大型は要らない。というか、大型を持つよりも、中サイズを2個、一個はノーマル、もう一個は「深型」ってのを揃えたほうが、使い勝手がいいと思う。
スキレットで最初のメニューとしてオススメなのは、焼き物。例えば、厚揚げを焼いて表面にうっすらと焦げ目がついたところで、豚丼のタレを入れて一煮立ちさせる。仕上げに長ネギと七味唐辛子をパラっとするだけでご馳走のできあがり。
この製品は、 "IN A BAG" つまり、密閉できるダブルジッパーの付いた袋の中に、ソースが入っている。袋の溶着されている口を切り、広げ、中に筋切りをしたもも肉を入れる。そして、説明に書いてある通りの時間、マリネする。
肉に味が染み込んだら、出して焼くだけ。味付けはハニーテリヤキで、ジャックダニエルのバーボン香がほんのりと漂って美味しい。
もも肉のハニーテリヤキソース (スキレット中) |
海鮮メニューもイケる。帆立貝が手に入ったら、芯の貝柱は適当に切っておき、ヒモは塩で良く洗って、これも適当な長さに切りそろえておく。温めたスキレットにバターを多めに溶かして、貝柱とヒモを入れて、バターがフツフツ言い出したら醤油をさっとひと回し。
ホタテのバター醤油(スキレット小) |
余り物をいろいろと詰め込んで、オーブンで焼くだけでも、なんとな〜く形になる。
ホタテと牡蠣が余ったので、味噌をお酒とみりんで溶いてさっと和えてみた。そのまま焼くとちょっと、塩加減が強くなりすぎるような気がしたので、ジャガイモを適当に切って、かるく電子レンジで火を通しておく。で、それらを混ぜてオーブンで焼いてみた。
シーフード味噌味グリル |
もともと、野性的で適当な料理に使う道具なので、あんまり繊細に考えずに思いつきでいろいろ試してみると楽しいよ。
スキレットの良いところは、そのままテーブルに出してもなんとなくオシャレに見えるところ。
バターやオリーブオイルのソースを温めて、そのまま出したりね。いっそのこと、中にキノコとかエビとかイカとか入れるだけで、アヒージョになったり。深型サイズで具沢山アヒージョっぽく作って、バケットと出せばそのままおつまみになる。
ステーキソースパンとしても使える。普通にステーキを焼いて、半分はシンプルにスパイスソルトとかで食べる。で、スキレット小に宮のタレを入れて加熱しておけば、残りの半分は宮のタレで味変! なかなかいいでしょ?
ちなみに、深型でも焼き物はできるけれど、フチが高く上がっていると、中身をひっくり返すのが大変になる。そして、こびりついたり、焦げ付いたりした時の掃除が面倒臭い。だから、グリルやフライ・ソテーには、普通のタイプのほうが結局は使い勝手が良いと僕は思う。もし、2個でスタートするなら、シンプルに普通のタイプの小と中でいいかな(注2)。
揃えるのにお金がかかりそうだって?
僕のスキレット、小さいのは100均で一個…確か300円。中型のと深型のは、ホームセンターで1,000円ちょっとだったかな。
あとでLodgeとかのブランド品が欲しくなるかもしれない、そんな人は、最初からそっちにしたほうがいいと思う。ただ、とりあえずお試しで、小と中サイズのスキレットを買って遊んでみるのがいいんじゃないかな。
おしまい
注1 ここで言う小型とは、目玉焼きが1個ちょうど焼けるくらいの大きさ。中型とは、フライパンで言えば少し小さめくらいの感覚です。それより大きいスキレットもあるけれど、常時Tボーンステーキを焼く、みたいな人でない限り持て余すと思います。
注2 焼き物を中心に料理するなら、普通のフライパンみたいな形、取っ手(ハンドル)が付いている奴がいい。中型までなら、ギリギリ片手で扱えるので、両手ハンドルの必要はない。ダッチオーブンや、オーブンレンジに入れて使うならショートハンドルのほうが収まりがいい。ショートハンドルは持ちにくいので、ダブルハンドル(両手鍋みたいな形)を選んだ方がいいです。どちらの場合も、鍋つかみは十分な厚さがあって、手首と肘の間くらいまでカバーする長い奴を選んでください。スキレットは安物をお試しで、鍋つかみというか、グローブはしっかりした物を選ぶのが幸せへの近道です。