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2023年6月13日火曜日

断捨離始めました…

転居することになりました。

タイミングはまだ未定だし、どんな家に移るかはこれから考えていく。ただ、今の家ほどの収納がある家って賃貸ではなかなか無い。

だから、持ち物は整理していかないとダメなんだろうな。
そんなわけで、断捨離のスタート。

まずは思い出の品
ガッシャーブルムG5
昔履いていた革の登山靴。これはもう30年くらい前に買って、ソールを3回貼り替えて、最後には職人さんから

アッパーが裂け始めてる
本底の革がもうボロボロ

そう言われて、修理不能を宣告された登山靴。これは高崎にあったICI石井スポーツで購入した。石井オリジナルの登山靴は、ガッシャーブルムシリーズのGと、ランクが高いほうから順に1、2、と割り振られる数字の組み合わせで型番が決まっていた。

シリーズのトップモデルがG1、次がG2、これはG5だから裾物の初心登山者向けモデルだった。裾物でも、20年くらいの酷使に耐える登山靴を売っていたのは、さすがICIって感じ。

もう履けなくなってしまったこのブーツ、いつか表面にラッカーでも塗って飾ろうかと思っていたのだけれど、久しぶりに見てみたらカビが生えている。

過去の思い出を大事にしようとか考えてる癖に、カビさせてしまう程度のケアしかしていないという悲しい事実。潮時と判断しました。

次の思い出アイテムは、これもICIで25年くらい前に買ったキャンピングパッド。
セルフインフレーションパッドの最初期品
当時はパンクしたらアウトのエアマットか、パンクしないけど鬼嵩張るウレタンマットしかなかった時代。そんな時に、バルブを開ければ勝手に(ある程度は)膨らむという Self-inflation mat は魔法の絨毯。キツく丸めて収納したマットの内側に、板状のスポンジが封入されている。スポンジが元に戻ろうとする力を利用して、息を吹き込まなくても7割くらいは勝手に膨らむというマット。しかもスポンジが内部の空気の動きを制限するので、断熱性も高くなる。
知ってる人には刺さる
Cascade Designs が出したこのマット、後には THERMAREST サーマレストとしてブランドが確立されることになる。

このマットはまだ現役なんだけれど、表面素材がツルツルなのが欠点。テントの設営地が少しでも傾いていると、寝袋ごと滑り落ちて、気がつくとテントの床にそのまま寝ている。そんなことが何度かあって、僕はサーマレストの新型を買い足して、このカスケードマットは2軍落ちのまま仕舞われていた。 

クライミングシューズも断捨離。
あと2ヶ月はクライミングができないし、その後徐々に上げていくにしても、以前のようなレベルで登れるようにはならないだろう。
銘品ミウラー
昔はタイトな靴のほうが登れるようになると言われていたし、僕もそのことを信じていた。普段25cmの靴を履いているのに、このミウラーは23.5cm 改めてみてみると、頭がお◯しいサイズ感。つま先側のソールがすり減って、一度貼り替える程度には使っていたのだけれど、二度と履ける気がしないのでサヨナラした。
2/3をドナドナ
外のシューズ3足のうち、一番使い込んで履き心地が良い Verdon だけ残した。
後ろの Quantum (青い紐靴)と、 Drago (黄色) は、仲間に引き取ってもらった。

「もしもボックス」(BCに携行する緊急キット)の中身も見直し。
備えよ常に」でブログ内検索すると出てくる、これ。もしもボックスの冬版ね。この中身も劣化するので、定期的に見直さないといざという時に役に立たない。
古いストラップを外して捨てた
スノーシューについているストラップが一本切れたので、そのペアについているストラップは全数交換とした。
切れてます
折クセがつき始めると寿命が近い
変色・褪色・硬化・粉吹き そんな症状が出たら早めに入れ替えるのが吉。

そして、冬用装備の一部も断捨離を決めた。

僕は雪山で寝るのが好きだった。
REIのゴアテックスビビィサック
死体袋みたいなビビィサックに、厳冬期用の寝袋を入れる。それだけで、凍死することは無いという安心感。実際…半雪洞というか、単に塹壕を掘ってそこで寝泊まりしたこともある。
溝を掘ってかりそめの屋根をかける
変な人
2泊くらいするなら、ちゃんとした雪洞を掘るとか、テントを張るほうがいい。でも、一泊で安定した天気予報なら、こんな適当なやり方で山に入っていた。

この写真のビビィサックは、内側の防水膜がベタベタになって剥離し、ずいぶん前に廃棄した。で、もうそこまでシビアな冬山に入ることは…ないだろうと思うので、ダウンの寝袋も処分する。
REI厳冬期用
これは、限界マイナス36度、快適マイナス20度くらいの超厳冬期用。マイナス15度くらいだと、パンツに半袖Tシャツでも暑くて寝ていられず、ジッパーを開けて寝る…みたいな。
幅広のダウンバッフル(寒気避け)
首元の寒気避け
表面はゴアテックス
シームシーリングはされていないから、防水ではない。けれど、表面はゴアテックスなので、水やお湯をこぼしても軽く振れば無問題。雪や、テント内の結露による露、霜、氷にもわずわされないで済む。

しかし、ゴアテックスカバリングのせいもあって、収納性に難あり。
500mlのペットボトルが小さく見える
何よりこのロフト感がすごい。
高さw
ダウン製品は保管の際に「ふうわり」とさせて、「圧縮されない」ことが大切。そうは言っても、このクラスの寝袋2つで押し入れの1/4がパンパンになるのはちょっと…

え?このクラスの寝袋2つ?
はい、実はもう一つあるのです。
REI冬季遠征用
こちらは表面がゴアでなく、封入されたダウンの量も…少し控えめ。
限界温度マイナス20度、快適温度マイナス10度くらいだったかな…
ロフトw
こちらもボリューミーなダウンバッフル付き。

どれくらい無敵なのか、Nanga のダウンバッグ・三季用と比較してみる。
日本サイズとアメリカサイズ
使用を前提としている場所が全然違うんで比較するのも変なんだけど…
なんかおかしいことがわかってくれると思う。
厚みが…違いすぎる
Nanga が流石だなぁと思うのは、冷えやすいところだけダウン量が増やしてあるみたいなとこ。全体的なダウン量は控えめなんだけど(スリーシーズン用なので当たり前だけど)、足首から先の、末端で冷えやすいところは明らかにロフトが大きいんだよね。

ということで、冬用のダウンバックは2本とも断捨離する予定です。

おしまい