赤線が過去のセッティングだ。ボクはずっと、少し長め(適正より+5センチくらい)の板を選んでいた。スピード出しても安定するし、バックパック背負ってちょうど「推奨ライダーウェイト」のレンジにはいるから、それでいいと思っていた。
ただ、オーバーサイズの板は、幅も適正より少し太め。太めの板はエッジが踏みにくい。それにボクは足が小さくい(25.0cm)。つま先も踵もエッジから遠くなるから、さらにエッジが踏みにくい。
オーバーサイズの板は、ボクにとって固めのボードになる。エッジグリップはいいけど、少し扱いずらくなるのは否定できない。
センタリングは目一杯の踵寄り、ヒールエッジの効きを最優先に考える。トウサイドは…気合いと筋力と固いブーツでなんとか押し込めるからねw
ハイバックは立たせ気味。前傾強いと疲れちゃう。ボクはバックカントリー・スノーボードが第1目的なので、疲れない、疲れていても乗れるセッティングが好き。
ブーツは固いやつ。トウサイドエッジを効かせるために、ブーツのレスポンスと剛性が必要になってくるから。
アングルはF30 R9くらいの前振り。元スキーヤーにありがちだけれど、腰と胸を前に向けないとしっくりこない。しかし、これだけ極端な前振りだとフロントの押さえが効かず、ノーズがフラフラする。
ま、そんなもんだ、そう思って20年くらい滑っていた。
3シーズンくらい前からセッティングをいじり始めた。
BCのメインボードは長めでいいだろう。でも、普段使いには張りが強すぎる、そんな気持ちになってきた。
セッティング見直しで一番大きいのがフロントのアングル。
F30 R9 → F27 R0 → F24 R0 → F21 R0 → F18 R0 → F9 R-3
もともとボクはワンフットが苦手で、リフトの乗り降りでよくすっ転んでいたw
センタリングを踵よりにすることで、バックサイドターンはだいぶマシになった。しかし、フロントサイドは相変わらず、しっかり踏み込めない感じだった。
で、試しにフロントを21度くらいまで横向きに戻したら、ワンフットが苦にならなくなったのだ。エッジングパワーが改善されてノーズがふらつかず、意図する方向へ進むようになった。
股関節の可動域が正面に矯正されてきたのも大きい。これは意図していたわけではない。ブルベやロングライドでビンディングペダルを履いてペダリングしているとき、つま先は強制的に真正面を向く。その状態で、脚の曲げ伸ばしを繰り返すことで、股関節の柔軟性が増して、つま先が正面を向くようになったのだと思う。
そんなわけで、フロントは12~9くらい、リアは0~-9くらいで滑っている。そう、ゆるいダックでスイッチスタンスにもトライを始めている。
横ノリスタンスにすると…エッジングに力がいらない。以前はフロントが流れた分を、リアで辻褄合わせてなんとかする、みたいな…余裕が少ない滑りになっていた気がするのだ。
楽に滑れるので、「硬いブーツでなくても大丈夫かも?」そう思うようになってきた。
ブーツのフィッティングも、以前はしっかり密着!隙間ダメ!が基本だった。今はわりと…緩めでもいいかなぁ、そんな感じで滑れるようになった。この2〜3シーズンで、それまでなんとなく感じていた壁を超えた、そんな気がしている。
未来は…もう少し短くて(適正サイズ)、柔らかい、細身のボードに乗り換えたら、もっといいんじゃないかな?そんな感じがしています。
おしまい