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2021年3月31日水曜日

おっさん初心者ボーダーが、最初に買うべきギア

今までの投稿で、「スノーボードをやってみっか」って考え始めたおっさんがいるはずだ。そんな人のためのヒントを書いてみる。

スノースポーツそもそも未経験って人まで対象にすると、きりがない。なんで、次のような人を想定して、かいつまんだ説明にしてみます。

スキー経験はそれなりにある
おっさんなので、収入はそれなり。ギア予算は、まぁ、あるよ。

「ブーツを履く時は、かかとをトントンって奥に納めて、ベロを押し込んでスネとすきまができないようにしてバックルを締めるんだよ。」そんなレベルの説明はいらないよって人。
そんで…「早く確実に上達するなら、それなりにお金使います!」って人たちね。

で、ジブとかパークとかやりたい人は、僕はわからないんで、他に行ってください。


メローでワイドなツリー

パウパウだぜ、バカヤロw

たまにはこんな日も無いとね

空へ


で、まぁ、そんなやつは居るのかと言うと?

Ogawa-san それは君だ!

はい、ではギア選びのポイントを簡単に説明します。

最重要なのはボードブーツ。「名の通ったブランド」の、「中級者用」の「新品」を買ってください。狙い目は型落ちね、性能一緒で安いから。そして、試しばきは必ずして、できればローカルのプロショップで購入してください。

次に重要なのはバインディング。これも「新品」の「初級者〜中級者用」をプロショップで購入すること。一押しは「Unionのフライト・プロ」です。

ボードは、中古で構いません。というか「状態が比較的良い」、「名の通ったブランド」の、中級者用の中古を買って「チューニング」するのがベストです。

ここまで読んで、よし、その通りにしますって人はそっとブラウザ閉じていいです。相変わらず説明が長いんで。

------こっから下、読むんなら覚悟しろ、長いぞ、ウザイぞ-------

ボードブーツは、真剣なとこと、適当なとこの差が激しすぎる。名の通ったブランドなら、プライドもあるから、「スノーボードやったことのないやつが開発責任者」なんてことはないはず。バートン、サロモン、ディーラックス、とかがいいんじゃないかな。

新品」を選ぶ理由だけど、ボードブーツって馴染んでからが本来の姿になる。ショップで試しばきした時と、馴染み出た後ってまったくベツモンだから。

Burton の Driver X と、Salomon の Malamuteを僕は履いている。この2つは、それぞれのブランドでもっとも固いブーツ。ショップで試しばきすると、「ギプス?」ってくらい固い。それをドライバーXは5日くらい、マラミュートは1日かけて、馴染ませていく。

Driver XとMalamute

ショップの試し履きと、滑走5日後がまったく別物だったら、試し履きする意味あるの?

大変にいい質問ですw

スノーボードやったことない人にとって、試しばきは、足型あってるかどうか確認するだけの作業です。膝を入れて、固いか柔らかいかやっても、意味はほぼありません。

だから、売れてるブランド、売れてるモデルを選んでください。買い換えるときに「バートンのルーラーを履いてみたら、ちょっと柔らかかった。で、横幅がちょっと狭かった」みたいに言えば、ショップの店員さんも、基準としているモデルがわかることで、オススメを決めやすくなるからね。

新品を選ぶ理由は、「最初はあの固さで、履いてると、こんな風に柔らかくなるんだな」って、変化を掴んでほしい。レンタルとか、ハードオフの中古だと、ヘニャヘニャに柔らかいこいつが、最初はどれくらい固かったのかが解らないから(注1)。

中級者用を買う理由は、そこがボリュームゾーンで、在庫がたくさんあって、サイズをキッチリ選べること。ワイド版とかもあるし、機能とコストのバランスがいい。そして、馴染むまでの時間が短いので、すぐに本来の性能が発揮できる。そしてね、初級者用が馴染むとただの長靴みたいなヘニャヘニャになっちゃう。中級者用が馴染むと、初級者用くらいの固さになっちゃうんだけど、パークとか、パウダーとか、バックカントリーのハイクアップとかには使い道があるからさ、長靴とは違ってね。

次に重要なバインディング、「新品」を選ぶ理由は履歴がわかるから。前の人がどんな使い方してて、なんで手放したのかわからない中古はリスク高すぎ。だってね、いきなりアンクルストラップブチ切れたら、ボードが持ってかれるんだよ。その衝撃を片足で受けたら、そっちの膝の靭帯チギれるよ?

スノースポーツどころか、スクワットできなくなるくらいの怪我をしちゃうような、そんなリスクは避けたほうがいいよね。

初級者〜中級者用」を選ぶべきってのはね、そもそも、欧米メーカーのバインディングって、体重80kgくらいの人が基準。それを痩せっぽちの僕たちが履くと、固すぎるんだ。だから、初級〜中級用くらいが、一番使いやすい。Burton なら、カーテルとかが売れ筋なのかな?でもね、一番使いやすい、バランスがいいのは、その下のMission なんじゃないかな。さらにその下の Custom でも十分ってのが現実だと思う。

一押しの「Unionのフライト・プロ」だけど、Unionは調整の幅が広いのです。こればっかりは、他のブランドにはまったく比較できないくらいいい。で、フライトプロは、初級者から使えるくらい柔らかい。だけど反応が早くてホールドがいい。だから、BCとかパークとか、とにかく使えるフィールドがすごく広いくせに…クソ安い。

てか、俺も欲しい(今使ってるのはUnionのアトラス、フォースとBurtonのカスタムですけど)


A-One に Burton の Custom バインディング 

で、本題のボードはどうなんだ?って?

ボードはね「名の通ったブランド」の、「中級者用の中古」を買ってください。で、ローカルのプロショップで、「ベベル角度を1.5~2度にできますか?」って聞いてみてください。チューンナップは1~1.5万円くらいするかもしれません。でもね、1.5~2度のベベル角のボードって、市販されてないんすよ。ずらしやすく、コントロールしやすく、逆エッジしにくい。多分2シーズン目には物足りなくなる。だからこそ、1シーズンで捨てても惜しくない中古を買うべき(注2)。


往年のコアブランド M3

158は長めでワイド、センターはキャンバーでノーズとテールはロッカー

これは僕があるリサイクルショップで見つけたM3で、ほぼ新品みたいな感じで8,000円。ボード全体のアウトラインとか、キャンバーロッカーの構造はなかなかいい。ソールはクソ。でもさ、レンタルするよりは、こんなん見つけて、手入れして乗りこなすってのも楽しいよ。

まとめると、ブーツとバインは真剣に。ボードは…そうね、身近にもし、ベベリングとか、ベーシックなチューンナップをやってる人がいたら相談する。そんな風にして、始めてみたらいいんじゃないかな。

自分がやりたい滑りを、見失わないように、怪我なく着実に進んでください。
ご安全に!


注1 スキーブーツって、ショップだと暖かいからフレックスが柔らかい。だから、ゲレンデだと、1〜2段階くらいレスポンスが速く、フレックスが固くなるくらいでしょ?ボードブーツって、フレックスもレスポンスも変わるし、インナーだって痩せて馴染みがでる。パンパンだったブーツがスカスカになる。そんな感じで違うから、最初っからブーツ選びで成功するってことは無いって思っておいたほうがいい。

注2 新品のボードで3万払うんなら、中古で1万円、チューンナップで2万円払ったほうが、幸せになれる気がする。そんで、最初のボードで短すぎるとか、パウダーに行きたいとか、パーク入りたいから、そんなことがわかってきたら新品を買えばいい。