今回は、盗まれにくく、イタズラされにくい場所はどんなところかを考える。
街中で駐輪している自転車を盗むのは意外と難しいものだろうと思う。自転車を盗むには時間がかかる。自転車に近づいて、ジロジロ見て触ったりしていたら見るからに怪しい。
ということは、駐輪する場合は「人目につく場所」を選ぶべきということになる。理想を言えば、同じ人の視界にずっと入り続けているような場所。例えば、観光地なら土産物屋さんから見える位置にある、案内ポールとかに施錠する。
観光客は景色しか見ていないし、頻繁に入れ替わる。しかし、売店のスタッフさんたちは、(特に暇な時間帯とか)人間観察に勤しんでいたりする。自転車窃盗がやりにくいのはそうしたところ。で、そんな場所に、ちょっと停めてるだけ、みたいな感じで、施錠はバッチリ決めて駐輪する。言うまでも無いけれど、皆様の往来を邪魔しない場所を選んでください。
ヘルメットを引っ掛けて置くと、すぐ戻る感が出る |
往来が多くても、主要国道とかはちょっと話が違う。歩行者はほとんどいないし、住宅や店舗からの視線もあまり期待できない。車やバイクはスピードを出して一瞬で通り過ぎてしまうので、意外と「人目に付く」という点では弱い。ただし、道路情報の定点カメラがあれば、利用はできるだろう。
グンマー國と新潟をつなぐ三国トンネルには、Webカムがあって常時映像が流れている。まぁ、Webカムの画像で盗難やイタズラを摘発できるかっていうと、多分それはムリ。しかし、少なくとも「見られている」ということは、犯罪の抑止に繋がることは言うまでもない。
ここまでの話で、どうやったら盗まれないようにするかはイメージできたと思う。この後は、自転車へのイタズラを防ぐ方法を考えてみよう。
イタズラと言っているけれど、これは嫌がらせとか、破壊とか、そうしたことを指している。つまり犯罪。
なんでそんなことをするのか?普通の人には理解できかねるのだが、あえて、イタズラをする心理を想像してみる。
疲れ切って下山してきて、ここから下り坂の林道。そんな時、目の前にちょうどよく自転車が置いてあった。周囲には人っ子一人いないし、誰も見ていない。盗んでしまえば楽をできるかも!
しかし、施錠がされていて盗めない…クソ、誰かわからないけど、うまいことやりやがって!盗めないなら壊してしまえ!
こんなパターンが考えられるのではないだろうか。そして、自転車を盗むのには時間がかかるけれど、イタズラするのは一瞬で終わる。
これを防ぐポイントは、「往来の動線から外れたところ」に駐輪することだ。
盗むのには時間がかかるけれど、イタズラなら一瞬でできてしまう。だから、通りすがりにサッと手を出されない場所を選ぶこと。
これが面白いのだけれど、ほんの1〜2歩でも、段差をのぼる・降りるとかの手間がかかるだけで、イタズラをしようという気持ちは随分と削がれるようだ。ちょっとした藪をかき分けた先の立木に施錠するのもいいだろう。
施錠は蛍光色のバイクロックとかを使う。そうすれば、パッと見て施錠されていることがわかる。そして、ワザワザ段差を越えるとか、藪をかき分けて盗めないバイクに近づいて嫌がらせをする。そんな人が現れる確率は…多分無視できるくらいに低くなるに違いない。
実際、B&Hっぽいことをこの20年以上の間やっているけれど、被害にあったことは一度もない。まぁ、被害に遭うような、高級バイクを持っていないというのが、一番の理由ナンだけどネ。
おしまい
注1 隠してデポすることを考えると、あまりにも派手なフレームカラーの自転車は選ばないほうがいい。