僕のパエリアパンは、1990年代に手に入れて、すでに20年以上使っている。オスの鹿が仁王立ち(鹿が仁王立ちって変だな…)してる、新潟のブランド品。それが、とある店の在庫処分で叩き売られていて、確か1,000円しなかった
ずっと使い続けているというわけではない。むしろ、引っ越しのたびごとに、何度も処分しようかと逡巡を繰り返し、最後の最後で段ボールに滑り込ませて今にいたる。
だってさ、野郎の一人暮らしでパエリアつくらないよ。
じゃぁ、フライパンがわりに使うか?いやいや…
鉄製の持ち手はあっという間に熱くなるし、下手に触ると火傷するし、縁の立ち上がりが浅いので、揺すったり傾けたりすると汁やら油やらが流れ出るし。
とにかく、フライパンとして使うにはものすごく使い勝手が悪い。
まぁ、「パエリアパン」であって、フライパンじゃないので、当たり前の話なんだけどね。
そんな状況が変わったのは、僕が Weber の蓋つきグリルを手に入れてから。Weber グリルで初めてこいつでパエリア作ってみたら、すべてに合点がいった。
取っ手が小さいのは、場所を取らずにグリルやオーブンでのおさまりを考えて。丈夫な鉄製の取っ手は、直火にあたろうが、スモークされようがびくともしない。
つまり、形や素材のすべてが、オーブンの中で直接火を入れるのには最適なんだ。
最初に作ったパエリアは、米に芯が残ってしまってあんまりいい出来ではなかったけれど…ダッチオーブンに移して鶏ガラスープを足して蒸して、ピラフっぽい感じにして平らげた。
パエリアもいいけど、お米とかショートパスタの上に何かしらの具材とチーズをたくさん乗せて、ほったらかし料理を作るのに活躍している。長い2軍暮らしを終えて、ようやく一軍に昇格した感が出てきたね。
焼きカレードリア チーズマシマシ |
グンマー國は水上町の、「亜詩麻(あしま)」さんをイメージしたカレードリアをでっち上げたり…
キッチンのオーブン(って言っても、オーブンレンジだけどね)でも使うようになった。(数年前まで、当家は電子レンジしかなかったのだw)
チキン照り焼きソースと季節野菜のチーズグリル |
冷凍やチルドのピザをオーブンで焼く時、パエリアパンを下に敷いてあげるのもおすすめ。クラストはパリッと、不思議と内側はしっとり感が残る。見栄えがいいのでそのままテーブルに出して、ピザカッターでぐりぐりカットしても傷もつかないしね。