そんなに短い期間では、十分に回復しないんじゃないか?それは確かに懸念点だった。特に僕は「還暦」が、コーナーの先にちらほら見えてくる年齢なので、回復に時間がかかる。
折り返し地点の銚子で、海鮮エンジョイしてきてね!というのが今回のブルベのコンセプト。銚子でランチタイムになるように、出走時間が選べる。僕のスタートタイムは深夜、真っ暗闇…
なんで…好き好んで…こんな事してるんだろう?
ただ、ブルベでは、開催時期の気象条件が厳ければ、それを反映したルート設定がされる。
今の時期は冬の季節風が強く吹くことが多い。寒波が来ることもあれば、冷たい雨にやられることもある。そんな自転車にとって厳しいシーズン。
そう、厳しいシーズンだからこそ、比較的…初めての長距離に挑戦しやすいルートが引かれている(個人の感想です)。
具体的に言うと「山に行かない」。
道路が凍ってたり、雪が降ったりしたら危ないからね。そうすると、今の時期はいわゆる「フラット」、獲得標高が少ないルートが引かれることになる。
登坂が極端に遅い僕にとって、フラットなルートは完走の可能性が高まる。そんなわけで、「自分にとって未知な400km、600kmではあるものの、ワンチャン…イケるかも?」な2本をエントリーしておいたのだ。
天候条件次第、そう、季節風が吹き荒れるとか、雨とかの予報が出たら DNS (Did not Start , 棄権)しよう、そんな目論見だった。
そして600km は弱い雨予報…けれど風向きは好条件だったので出走して完走した。
そして今回の400kmも…寒波来て気温は相当下がるけれど、風は弱く晴天の予報。ということなので、出走します…
出走時間待ち |
あさー |
そう思う遊びって割とスキ(変態)。
これぞ放射冷却…という朝。田んぼは真っ白に霜が降りている。
先週と同じく筑波山を見ながら南下して、霞ヶ浦に着く。
そう、今回走るのは、先週の600km のショートバージョン的なルート。飽きるかな?と思っていたけれど、絶妙にルートが被らないように引かれている。流石です。
あさー |
霜じゃん… |
初めて見る霞ヶ浦 |
霞ヶ浦一周(カスイチ)、なかなか気持ちよさそう(風が吹かなければ)。来春の天気が良さそうな日に走ってみようかな。
そして帰路の時間も…さほど余裕がないのでコンビニ飯で済ませてトンボ帰り。
グンマー在住の僕は、何度かここ銚子まで自転車で来たことがある。その時に使った利根川サイクリングロードを、今日は上流に向かって遡る。
土手の草もみじが、黄色く燃え上がる中先へ進む。
今の時期の日は短い。日は翳り、気温は下がり、夜を迎える。
帰路がまた長い。
利根川サイクリングロード左岸 |
後方は利根大堰 |
よるー |
利根川から分かれて渡良瀬川の右岸を上流へ向かう。
渡良瀬遊水地を掠めつつ羽生のあたりではなんどかマイクロスリープに襲われる。
土手の上をフラフラ走って、国道に出たらコンビニ飛び込む。靴用カイロを買って貼り、服用カイロを貼り、カップヌードルで内側から体を温める。
刻一刻と気温は下がり、緩やかな登り基調なのにも関わらず身体は奥のほうから震えがやってくる。