ようやく天気が回復しそうなので、どこかに体を動かしに行こう。
久しぶりのハイキングだから、難易度低めで、低負荷、そして心肺機能の向上に繋がりそうな、ロングコースがいいなぁ。
そんなことを考えて中禅寺湖を一周することにした。
なかなか天気予報が当たらず、ようやく晴れ予報が出たので、早朝主発して歌が浜のパーキングにイン。ここの駐車場だけど、以前は前夜車中泊とかさせてもらったことがある。しかし、今はしっかりと、車中泊、キャンプ等禁止、駐車場内火器使用禁止の看板…
また一つ貴重な車泊ポイントが失われました。
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英国大使館の別荘跡地 |
気を取り直して湖岸道を時計回りにスタート。すぐに英国大使館別荘記念公園に着く。
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こんな別荘欲しいw |
ここでティータイムとかしたいw
なんというか、「別荘で避暑の時もジャケットに革靴」的なキッチリかっちり感がある場所でしたが、これが英国流ということでしょうか。
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イタリア大使館別荘跡地 |
ここでピッツァパーティーとか…
別荘で避暑の時は、昼間からスプマンテで乾杯して、芝生の上でおねーちゃん達とイ◯ャイチ◯的なフリーダムを感じましたが、これが伊国流ということでしょうか…
私はそうですね、どちらを所望するかと言えばイタリ…なんでもありません
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神は私たちを見守ってくださる |
汚れた私の気持ちを知ったかのように光が満ち、その中を
バーナーで焼かれる炙りサーモンのように粛々と進みます。
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遊覧船の船着場から男体山 |
やがて船着場で中禅寺湖の眺めが開けます。
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八丁出島 |
反対側には八丁出島が湖の中に突き出している。
今日はあちらには行きません。というか、この辺りで看板を見つけたのだ。
「湖岸道は大雨でやられちゃったから工事してる」
「通り抜けられないからゴメンねゴメンね〜」 ← 意訳
えっ?
しかしよく案内を見ると、「湖岸道」は全面通行止めだけれども、社山までの道は特に何も書いていない。社山から黒檜山経由して、千手が浜に出れば湖岸道に戻れる。湖岸道通しよりは時間もかかるし、標高差も距離も増えるけど、まぁいいか。
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久しぶりの日差しが嬉しい |
時計回りのいいところは、全行程の半分ちょい行ったところの千手が浜や、その先の菖蒲が浜からバスが出ていること。そこで疲れていたら、バスに乗れば二荒山神社とか華厳の滝周辺まで帰ってこれる。なんなら遊覧船を使ってもいい。
という、初心者初級者が気軽に足ならしをするのにおすすめの場所なのです。
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噴煙たなびく阿蘇山…ではない |
湖岸を先まで行くと通行止めに引っかかりそうなので、手前の分岐で稜線に上がる。中禅寺湖展望台から半月山を超えてくる遊歩道と半月峠で合流し、社山に向う。
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社山に向けて標高を上げていく |
夏に向かって登る。
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稜線歩きは楽しいな |
社山には割と早く着いた。時間にも余裕があるので、このまま黒檜山経由で進むことにする。
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静かな山頂 |
登山道では、父娘のペアひと組と出会ったけれど、他には人がゼンゼンいない。というか社山の往復ならそんなに時間がかかるわけではないので、他のハイカーのみなさんは多分もうちょっとのんびり出発するのでしょう。
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わかりにくい取りつきを抜けるとトレースが |
ここ、社山から先はルートが分かりにくく、上級者向きとなっている。自分も間違えて「足尾」方面に降りかけてしまった。
降り口の踏み跡が錯綜していて、「ここで間違いがない」という踏まれた小径が見つからないのだ。下降点にはしつこいくらいにマーキングがしてあるのだけれど、そこから下を見ると踏み跡が無い。
そして左手を見ると、よく踏まれた下降路が尾根筋を真っ直ぐに延びている。
あっちか…
調子良く300m くらい進んだところで下降路は終わる。尾根の突端で、そこから先には進みようが無くなるからだ。無理して降れば沢筋に入り、そのまま足尾に入る。よく見ると「銅親水公園(あかがねしんすいこうえん)」の屋根が光っている。
そこで気が付く、正規ルートは一人の登山者が踏むのは一度だけ。こちら側の紛らわしいルートは、「間違って下降して、気がついて戻る」。一人の登山者が2回踏むから、こちら側のトレースのほうがむしろ明瞭になってしまうのだ。
社山の山頂から、地形図とコンパスで方向をよく確認すれば、間違うはずがないのだけれどね。
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社山山頂を振り返る |
社山から降り切るとコルになっていて、稜線の右側は中禅寺湖に向けて崩壊している。
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脆い岩盤が露出している |
湖岸道の工事案内看板では、「崩壊により木道が損傷」「歩道の流出」が起きていると書いてあった。多分この辺り、中禅寺湖南西斜面は崩壊地になっているのではないか。
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おだやかな稜線をたどる |
そのままズンズン進んでいくと、左手には足尾が見えてくる。
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足尾から沢筋を詰めればここに来るのかぁ… |
アップダウンを繰り返しながらトレースは伸び、だんだんと笹藪が濃くなってくる。
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振り返る、右の黒い三角形が社山のピーク |
笹藪…
短パンはやめましょうw
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マムシさん毒虫さん…こないでね |
アトマイザーにハッカ油濃いめを入れてきているので、ソックスと足と短パンに多めに掛けて結界を張る。
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ここを登り上げてちょっと行くと黒檜山のはず |
ひとつ問題があって…
夏らしい雲が湧き上がる晴天だったのに…今はすっかり雲に覆われている。
で、気のせいだと思うのだけれど、遠くのほうで「ゴロ…ゴロ…ゴゴロ…」と鳴り出したような()
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笹藪の中に道標 |
とりあえず記録のために写真をとりつつ、先を急ぐ。この稜線上で雷雲に覆われるのは嫌だ。
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頂上台地に到着 |
頂上は平坦で、先に進んでいくと山頂標識があった。正式な山頂はここからさらに奥のようだけれど、標高はこちらのほうが高いようなので、下山を急ぐことにする。
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調光サングラスが透明になるくらいの曇り空 |
空を覆う雲は厚みを増し、時々サーっと冷たい風が入ってくる。夕立が来るのは間違いなさそうな感じ。
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踏み跡が錯綜している |
ここも明確なトレースがないので、道迷いに要注意なポイント。特に残雪期とか、悪天時には嫌だろうね。
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下降路への標識 |
標高を下げていくと、足元が緩めのトラバースとか、滑りやすい根っこの階段とか、流水によって掘られた大きい段差とか出てくる。雨の中行動したくない感じのトレールでした。
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腐葉土の道 |
樹林の間に覗き見る、中禅寺湖の湖面が近くなり、湖岸道に飛び出した。
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ここからはよく踏まれた自然歩道 |
千手堂ってこんなに綺麗だったっけ?
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綺麗になった千手堂 |
脇を通ってスタコラサッサと先を急ぐ。
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祠 |
若い頃気に入ってよく来ていた千手が浜。
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千手が浜から中禅寺湖を見る |
あわよくばここで身を清めて…と思っていたのだけれど、観光客の皆様が結構いらっしゃったので自粛。腰まで水に入るだけで勘弁してやったぜ。
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西岸ビーチ |
そのまま湖岸道を進んでいくと、人気の無い…静かなビーチが目の前にあった。気温は下がってきているけれど、汗と笹や葉っぱのカスで汚れた体を胸まで沈めて綺麗にした。
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透明度 |
歩き出したところで、今年の長雨の影響で大繁殖したキノコを見つけて撮影。
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キノコ大爆発 |
写真はここまでです。
なんでかって?
この後すぐに土砂降りモードスタートしたからw
カメラを防水袋に入れ、雨具の上だけ羽織って雨中ハイク。
真夏はやっぱり雨中ハイクっしょ、涼しいし ← 負け惜しみ
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ログはこんな感じ |
まぁその、きっちり一周歩き通したら、最後は両腿が軽く攣るくらいの、いい運動になりました。
おしまい