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2021年4月22日木曜日

Sunbathing 「ちょっとお下品」

時々誤解されることがあるのだけれど、僕はずっと健康体だったわけではない。子供の頃は病気がちで、外で遊ぶよりも、むしろ読書しているほうが多かった。

外で遊んでいいと言われたのは小学校5年生になってからで、その反動か?僕はアウトドアに親しむようになり、 Sunbathing (日光浴) を楽しんでいる。日焼けとか、シミとか歳と共に気になり始めてはいるけど…

こんなところがあれば、ジャボンするよね 烏川源流

ダハハ 芝倉沢

ひとけの無い林道を上半身裸で走ったり(転ぶと危ないのでやめましょうネ)

栗原川林道(廃道)

ひとけの無い源流域でスッポンポンで沐浴斎戒したり

涅槃

で、 Sunbathing の記憶を辿って行ったら、原点的なところにたどり着いた。

僕は新卒で東京の会社に就職した。

その会社はワンルームマンションを一棟まるごと取得して、独身寮にしていた。僕たちはちょうどその年から使われる、ピカピカの独身寮に入居できた。部屋割りは50音順だったのかな?最上階の12階は、ア行とカ行の同期が住んでいて、同窓のI田君も居た。I田君は、最低だけど面白い奴で、頭は切れるけどテキトーで、酒を飲むとI田マンという、アニメヒーローに変身できる特技を持っていた。

アニメといっても、少年〇〇とかじゃなくて、どちらかというと…漫画◯◯とか?大人がこっそり買って読むような雑誌に出てくるキャラね。

彼と僕は本社勤めで、僕は人事、彼は総務部で固い仕事を担当していた。「最低で」「面白くて」「テキトーで」「変身できる特技」のどのあたりが総務に向いているのか、僕には分からなかった。ただまぁ、その会社は就職適性検査とかのサービスも提供してたし、配属もその検査結果を参考にしていた。多分、何かしらの適性はあったんだろうね。口が固いとか?

I田君の部屋は確か東向きで、僕の部屋は南西向きで、エレベーターホールをはさんで向かいが彼の部屋。ピカピカのオートロック付きマンション。そんなサイコーかよみたいな環境で新卒時代を送っていた。

当時から僕はアウトドアが大好きだったんだけど、仕事が忙しくて、午前様で帰宅してぶっ倒れるように寝て、翌日昼前まで寝てるみたいな土曜日はどうしようもない。せめて、日光浴だけでもってことで、クーラーボックスにビール入れて、サングラスして、ヘッドホンでご機嫌な音楽をガンガン流しながら、トランクス一丁でベランダで日光浴する。

そのマンションは下町にあったので、周囲に高いビルも無く、覗かれることもなく日光浴ができた。で、僕は気がついた。

まてよ?ここなら、スッポンポンで日光浴できるじゃん!
パンツの跡がない、全身小麦色の日焼けができる!
めざせ!アグネスラム! ← 時代感

僕はトランクスを脱ぎ捨てた。

はー気持ちイイ

赤外線が体を温め、紫外線がメラニン色素を活性化するのを感じた。目を下にやると、ジュニアも気持ちよさそうに体を伸ばして、だらしなく日光を受けていた。

で、ジュニアと太腿のわずかな隙間から、キ◯キンが申し訳なさそうに覗いていた。

こんなところからスミマセん。ちょっとお天道様を拝ませてください。

彼が太陽を見るのは、もしかして僕が子供の頃、外でおむつを替えてもらう時以来なんじゃ無いかな??あまりにも不憫で、涙が出てきそうになった。

よし、キン◯ン、いつも済まないね。今日は伸び伸び太陽を浴びるが良い!

そう僕はキンキ◯に言うと、いつも遠慮がちに縮こまっているせいで、シワが寄った彼を摘むと、びろーんと上に持ち上げながら延ばしてあげて、隅々まで日光を浴びさせてやった。

はー気持ちイイ ← 2度目

僕もジュニアもキ◯キンも、全員が分け隔てなく太陽を浴びていた。キ◯ンキンが、感極まった口調で言った。

もう、私がこうしてお天道様を拝める機会はないのかと思っていました。

ジュニアが気の毒そうに言った。

いつも俺ばっかり表舞台に立ってごめん、今は立ってないけど。

その時、僕の肩を誰かがツンツンと突ついた。振り返ると、I田君が居た。

おまえwwwwww  何してるん?wwwwwwwwwww
え?ええっ?! なんでここに居るんだよ?勝手に入って来んなよ!

遊びに行かないかって誘いに来たんだよ!
ベル鳴らしても出ないしさ、ドアノックしても出ないし、出かけたんかなと思ったけど、鍵開いてるし!最近のお前、疲れてたから、倒れてるんじゃないかって!!!

で…何してるん?wwwwwwwwww

いや…その…日光消毒というか、紫外線消毒というか、虫干し?

週明けの月曜日、ランチタイムまでのわずかな時間で…

「新卒のI塚君の、かなりユニークな Sunbathing のスタイルについて」

これが、本社で一番ホットな話題になっていた。
ある役員さんは、満面の笑顔で、廊下ですれ違いざまに声をかけてきた。

I田君から聞いたよ〜 日光消毒のI塚君❣️

…アンニャロめ

おしまい

変な日焼け(バンド型心拍計つけて裸で走るのはやめましょう)

パパー…そろそろ大人になろうねー
そうだねーがんばるー