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2022年3月13日日曜日

DAY30は浅間山東面でBC9…

昨日に引き続き、ソロでBC
単独登山やソロのBCは危ないと言われる。
確かに…そうなんだけど、よく考えてみると本当にそうだろうか?
十分に安全係数を取ることが前提だけど、ソロだから危険ってことも言えないように思う。
今日は、浅間山の東前掛山東面を目指してスタート。
川の奥に見える斜面が今日の目的
普通、浅間山を滑る時は、峰の茶屋から火山地震研究所?の脇を通って入山する。小浅間山との分岐を分けたら、そのあとは尾根状をひたすら登る。ここは火山礫の崩れやすい斜面で、風が吹き付けるせいで雪が薄い。(注1)
通常は山頂から左に延びるスカイラインを登る
で、そこを登って山頂まで行って、そこから東に(今回僕が入った方向ね)滑り降りると、入山口に帰れなくなる。延々とトラバースして戻るか、登り返すか、それとも国道に車をデポしておく必要がある。

つまり、せっかくハイクアップしても、山頂からダイレクトに下る大斜面を滑ることができない。今日は、その手付かずの大斜面を滑ろうということ。(注2)
有料道路の浅間火山ルート
アプローチ的には、浅間火山ルートの六里ヶ原パーキングから往復するのがいいのだけれど、ここが臨時休業中で、駐車場も閉鎖中。路駐は迷惑になりそうだし、そもそもこの有料道路は歩行者は通行禁止。

で、地形図であーでもない、こーでもない見ていたら、火山ルートより下を、平行して走る国道から、河川敷か土手道を通ると六里ヶ原まで行けそうなことに気がつく。それが1枚目の写真にある、片蓋川。
斜度が無いところはトーイングで進む
下部の緩斜面は全面的に…4cmのブレーカブルクラスト…
踏み抜いた下はサラサラの粉ザラメで、ひざ下まで潜る。
クロスカントリースキー向きの場所でした
で、大斜面の下は結構複雑な地形になっている。
2週間くらい遅かったか
雪が切れているので、よく観察して、雪のつながっているところを辿りながらハイクしていく。
沢状地形が3本くらい横切っている
ナチュラルパイプ的なところを横切って、1段急斜面を上がるとようやく大斜面のボトムに着く。
見た目は良く締まった良い斜面
ここまでくると、さすがに踏み抜きはなくなる。だが…アイスバーンの上に積もった2cmくらいの白い雪は…妖怪風味が強め
標高2,000mちょい上で時間切れ
実は僕は浅間山のBCで楽しい思いをしたことがない。それが今回、ソロで来てみようかと思った理由なんだ。

友達をBCに連れ出して、「たまたまの外れ日」なら仕方がない。しかし、何度も出撃して、全てが外れるくらいに、当てるのが難しい場所には、よっぽどの変人くらいしか連れてこれないもんね。

 今日はハズレだったね…
 いや、いつもハズレなんだよ、このエリアは…
 ……
 今、「じゃぁなんで連れて来たんだよ?」って思ったろ?
 ……

気まずいでしょ?
今日は春用ストラクチャーを入れたSUSHIが相棒
今日のダウンヒルは…修行でした。ガリガリの上に妖怪まみれの雪。予定では、大斜面に綺麗に刻んだトレースの写真を撮るつもりだったんだけど…そんな余裕はありませんでした。
大斜面のボトムはナチュラルパイプ
大斜面を下りきったところで、ポールを出してストック滑走に入る。というか、漕がないとスピードでない。
景色はいいんだけどね…
そして…
ハイクアップの時に苦労したブレーカブルクラスト…
朝は固かったから、スノーシューを引き上げるのに引っかかって苦労した。しかし、これだけ固ければ、ボードなら上を滑れるだろう…と思っていたら、気温が上がって柔らかくなっていた。
ノーズがクラストの下に潜り込んで、停まる。こうなると、斜度が無いこともあって、ストックで漕ごうがびくともしない。結局火山ルート手前500m くらいから、スノーシューでラッセル下山となる。
火山ルートに戻って来た

ということで、今日も…楽しいことはこれっぽっちもなかった浅間山BC…
雪が薄いのでソールに傷が…

SUSHI君、ゴメン、今週中に直してあげるから許して…
ログはこんな感じでした

注1 今は火山活動の影響で、火口付近は入山規制(禁止)になっている。だが、僕は火山活動が落ち着いていた頃(随分昔w)に、山頂から滑り降りたことがある。当時はテレマークスキーで、ハイクアップは、礫地帯をほぼツボ足で登った。で、滑走はものすごくつまらないし、あっという間に終わってしまった。

注2 僕は山頂から滑り降りて、東前掛山からスキーヤーズレフトに回り込み、大斜面にドロップ。そこからトラバースに入った。しかし、そこは深さと幅が20cmぐらいの、深くて細い溝が無数に発達した斜面。板が暴れて突き上げられる膝で自分のアゴを蹴り上げそうになり…
で、気がついたら、小浅間山鞍部に戻るポイントに着いてしまっていた。