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2026年5月3日日曜日

そなえよつねに 登山靴のメンテナンス

中山製靴謹製の革製登山靴、テント背負っての縦走とかしか出番が無い。
それでは寂しいので、伐木とか伐採とかの作業で使っていたらソートー汚れてしまった。

というわけで、お手入れをしたというお話。

※メーカーが推奨しないやり方が含まれています※
※真似するなら自己責任でお願いします※

まずは泥汚れを落とすために、洗浄する。

ボクも昔は「サドルソープ」などを使っていた。
革製品を洗浄するにはだいたい「コレを使えと指定されている」サドルソープ…
表面がツルんとしている表革の製品なら、汚れが表面だけにとどまっている。だいたい表面にコーティングとかもされているから、サドルソープでも落ちるのよ。

でもねぇ、ボクの登山靴みたいな「裏革」だと話が変わってくる。防水ワックスをしっかり効かせるために、ブーツの表面は毛羽立っている。そこに擦り付けられ、押し込まれ、皮の繊維の中に入ってしまった汚れはサドルソープでは落としきれない。

なのでボクは、中性洗剤とタワシで洗ってしまう。
衣類用洗剤なら、エマールとか、Nanoxが中性で攻撃性が低い。これを使って汚れを落とし、よく濯ぐ。

内張もサッと洗う。クッション材に洗剤が染み込むと面倒臭いので、染み込まないようにサッと洗うか、濡らした布で拭いて汚れを落とす。

乾燥しきると皮革から油分が抜けてカサカサになるので、「ほぼ乾いた」状態で次の工程へ。

縫い目の保護材を浸透させる

まずはアッパーと底の縫い目に、防水保護材を浸透させる。

昔は「亜麻仁油」を使っていた。ピッケルのウッドシャフトの表面保護にも使える亜麻仁油…しかし、ウッドシャフトなんてほぼ絶滅した今日、靴専用の防水保護材のほうが手に入りやすいし間違いない。

形を整えてから、アッパーの手入れに入る。

傷などをチェックしつつ形を整える

防水・防汚効果と、皮革の柔軟性維持のために、ボクが使っているのは「ワックス系」の保護材。

皮革油系のサラサラのやつだと、塗りやすいけど抜けやすいと感じている。そして、浸透することで皮が柔らかくなりすぎるような気もしている。

ミンクオイルなんか典型的だけど、皮革の油が抜けちゃってたり、カサカサになっているなら別だけど、オイル類の使用は慎重にしたほうがいいかもね。

コロニルのチューブワックス

チューブ上のワックスなら、手に入りやすいのはコロニル。これを指先につけて、「体温で溶かしながら」塗りつけていく。

裏革の表面は毛羽立っている。その毛羽立ちの奥のほうまで、ワックスを届けて定着させたい。このときワックスが固まっていると、流動性がなくて表面で弾かれてしまう。

体温で溶かしつつ塗る

素手でやるほうがいいけど、手がベトベトになるので、ニトリル手袋を使う。
手袋越しだとワックスの溶けが悪いので、基本的にお手入れは気温の高い季節か、ファンヒーターが出ている時期にやる。

ファンヒーターの温風処理

ヘアドライヤー程度の温風だと、作業効率が甚だしく悪い。ファンヒーターの前にブーツを出して、表面が温められたらすこしずつワックスを出し、指先で伸ばしつつ刷り込んでいく。

Collonil とSNO-SEAL

長い間、スノーシールを好んで使っていた。記憶では、「ワックス」成分に加えて「蜜蝋」のロウ成分も入っていて持続力が高いのが売りだった。廃盤なのかどうなのか、最近は見かけなくなった。そんなわけで、気分と用途によってコロニルと使い分けている。

テント泊縦走、久しぶりに計画したいな。

おしまい