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2022年4月23日土曜日

DAY37BC12尾瀬至仏山

僕のシーズンのハイライトは、残雪期の至仏山

いや、それはもう、ハイシーズンのパウダー DAY は至福。そして、パックバーンのカービングも大好き。

リフトでチマチマ標高稼ぐよりも、ゴンドラでガーーーーンと上がって、ノンストップでボトムまで滑り降りるのが好き。

なのに、僕のハイライトは、残雪期の至仏山。
ゴンドラどころかリフトすらなく、自分の脚で標高を稼ぎ、滑って、山の鼻に降りたら鳩待峠までハイクバックが待っている。そんな、ヒャッホーイ系とはちょっと違う至仏山。
ユーヤ、Y溝さん、僕のボード3兄弟

今日は、僕にとってシーズン初の至仏山。直前まで、僕とY溝さんの2人パーティだったのだけれど、ユーヤが調整できて3人パーティになった。これは心強いし嬉しい。

還ってきた感

ハイクしていくと、なんだか積雪の様子が普段とは違う。

今シーズンは降雪に恵まれて、雪不足とは皆無だった。だから、至仏山もきっと残雪豊富なんだろうと期待していた。標高が低いところ、ツリーの間、日陰は、確かに雪が多い。

しかし…標高を上げるにつれて雪は薄くなり、むしろ平年よりも少ないような印象が強くなる。で、これは僕の経験をベースにした、根拠の薄い話なんだけれど、こうしたシーズンはクラック(シュルンド)が発達しやすくなる。しかも、表面からは見えにくい、幅は狭いけど深いクラックが多くできる。(ちなみに、最初にいきなりガーーーッて降ったシーズンは、春先に全層雪崩が多く出る)

鳩待から標高を上げてオヤマ沢田代への長いトラバースに入る。

流水痕をチェックするユーヤ、山頂は雲の中
今日のハイクアップは、僕はMSRのスノーシュー、ユーヤはGrivel のクランポン、そして、Y溝さんはスプリットボード。
快晴!
幅広のトレースがしっかりできるまでの期間、ここでスプリットのハイクは辛いんじゃないかなぁとは思った。だけど、スプリットの人がいないわけではないし、各自使いたいギアを出せばいいというのが僕の考えなので、それはそれ。
後方は谷川岳
谷川岳がよく見えた。Y溝さんが立てたスプリットの、ノーズ脇にある黒い岩壁が一の倉沢。他にも、南から、赤城山、上州武尊、榛名、南アルプス、八ヶ岳、浅間、草津、谷川、苗場、越後駒、平ヶ岳、燧ケ岳、日光白根、錫ケ岳、皇海山、袈裟丸…と、メジャーな山は全て見えるみたいな好天。

小至仏の手前で、いつも通りユーヤがこっちを振り向いてニヤリと笑う。

 行っちゃいますか?
 逝っちゃいましょう❗️

そう、僕らのルーティーンは、まずここで一本滑る。樹林帯のちょっと手前でストップして、そこから斜上しながらハイクアップすると、小至仏と至仏本峰の中間コルまで戻れるのだ。
ユーヤ 後方稜線にはギャラリー
ドロップインすると、ギャラリーから歓声が上がる。流水痕は日射で解れて、上部は快適なザラメ。途中からうっすら妖怪が出て来るけど、気にならないくらいに走ってくれて快適。

Y溝さんは、踵にすこしマメが出来始めているようだ、ということで、一本目はドロップせず、直接山頂に向かっている。こんな時に、全員が無線を携帯していて、連絡が取れるのは助かる。
小至仏を過ぎ、もう少しで山頂へ
山頂でY溝さんと合流し、記念写真。Y溝さんはかれこれ10年ぶり?くらいの至仏らしい。
この日は撮影に順番待ちが発生するくらいの混雑
ゲートが開く前に、自転車とか徒歩で入山している人の記録を見ていたので、分かってはいたけれど、稜線付近の雪は少ない。というかすごく少なかった先シーズンよりも少ないかも?
開通二日目で完全露出の山頂標識…
前日に戸倉〜鳩待峠の道路が開通した。で、今日は開通2日目。普通なら、山頂標識は「至」か、その下の「至仏」くらいまでが露出していて、それ以外は雪の下というのが平常のシーズン。そう考えると、今シーズンはやはりちょっと違う。

稜線付近が小雪だと何が困るかというと、ムジナ沢が滑れない。

僕はもう20年近く至仏山に通っているので、ムジナ沢は何度も滑ったことがある。しかし、最後に滑ったのは…10年くらい前だろうか…

山頂からムジナに滑り込むのには、高天原という窪地を通過しなければいけないのだけれど、ここの雪が薄いと踏み抜き地獄になる。というか、ここは岩塊とハイマツ帯の連続なので、雪の下はほぼすべて空洞になっていて、スキーを履いていても踏み抜くという地獄。

踏み抜くということは、下の植生を痛めつけているということなので、少しでも雪が薄いと「ムジナ沢進入禁止」となるのだ。で、今シーズンもムジナは進入禁止。ムジナ滑れないなら…どうしようかなと思っていたら、Y溝さんから悲しいお知らせ。
かかとにマメ
両足ともおなじところに、マメができました…
皮膚を保護するパッドをペタンとな
僕の手持ちのファーストエイドはこんな感じ。靴擦れとか、擦り傷対策は、セカンドスキン、ハイドロケア、バンドエイド、伸縮包帯(糊あり・無し)、テーピングと、一応最低限は揃えている。
 今回はセカンドスキン+糊付き伸縮包帯というかテーピング
とりあえず滑れて良かったネ❤️
ワル沢上部大斜面のユーヤ後方は山頂岩塊
これは本当にラッキーなことだったのだけれど、Y溝さんのマメのおかげで、(滑りを楽しみつつ)最短距離で鳩待に戻るという決断をした。で、それは、ワル沢をボトムまで滑って、川上川を渡り、峠にハイクバックするということ。
ワル沢のボトム
で、僕もユーヤも、実はワル沢をボトムまで落とすのはやったことがなかったのだ。やってみたら、登り返しは無いし、斜度が落ちる中だるみもないし、ツリーは適度にオープンだし、峠へのハイクバックはあっという間だし…これはこれですごい良いよね。山の鼻で生ビールを飲めないのだけが残念だけれど。
暑い日にはぬる湯のささの湯へドポン
時間はまだ早いので、温泉入って、遅お昼はここ。
豚丼、ライス少なめ ⬅︎ ええ、マジです
やっぱり好きだね、至仏山。

帰宅して、ちょっとエネルギー放出でクライミングジムへ。
今日の2種目め
ちょうどK村さんに会えたので、ステッカーを無理やり渡す受け取ってもらう。新たな舎員の誕生です。
スノーボードとクライミングへの熱量がすごい
あーよく遊んだ、みんなありがとう、本当にありがとう。








2021年4月26日月曜日

DAY39 BC6 中1日で至仏山へ

ユーヤ先輩と至仏山を徹底的に楽しんで、ぶっ倒れるように寝て、仕事して、そしてまた至仏山へ出動。体のこわばりやら、疲労感やらはまだ癒えてないけど。

だって、ほら、わずか10日間くらいしか開かない天国への門なんだからさ。

今日の気分を全身で表現する モロちゃん

今日のメンツは僕、タカヤン、モロちゃん。モロちゃんとは、クライミングジムで一緒に登ったり、BBQしたことはあるけどBCは何気に初めて。 モロちゃんはテレマークスキーヤー、今日はシールで登行。僕とタカヤンはクランポンにポール。
今日は正規ルートで山頂へ向かいます

乗り物が違うと、快適な登行ルートが微妙に異なる。で、今回は一般的なルートで登ることにした。

はしゃぐモロちゃん

空は今日も青く快晴だけど、良く冷えていて雪も締まったまま。

オヤマ沢田代を経由して小至仏山へ

あんまりコンディションがよろしく無さそうなので、とりあえず大人しく山頂へ向かう。

中1日の至仏山山頂はうっすら着雪

記念写真を撮って、下降の準備をしてきたら雲が出て、風花が舞い始めた。

山頂直下は、ここ数日の暖気で緩んだシャバシャバ雪面が、シャバシャバの形のままガリンガリンに凍結し、その上に1〜3cmの新雪がさらっと乗った状態。

ま、簡単に言えば、最悪ではないけど、コンディション的にはツライって感じ。幸いなのはクラストとか、ストップスノーでないところ。

はしゃぐモロちゃん

ワル沢を下りて、山の鼻に向けて大トラバースをして、ようやく雪面が緩んでくる。トラバース先はハイマツ帯が出ちゃってて、板を脱いで50mくらい登り返してカラ沢上部に出る。

カラ沢上部をかすめて降りる
攻めるタカヤン

そして、地形がバンピーで楽しい樹林帯を抜けて、山の鼻へ。
はしゃぐモロちゃん

最後のナチュラルパイプも今日は走る雪で、なかなか楽しい。

タカヤンも楽しそう



至仏山荘で売上協力のために、燃料補給
のんびりハイクして帰ります

ハイクアップの途中で山頂を見る

平日だけど、GWがもうすぐ先のこんな時期。普段ならもっと賑やかなんだけど、コロナのせいか、バスも乗合タクシーも、登山道も、人がとても少ない。感覚的には、例年の1/3くらいかな?

1日の記録はこんな感じでした。

今日の記録
ワル沢滑って、大トラバースから山の鼻へ

今日は一本入魂!みたいな感じで。

おとといの疲労が取れていない僕にとっては、適度な運動でありがたかったです。さっき写真整理しながら寝落ちしてたけどね。

おしまい

2022年4月25日月曜日

DAY38BC13尾瀬至仏山 シーズンエンド

僕は、人が休んでいる時に働き、人が働いている時に休む、そうした生業をしている。つまり、GWをフルに休むということはできない。

そんな僕にとって問題になるのは、至仏山のBC。というのは、あそこは雪が多すぎると道路が開かないので入れず、ルート上の雪が少ないと、植生保護のために立ち入り禁止になる。

で、雪が多過ぎず、少な過ぎない時期、入山許可の期間ほとんど全てはGWとかぶっている。

僕にとって至仏山BCは、GWという狭いwindowの中の限られた僕の休日に、登山に適した天候が重なるのを祈る、そんなイベントなのだ。まぁ、当然、行けそうな日は全部抑える。そして、天気がダメそうなら、その日は諦めて…そうだなぁ、4~5日抑えておいて、2~3日入れれば上等、自然を相手にする遊びというのはそんなもんだよね。

モロちゃん、たかやん、シンヤー、僕の4人パーティ
前回から中1日あけて、今日は足前が揃った4人パーティ。モロちゃんたかやんは、グンマー國のクライミングジムで繋がった、リアル山屋。シンヤーは、雪山宴会部のスノーボード番長。
あのー ハイクのスピードが早いんですが…
この日も快晴で、風は西風。山頂周辺を除きルート上は風裏になるので、みんなすかさず半袖になってハイクスタート。
俺が晴れ男だからね、いや、僕です、私ですが何か?
オヤマ沢田代には、エアーボードが残置してあった。いや、これ山で見るの初めてだけど、確かにオープンバーンならヒップソリよりも楽しそうだよね。
Mベル関係者疑惑?
いつもの場所で、いつものタカヤンの写真を撮る。いつもの尾瀬ヶ原といつもの燧ケ岳。
サイコーっすね
尾瀬ヶ原の積雪は、昨年よりはある。
そして、山頂は昨年よりもはるかに少ない。やっぱり、なんだか今シーズンは変。
ベタな記念写真
今日も山頂は人でいっぱい。ただ、ここの場所はマナーがいい人ばかりなので、不快な気持ちになることは今まで一度もない。

前の人に声をかけて、撮影をし、今度は後ろの人にカメラを預けて撮影をしてもらう。
そんな、素敵なフローが出来上がっていく。
シンヤーが撮影するの図
至仏山の残雪期って、経験を積んだ一般登山者であれば無理なく登れる(しかし初心者・初級者はいない)。そして、山スキーの歴史が長いので、ここに仲間を連れてくるリーダーはみんな…経験が豊富な人たちなんだろうね。それがこの山の独特な雰囲気を作っているように思う。

ムジナ沢の下降点を偵察しに、少し降りてみた。おおっぴらに滑走痕が残ると「滑れるのか?」と思われて、真似する人が出てしまうので、人目につかないように、斜面の一番端をゆっくりと落とす。
例年だとギリギリ繋がっている稜線も雪線が切れている
はい、完全に諦めつきましたーーーー
野原だよw
濃い緑がハイマツ地帯
滑れる時は、ハイマツ帯の向こう端に、2本雪線が繋がって、そこを下れる。今シーズンはそこも完全に切れている。
登り返し

偵察終わったので、規制線の上部まで登り返して、待っていてくれる仲間の元へ。改めて、ワル沢の源頭から、スキーヤーズレフトへ回り込みながらドロップ。

テレマーカーのモロちゃん
タカヤン 後方左手は燧ケ岳
大斜面のオープンバーンがここの醍醐味
オレンジって映えるね シンヤーのバックサイドターン
タカヤン 後方奥に平ヶ岳
半袖でスノーボードは危ないのでヤメましょう
山の鼻に降りて、鳩待峠へのハイクバックは猛暑。
僕は、シェルを脱ぎ捨てて、スパッツにショートパンツが一体化してるフィットネスウエア。
タカヤンはコンバーチブルパンツの裾無し、要するに短パン。
モロちゃんは、スパッツもっこりマンで、鳩待峠へと登る。
今日も良く…遊びました
 1シーズン、最低でも2回は来たい至仏山BC、今日で2回これたから、ボード納めとしましょうか。みんな、本当に今シーズンもありがとう、遊んでくれてありがとう。