スキー経験はそれなりにあるおっさんなので、収入はそれなり。ギア予算は、まぁ、あるよ。
で、まぁ、そんなやつは居るのかと言うと?
次に重要なのはバインディング。これも「新品」の「初級者〜中級者用」をプロショップで購入すること。一押しは「Unionのフライト・プロ」です。
ボードは、中古で構いません。というか「状態が比較的良い」、「名の通ったブランド」の、中級者用の中古を買って「チューニング」するのがベストです。
スキー経験はそれなりにあるおっさんなので、収入はそれなり。ギア予算は、まぁ、あるよ。
僕はスキー馬鹿からスノーボード馬鹿に変身したわけだが、同じような人はわりといる気がする。逆パターンはどうかな?あんまりいないかもね。
僕は、機会があれば、スキーもボードも両方やったほうがいいと思う。ただ、どっちかと言えば、スノーボードのほうがシンプルで早く上達する。だから、スキーヤーには、ぜひスノーボードに挑戦してみてほしい。
「なんでスノーボードのほうが簡単なのか?」ってこととか、「スポーツとして似ているところと、違うところ」そんな投稿です。
軽いスキーは外乱に弱いが、重量があってしかも一本のボードは悪条件でも暴れない。特に重いザラメや、深い湿雪、トレースが入ったパウダーなどは、まるで巡洋艦のように浮き上がって進んでくれる (注1)
ファットスキーを履いたことあればわかるはず。板幅が太いとエッジに乗りにくくなる。シャープな切り返しは苦手だけど、逆に言えば、どっしりと安定した操作感になる。で、どんなファットスキーよりも太いボードは、基本的に超安定。(注2)
トーションを使って、ボードの前半と後半で異なる動きを作れる。それによってバランスが取りやすい。
前足はターンの方向づけを決めている。後ろ足は、ターンの深さとズレを決める。
横滑りとカービングでスピードをコントロール。荷重で走らせ、抜重で切り替える。前後左右の荷重移動と重心の位置。外向外傾、上半身のブロック。
朝の様子。今日は暑くてすごい勢いで雪が溶けていた。 |
ローラ(仮名)は、イラっとした感じで言った。
それで…あなた(注1)のキャリアプランは結局なに?
で僕は、今日だけで3回目くらいの説明を始めた。
年収とか地位とかにはあんまりこだわりがないですね。あえて言えば、将来自分の娘が「パパはどうやって私を育てたの?」って聞いた時、恥ずかしくないようにしたい。いい仕事、感謝される仕事をしたい、それだけです。
ローラはスターフォンの(注2)向こうで、ちょっと意地悪い雰囲気で言った。
僕は余計な一言を付け加えた。あなたが昇進しなかったら、新しい上司が入ってくるわよ。その上司とウマが合わなかったらどうするの?私と違って、あなたのことを、今ほど評価しないかもしれない。
そうですね…僕の上司のインタビューに、僕は関われません。自分でコントロールできないことを心配するより、自分ができることをちゃんとやろうと思っています。
ローラ、僕はあなたの人を見る目を信用しています。もし僕の上司を採用するときには、いい人を選んでください。僕の上司があなたでも、新しい人でも、僕が必要とされていればいいのかなって思います。
良い仕事をしていれば報われる良い仕事とは、胸をはって誇れるか、引け目に感じることのない仕事上司は、有能で謙虚な部下を大切にする
「本当に怖いヤ◯ザの親分さんは、見かけは紳士で、優しそうで、腰が低い」「チン◯ラは横柄で、見るからにアレな風貌で、高飛車だ」
僕は自分に恥じる仕事はしないから、あなたの命令でも歯向かうかもしれません。
昇進や昇給は、僕を操る餌にはなりません。
上司は誰であってもいいです、あなたでなくてもかまいません。
外資だろうが、内資だろうが関係ない。正しいと思うこと、誇るべき仕事を一所懸命にやればいい。時々は報われない時があるかもしれないけど、世の中って割と良くできている。
日本で仕事を探す限りにおいて、日本人の美意識ってやっぱり評価されるから。
(注2)いまではWeb会議が当たり前だけれど、2005年くらいは、リモートのミーティングといえば電話会議が当たり前。こちら側もあちら側も、会議室のデスクの真ん中に、マイクとスピーカーが一体化された装置がある。で、四方に座っている出席者の声を拾いやすいように、その装置はヒトデ(Star Fish)のような形をしている。ほんで、そのヒトデの腕の先っぽにあたるところに、マイクが仕込んである。これをみんな「スターフォン」と呼んでいた。
(注3)外資って一括りにするのは良くないかも…そういう傾向があるってことで。面白いのは、自分が一生に渡って師と仰ぐべき上司も、外資にいるんですよね。
(注4)ローラの時にクビになったかは別にして、何度か僕は上司に歯向かって仕事を失っています。ただ、同じ数だけ、救ってくれる人がいたのも事実。
タクジ、Shinya、KASSEに声かけてもらって乗鞍岳BC
山頂の祠の前で Top of Mt. Norikura |
今シーズン初かも? |
お前は何を言っているんだ???そんな声が聞こえました。
標高が高いところでは酸素が薄いです。少ない酸素を体の隅々まで届けようと、心臓君はがんばります。なので、標高が高いところでは血の巡りが良くなります。
お酒を飲むと、血のめぐりがよくなります。つまり、標高の高いところで、お酒を飲むと、血のめぐりが加速するってことですね。これ、よく覚えておいてください、テストに出ます。
こちらの写真をご覧ください。僕のおでこにガーゼがついています。これはですねー、おでこ怪我したんです、外傷。
芳ヶ平ヒュッテのパスタランチは控えめに言って最高、なぜかすごい笑顔なShinya |
周囲はすべて冷蔵庫 |
怪我、特に外傷の場合の飲酒は厳禁です、流血するからね。そして、外傷なくても内出血(捻挫とか打撲)がある時も飲酒は厳禁です。
ブチョ、お酒飲まない方がいいですよ。てか、飲んじゃだめですよ。
部長、お酒余るんじゃないですか?背負って下ろすの大変ですよね?捨てるわけにいかないですよね、環境破壊だし。
俺のことを心配しろや!酒のことじゃ無く!!
あ、じゃあ、それで行けますよ。行きましょう。えっ?まだ、あれで滑ったこともないんだけど?大丈夫っすよ。癖がない板ですから…知らんけど
当日はものすごい暴風雪になったのだが、決行した。スノーシューで歩くヨーイチ先生が、背中に背負ったボードを風に煽られてコロンとすっ転がるくらいに、激しい風が吹いていた。で、僕はスプリットボードにシールだったので、背中にはボードがない。だから風に煽られても、なんとか耐えてハイクアップしていった。で、ゲレンデトップまで上がったところで、さすがにこれはやばいだろうということになり、そこから下ることになった。
スノーボード初めて4日目で、しかもものすごい暴風雪、足元は30cmくらいのパウダー。で、僕は立ち上がって2m滑ってはすっ転び、立ち上がれず、バインから片足を外し、バインをセットして2m滑ってすっ転びを繰り返しながら下った。
極寒のはずなのにうっすら汗ばんでいた。
ゲレンデの最後の1/3くらいで、やっと僕は一回で20〜50mくらい滑れるようになった。ゲレンデボトムで待っていたヨーイチ先生の唇は、死体のように真っ青で、体は小刻みに震えて、心なしかゴーグルの中は涙ぐんでいるように見えた。そんなに僕の成長を喜んでくれているなんて…僕も感動した。
BCデビューを無事に飾った僕を見て、先生は感極まったのか、絞り出すように言った。
イェーイィィィイ、さぁ、帰りましょうかぁぁ〜〜〜 サムッ
あとで聞いたのだが、ヨーイチ先生はひどい風邪をひいて、次の日仕事を休んだらしい。
僕がスノーボード を始めたのは、確か35歳の時。それまではスキーにハマっていた。始めたきっかけは、スノーボード 業界の会社に転職をしたから(注1)。スノーボード を始めてからも、どちらかというとスキーを履く日の方が多かった。スノーボード 一本に絞ったきっかけなどについては、いつか機会があれば書いてみます。
それは今の2020-21シーズンから振り返ると、ほぼ20年くらい前のこと。当時、スキーヤーとスノーボーダーには、今よりももっと高い壁があって、分断されていたように思う。だが、僕がラッキーだったのは、転職のタイミングより前に、雪山宴会部という集いのメンバーだったこと。そこでは乗り物に関係なくライディングを楽しむカルチャーがあった(注2)。
雪山宴会部は、なんというか名前の通りの会。雪山で宴会をして(雪洞とか、雪洞が掘れない場合はテントとかでネ)、食って呑んで泊まって、周りの山を登って滑る会。で、当時はまだBCが今ほど一般的でなかったので、自立してBC行動ができれば、乗り物はなんでもいいんじゃね?というくらいのサークル(笑)だった。入山する時は、こんな感じの荷物感になる。後ろ向きなのが僕で、スキーは荷物を背負っての行動が有利なので、こんな時には積極的にいいカッコを演じてみる(注3)。
で、ある時、タカさんと話をした。
世間一般では、スノーボーダーと、スキーヤーって仲よく無いって言うね。なんで俺らはそんなことないんだろうね?
彼はちょっと考えてこう言った。
乗り物でどうこう言うのって変じゃないですかね。それぞれの得手不得手をよく理解して、お互いに楽しく過ごせばいいと思うんですけど。僕はこの部活が好きなのは、乗り物によっての分け隔てなく、一緒に楽しめるのがすごくいいと思うんです。
レスペクトってことかね。
なんでそこ英語なんすか。ま、そうですよね。
パウダーヒャッホーイって、ボード楽しそうだなって思うしね(注4)。
ですね…
基本でかい荷物背負えないしな、Shinya以外 。
ですね …
斜度が変化してるところで止まっちゃうと、「スキーは動けるんだから前に回って雪を踏んでくれ」とか、「ストックで引っ張れ」とか言うしね。
それはwww…いや、そんなこと言わないでしょwww
言うよ〜!約1名!www
俺らの活動的には、スキーのほうが有利だよなって思いますね。でも、有利不利に関係なく、楽しんでる姿っていいですよね。こっちまで幸せになりますよね。
結局のところ、メンバーに恵まれたってことがすごく大きかったのかなと、今改めて思う。当時BCで出会った他のグループ、x-Tele(テレマーク) や 山ボ研(スノーボード )の皆さんとも、「埋まった時はお互い様」のいい関係性を持たせていただいた。そうした皆さんからも、暖かい声援をいただくことも結構多かったしね。
「君たち変態❤️」って
(注1)スノーボード 未経験なのにスノーボード業界に転職ってのもスゴイ話だ…
(注2)乗り物には拘らないけど、一緒に雪山に入るにあたってはいくつか条件があった。まず、複数のメンバーが推薦すること。日帰りの場合は、コースの難易度にあった滑走技術があること。で、荷物が多い泊まりの場合は、冬山での生活技術があるか、圧倒的な体力があるかのどちらかとしていた。
(注3)基本的に、荷物は大きければ大きいほど、重ければ重いほど偉かった。だからビールと言えば、350ml ではなくて500ml が基本。
(注4)当時、パウダー用のスキーって言っても、センター幅が100mm超えるかどうかくらい。今普通に見かけるスーパファットなんて影も形も無かった。浮力に乏しいので、俺たちスキーがひたすら直滑降で耐えてる横を、スノーボード はバキューンって追い抜いてスプレー上げまくってた。「いいよなー」と、うらやましく思っていたところに到達できて幸せです。