日は充電祭り。

充電祭り1

充電祭り2

ボクの走行ペースは遅くて、真ん中より後ろの位置でゴールを迎えるけど…完走率だけは高い。というか、ブルベ初めて丸2年、出走数はAJP含めて20くらい?だけどDNFはCP不通過の1回だけ。

今度、貧脚のボクが確実にブルベを完走するためにやってることを、まとめてみようかな…

キューシート長い…

600kmにもなると、キューシートは枚数も多くなる。

パパお疲れ…

ルートとログはこんな感じ。

ルート概要

iPhoneのgpsログは獲得標高多め…

雨も降らず、極端な向かい風もなく、天候には割と恵まれた。季節先取りの暑さはキツかったけど、暑さ対策はだいぶ経験を積み、対処方法も確立できたと感じている。

600kmは出走3、完走3となった。これまで走った2本はフラットなコースだった。今回はそれなりに獲得標高がある600km、これを完走できたことで、「ボクも600kmブルベ走れます」そう言ってもバチはあたらないような気がしてきた。

今回も楽しく走れて、AJ群馬のスタッフさんや、他の出走者の皆さんに感謝でいっぱいです。

ありがとうございます