こないだ横ノリ文化の Hierarchie について書いた。Surf が一番、SK8が二番、ずっと下がってSnow が三番ってね。で、Snowギョーカイの中の人たちは悩んでいた。
僕はそのギョーカイの人だったけど、バックオフィスの仕事だったので(だからスノーボード未経験なのに採用されたわけだけど)、どっぷりその世界に浸かってたってわけじゃなかった。んで、割と客観的にその辺りのことを見ていた。
僕の考えはシンプルで、「人力で完結するからサーフとスケートはエライ、なんじゃね?」って思ってた。
僕が当時ハマってたのはテレマークスキーで、こんな言葉があった。"Earn Your Turns" (楽しむ分は、自分で稼げ)。テレマークはもともとリフトとか無い野山を、駆け巡るための乗り物。ターンを楽しみたかったら、自分の足で標高差を稼げって言葉。
尾瀬に至仏山という、BCスキー・スノーボードの聖地みたいなところがある。
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Rider: Taka3, Earning his turns, Mt. Koshibutsu, Oze area. |
そこの大斜面は広くてオープンで、斜度がちょうど良くて…東向きなので早い時間から緩んで、最高のコーンスノーで、長い!で、その長くて斜度がある2本を滑るために、もちろん2本分ハイクアップするんだ。
谷川岳エリアも、天神平まではロープウェイでドカンと上がるけど、そこからドロップインポイントまでは結構なハイクが待っている。
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一ノ倉岳へ登り返す、後方は超えてきたオキノ耳 |
で、なんというか、その辺りがスポーツとしてフェアであるという、そんなリスペクトは他のスキーヤー達から受けているように感じていた。
サーフィンやったことないから知らんけど、サーファーも同じような感覚なんじゃないかな。サーファーから見たらスノボって、リフトとかゴンドラとか、バックカントリーって言ったって、モービルでブォーーーンとか、ヘリでバビューンみたいな…w
その辺の、エンジンとか、機械とか、モノに依存するスポーツはコアじゃないって、どの分野にもありませんか?
僕は、機械モノに頼るのは嫌じゃない。というかハイシーズンのディープパウダーを、ハイクアップして1日1本だけしか滑れないより…リフトとか、ゴンドラ回しで1日20本滑れたほうがいいよね(あっ、言っちゃったw)。だからこそ、僕はハイシーズンは天気図を真剣に見て、どこのスキー場のどの斜面が一番幸せに近いかを考えながら動いている。
そんな僕だけど、BCでは自力で完結できる範囲で行動している。というのは、機動力に頼りすぎると、撤退が困難になるからだ。
僕は以前、ガチなJeepに乗っていた。これは、大抵のところに入っていけるくらいの機動力がある。その代わり、他の車が入れないところまで行けちゃうので、ハマると帰れなくなる。
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志賀草津高原道路 |
おんなじように、BCのフィールドでスノーモービルがスタックしたらどうする?
普通は出ない沖合でジェットスキーがエンジンストールしたらどうする?
マシンに頼ると、人力では到達できないところまでバビューンて移動できる。でも、そこで何かあったら、マシンに頼らない限り帰ってこれない。
僕は、遭難したらぜひマシンに頼って帰ってきたい。で、無理しないように人力で完結できる範囲で遊ぶのがいいのかなって感じている。
ゼェゼェ言いながらペダル漕いで登って、シングルトラックを降りたり。
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Qchan, Mt. Akagi |
電気も何にも無いところでヘッドランプの明かりで飲んだり。
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Kame-chan & Qchan |
「俺、なんでこんなところで、こんな怖い思いしてるんだろう」そんな、根源的で答えようのない疑問の答えを探しながら岩壁を右往左往したり。
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Climber: Jibe / Blackrock, Mt. Haruna |
途中で一泊して、延々と沢を遡行したり
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Jibe & Aokki / Garan-zawa, Kusatsu area |
たまにはのんびりと、グンマー國のローカルな温泉宿を目指して田園農村地帯を走ったり。
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Yuchan & Keichan |
ペダルを漕ぐとスーーーって走ることに感動したり。
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First bike, First ride, First joy, |
で、まぁ、僕はこの投稿を書きながらだいぶ酔っ払って、マシンでもレスキューできないくらい遠くまで来てしまった…
どうやってこの投稿をまとめるかという、困難な課題に直面して、仕方ないので自力で帰還するならば…
人力万歳、人力最高! でいいですか?www
Hierarchieとか、フェアネスとか、コアとか、とりあえず置いといて、自分の身の丈で遊べばいいんじゃね?ってことで。おしまい ⇦ 雑