このブログを検索

2021年9月14日火曜日

Ride31奥只見銀山平から枝折峠ヒルクライム

夏休みも終盤に入り、メインイベントの奥只見エリアから脱出する日がやってきた。

小出から奥只見湖には、ダイレクトに登っていけるトンネルが掘ってある。総延長…18kmの、素掘り(岩盤が剥き出しの)トンネルが延々と続く。まぁ、それが小出からほぼほぼ一本調子の傾斜で登り上げて来ているので、シャーっっと下っていけばあっという間に降りられる。

4輪車ならば…

銀山平から走り出したところの分岐

直進すると枝折峠、ここは道幅が狭くてクネクネで、初心者お断りの峠道。右に行くと、奥只見シルバーライン経由で、右は奥只見ダム、左に下ると小出。
枝折峠は総延長24km

シルバーラインはですね…2輪車が通行禁止なんですよw
うん、知ってた

まぁその、奥只見銀山平は標高が700mほどあって、枝折峠は1,100m くらい。だから、標高差はそんなでもない。逆側からだと、小出の標高は200m くらいしかなかったはずなので、かなりヤバい上り坂になる。
ガスの中をエッチラオッチラ登る

標高が高いわけでもないけど、すでに秋が訪れていた
秋の向こうに燧ヶ岳が見える

銀山平でふと気がついたこと
「この朝靄っていうかガス、上から見たら滝雲なんじゃね?」

正解だった。
枝折峠手前で名物のダム雲を見る

以前越後駒ヶ岳を登りに来た時に、枝折峠から少し登山道を上ったところでダム雲を見た。
その時は朝日を浴びて感動的な景色に見惚れたことを思い出す。
雲が多い空もいい
写真ばかり撮っていてなかなか前に進まないw
奥只見湖で産まれた蒸気が風に乗って漂う
峠が近くなって、大規模なスノーシェッドが現れた。
延々と続くシェッド
なんだか神社の鳥居的な趣がある。

額縁の向こうに浮かぶ滝雲

シェッドを抜けると少し傾斜が緩み、まもなく枝折峠に着く。ここは越後駒ヶ岳の登山口で、いつでも車がたくさん駐車している。
みなさん入山した後の静かな駐車場

ここからいよいよダウンヒルがスタート!するのだが、斜度がヤバい。下の方に霞んで小出の町が見えるのだが、そこまで一本調子で下りまくる道が見える。
向かいの山肌の右端から左端まで拓かれた道

こんな時、ディスクブレーキのありがたさを実感する。ブラケットを持ったまま、上から指2本で抑えれば十分な制動力が得られから、旧式なカンチレバーブレーキとかからすれば嘘みたいな性能だ。

ただし、ディスクもキャリパーも、チンチンに熱くなる。そこに水をかけようものなら「ブジュァジュワジュワ」って、一気に蒸発するくらいに熱くなる。ただ、制動力にはほぼ影響が出ないので、気をつけていないと逆に危険な目に遭いそうだね。

小出に降りたら、今度は湯沢に向かってゆっくりと登り返していく。
見渡す限りコシヒカリ(多分)

塩沢で、前から気になっていたおにぎりやにチェックイン。
コロナのせいか行列は無い

この店舗と道路の間の結構広いスペースに、新店舗を建設中のようだ。そうだね、いつ見てもお客さんで賑わっていたから、拡張したほうがいいよね。
どれも美味しそうで迷う
川沿いに出て、景色を見ながらいただいたのだけれど、ふわりとした握りで、具沢山で、大変に美味しゅうございました。
左が筋子、右が牛肉味噌
奥只見周辺のスノーシェッドとかもそうだけれど、豪雪地帯特有の景色というのがある。ふと見かけた学校の体育館と、講堂の屋根を見て欲しい。ぴょこんと出っ張ってるでしょ?
ちょいトンガリ屋根
田んぼの中にある納屋の屋根にも
屋根の上に雪が積もっていく。てっぺんがこんな形をしているおかげで、真ん中で雪がふたつに切られた状態になっている。一枚の雪の板みたいになっていると、落ちにくいけど、こうやって左右別々に切り離されていることで、自然に雪が落ちてくれる。

今夜のネグラは、越後湯沢の公園。
どんな経緯かわからないけれど、ここは町の持ち物らしい。そして、以前はキャンプ場だったのだけれど、今は管理人もいないし、受付も予約もとっていないけど、キャンプは許されている。そして、無料。
駐車場から離れた場所は誰もいない
今夜も貸切

清潔でウォッシュレットのある公衆トイレがすぐそこにある。そして、テントサイトには要所要所に水道がある。

車を横付けにできない、こうしたキャンプ場は、荷物が多いオートキャンパーには人気がないのだろうね。

キレイに刈られて手入れされた芝の、ナイスな寝心地を感じていたら、寝落ちした。

2021年9月13日月曜日

Ride30南会津から檜枝岐村を通って奥只見湖

フリーサイト、格安、ワイルド系キャンプサイトの朝は早い気がする。4時半に起きて、5時に片付けを始めると、オートキャンプ場では誰も起きていない。

しかし、いわゆるテン場や、今回泊まった一泊700円(一人一張り)のキャンプサイトだと、みなさん慌ただしく動いている。

お隣のセローライダーは、釣りに出かけたのか?気配すらない、ガチだな…

今日は檜枝岐から七入、そこまではなだらかな登りとなる。そして急登が始まるが、尾瀬の玄関口である御池までは、まぁ、その、平和って感じな道筋。
屏風岩ってどこ?

観光らしい観光もせずに進む。ここは河原に降りてみた。
あ、ここか…写真だとうまく伝わらないかも

七入を過ぎると、尾瀬っぽいブナ林の中の道になる。
いかにもクマが出そうな道を登る

七入ですでに結構標高を稼いでいるので、御池まではさほど苦労せずに…いや、押したけど、押しましたけど、到着。
御池に来るのは2回目

ここは福島側からの尾瀬の玄関口。今夜の宿泊地は、坂を降ったところのキャンプ場(ただし、営業しているかどうかは不明)か、銀山平キャンプ場。どっちにしろ、はっきりしているのは、携帯はほぼ圏外で、商店はなく、食堂などはほぼない。

だから、食事が取れるチャンスがあるなら、食べるのが良い。

御池の売店を覗いたら、カップーラメンお湯付きが売っていたので、とりあえず食べる。
単なるカップラーメンだけど…美味しいよね

とりあえずカップラーメン食べてダウンヒル開始して、いーかげん体が冷え切ったところで、「営業中」のノボリを発見。一瞬通り過ぎかけたけど、営業中?こんな山の中で?

店名「山ん中」…絶賛営業中

チャンスがあれば食うべし、なので、食べました、山菜そば。
実はなめこそばが名物だったらしいw

エネルギー補充して、県境を越えて新潟に入る。
ダウンヒル終わって川を渡るところが県境
ここが只見川の本当の源流域みたいです
平ヶ岳への登山口

平ヶ岳は一度登ったことがある。もう…いいかな…って思ったのだけれど、久しぶりに来てみると、もう一度行ってもいいかな?って思うのが不思議だね。

そして、ここから、地獄の奥只見湖の湖畔道が始まる。

下の写真でわかるだろうか、奥の斜面を左から右に道路が横切っているのが。交通量が多いところなら、対岸から、こちらまで橋を渡せば済む。しかし、ここは、一年の半分以上が雪に閉ざされる豪雪地帯で、交通量も限られていて、橋とかトンネルとか、作れるかボケ!

そんなわけで、画面の中央左からズーーーーーーーット右の奥、写真で影になっているところの、さらにズーーーーーーット奥まで進んで、谷を越える。

ほんでもって、そこから今度は登り返して、登って登って、登って、目の前の尾根を巻いて、今僕が写真を撮っているところに登り上げて来るのだ。
いやもう、うんざりw

で、湖畔道っていうと、湖面のすぐ脇を走っていて、疲れたらちょっと水際におりて、パシャパシャして、キャッキャッウフフみたいな感じじゃないすか?

さりげなく、こんな感じで標高を上げさせられるんですよ(泣)
で、ここ、尾根なんですけど、これから谷を渡るんで、バビューンって画面左に向かって降るんです。で、対岸、湖面のすぐ上を横に通ってる道路があるですよね?あの標高まで下がって、あそこを左から右に通り過ぎて、今後は向かい側の尾根を乗り越えるためにヒルクライムwwwwwww
向かいのシュッとした山の名前すら忘れるw

湖畔道なのに、道中の半分くらいは、尾根筋で日に焼かれながらヒルクライムしている。たまに湖面が見えると、写真を撮るふりをしながら休む。
まぁその、押しますよね
急峻な地形で深さがあるせいか、独特の色の湖面

その、小出からここまで見かけたサイクリストは1名。それくらい、自転車で走るのはアレな場所でしたw  知ってたけどw

途中でキャンプ場探したけど、やっていないみたいだったので、頑張って銀山平まで。

フリーサイトで確か…1,500円くらい。そして、源泉掛け流しの温泉600円が、100円割引になる。

炊事棟の向こう側にご夫婦1組

今日もまた、広大なスペースに伸び伸びとテントを張る。
吊り橋の対岸から渡ってくる

ここのフリーサイトは、駐車場から橋を渡ってこなければならない。荷物運搬用の台車は一応設置してあるけれど、流行りの車横付けできるオートサイトと比べると、人気が無い。

橋の下の渓流
川坊主はいませんでした…

設営を終えて、お風呂をいただきに管理棟へ行く。
温泉は別棟

穏やかでぬるめのお湯がチャポチャポと流れ出ている。貸切でとても良いお湯でした。
露天はなくて、ちょっとこじんまりしたお風呂

サイトに戻ってビールを飲んでくつろいで。
広過ぎて、なにやってもいい…みたいな感じ。
構図自体がヘンw

炊事棟も清潔で広々していて、貸切。
今夜はカルボナーラスパゲティ

パスタを茹でてカルボナーラで食べて…
空腹がおさまらずにもう一人前茹でて、レトルトカレーでおかわりして…

テントに入ったら寝落ちした。

2021年9月12日日曜日

Ride29 小出から六十里峠を超えて奥会津へ

ソロキャンパーが、高規格オートキャンプ場で泊まるのは場違いだったな。
一泊6,000円…だったら温泉民宿とか、もうちょっと奮発して旅館に泊まった方がいいよね。

そんな風に反省しつつ、今日も早立ち。
周囲のファミリーキャンパーの皆さんは、ぐっすりお休み中。
只見線沿いは期待通りの穏やかな路

田園風景の中を、朝靄を突き抜けて走って行くと夜明けを迎える。
生活道路をのんびり進む

川があって、その横を只見線が通り、その横を古い路が辿っている。土木技術が拙くて、大型重機も無く、自動車のパワーもブレーキもひ弱だった時代に作られた道路は優しい。地形を良く読み、起伏を避け、地盤が安定しているところを選んで開削されている。

それに対して、たくさんの車を、速く、最短距離で通過させるためのバイパスは違う。直線的に、トンネルや橋でつないでドカンと道を通す。
山裾に沿って開かれた農道は走りやすい

先を急がない自転車旅なら、もちろん選ぶのは生活道路。道端のお酒屋さんに、この界隈の人が「酒」に向ける情熱を感じながら進む。
「新潟だけの あつい酒」痺れるね

峠に近づくにつれて山が険しくなる。鉄道路線は急勾配を苦手とするので、只見線は長いトンネルの中に潜る。車道は傾斜を増し、カーブを重ねながら標高をあげて峠へと続く。
豪雪地帯特有の山稜
豪雪地帯の山は森林限界が低い。大量に降った雪が、稜線上の植生を根こそぎ奪い去りつつ雪崩れ落ちるから。大きな山塊の頂上近くはスラブ状の岩壁が露出している。

ふと気がついたらトンネルの前にいた。ライトを点灯して長くてひんやりしたトンネルを進み、県境を越える。

車だと一瞬で通り過ぎる県境
福島に入りまーす

峠のトンネルを超えてバビューンとダウンヒル…そんなことはない。
六十里峠開通の碑 会津と越後を結んだ感動が記されている

ダムが建設されて、水が湛えられてダム湖になる。ダムの水面に沿って、等高線と平行に道を拓ければ、走りやすい道ができる。しかし、そもそもダムが建設されるのは深い谷が連続する渓谷地帯。道は「拓けるところに繋いでいく」から、アップダウンを繰り返し、あっちへ行ったりこっちへ戻ったりの連続となる。
只見湖が見えた

登って登って尾根を超えて、降って降って沢を渡る。これの繰り返しでダムの本体へとたどり着く。
わりと終了モードw

快適なダウンヒルとなるのは、ダムの堤体上からボトムまでくらいです。
ダム下の緑地公園

ダム下まで降りると、只見線が再びトンネルから現れる。そこは只見町で、ちょっとした集落になって、コンビニ(デイリーヤマザキ)が複数ある都会。

この周辺にもキャンプ場があったのだけれど、まだ昼前だし、もう少し檜枝岐方面に進んでいたいと思って先に進む。

お腹すいたなー
さすがにこのあたりには、ご飯屋さんはなさそうだなー

そう思っていたら、大型バイクが何台も停まっているお店を発見した。「おかあの台所 五十夢」にイン。
一番人気らしい担々麺
一番人気らしい手作り餃子

一番人気がいくつかある個性的なお店でした。想像を上回る美味しさでした。
豪雪地の消火栓は背が高い

檜枝岐村に着く前に、なんだか、今日はもうこれくらいでいいかなモードに突入。近隣のキャンプ場を確認したら、「久川ふれあい広場キャンプ場」を発見。ここはテント一張り500円、一人200円の合計 700円で泊まれる。 ただし管理人不在で、売店も自販機も無い。ビールなしで泊まるのもさみしいなと思ったら、こんなお店を発見!

BBQラム肉が名物だったらしい…

氷とビールを無事に確保できたので、キャンプ場に向かう。
ここもガラガラで、場所選び放題。

清潔なトイレと炊事棟、よく手入れされた芝生があって、すぐ脇には渓流。地域の皆さんに感謝しながらセッティング。

贅沢にテーブル&ベンチでくつろぐ

お隣のキャンパーはセローでバイクツーリングしている釣り師さん。

キャンプ場からすぐそこに、「赤岩温泉」ってのがあって、日帰り入浴600円の露天風呂でえらくいいらしい。ええっ!行けばよかった!

ビール飲んだあとなので、自転車とは言え、飲酒運転になるから断念…

そして…さっきビール買ってきた「フクエストア」で、実は味付けラム肉・マトン肉が買えたんだそうだ…これがBBQするとゼッッピンらしくて…あーもう!

隙あらば、肉焼こうと思って、ティファールのクックセット(ミニフライパン付き)にしたのに…結局一度も肉焼きませんでしたw

と、ぶつくさ言いながらテントに入ったら寝落ちした。