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2025年11月26日水曜日

リベンジ表妙義 前半: 妙義神社〜白雲山〜タルワキのコル

こないだ紅葉を見に表妙義に来たのだけれど、ルート間違えて撤退という不甲斐ない結果となった。

これで終わるのも悔しいので、丸一日時間をとって表妙義全山縦走をコンプしに出かけた。

写真がどうしても多くなるので、前半と後半に分けてみた。ちなみに、過去の記録にここがどんなコースか書いてあるので、よかったら見てほしい。

尚、このコース、普段ボクは自転車をデポしておいてBike&Hikeで周回する。中間道で戻ると、中間道だけの標準コースタイムが3時間半なのだ。表妙義の困難な縦走を終えた後に3時間も歩くのはシンドイな、そう考えていたから自転車で戻っていた。でも、こないだ中間道を途中まで歩いて引き返して、「3時間もかからないんじゃないか?」と思った。むしろ、整理運動っちゅうか、トレーニングとして中間道を歩いて帰るのもありかも?そんな風に感じて今回は自転車をデポせずに歩いてみた。

前半のボスはこんな感じ…

東岳から、奥が白雲山山塊手前の岩頭が鷹戻しの頭

時間に追われて焦ると危ないし、紅葉目当てのハイカーで混雑すると鎖場で順番待ちになったりする。なのでこのルートは早立ちが基本。

道の駅妙義から少し下にある、登山者専用駐車場に車を止めて準備する。うっすら日が出てきた6時半ちょい過ぎに出発。

白雲山どーん

この岩壁は東向きなので、朝日を浴びて輝く。それがボクがこちらから登るのが好きな理由の一つ。

妙義神社

写真を撮っている人がいた。「そろそろ終わりですね、先週は盛りでした」と、余計なことを言ったら、笑いながら「これはこれでイイんですよ」と言ってくれた、大人❤️。

おごそか

石段を一番上まで上がって、奥宮の右に行くと大の字。左に行くと見晴らし。いつも大の字から上がっているので、今日は初めて見晴らしから上がってみる。

あっちは金洞山

木立から先が見えた。割と果てしない距離に感じるし、実際はアップダウンが激しいので距離以上に消耗する。

奥の院

奥の院の奥の院

奥の院についた。鉄梯を登って石像にお参りし、写真を撮る。ここ、照度が足りないので気をつけないと手ブレする。今日も案の定手ブレした。

手ブレしちゃった…

鉄梯を降りて、落ち葉が積もって滑りやすい(そして踏み外したらタダでは済まない傾斜の)石段を降り、鎖がある岩溝を上に向かう。岩溝の左横の小さなテラスから、奥の院が覗ける。奥の院からここを見上げると、明かり取りになっている穴がこれだ。

上から覗ける奥の院

奥の院の上に出ると、いよいよマジな岩場の始まり。まずは易しいけど斜度があって長い鎖。

◯の右横に鎖

クライミングをやるとわかるけど、感覚的な傾斜と実際の傾斜は違いがある。普通の人が「絶壁!」って腰が引けるのはだいたい45度くらい。垂直に見える壁は、だいたい70−80度くらい。オーバーハングしてる!ってのがほぼ垂直。

一般登山道で垂直の岩場ってほぼ無くて、スラブ壁の80度以下がほとんどだ。それぐらいの傾斜だと、足に体重を乗せて腕の力を温存できる。岩場が連続するコースで腕が消耗するようであれば、フットワークの練習をクライミングジムでするのがオススメです、楽しいし。

長い鎖を抜けた後…
鎖が無いのが不思議な岩場がいくつか続いて見晴らしに出た。

見晴らし…とても先には行けません…

この前後には、3〜5mくらいで短いけど切り立った岩場が連続する。他の山域だったら間違いなく鎖が設置されるはずだけれど、そこに鎖はない。多分、ここはあえて鎖を設置していなんじゃないかと思う。ここを通り過ぎて先に行ってしまうと、もう逃げ道が無いし…「ここで厳しいなら帰りなさい」ということなんじゃないかと、思う。

切り立った岩壁の基部につくとそこは「ビビリ岩」

ビビリ岩…マジでビビる

見上げると青空がキレイ…

鎖…

後ろから早いハイカーが近づく気配がする。ビビリ岩の途中で、自己確保して振り向いて写真を撮った。

スケール感

トップアウトして、しばらく行くと背ビレ岩。ゴジラの背中登るような感じ…

ホールドはたくさんある

後続のハイカーにここで先行してもらう。話してみたら、ボクと同じルートを歩くらしい。他にも数人、妙義神社→中之岳神社縦走の人がいた。

先行者が空に溶けていく

いきなり視界が開けると、大ノゾキのピーク。ここからガーンと下がって、登り上げる次のピークが天狗岳。天狗岳にはいくつかのピークがあって、どれが本物かよくわからないw

天狗岳、東のピーク

大ノゾキからの下降に入る。

ピークの石板

ここの下降は傾斜はゆるいけれど長い。そして、スタンスが丸まっているので、霜とか朝露で濡れていると滑る。

長い鎖が3何本も連続する

下降路は左右に屈曲しながら続く。

上部の鎖

白いのが鎖で磨かれた岩

最後の長鎖

さっき見えたピークがどんどん高くなり、いつまで降るんだよとうんざりするとコルに出る。そこから岩や木の根っこを掴んで登り返すと天狗岳。

天狗岳?

天狗岳から相馬岳までの岩場は、難易度がだいぶ下がる。しかし、落ち葉のせいで足元が悪い。足の下に入り込んだ落ち葉で滑る。落ち葉に隠れた木の根や岩角にけつまづく。枝と落ち葉で隠れた穴ボコに落ち込む…どのパターンでも簡単にサヨウナラしちゃうので慎重に。

相馬岳が見える

表妙義最高峰の相馬岳…ほぼ水平に見通していたのに…ドンドコ下って下って下って…

見上げて「またあそこまで登るのかよ」そうウンザリしはじめたところでタルワキのコル。

一般ルートへのエスケープ

表妙義のエッセンスを味わいたいけれど、岩場がそこまで得意じゃ無い。そんな人は、中間道のタルワキ沢から、ここのコルまで上がってくるといい。このコルから相馬岳や天狗岳へ登るのなら、そこまで難易度は高くない。ただし…相馬岳も天狗岳も、そのピークを越えていくなら、装備と覚悟をお忘れ無く。

後半に続く、