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2021年9月7日火曜日

中古ホイールセット買いました (1/2)

ロードバイクの、ホイールセットを買いました(注1)。持っているのはこんな感じ。

1 完成車購入時に付いてきたホイール(海外ブランドなので、ガタイのしっかりしたオーナーが使い倒しても大丈夫なくらい頑丈。しかも、グラベル&ツーリングバイクなので、ひたすら頑丈で重い、いわゆる鉄下駄)
2 海外通販で購入したカーボンリムの軽量ホイール(耐久性はある程度犠牲にしてあるけれど、ヒルクライムとかは楽)

僕が今後やりたいのは、サイクルツーリング。キャンプしたりしながら、数日間にわたって放浪する。僕は山に入っていくのが好きなので、途中で補給ができないような場所にも行くだろう。そうすると、自給自足できるような装備を積んでいく必要があって、荷物が多くなる。で、重量もかさむので、丈夫なホイール、1の鉄下駄を使うことになる。

ただ…荷物で重量が増えてさらにこのホイールで峠を超えるとか…罰ゲームかよ…

そして、鉄下駄ホイールはクリンチャーリム。カーボンホイールをチューブレスで乗るようになって、僕はその快適性に虜になった。

そんなわけで、もうちょっと軽くて、丈夫で気兼ねなく使えて、チューブレス運用できるホイールを、安く手に入れたいなーと思っていた。

左が今回買ったホイール、右は鉄下駄

そんな時に、ちょうどいいホイールセットを見つけて購入した。Fulcrum Racing 5 DB、新品の半額弱の25,300円(税込)で売っていた 。

現代のグラベル・ツーリングバイクは、雨や泥の悪条件下でもブレーキが効くように、ディスクブレーキを装備している。マウンテンバイクのブレーキは、カンチレバーブレーキからVブレーキ、そしてディスクブレーキへと移行していった。そのときと同じく、ロードバイクもリムブレーキからディスクブレーキに移行する過渡期があった。そして、様々な規格が生まれては消えていった。

僕のバイクはちょっと古い規格で、前後ともQR(クイックリリース)ハブなのだ。で、最近のグラベル・ディスクロード用のホイールは、前後スルーアクスルハブ。そのままでは使うことができない。このホイールは前後QRで、初級者用モデルでちょっと重量はあるけれど、その代わり頑丈にできている。

とりあえず、オーバーホールを始めながら、状態を確認する。当たりの個体でありますように…南無南無

フロントのハブシャフトを抜く

とりあえずフロントからバラして確認していく。初級者グレードのホイールは、カップ&コーン構造+ルーズボールのベアリングが普通。このホイールは、シールドベアリングが入っていた。防水・防塵効果が高くて耐久性に優れるシールドベアリングはうれしいね。オーバーホールもやりやすいし。
使用感の無いフロント

組み付け時に封入されているはずのグリスはほぼ無くなっているけれど、汚れやサビの無い良好な状態だった。ベアリングを回転させてみると、当たりが出たかどうかギリギリみたいな使用感。

ショップタオルで汚れを綺麗にして、シールの隙間から高耐久オイルを浸透させる。そして、表面には防水用のグリスを盛り上げて、組み上げ。
グリスが隙間を埋めることで雨の侵入を防ぐ

ここまでの写真を見て気がついた人もいるかもしれない。このフロントホイールは、QRがセットしてあるけれど、ハブそのものは、スルーアクスル対応型。12mmのシャフトでフロントフォークと剛結する、現行規格のハブ。

12mmスルーアクスルシャフトの代わりに入れると、QRとして使えるアフターマーケットパーツが入っていた(注2)。
Micro Hero のQRアダプター
ピンクパープルのシャフトがそれで、Micro Hero という台湾のブランド。Made In Taiwan の自転車パーツは、中国本土製と比べるとまったくレベルが違う。というか、台湾製は僕は信頼しています(個人の感想です)。

フロントホイールは、ほぼ新品と言っていいくらいのコンディションだった。逆になぜこのホイールセットを手放したのか?ちょっと気になりつつ後輪のメンテナンスへと続きます。

つづく

注1 スポーツバイクのホイールは、前後で組み合わせて販売しているものをホイールセットと呼びます。

注2 リムブレーキからディスクへの移行は、規格が乱立していた。
フロント QR9mm x w100mm → TA 15mm x w100mm または TA12mm x w100mm
リア QR10mm x w135mm → TA12mm x w135mm  (ブースト規格では w142mm)
これはロードの場合で、MTBやファットバイクはさらに複雑。
で、フレームの規格を変えるのはいろいろ大変だけど、フロントフォークは比較的簡単。なので、前後QRから、前後TAに移行する間に、フロントフォークだけTAで、フレーム(とその一部のリアエンド)はQRという規格のモデルが結構あった。で、ホイールセットにも、前だけTAでリアQRというパターンも存在した。このホイールの前オーナーは、そんなモデルを買って、前後QRのバイクで使っていたんじゃないかな?