前にアップした投稿で、スノーボードを towing (引っ張って歩く)ということについて書いた。
ボブスレーコースみたいなトレース |
BC用スキーには、先端に穴が開けてあるモデルが結構ある。"tip-hole"とか言うのかな、正式な名称はよくわからない。
この穴、「緊急時に、スキーをつなぎ合わせてソリを作る」ために開けてある。怪我人を搬送する時に、担いだりとかは無理なので、何本か並べて、スキーポールを渡して細引きで結んで橇を作るのです。
そして、この穴に leash (ヒモ)を付ければ、towing と言って、スキーやボードを背負わずに「引っ張って歩く」ことができる。
ただ、スキーで試した時は、あまり意味が無いと思っていた。幅が狭いスキーは、ゴロンゴロンと横倒しになったり、ひっくり返ってしまうのだ。
スノーボードの場合は幅が広いので、Towing は割と有効だ。
特に向いているのは、こんなシチュエーション
木の枝が煩い斜面の登行
強い向かい風
トレースがはっきりしている
荷物が重い
踏み抜きやすい雪面
穏やかにだらだら続く登り
要するに、背中の重さを減らすことができる。微妙に踏み抜くか踏み抜かないか、みたいな、クラスト斜面とかでは地味に効果がある。踏み抜いたあとのリカバリーも楽になるし。ボードを背負わないから、バックパックが軽いし、バランスがいいから振られない。
そして、ボードをバックパックに取り付けると、先端を頭の上に突き出して登ることになる。 Towing だと、それがないから、横から木の枝が張り出しているような斜面のハイクアップでは楽ができる。枝を避けるためにしゃがまないで済むからね。
反対に向いていないのは、こんな場所
アップダウンが多い
急斜面
トラバース
どパウ
下り坂になると、ボードが後ろから滑って追いかけてくる。
これが膝裏とか腿とかに突っ込んでくると、地味に痛いwww
急斜面では、後ろに引かれる感じがする。むしろ背負った方が楽。
トラバースは…わかるよねw
深雪の場合は、有効な時もあるけど、ボードが雪に潜っちゃったり、雪を運搬するみたいになっちゃう場合はやめた方がいい。
1枚目の写真みたいなトレースがちゃんとついているところは、トーイングを選ばない理由はない。
さて、ここで問題になるのが… 「だって、穴開いてないじゃん!」ということ。
そう、普通のボードには穴がない…ならば…開ければ良いのであるwww