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2022年12月5日月曜日

兵馬俑展…写真多め

僕は肩の手術の入院中、わずか1週間の間に「弱虫ペダル」を全部見た。

TV版だけじゃなくて劇場版も含めて全部見た…ヒマダッタカラw

僕ら夫婦は、アニメに興味全然なかったんだ、去年までは。

けど、今年になってからいくつかのアニメを見るようになった。

歳の離れた友達に、王様ランキングを勧められて見てみたらハマった。それが全部見終わって、王様ロスになったところでキングダムを勧められた。

キングダム…シーズン4まであるのか、なら、当分楽しめるな…
そう思ってたらキングダムにハマって、休日は3話連続見るみたいなことしてたら(ヒマダッタカラw)、全部見終わってしまって、キングダムロスになった。

で、SPY&FAMILY 見はじめた ← イマココ
王騎将軍…ではない
奥様の推しは王騎将軍…というのは置いといて、
キングダムロスに苛まれる日々の中、ふと目についたのが、兵馬俑展。
秒で反応する夫婦
「秦」とか、「信」とか、「王」とか、視界に入るとすかさず反応する奥様。

パパー、これ見に行こう!

ということで事前にWebチケットをゲットしておいたので上野へ。
アガる
秋も深まり、落ち葉を踏みしめて歩く、久しぶりの東京上野。
イチョウ並木を散策
イェーイと盛り上がる奥様
上野駅を降りて、公園の中を歩いて上野の森美術館へ。
↗︎アゲ↗︎アゲ
小雨降る月曜日ということで、公園には人もまばら。
イチョウ
でまぁ、会場内は写真撮影禁止。最後のパートだけオッケーだったので、一応記念に撮ってみる。
あーこーゆー戦車見た!と奥様
もはや、アニメと現実が同化している老夫婦。
哀愁の背中
こーゆー人いるいる
全部見終わって、売店見て、外に出たらお昼時。
公園内をプラプラ歩き出す。
寒桜
この後、御朱印帳集めが趣味の奥様のために、上野東照宮にでも行こうと決めていた。とりあえず、お昼ちょい前だったので、どこかでご飯を…そう思っていたら目の前に中華料理店の看板が…

中華サブリミナル効果の影響でそちらにイン…
割と歴史のありそうな大店
お昼前だったのですぐ入れたけど、その後ワラワラとお客様が入ってきた。人気店だったみたい、ラッキー。
四川麻婆豆腐、大変よろしい
奥様は坦々麺、こちらもおいしかったそうです。
すごーい…これ…ラーとマーだね!
そして再度散策へ。
マジ卍?
コロナ禍ではあるものの、インバウンドの人も多めなのは上野だからでしょうか。
ザ・お寺
石段とことこ
石畳とことこ
東照宮ドーン
東照宮ドドーン
自撮りパシャッ
僕のミラーレス一眼は Sony α6000で、モニターは自撮り対応フリップ式「ではない」。だから、そいつで自撮りするのは「カン」。なんだけれど、少しの迷いもなく自撮りを完了する僕ちんに奥様は尊敬の眼差し…「パパって不思議な才能…だけはあるよね…」

えっと、褒められてますか、そうですか…
石灯籠
徳川葵
御朱印ゲットしたので、プラプラとアメ横をかすめて帰る。
もへじのもんじゃ焼き行ってみたい…
上野駅でフルーツパフェデート
僕は洋梨、奥様イチゴ
ペロンといただきました
僕が怪我して、自転車とか山とか雪とかに出かけないので、奥様とのデートが増える。

奥様曰く…「もうずっと怪我してればいいのに…」

えっと、愛されているってことで…いいんですよね?ね?ネ?

2022年12月3日土曜日

トルクレンチの選び方

お友達から、「トルクレンチを買おうと思うのだけれど、オススメは?」という…ざっくりとした質問をいただいた。

目的は?と尋ねると、「車のタイヤ交換とか、バイク(スポーツサイクルのことを、自転車乗りはこう呼びます)のメンテナンスとか?」という話。

あーね…

締結トルク管理は大事!そう言われるけれども、いざ、そのためのトルクレンチを買おうとすると困る。自分が必要なのはどれか?そう考えるとわからなくなるよね。

そんな人に向けて、サービス投稿を投げ込んでみる。

まず、僕の持っているトルクレンチは、下の4本。左側の数字は「管理最小値」〜「最大値」で、単位は N m(ニュートンメートル)
上から3本目 21-105N mを追加購入 
元々は、バイクメンテナンス用に上の2本を使っていた。そして、夏冬のタイヤ交換用に、一番下のゴツいのを買い足した。そして、つい最近4本目を買い足したのだ。

理由なんだけど、バイクのトルク管理って最小1〜最大はせいぜい12とか15くらい。だから、上の2本でほとんどカバーできる。

ところが、僕のバイクのシートポストは、サドルを固定するヤグラのボルトは1本締め。そのせいもあって、指定トルクが20N m。

20N m というのは、手持ちのレンジから外れてしまうし、来年あたりにディスクブレーキローターとか、BBとかの交換も考えていて、その辺りの指定は 20~40N mくらいなので… 21-105N mのを買い足した。
赤字のところをカバーするために購入
一番下のごついトルクレンチのレンジは 28-210 N m なんでそんなにハイトルクなのか?自動車のホイールナットの指定トルクは、(メーカーや車種によって異なるけれど)大体100N m を超えてるからなんだ。
自分が必要とするトルクレンジをよく考えよう
これが一つ目のポイント。自分が管理したいトルクレンジにあったレンチを買う必要があるということ。つまり、僕の友達が聞いてきた、バイクのメンテナンスと、自動車のタイヤ交換を一本でというのは、かなり無理があるってこと。

もう一つ「ヘッドの大きさ」もポイント。レンチの先端のヘッドには、歯車とラチェットがついている。ハイトルクに耐えられるラチェット機構はどうしても大きくなり、それを納めるヘッドだって大きくなる。

そんな大きなヘッドだと、バイクのメンテナンスで狭い場所にアクセスしようとした時に入らなかったりする。

バイク(くどいけど自転車ね)に使うなら、コンパクトなヘッドのレンチをお勧めする。

左側のTopeakの先端は 6.3mm角の六角メスになっている。ハンドルに収納された、ドライバーとか、ヘックスやトルクスの「ビット」をそこに差し替えて使うのだ。

先端を差し替えて使う工具類があるよね。あの先端を「ビット」と呼ぶんだけれど、根本はほとんど6.3mm なんだ。
6.3mmは市販のビットを流用できる
右側一番上のPWT(台湾メーカーで安いのに銘品多数)トルクレンチのヘッドは、 6.3mm 四角オス。そこに差し込むアダプタ(ビットアダプターソケット)が付属していて、アダプタ先端には6.3mm 六角メスの穴が空いている。ということは、このアダプタを介することで、Topeak 付属のビットも、他社の差し替え式ビットも、PWTのトルクレンチで使うことができるということ。

ここで 6.3mm ? なんでそんな半端な数字?と思ったでしょ。ソケットレンチが発展したアメリカの規格がインチサイズで、それをミリに置き換えて表現しているから、微妙な端数が出てくるのだ。
インパクトドライバに刺して使うアダプタ
*ホワイトボードに 1 1/4 と書いてあるのは、 1/4 の書き間違いです*

トルクレンチの差し込みはこの3種類の四角形。ここに、四角穴の空いたソケットを差し込んで使うようにできている。

言うまでもないけれど、太い方がハイトルクに耐えられる。逆に考えると、トルクレンチの測定レンジに合わせて、ヘッドのサイズと、差し込みのサイズは決められているということ。

100N mで締められるレンチのヘッドが…細い 6.3mm というのはあり得ないということ、折れるかねじ切れちゃうからね…

自動車のホイールナットを締め付ける、 120N m で… ということなら、測定レンジ、ラチェットの耐久性、ヘッドの強度、もろもろを考えると、12.7mm がベストな選択であるということ。
長さもまったく違う
ハイトルクをかけるためには、てこを効かせるハンドルの長さも重要だ。ハンドルが長いと、全長も当然に長くなる。長くて巨大なレンチは、細かい場所での作業も苦手になる。

ここまでをまとめると、「測定可能レンジ」「ヘッドの大きさ」「差し込み角」「全長」…この4要素によって、選ぶべきトルクレンチが変わるということ。

こうした理由で、トルクレンチを一本で済ませようとするよりも、必要な作業に合わせて複数持った方が幸せになれると言うわけ(注)。

個人的に、大事にしたいなと最近思っているのは、設定数字の見やすさだ。
キラキラは見えないんじゃ〜!(怒)
左側のPWTは半艶消し黒にくっきり白文字。これはグンバツ(死語)に見やすい!
しかも差し込み6.3mm のコンパクトヘッド。1-15 N m と、低すぎるwレンジが、むしろバイクメンテナンスにピッタリと言うことで買ったわけです。右は…死ね、見えん 
タイヤ交換セット
この投稿を書くために、トルクレンチ一式を出してきたので、ついでに奥様のタイヤ交換を済ませる。

ものぐさな僕は、ジャッキアップとか、ホイールナットの締め込み・緩めは、最初と最後をのぞいて電動ドリルドライバでやっちゃう。

ビャーんと、あっという間に終わります。
空気入れは手作業でw
その後の空気圧調整は、シュコシュコと地道にやるわけですがね…

注 デジタルトルクレンチというのがある。力をかけると、測定素子が変形して電気抵抗が変化する。これを利用してトルクを計測するので、「カバーするレンジが広い」「可動部が少ないので耐久性が高い」のが売り。だが、レンジが広いからってデジタルなら万能というのは間違いです。バイクメンテなら、短くてヘッドの小さいのがいいし、車ならその逆。要は、「レンチとしての物理的な能力」は、大きさに依存するので、デジタルで解決できないところもあるということです。

2022年11月28日月曜日

工作教室 キャンピングテーブルの取っ手を直した

怪我で動けないときにやっておこうか、という、「急ぎではない・直したいリスト」その二は、キャンピングテーブルの取っ手補修。

コールマンの三つ折りキャンピングテーブルで、真ん中に「卓上 BBQグリルとかセットできる」やつです。

これは、横浜に住んでいるときに、スポーツオーソリティで買ったように記憶している。15年くらい使っているやつですね、これも。確か…在庫処分でえらく安くなってたのを買った(そんなんばっかりw)。

で、キャンプに最初に持っていった日、段ボールのケースからだそうとした瞬間に…取っ手がブチ切れた
在庫期間が長くて、取っ手のプラスチックが劣化していたのかどうかはわからない。ま、アウトレット商品だからしゃーない。
取っ手がブチッとナ
コールマンの製品って、ガソリンのバーナーとランタンみたいなハードウエアとか、クックウェアは(重いけれど)よくできている。テントとかスクリーンタープとかも、(重いけれど)値段の割にはよくできている。

チェアとかテーブルとかは…基本よくできているけれど細部の詰めが甘い…そんな印象を持っています(個人の感想です)。
横から見た絵
で、箱から出すときとかは、この片方がブッちぎれた取っ手の残骸を掴んで、無理くり引っ張り出していた。

というか、箱から出すのってキャンプにでかけて、荷物下ろして、設営する最初だけだから…まいっか…みたいな感じ。

で、どうせヒマだから直しておこうか…と、どうやって直そうかいろいろなことを考えていた。

リベットの頭をドリルで飛ばして、固定具を外し、取っ手を付け直すわけだけれど…
本革の取っ手を付けてみようか?とか、アクセサリーコード(細めのロープみたいなの)を編んで取っ手にしようか?とかね
ホースをチョキチョキ切りました
結局…めんどくさくなったのとw
上で書いた通り、設営の瞬間しか使わないから、適当でいいやと思い直してシンプルな方法で。
完成です
リベット飛ばして固定具を外す。リベットが入っていた穴をちょっとだけ広げて、6mm くらいのロープを通す。両サイドは、内側で結び目作って抜けないようにして終了。

そのままだとロープが手に当たって痛いので、園芸用の散水ホースの端っこをちょっと切って通しておく。これで十分と言うことに…自分の中ではなりました。

おしまい

2022年11月26日土曜日

工作教室 テーブルのエージング塗装

術後2ヶ月経過して、すこしずつ右肩の可動域が広がってきた。
痛みも引いてきた、けれど運動はできないという中途半端な期間。

で、手術する前に、「リハビリ中にやっておきたい事」リストを作っておいた。

死ぬ前にこれはやっておきたいと書き出す、バケット・リストみたいなものか?

その中に、「急いで直すほどでもない補修作業」というのがある。

で、その中で、一番筋力が必要ないものから初めることにした、それは塗装作業。
完成後の姿
以前横浜に住んでいた時に、御殿場プレミアムアウトレットに時々行っていた。そこのコールマンファクトリーショップで、15年近く前に買ったキャンピングテーブル。
ビヨーン
パタパタテーブルなんだけど、天板を止めているショックコードが伸びてしまった。

単にショックコードを抜いて、交換するだけなら簡単。なんだけど、どうせヒマだから、地味な天板を塗り替えてPOPなイメージに変えてみる。
20年以上使っているB&Dのサンダー
天板にはニスが塗られているので、そのままだと塗装が乗らない。ブラック&デッカーのランダムサンダーで、表面をサンディング(紙やすりで擦って下地を出す事)する。
左がサンディング後
表面だけでもイイんだけれど、どうせヒマなので、表裏をサンディングする。
ニスは落としきらないでもOK
今回は、エージング加工(わざと、年月を経たかのように傷つけたり、汚すこと)で仕上げる。というか、そんなにきっちり塗装しても、キャンプでガンガン使って傷が付くから、最初から適当な感じで塗ろうということ。
水性ホワイトで塗る
表裏塗って、板の間を塗るまえにショックコードを抜く。
エンドキャップ(ゴム栓)を抜く
端っこの板の脇でショックコードを切り、先がフラットな物でショックコードを押し込む。そうすると反対側のエンドキャップが抜けるので、無くさないように回収。
エンドキャップ
塗ったホワイトは、「バニラホワイト」の屋外用。ちょっと黄色が入ったオフホワイトみたいな感じ。
焼印ロゴも気にせず塗る
何本か天板パーツを抜き出して、手持ちの塗料を塗ってみる。
どんな配列がいいか悩む
合間合間で、余った塗料で他のアレコレも塗り直し。
駐輪場サイン
ホワイトとブルーで塗り直し。
ガーデンデコもPOP感アップ
赤と黄色で可愛くしてやろう、そうやってニヤニヤ塗装刷毛を握っているのが…
微妙にガタイがいいスキンヘッド&グラサンのおっさんであると言う、ビジュアル地獄。
ホワイトの天板だけサンディング
色付けした天板は横に置いて、オフホワイトの板だけサンディングしてみる。表面の白い塗料を剥がす事で、「使い込んで塗装が剥げた」感じを出してみる。

ただ、それだけだと「単に古くなった」のと変わらない。だから、赤・青・黄色の天板はあえてエイジングせずにそのまま。そして、コールマンの焼印の周りを少しずつサンディングしてやる。
下からロゴが浮き出てくる
カラー天板の配置も、単にランダムにするだけだとつまらない。よく見ると、なんらかの規則性が現れるように配置してみようか。配置を考えつつ、表面にクリアニスを何度も重ね塗りをする。
POP感とエージング感
そして、舎のロゴシールを貼る…
ペタンとな
配置が決まったところで、ショックコードを端から通して行く。ルーズすぎるとずれちゃうし、タイト過ぎると天板をパタパタ畳めなくなる。ちょうどいいテンションを探しながら、コードを通す。
板と板との間にはウレタン製の丸ワッシャーを挟み込む
最後に、クリアニスの表面をサラッとサンディングして平滑にして、もう一度クリアニスを薄く塗って完成。
まぁまぁっすね
ロゴの部分も、木目感とかイイ感じに出たと思う(自画自賛)。
いいヒマつぶしになりましたw
着手が11月頭、そこから1ヶ月近く、塗装を塗って剥がしての繰り返し。

休みのたびに遊びにほっつき歩いていた、健康な時にはとてもできない…
そんな、工作をやりましたという記録。

2022年11月5日土曜日

レンタカーでオープンエアドライブ

僕が最初に手に入れた車は、スズキジムニー JA71のバン、軽自動車だった。

昔の軽自動車は2ストロークエンジンで排気量360cc。
衝突安全対策で車体が大きくなり、排気量規格は550ccまで拡大した。
排気ガス規制が厳しくなり、2ストロークでは対策ができずに絶滅。
キャブレターも廃れてEFIのみになり、エンジンは4ストロークになった。
必要最低限の燃料だけを吹いて、穏やかに回る上品なエンジンはパンチに欠け…

そんな550cc3気筒の小さなエンジンに、ターボチャージャーとインタークーラーつけて、パワーアップしたモデルがJA71-Ⅲ型のバンだった。
空が見えるドライブ
当時僕はスキーに狂っていて、毎週末はR17でスキー場に向かっていた。雪道でジムニーはレガシーの次くらいに無敵だった。高速では、一番左の車線が定位置だったけれど…

雪のない時期は、林道のどん詰まりで沢に降りて行水したり、湧き水でそうめんとか、うどんとか。野宿しつつ焼肉とかして、満足して乗っていたのだけれど…やがてジムニーの幌屋根モデルがどうしても気になるようになってきた。
アガる黄色、黄色っていいよね
結局早いタイミングで、ジムニーの幌屋根モデルJA11に乗り換えた。これは排気量が660ccに拡大された軽新規格で、発進とかの低速トルクが劇的に改善されていた。何よりも、幌屋根をガバッと開くと、頭上と後ろが完全にオープントップになるのが魅力だった。
曇り空もまたよろしい、日焼けしないし
ジムニーのヒーターは、幌屋根モデルを基準にしているらしい。断熱性に欠ける幌屋根でも、厳冬期のスキー場でも無問題でガンガン暖まる。さらに、僕が買ったJA11は、エアコンも装備していた。エアコンもジムニーの車体サイズにしてみればオーバースペックなものが装備されているらしい。

そんなわけで、ほぼ外みたいな幌屋根JA11でも、屋根をクローズすれば、ほぼ不満の無い空調が手に入る。

そして、天気に恵まれた日は、屋根を下ろして…ただ走るだけで楽しかった。
トンネルの反響音もまた楽しい
そんなジムニーに満足して乗っていたのだけれど、やがて…三菱ジープがどうしても気になってきた。

今はもう退役したけれど、一昔前、日本の自衛隊が正式採用していたのが三菱ジープ。これは、屋根が取れるのに加えて、ドアも外せる。そして、フロントのウインドシールドも前に倒すことができた。

「家族ができたらこんな車ぜったい持てない」と自分に言い聞かせ、「今しかない」と、三菱ジープ J59 を手に入れた。J59は、ガソリンエンジンの2000ccを積んでいた。J58, J59, J57 のガソリンジープは、低速トルクはヂーゼルエンジンには負ける。けれども、エンジンの吹け上がりとか、高速道路の巡行、低騒音・低振動に優れていた。
たーのしーーい!と奥様
でまぁ、その、前置きが長くなったけれど、 JA71から JA11経由 J59までという、「自分の好き勝手に車を選んでいた」時のチョイスとは「オープントップ」で「マニュアルシフト」で「ガソリンエンジン」だったんだ。 

結婚して、ジープが排ガス規制で都内で登録できなくなることが決まり、子供ができて、僕はオープンエア・モータリングにサヨナラした。
あやしい人
肩を手術して、ストレスの発散方法に悩んだ僕は、奥様と千葉に出かけたのだ。
そこに、ダイハツ・コペンという、軽のオープントップスポーツカーをレンタルしてくれるところがあったから。

そのショップのHPとブログを読んでいるうちに、僕は…もう一度空を見ながらドライブしたいという気持ちを抑えられなくなった。

ショップで黄色いコペンを受け取ると、まずは僕がハンドルを握った。もよりの港町を目指して峠を超え、海岸線に出て走る。
港町のお寿司
なんというか、もう、「あぁこれこれ」という感じ。このコペンという車、ジムニーとかに比べるとずっと繊細でダイレクトな操作感。そしてオープンエア。コペンでスノースポーツとかキャンプとかは無理がある。だけれど、車を複数台持てるなら、そのうちの一台をこんな車にできたら幸せだろうね。

お寿司のランチを済ませて、帰り道は奥様がハンドルを握る。

奥様はずっと笑顔で、楽しいと言い続けていた。

そうだよね、僕たちはJ59でキャンプに出かけていた。

幌屋根と幌ドアを外し、フロントのウインドスクリーンを倒し、リアにはキャンプ道具を満載して、キャンプに出かけていたのだから。

J59にはエアコンがない。猛暑の日には、頭の上だけ申し訳程度の屋根(ビキニトップという幌屋根)を張り、リアに積んだクーラーボックスから、氷水のボトルを取り出して、飲み、頭からブッカケて…二人で山に向かっていたのだから。
帰り道のSAでご褒美ゴディバ
あー楽しかったねーと、奥様
でまぁ、そこのショップは、整備済み中古のコペンも売っていた。
僕はそのうちの一台、黄色のヤツに心を奪われてしまった。

過走行だけれども、ボディの状態は良く、機関系・冷却系のパーツも交換済み。
基本ノーマル&純正で、なによりもシートが綺麗でヘタリがない。

そして、僕は…ひとまず娘が無事に大学を卒業するまで…学費をちゃんと払い終わるまでは、と、魔法の呪文を呟きながらそこを去った。

死ぬまでには、一度、コペンの旧型を手に入れて…遠くまで走りに行きたい。
当然屋根を降ろして。

そんな、新しい人生における目標ができた秋の一日(おおげさ)